自然渓流でネイティブトラウトを狙うルアー釣りは、繊細且つスリリング、そして時にはパワフルなファイトで、多くのトラウトアングラーを虜にしてしまう、中毒性の高い釣りの一つです。
ネイティブトラウト釣りは、タックルに高いキャスト精度とキャッチ性能が求められ、多くのアングラーが愛用するスピニングリールにおいても、一定レベルの操作性と機能性保持が必須のアイテムです。
今記事では、渓流のトラウト釣りに合わせるスピニングリールの特徴と見極め方、選び方とチョイスのポイント解説加え、おすすめモデルを20選ご紹介して参ります。
是非差後までご覧いただき、大自然のフィールドを舞台に、野性味溢れるトラウト達と思う存分遊んでいただければ幸いです。

・ネイティブトラウトタックルに合わせるスピニングリールをお探しの方におすすめ
・渓流トラウトに対してスピニングリールの重要スペックを知りたい方におすすめ
・ドラグの効果と必要性を知りたい方におすすめ
・トラウト釣りに合わせるギア比のチョイス方法
・リールのメンテナンス方法を知りたい方におすすめ
自然渓流でスピニングタックルの人気は未だ健在!
近年では、コアなアングラーの間でベイトタックルの人気も高まりつつありますが、未だ人気の中心になるのはスピニングタックルの手軽さです。
まずはじめに、タックルに合わせるスピニングリールの機能と特徴が、ネイティブトラウトのルアー釣りにどのように適合するのか解説して参ります。
渓流釣りは強さより巻き感!ノイズレスなリーリング性能の効果
渓流のトラウト釣りでは、様々な流れの中にルアーを通し、水の動きを巻きの中に感じながら、トラウト特有のシビアなバイトをキャッチしていく必要があります。
そのためには、ノイズレスな伝達機構や、進化した最新のシャフト構造の搭載が、滑らかで静かな巻き心地を実現し、スピニングリールを使用する目的を十二分に果たしてくれます。
ネイティブトラウト釣りでは、まさに強さよりも巻き感、ラインを介して手元に伝わるリトリーブのフィーリングが、釣果を左右すると言っても過言ではないでしょう。

ライントラブルの少ないキャストフィール
キャストエリアに障害物が多い渓流のルアー釣りでは、シビアな環境の中でも扱いやすく、キャストアキュラシー(コントロール)を維持出来るリールが必要になってきます。
無理な態勢のキャストも往々にしてあり、手元のリール操作にも神経を使わなくてはなりませんが、スピニングリールは、ライントラブルに繋がるバックラッシュを気にする必要がありません。
ネイティブトラウトが潜む淵や落ち込み・カバー周辺のピンポイント攻略も、スピニングリールのお手軽操作となキャストフィールで射抜いていきましょう。

慣れ親しんだ操作性が釣果アップに繋がる
スピニングリールのキャスト操作は、渓流釣りが初めての方であっても、釣りをされたことがある方ならば、慣れ親しんでいることと思います。普段使い慣れている道具が活かせるのは、それだけでも十分なアドバンテージになります。
フィールドレベルのトラブルが有っても自己解決しやすく、自然渓流独特の臨機応変な攻略にも対応可能になります。手に馴染むスピニングリールの操作感で、釣果アップの近道を辿っていきましょう。

ドラグ構造の違いによるアドバンテージ
トラウト釣りでは、スピニングリールとベイトリールのドラグ構造の違いが明確に表れてきます。適度なブレーキと滑り出しがバランスよく起動するスピニングリールのドラグは、細糸を多用するトラウト釣りにおいて、アングラーサイドに有利に働きます。
調整幅も広く、初期制動ではしっかりトルクを掛けられ、その後の引き込みや反転時には、スムーズな滑り出しでラインに掛かる張力を分散します。
手元まで寄せた後の急激な引き込みにも即応し、瞬間的な走りによるラインブレイクを大幅に抑制出来ます。
ベイトリールの操作になれた管理人も、渓流でのスピニングリールの操作に安心感を得られています。
ネイティブトラウトを追って、無心にロッドを振り続けている時こそ、簡単操作のスピニングリールの真価を発揮し、トラブルで集中力を落とすことなく、アグレッシブな渓流釣りを堪能出来ています。
ドラグ性能がトラウト釣りで発揮するメリット
ドラグ性能が高いリールを使用すると、魚のキャッチ率も自ずと上がってきます。ここでは、スピニングリールのドラグ効果が、トラウト釣りのファイトシーンに与えるメリットを見ていきましょう。
ライトラインの効果を発揮する(ラインを保護する)
ネイティブシーンにおいて、多様なアクション効果やバイト誘発精度を上げるために、細糸攻略は重要なメソッドになってきます。
リールのドラグが適切に作動することで、ラインに掛かる瞬間的な負荷を分散させ、特に細いラインを使用する渓流のトラウト釣りでは、ラインの傷みも最大限抑えることが出来ます。

センシティブなファイトを堪能出来る
ヒット後は無理な巻取りは禁物ですが、ラインの強さに合わせてドラグ設定を施せば、任意の強さでラインが引き出され、ラインに掛かるMAXテンションを防止出来ます。
ロッドワークで魚の引き込みを往なすのも醍醐味の一つですが、これは経験を積まれた方が愛用するテクニックです。初心者の方やトラウト釣りの経験が浅い方は、ドラグ効果を活かして、細糸使用による繊細なファイトを堪能していきましょう。

大型渓魚とのファイトも想定出来る
ルアーで釣れるネイティブトラウトのサイズは様々です。抜けるサイズであれば焦らずに済みますが、大型トラウトがヒットした時は、焦らずに慎重に魚を寄せてくる必要があります。
ネイティブトラウトは、野生種で流れの中に生息していることで、活発で力強い引き込みを見せます。リールのドラグ性能が高ければ、走りやジャンプの際に掛かるラインテンション増にも滑り出しで追従し、ラインブレイクのリスクを大幅に減らすことができます。

トラウトに優しい釣りが出来る
ラインブレイクはアングラー側にとっても痛手ですが、魚にとってはそれ以上に死活問題です。
アングラー側の不手際によって、トラウトの口にルアーがフックアップした状態でラインブレイクしてしまうと、トラウトに深い傷を負わせてしまうことになります。
ラインが結ばれたままでは障害物に巻かれて身動きも取れなくなり、死に至ってしまう確率が高くなります。リリースを前提にした釣りであれば、猶更ラインブレイクは避けてあげたいところです。
テクニックの上達もさることながら、ドラグ調整でラインブレイクは極力回避し、トラウトにも配慮した優しい渓流釣りを楽しんでいきましょう。

自然渓流の釣りではギア比も大事
スピニングリールには、ハイギアとノーマルギア、ローギア(スローギア)の3つのギア比がありあります。自然渓流の攻略では、ギア比の選定も大事になり、より良い釣果を上げるためにも、それぞれの特徴と利点も理解しておきましょう。
各種ギア比の特徴
【エクストラハイギア】
ハイギア以上のスピニングリールはギア比が高く、1回のハンドル回転でリールが巻き取るラインの量が多くなります。ノーマルギアと比較してトルクは多少減りますが、一般的な渓流釣りのファイトには影響は無いでしょう。
多くのトラウトアングラーは、ネイティブトラウト釣りではハイギア以上のリールをチョイスし、無理のない操作スピードで、効果的なアクションを生み出しています。
リールメーカー毎に若干の際はありますが、一般的に、ギア比が5.8以上のものをハイギア、6.2を超えるものエクストラハイギアと呼び、高速リトリーブ・回収も可能にします。
【ノーマルギア】
ハイギアと比較した場合、1回のハンドル回転で巻き獲れるラインの量は少なくなります。
はじめて渓流釣りのトライされる方であれば、ギア比の効果を感じられるまで、ノーマルギアでリトリーブテクニックを上げるのもおすすめです。
ノーマルギアでは、リールサイズ(番手)本来のパワー感が保持されますので、強さのある引き込みにも対応可能です。トラウト釣りだけでなく、他の釣りにも使用される場合は、ノーマルギアで汎用性の幅を広げていきましょう。
ノーマルギアは、ギア比が5.0:1から6.0:1の範囲に設定されます。アングラーの操作ひとつで、スローな誘いから早めのリトリーブに幅広く対応出来ます。
【スローギア】
各種ギアの中では最も低速なリトリーブ速度になり、軽く軽快に、巻取りパワーを伴った静粛性高い巻き心地を得られるギア比です。
シーズン初期の低水温期に、活性がまだ低い渓魚を狙う場合に活かせるギア比ですが、ネイティブシーンよりは管理釣り場のエリアトラウトに適したギア比です。
スローギアはギア比5.0以下に設定され、4.8や4.9のような低速ギアで、デッドスローの巻きに対応する巻取り量になります。
ギア比毎のメリット・デメリット
【エクストラハイギア】
ルアーの着水後に泳ぎ出しが早いことで、流さに呑まれてしまう前に、狙いのトレースポイントを外さずに攻略出来ます。高速ギアになる分、ギア組の構造上、多少のハンドル回転の重さを感じますが、すぐに慣れて、気になる程ではないでしょう。
自然渓流では、流れのスピードに同調させるナチュラルなアクションが求められますが、ハイギアのスピニングリールであれば、無理のないハンドル回転で、水を掴んだリトリーブで攻め切ることが出来ます。
巻き取りが早いことで、ルアー回収時のピックアップスピードも速くなり、手返しとキャストの効率性も上がってきます。クイックなアクション操作にも同調し、トラウト釣り特有の巻きアワセが効きやすくなります。
【ノーマルギア】
ハンドル回転は軽くなりますので、ルアーの挙動や水噛みを感じやすくなります。ファイト時やリトリーブ中の巻きトルクも感じられ、重めのルアーや大型サイズを引き寄せるのに適しています。
リトリーブスピードを調整しやすく、狙いのラインをコントロールしやすくなり、精度を高めたアプローチで、攻略幅もぐっと広がります。
【スローギア】
エリアトラウトやソルトのアジングのように、適正なシチュエーションでは、抜群の効力を発揮するスローギアですが、ネイティブトラウト釣りでは出番が少なくなります。
ハイギアと比較すると、ハンドル1回転で30cm近い巻取り量の差が生まれてしまいますので、流れの早い自然渓流では、少々無理な操作になりがちです。
ネイティブトラウト釣りに最適なスピニングリールの選び方
これからネイティブトラウトのルアー釣りにトライされたい方、或いはランクアップモデルへのの買い替えや増設をお考えの方は、スピニングリール選びで、考慮すべきポイントを押さえておきましょう。
スピニングリールの大きさ(番手)を選ぶ
自然渓流のネイティブトラウト釣りに、ベストなサイズは2000番のスピニングリールです。
近年、各リールメーカーからリリースされるモデルには、オリジナル番手(標準サイズ)に加え、Cサイズ(コンパクトボディー)の派生モデルがラインナップされています。
Cサイズは、スプールサイズは各番手そのままに、1サイズダウンしたボディーが組み合わされ、本体の軽量化と実釣操作を伴った操作性に繋がっています。
シマノのC2000番(コンパクトサイズ)では、1000ボディー+1000番ローター+2000番スプールが組み合わされます。ステラやヴァンキッシュでは、C2500番サイズも1000番のボディーとローターに換装されています。ダイワ製については、2000番以下のサイズは、1000番ボディー+ローター+スプール番手の組み合わせです。

ドラグ構造と調整幅を確認する
各社、ドラグの組み合わせ構造や仕様は拘りを持たれています。基本構造自体は大きく変わりなく、フェルトワッシャー(カーボンワッシャー)と座金(金属ワッシャー)の積層です。
これに、メーカー独自、またはグレードモデル別のドラググリスが含侵(浸して浸透させる)され、滑り出しの抵抗と初期制動を決定しています。
滑り出しが滑らかなダイワのATDやTYPE-L、耐久性の高いシマノのDURAクロスワッシャー、シチュエーションに応じて組み換え自由なアブガルシアの2wayドラグ。
国内大手リールメーカーのスピニングリールをチョイスされれば、初期制動の高さと滑り出しの高さをご体感いただけるでしょう。
ギア比を選ぶ
先にも解説を加えたように、ギア比の種別は特徴とメリットを考慮し、メインフィールドの特徴や、渓流トラウト釣りの経験値に合わせて選んでいきましょう。
【専用化する場合】
ネイティブトラウトのルアー釣りに特化したリール選びでは、ハイギア以上のギアをチョイスし、ナチュラルリトリーブと水噛みでアクション効果を高めていく。
【類似した釣りで汎用性を高める場合】
シーズン序盤を選んで渓魚を狙っていく方や、エリアトラウトを交えながら、ソルトのライトゲームなどにも多用される方は、スローギアでじっくりルアーを見せて行くメソッドを活用。
【初心者の方や多様な川で使用されたい方】
初めてネイティブトラウトにトライされる方、様々な渓相の川で、手広くトラウト釣りを楽しまれたい方は、巻きスピード(ハンドル回転)で如何様なリトリーブスピードも可能なノーマルギアがベストです。
スプール仕様とラインストック量を見る
渓流のトラウト釣りでは、シャロースプール一択で考えましょう。シャロースプール搭載のモデルは、各形式末尾にSが表記されます。
また、シャロースプールモデルは渓流トラウト釣りにメリットが明確に表れ、細糸メインの釣りであること、そしてマイクロスプーンや軽量ミノーのキャストで飛距離を無駄にしない効果を発揮出来ます。
深溝スプールや通常スプールだと下巻き量が多くなり、ライントラブルの誘発に加え、微量ではありますが、タックルの重量増にもなってしまいます。
【ラインの選び方とラインストック量】
渓流釣り初心者の方であれば、適度なラインの伸びとしなやかさで快適性が高いナイロンラインの4lb=1号。
ストラクチャーが点在する険しい渓谷や源流域、ボサ川主体に攻める方であればフロロカーボンの4lb=1号。
テクニカルな攻略でバイトキャッチ精度を高めたい方は、PEラインの0.5~0.8号+各種ショックリーダーの組み合わせ。
以上のように、経験値とフィールド状況を見ながら、メインラインは使い分けていきましょう。
また、ラインストック量(糸巻き量)については、巻きたいラインの種類と糸巻き量MAX値はカタログスペックを確認し、常時50m以上はストックしておきましょう。
ラインブレイクや根掛かりでのロスト、走られてラインが末端まで引き出される恐れもありますので、川幅や渓流の規模を見ながら、余裕を持った常備が必要です。
糸巻量計算ツールはこちら(シマノ様WEB抜粋)

ネイティブトラウト釣り向きスピニングリール20選のご紹介
ここからは、ネイティブトラウトを狙うルアー釣りで、全国各地のフィールド人気のスピニングリールを20選ご紹介して参ります。
ハイスペックモデル、ミドルスペックモデル、ハイコスパモデルに分類してご紹介して参りますので、汎用性と特化型、またトラウト釣りの経験値に合わせ込んでチェックされてみて下さい。
①大きさ(番手)、②ドラグ仕様、③ギア比(回転/cm)、④ラインストック量(参考値)を記載して参りますので、チョイスのご参考にされてみて下さい。
ハイコスパモデルのスピニングリールご紹介
【ダイワ】フリームス FC LT2000S
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | ATD |
③ギア比(回転/cm) | 5.2(68cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
高コスパモデルに位置しながらも、最新技術と最新仕様のマテリアル(材料)を惜しげもなく詰め込まれた、バーサタイル仕様のスピニングリール。お買い求め求めやすい価格設定で、渓流トラウトからソルトライトゲームまで手広く応用が効き、静かな巻き心地と軽い巻き性能で、細かなショートバイトも手元でしっかりキャッチしてくれます。
【ダイワ】カルディア FC LT2000S-H
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | ATD |
③ギア比(回転/cm) | 5.8(76cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
カルディアは、上記紹介フリームスと比較し、更なる軽量化が施されるフィネスモデル設定になります。ギア比も多様に揃い、経験値に伴うお好みのギア比選びで、渓流域のネイティブトラウト釣りにオススメ出来る一台です。滑らかな回転がより長く続くタフデジギアも搭載し、静かで軽快なリーリングの中に、バイトを得るチャンスが上がります。
【アブガルシア】Revo ALX THETA 2000S
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | カーボンマトリックスドラグ |
③ギア比(回転/cm) | 5.2(69cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
巻き出しの軽さと、Friction-Free構造によるノイズレスな操作感で、リトリーブ中の違和感やショートバイトを拾いやすい設計仕様です。2WAY DRAGも搭載され、異なるシチュエーションやターゲットになる魚に合わせて、ドラグ仕様を組み替えることが出来る便利仕様のスピニングリールです。
【アブガルシア】ROXANI SP 2000SH
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | カーボンマトリックスドラグ(2WAY) |
③ギア比(回転/cm) | 6.1(80cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
はじめてのハイギアリールとして、十分なリトリーブ効果を感じられる、ハイコスパな新型スピニングリール。ロキサーニ初代から数えて6年経過し、左右非対称ボディーと軽量化、ギアサイズも大口径化され、耐久性と共に、フリクションフリーによる滑らかな巻き感も獲得しました。価格に見合わぬ高機能を、渓流トラウトで是非ご体感されてみて下さい。
【シマノ】アルテグラ C2000SHG
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | フェルトワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 6.1(82cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
上位モデルから受け継いだシマノ独自機構を惜しみなく搭載し、ワンピースベールのトラブルレスと、ロングストロークスプールのキャストフィーリングが格段に向上した快適汎用モデル。ステラから受け継がれるマイクロモジュールギアIIは、ヌルっとした巻きの軽さも継承され、その他世代前の上位モデルの基本性能も凝縮されています。
【シマノ】ナスキー C2000SHG
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | フェルトワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 6.0(79cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
ハイコスパモデルの代表格であったナスキーも、幅広いアングラーに満足してもらえる高性能モデルとして再誕しています。サイレントドライブによる静粛性と滑らかな巻き心地、AR-Cスプールによるライン放出性も相まって、ネイティブトラウト釣りからソルトゲーム全般に、高次元に対応出来るバーサタイル性が向上しています。
【シマノ】ミラベル C2000SHG
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | フェルトワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 6.0(79cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
ボディ各所の大型パーツにCI4+を採用し、ローコストモデルの枠を超えた凝縮感と軽量化が際立つハイギアモデル。サイレントドライブによるスムーズな上下運動とイナーシャの抑制は、ルアーアクションにおいてのリトリーブコントロールにベストな働きを見せてくれます。MGL最高峰ヴァンキッシュからの系譜で、淀みない仕上がりを見せています。
【テイルウォーク】SPEAKY 2000S XGX
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | ラグフリーフェルトワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 6.2(80cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb70m |
漆黒ボディーの剛質感に加え、上品で軽やかな巻き心地とキレのよいドラグ発動が持ち味のスピニングリール。心臓部に硬質マテリアルで加工されたメインギアが配置され、スムーズでノイズを抑えたリトリーブ性能を発揮します。ゆがみのない組み上げ精度で、巻き出しからファイト中も、滑らかで失速しない回転性能を堅持しています。
ミドルスペックモデルのスピニングリールご紹介
【シマノ】カーディフXR C2000SHG
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | フェルトワッシャードラグ(リジットサポート) |
③ギア比(回転/cm) | 6.1(82cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
トラウト専用設計になるカーディフの最新モデルとして、多くのシマノ技術が獲りこまれたスペシャルモデル。渓流から小河川、エリアゲームのトラウトオールラウンダーモデルになり、流れの中を通すリトリーブでも素早い立ち上がりを見せてくれます。新たにマイクロモジュールギアとサイレントドライブが採用され、複雑な流れの変化と、ルアーの振動が感じ取れる静粛性も兼備しました。
【シマノ】ヴァンフォード C2000S
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | DURAクロスワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 5.1(69cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
キャスティングゲーム専用リールとして、ヴァンキッシュの系譜を受け継ぐ最新ヴァンフォード。MGLシリーズ中核モデルとして、多方面のルアー釣りに頭角を見せています。先代モデルからギアの耐久性とドラグの応答性がブラッシュアップし、リトリーブからファイト性能までバランスの良さを堅持しています。前後の番手含めて、お好みチョイスが可能なラインナップです。
【シマノ】ストラディック C2000S
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | DURAクロスワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 5.1(69cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
ストラディックは、リールの信条である巻き感・耐久性・飛距離が着実に進化を遂げ、トラウト釣り界隈でも、その操作性の豊かさから、多くのファンを獲得しているスピニングリールです。ネイティブトラウトからライトゲームまで、釣法やターゲットは多岐に渡り、ルアー釣りを高次元の繊細さで楽しむことが出来るリールです。インフィニティクロスとインフィニティドライブも採用され、巻き性能を伴った静粛感も獲得しています。
【ダイワ】ルビアス LT2000S-H
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | ATD TYPE-L |
③ギア比(回転/cm) | 5.8(76cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
ルビアスの真骨頂である軽量ボディーは、渓流トラウト釣りにベストに働き、連続するキャストでも疲労軽減に繋がります。ZAIONモノコックボディーの耐久性と硬質感、タフデジギア採用によるノイズレスな回転性能は、ショートバイトが多発するネイティブトラウトのアタックにおいて、最大の効果を発揮してくれます。
【アブガルシア】ZENON 2000SH
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | カーボンマトリックスドラグ |
③ギア比(回転/cm) | 6.2(82cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
アブガルシアではフラッグシップになる最高性能の1機。2000番台のスピニングリールとして、最も小型軽量になる左右非対称ボディーを持ち、均等性が高いリーリングバランスを保持します。圧巻なのはC6 V-Rotor搭載による低イナーシャにあり、止めたい位置でピタリと止めることが出来ます。リトリーブコントロールで他者に差を付けることが出来る超高感度スピニングリールです。
【アブガルシア】レボ SP ビースト 2000S
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | カーボンマトリックスドラグ(2WAY) |
③ギア比(回転/cm) | 5.1(67cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
ZENON同様に左右非対称ボディーが採用され、軽量コンパクトなボディがトラウト釣りにしっくりハマる汎用仕様のスピニングモデル。ネイティブトラウト釣りには、巻きが早くなり過ぎないノーマルギアがおすすめになり、COGギアデザインの滑らかさが、多様な釣りの場面においてパフォーマンスを高めてくれます。
ハイスペックモデルのスピニングリールのご紹介
【ダイワ】イグジスト SF2000SS-H
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | ATD TYPE-L |
③ギア比(回転/cm) | 5.7(74cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb90m |
現世代のダイワ最高の技術・材料・設計思想が詰め込まれた、汎用モデルのフラッグシップに位置するスピニングリール。トラウト全般からバスフィッシング、ソルトでのライトゲームからエギングまで、高次元の適応能力とドラグ調子幅を駆使して、過酷な使用環境にも耐えうる仕上がりです。SFは更なる緻密さを見せ、繊細タッチのフィーリングが一気に高まっています。
【ダイワ】エアリティ ST SF2000SS-H
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | ATD TYPE-L(クイックドラグ) |
③ギア比(回転/cm) | 5.7(74cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb60m |
回転性能と静粛性に加え、最高峰の巻きの軽さを得られるスピニングリール。巻き感度に焦点を置き、オリジナルのエアリティに大幅なセンシティブチューンが施され、粘性の低いオイル仕様のベアリングも採用されています。手元に伝わる情報量は上位モデルを凌ぎ、フィネスチューンの極みを獲得できるモデルです。
【ダイワ】セルテート FC LT2000S-H
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | ATD TYPE-L |
③ギア比(回転/cm) | 5.8(76cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
2024年に大幅アップデートでリニューアルされた、全層アングラーに高信頼・高実績のスピニングリール。強さと耐久性・剛性感が際立つセルテートにフィネスカスタムが加わり、エアドライブデザインによる、快適な操作性と巻き感度が高次元に追従されています。回転フィールも研ぎ澄まされ、トラウト釣りにも抜群の適正を見せています。
【シマノ】ヴァンキッシュ C2000SHG
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | DURAクロスワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 6.0(81cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
低慣性モーメントに拘り、緻密なルアーコントロールを要求するトラウトアングラー様には、是非最新のヴァンキッシュを試されて頂きたい。フラッグシップのステラとの違いは、圧倒的な巻きの軽さにあり、MGLシリーズのフラッグシップが醸し出す、立ち上がりの早さもご体感頂けます。ブレないローター回転と、その中で極めた軽量な質感はゲームコントロールを確実なものにします。
【シマノ】ツインパワー C2000S
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | DURAクロスワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 5.1(69cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
質実剛健のキャッチコピーを掲げ、徹底的に鍛え上げられた信頼の高性能スピニングリール。ツインパワーの耐久性と初代モデルからの不変のコンセプトは、多くのアングラーの満足感を獲得し、更に進化した最新機能搭載が、人気に拍車を掛けています。上位モデルに迫る機能美と快適性は、センシティブな自然渓流で真価を発揮します。
【シマノ】ステラ C2000SHG
①大きさ(番手) | 2000番 |
②ドラグ仕様 | DURAクロスワッシャードラグ |
③ギア比(回転/cm) | 6.0(81cm) |
④ラインストック量(参考値) | ナイロン4lb100m |
ステラの絶対的評価は、ターゲットが異なってもゆるぎなく、小型になればなるほど精密さとトータルバランスが如実に表れます。他機種との圧倒的な違いはギア歯面設計と製造技術工程にあり、寸分狂わぬギアの噛み合わせから生まれるヌルヌル感は、一瞬のイレギュラーなラインテンションをしっかり感じ取ります。飛距離と操作性のトータルバランスは、険しいネイティブシーンでこそ活きてきます。
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スピニングリールのお手入れ方法
リールは完全なる精密機械です。高価になればなるほど、大型に成ればなるほど精密具合や精度が増していきます。管理人は精密機器の設計開発を本業としておりますので、その観点から最低行いたいお手入れ方法をご紹介します。
実績としては2007年式メタニウムと2003年式ツインパワーは、今だメインフィッシングギアとして現役で活躍してくれています。
では、以下に箇条書きで説明していきます。
・メンテナンス頻度は釣行時毎回行います。例えば、3日連続で釣行する場合、1日毎行うようにしましょう。この積み重ねが、高価なリールを正常な状態で維持するコツです。ロッドも同じです。
・ドラグを緩めてスプールを外します。その後、手で分解出来る箇所は、しっかり分解してから真水(無ければ水道水)で洗浄します。
・その後、日陰干しで完全乾燥させます。日向は厳禁です。急激な水分蒸発で、水に含まれているカルキやカルシウムが部品上で結晶化してしまい、固着や異音の原因になります。また、固着していた異物が剥がれ落ちて、ベアリング内部やギア類に噛みこみ、動作不良の原因にもなります。
・乾燥後、綿棒を使って、細部やベール周辺、回転部を乾拭きしますが、けば立った糸くずは内部に残さないように注意が必要です。
・乾拭き後、リールメーカー純正のグリスとオイルで注油を行います。高速回転するシャフトを支持する両ベアリング(スプールシャフト含む)にはオイルを注油、ハンドルノブや低速回転部はグリスを塗布するようにしましょう。狭い箇所には、ティッシュペーパーやピンセット先端に少量付けて回転部を回してオイルを送り込みます。いずれも、油膜が出来る程度のほんの少量にします。注油しすぎると、逆に異物やゴミを呼び込んでしまいます。
・ラインローラー部(内部にベアリング有)は、綿棒や細く絞ったティッシュペーパーで綺麗に乾拭きだけにします。この部分は、一番外に面している部分ですので、先にも述べたように、注油してしまうとゴミや異物を呼び込み、かみこんでしまいますので、注油は要注意です。
・その後、元通りに組み上げて、回転部を回して、異常が無ければ終了です。その後はリール収納ケースや個別の収納BOXに保管し、ゴミの付着を防ぎましょう。
ばらして、組み上げる自信がない方は、スマホ等で動画を取りながらばらし、逆の手順で組み上げれば、トラブルなく復元できるでしょう。
各メーカーの純正注油をご紹介
ここからは、リールのメインテナンスに最適な、メーカー純正の油脂を紹介して参ります。特に潤滑系の油脂に関しては、別な成分が混合されると本来持っている被膜性や浸透圧に変化が生じますので、リールメーカー別に、同成分になる油脂を使用されることをおすすめします。
【ダイワ】リールガード スプレーセット グリス オイル 2009年発売
【ダイワ】リールオイル2 2008年発売
【ダイワ】ダイワSLPワークス メンテナンスグリス104 2018年発売
【シマノ】リールメンテスプレー SP-003H 2005年発売
【シマノ】スピニングリール ドラググリス ACE-0 DG01 2014年発売
【シマノ】純正 サービス用 グリス各種 2019年発売
【アブガルシア】Abu Reel Grease 2016年発売
【アブガルシア】Abu Garcia Maintenance Kit 2016年発売
本記事のまとめ
今記事では、ネイティブトラウト釣り向きスピニングリールの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①自然渓流でスピニングタックルの人気は未だ健在!
②ドラグ性能がトラウト釣りで発揮するメリット
③自然渓流の釣りではギア比も大事
④ネイティブトラウト釣りに最適なスピニングリールの選び方
⑤ネイティブトラウト釣り向きスピニングリール20選のご紹介
⑥スピニングリールのお手入れ方法
以上の内容で纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したスピニングリールをチェック頂ければと思います。
スピニングリール説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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