ソロキャンプ時やデイキャンプ、或いは自宅庭での夕暮れ時の焚き火は、静かな時間をひとりで楽しめる心地よいひと時です。炎を眺めて心を癒すのもよし。焚き火台から上がる火力で調理しながら晩酌を嗜むのも良し・・・。焚き火の炎を見つめながら物思いにふけるのもよいでしょう。
今回の北の住人では、お手軽に焚き火が出来、持ち運びに便利な焚き火台を14選ご紹介して参ります。便利で頑丈、且つ収納すれば小さくコンパクトに納まり、おしゃれで炎の立ち上がりの良い焚き火台を厳選して紹介して参ります。
ソロキャンプや焚き火を囲むベストシーズンに向けて焚き火台をチョイスし、焚き火を囲んで談笑しませんか?
是非、最後までご覧いただき、用途に見合った焚き火台を選択する参考にさせていただければ幸いです。
焚火の心地よさはどこから来る?
「1/fゆらぎ」という、人間の五感に直接作用し、心を浄化してくれるパワーが、焚火から立ち上がる炎にはあるようです。多くの方は、幼少の頃、または大人になってからでも、焚火の炎を見つめ何かしら気持ちが落ち着いていく感覚を持ったことがあるはずです。
古(いにしえ)からの日本伝統祭り、学生時に仲間と行ったキャンプでのキャンプファイヤー、海辺で焚火をしながらの花火で遊んだ遠き良き記憶など、ゆらゆらと揺らめく炎が、一息付きたい大人の心に刺さるのでしょう。
焚き火台とは?
焚火を行う上で、地面にダメージを与えにくく、少量の薪をくべるだけで効率的に空気を取り込み、炎を上げる事が出来るアウトドアギアを焚火台といいます。
形状、仕様も多岐に渡り、クロスフットポール+金属メッシュ式、折り畳み式、組み立て式、バーベキュー兼用など、用途に合わせて、多種多様な焚火台が各メーカー様からリリースされています。
また、その炎を利用したBBQや炊飯、柔らかな明りとりにも重宝します。
焚火台の仕様
先述したように、焚火台の仕様は大きく分類すると4種類に分かれます。
・組み立て式
・折り畳み式
・ポールメッシュ式
・バーベキュー兼用式
どれも焚火を簡単に行うことが出来る仕様が出揃っています。下記にそれぞれの長所・短所を交えながら解説を加えていきます。
組み立て式
・天板、側板、炭受けが単独で製作されており、組み上げる際は、各板に搭載されているフックを抱き合わせて組み上げます。
ほとんどの製品には、簡易説明書(英字記載のものも有ります)が付属されますので、図解だけでも簡単に組み上げる事が出来ます。
・組み上げ簡素化のために、各パーツ材質が薄く設計されていますので、使用回数に伴い、熱変形が顕著に表れてきます。
折り畳み式
・厚手のステンレス材で製作されていることが多く、熱変形やメルトダウン(材質が溶解)も起きにくい作りです。
天板や内部の薪受、底板も同梱されますので、専用の収納袋にコンパクトに収納出来ます。
・厚手素材で製作されていますので、強固な反面、多少重量が嵩みます。気になるほどでは有りませんので、長期使用を選択するか、軽量タイプを選択するかで好みは分かれて来るでしょう。
ポールメッシュ式
・軽量コンパクトタイプを優先する方であれば、このメッシュ式が妥当になります。炎に必要な酸素の取り込みも容易になり、細かく薪をくべながらの焚火には適しています。
・柔らかな金属メッシュを引っ掛けているだけですので、大きな(太い)巻きの使用には向かない仕様です。薪の重さの張力で、4角が膨張して開いてくることがあります。
バーベキュー兼用式
・本格的なバーベキューも出来る構造です。サイズは嵩みますが、橋脚と筐体は分割されますので、それぞれ折り畳んで収納出来ます。
・自宅の庭や、キャンプ場での運搬では支障はありませんが、ソロキャンプや山岳釣行時、山奥まで移動する場合は、収納、運搬方法にも気を配っていく必要もあります。
同行者と手分けして移動すれば問題も起こりにくいでしょう。
選ぶべき材質は?
一昔前はスチール純度(鉄)が高かった焚火台ですが、やはり自然の中での使用下では腐食(サビ浮きや穴)には勝てません。
現在リリースされている焚き火台はステンレス材、ステンレススチール材でのリリースが圧倒的に多く、更に厚みを増した、熱変形にも強固な焚火台もあります。
また、上記の耐腐食性や熱変形に強い上に、使い込むことで味のある色に変化してくるチタン素材の製品もリリースされ始めていますので、多少高価にはなりますが、物持ちの良い方にはオススメの素材です。
コンパクトで便利な焚火台 14選のご紹介
長期に渡って使用頂ける、材質、構造共にしっかりした焚火台を厳選してご紹介して参ります。
海外製の焚き火台
【Firebox】G2 単品 2014年発売
アメリカ製の焚火台です。素材は、ステンレススチールになり、お手入れ・取扱い次第では、10年は使用頂けます。
少々重みは感じますが、それ以上の耐久性のよさはソロキャンパーからの折り紙付きです。
【Firebox】 G2 キャンプストーブキット 2019年発売
上記紹介のFirebox G2のオールインワンのキットになります。キット品はその分価格も上乗せになりますが、後から追加購入する手間が掛かりません。
オプション品については、後ほど必ず購入意欲が湧いてきます。初回に購入しておけば、熱焼けも同時に起こり、熱膨張による寸法変化も同調しますので、装着不能になることもありません。
【Firebox】G2チタン 単品 2020年発売
他製品のチタン採用と同様に、熱による焼きが入り、きれいなブルーメタリックカラーに変化していきます。焚き火台で、ここまでチタン純度の高い高強度加工が施された製品は、なかなかお目にかかる事はありません。
【Vargo(バーゴ)】チタン製ファイヤーボックス 2021年発売
こちらもアメリカ製の製品です。
ソロでのBBQに使用しても丁度よい大きさです。やや薄手の材質ですが、チタン材で製作されていますので、熱変形についても気になるほどではございません。
【WIKA】FlexFire6 2022年発売
こちらのFlexFireは新型モデルのドイツ製になります。しっかり作り込まれた焚火台は海外製に多く、ブッシュクラフトの本場に近い国(北欧圏域)ほど、しっかりした製品がリリースされています。
【Bushcraft Essentials】 ブッシュボックス XL 2016年発売
ソロ用焚き火台の人気度ではFireboxと双璧をなすドイツ製の焚火台です。サイズはXLがソロキャンプでの使用頻度が高く、剛性感と高級感もしっくりきます。発売から経年経過していますが、それだけ現在仕様の完成度が高い事を証明しています。
【ペトロマックス】ホーボストーブBK1 2014年発売
材質は熱変形に強いステンレス鋼になり、組み立て式の中にあって、最も頑丈な板厚加工が施してあります。火床の通気性もよく考えられており、効率的に酸素を取り込み、しっかりした炎をキープしてくれます。
国内製の焚き火台
【ロゴス】ピラミッドグリル 2007年発売
日本製品をお好みの方や、1~2名で焚き火を囲みながら、ちょっとした飲食をしたい場合には、こちらのロゴス製が無難な選択になります。ステンレスで製作されていますので、焚き火や炭火焼にチョイスしたい焚き火台です。
【ロゴス】LOGOS the ピラミッドTAKIBI 2018年発売
3サイズがラインナップされる、安心のロゴス製の焚火台です。
使用用途、使用人数に合わせて大きさを選択頂き、パック品(セット)を購入されれば、商品到着後に直ぐに使用頂けます。パック品があるのは嬉しい限りです。
【HOBI】焚火台コンロ『DANRO』 2022年発売
安心安全にこだわった、日本製のアウトドアギアブランドである「HOBI」からリリースされている製品です。薪投入部も大きく開口され、巻きをくべやすい構造です。同梱される、グリルプレートと五徳は熱に強い鉄製になり、1.6mm厚で製作されていますので、熱変形も軽減されています。
【ランドフィールド】焚き火台 LF-BS010 2021年発売
重量と仕舞サイズは多少嵩張りますが、3mm厚のスチール素材で構成された本体の強度は別格になります。耐荷重は70kgもあり、人が乗っても歪むことなく形状を維持できるほどです。専用五徳は調理するにも扱いやすさ抜群に機能してくれます。
【キャプテンスタッグ】バーベキューコンロ 焚火台 M-6500 2009年発売
1台3役(焚き火・バーベキュー、ダッチオーブン調理)で使用頂ける日本製のコンロ&焚火台です。
薄手素材で成型されていますが、ダッチオーブンを載せられる耐荷重を保持していますので、他の厚手焚火台と同様に、強固な作りになっています。発売からロングセラーになる人気モデルは、耐久性・腐食性においても後続を寄せ付けない勢いです。
【キャンピングムーン】卓上バーベキューコンロ 焚き火台 XXSサイズ X-MINI 2014年発売
ソロや少人数で使用されるのであれば、このXXSサイズも場所も取らずに快適にお使い頂けます。
収納用のキャリーバッグが付属されますので、山奥での使用でも幅広く楽しめる、頑丈な焚火台として使用頂けます。
【TOKYO CRAFTS】焚火台マクライト 2022年発売
細かいパーツ類もなしに、簡素な組み立てで便利に扱える機能性を保持する焚き火台。
総重量794gに納まる携行性になるスリムな収納が持ち味になり、30~40cmサイズの薪もくべることが出来ます。五徳調整も便利に調整出来、調理器具としてもしっかり機能してくれます。
更に気になる焚き火台が御座いましたら、下記↓↓↓↓のECサイトから検索頂ければ、お気に召す焚き火台が見つかるかも知れません。
焚火台のメインテナンス方法
使用後にしっかりとしたメインテナンスを行う事で、金属材質の化学変化や腐食、酸化部分を除去する事で、時間を掛けて味わいのある焚火台に仕上がっていきます。
一方で、どんなに良い金属材質の焚火台であっても、直接炎に接する部分や精密部については、灰や炭が付着したままにしておくと徐々に腐食が進行していきます。
最後のすすぎ洗いでも、使用した洗浄剤の成分はしっかり洗い流しましょう。
洗剤成分が残っていると、金属の継時劣化や、最低必要減な油分までもが固着し、本来の材質特性までもが失われてしまします。
本記事のまとめ
今回の記事では、ソロキャンプ・焚火好きの方に人気の焚火台の詳細を紹介してきました。
①焚火の心地よさはどこから来る?
②焚き火台とは?
③焚火台の仕様
④選ぶべき材質は?
⑤コンパクトで便利な焚火台 14選のご紹介
⑥焚火台のメインテナンス方法
以上をご参考になって頂き、ソロキャンプ・焚火好きの方に人気の焚火台を選択頂ければと思います。
焚火台の説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシング・アウトドアギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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