オフショアの釣りには「ネギング」という、全国的にはあまり聞きなれないメソッドが有ります。
西日本の山陰地方では根魚をターゲットに楽しむライトジギングをネギングと呼び、近年では同様のオフショアメソッドが根魚の宝庫である東北沿岸にも浸透し、全国各地のオフショアフィールドでも船上を賑わしている人気の釣り方です。
準備するタックルも手軽で、小難しいアクションテクニックも必要とせず、老若男女どなたでも手軽に楽しめ、更には釣果も確保しやすい敷居の低さに人気が集まっています。
今回北の住人では、ネギングの解説とタックルの選び方に加え、おすすめのオフショアジギング用スピニングロッドを16選ご紹介して参ります。
是非最後までご覧いただき、ネギングの楽しさをご理解された上で、オフショアライフの新たなフィッシングスタイルとして加えてみては如何でしょうか。
ネギングの基本釣法と魅力を解説
全国的に人気の高まりを見せるネギングですが、基本の釣り方やフィッシングスタイル、そしてどんなターゲットに対して有効な釣りなのか解説していきます。
この項を見れば、現在楽しまれているオフショアの釣りに対して、攻略手法追加のヒントになり得るかもしれません。
フィッシングスタイルと狙いのターゲット(対象魚)
ネギングのフィッシングスタイルとして、オフショアの釣りであるのは云うまでもありません。
強調しておきたいのは、ライトクラスのタックルを使用するところにあり、ライトジギングの派生メソッドとしての位置付けになります。
【基本メソッドとアプローチ】
ライトキャストからボトムへのフォール、ボトムから少し浮かせたリトリーブでジグを見せて行く狙い方が基本アクションになります。
また、魚の活性や潮の動きを鑑み、ボトムから10~20m近辺まで、斜めのハーフピッチジャークで誘い、バイトが無ければフォールでジグをボトムに送り込む、この繰り返しで魚を狙います。
オフショアの釣りに精通されている方であれば、スロージギングを彷彿させる狙い方と理解出来るでしょう。
ジャークが主体のスロージギングに対し、ネギングではリトリーブがメインアクションと理解されればイメージしやすくなります。
【メインターゲットは根魚!予期せぬ回遊系ゲストも】
ネギングの攻略レンジはボトム近辺です。斜めに誘って浮かせても、底から15m~20mほどが狙いのレンジです。
そのレンジに着くフィッシュイーターやロックフィッシュ(根魚)すべてがネギングのターゲットになり、シーズンによってはボトム付近を回遊する、ヒラマサやブリ、カンパチなどの大型青物もターゲットに加わります。
地域によってキャッチされる魚は様々ですが、ボトム狙いではハタ類やソイ・アイナメなどの根魚から、西日本や南日本ではクエやアラなどの高級魚も混ざります。
北日本では大型ヒラメもネギングのターゲットに入り、マダイのシーズンではタイジギやタイラバの釣果を上回る釣果を見せる場合があります。
以上のような多種多様な魚と巡り合え、ターゲットに固執しない、五目釣り的要素が高いのもネギングの魅力です。
ネギングのタックル構成
ネギングは、スロージギングやキャスティングタイラバと同様に、スピニングタックルの操作性を活かしたキャスティングメソッドがメインの釣りになります。
バーチカルな攻め(足下の縦の釣り)とは異なり、ライトキャストからボトムを捉え、リトリーブエリアを確保します。
スピニングタックルを扱うネギングを「ネギスピ」と呼ぶほど広く浸透しているタックル構成で、ライトジギング用のスピニングロッドと、4000番クラスのスピニングリール合わせたタックルが主流になる釣りです。
タックル構成から見ればお判りになるように、オフショアジギングが初めての方でも、登竜門としてもおすすめな釣り方になります。
ネギングに適したオフショアジギング用スピニングロッドの選び方
ネギングで使用するスピニングロッドの基本として、キャストやリトリーブ、細かなアクションの操作性に加えて、不意な大型魚種の襲来にも備えた確たるバッドパワーの搭載が必須です。
ここからは、ライトジギングロッドと比較しながら、ネギング=スピネギに適したオフショアジギング用スピニングロッドの詳しい選び方を見ていきましょう。
ジグの重量に合わせたルアー負荷範囲をチェック
上項でも解説を加えたように、ネギングのアクションパターンはボトム近辺の水平リトリーブや斜め引きのトゥイッチジャークになります。
これらのアクションパターンで、無理のないジグ操作を演出するには、100~150gのジグサイズに落ち着きます。
もちろん狙いの水深やレンジ、潮の強さによりジグウエイトは前後します。ネギングでは、アクション精度を維持する為に、50~70mのエリアを流しますので、100~150gのメタルジグを操作できるルアー負荷範囲をチョイスしておきましょう。
大型魚種を想定したブランクスパワーを見て行く
ブランクスパワーについては、ルアー負荷範囲も鑑みながらチョイスしていく必要があります。
大型青物やモンスタークラスの根魚とのファイトでアドバンテージを得るのであれば、最低でもM(ミディアムパワー)=3番パワーの強さは必要です。
対して、アクション操作やバイトキャッチの感度も含めた、テクニカルな攻略が可能なロッドであれば、ML(ミディアムライト)=2番~1番ロッドの繊細なロッドワークに着目していきましょう。
操作性を高めるテーパーにも着目する
各種ジギングロッドには、釣りの用途に応じてテーパー(調子=ロッドの曲がり具合)が設定されます。
ネギングでは、キャスト時の反発性を得られることと、ナチュラルアクションと食い込みの違和感を抑える為に、レギュラーテーパー(標準)がベストな選択です。
ライトなスロージギングとも併用するロッドを選ぶ場合は、スローテーパーの弾力性と高反発性も獲得して、無理のないアクション操作性を担保しておきましょう。
取り回しを重視したロッドの長さを選ぶ
ネギングでは、水平方向から斜めのリトリーブアクションを多用することで、ライトジギングやスーパーライトジギングと同様に、しっかりとしたフッキング動作とアワセのストロークが必要になります。
アンダーハンドキャスティングで広範囲にサーチしながら、バイト時にはコンパクトにアワセを入れ、手狭な船上やボート上で操作するために、6フィート前半の長さで、取り回しやハンドリングの精度を高めていきます。
ネギングに好適性なライトジギングスピニングロッド16選!
この項では、上項までのロッドの選び方やネギングのゲーム特性を踏まえ、ネギングに適正高いロッドを、スーパーライト~ライトジギング用スピニングロッドの中から10本ご紹介して参ります。
クラス別(価格帯別)に分類し、①ロッドの長さ、②ブランクスパワー、③ルアー負荷範囲、④テーパーも記載して参りますので、気になるロッドをチェックされてみて下さい。
ハイグレードモデル(¥40000~)
【テンリュウ】ホライゾン プログレッシブ HPG632S-ML
①ロッドの長さ | 6’3″(193cm) グリップジョイント2ピース |
②ブランクスパワー | ML |
③ルアー負荷範囲 | MAX150g(Best120g) |
④テーパー仕様 | レギュラー |
容易なアクションの中にも、細かな動きを加えたテクニカルな誘いが可能になる、テンリュウ発ネギング特化設計のスピニングロッド。ロッドレングスからテーパーまで、ネギングにおけるロッド操作を忠実に再現したジギングロッドとして、ライトクラスのジギングアングラーの人気を集めるスペシャルモデルです。
【ブルーブルー】BARIKI 632
①ロッドの長さ | 6’3″(191cm) 1ピース |
②ブランクスパワー | 2番パワー(ML相当) |
③ルアー負荷範囲 | MAX180g(Best120g) |
④テーパー仕様 | スロー |
柔軟ティップの操作性に加え、タメが効くベリーの反発性で飛距離をしっかり確保できるハイパフォーマンスモデルのオフショアロッド。スロージギング主体に、小技を利かすネギングにも適正高く仕上がっています。ジグをきれいに泳がせる、ナチュラルなコントロール性能も重視されており、潮回りの変化やメソッドチェンジに幅広く対応可能です。
【ヤマガブランクス】ギャラハド 633S
①ロッドの長さ | 6’3″(192cm) 1ピース |
②ブランクスパワー | M相当(3番パワー) |
③ルアー負荷範囲 | MAX180g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
ナチュラルなスイミング操作も可能な柔軟ティップが搭載される、軽快操作のジギング用スピニングロッド。ライトジギングへの追従性も高く、不意な大型サイズへの対応もスムーズな設計です。近海ジギングのオールラウンダーとして人気を集め、ロッドワークのレスポンス性能も高評価を得る人気シリーズです。
【ダイワ】ソルティガ LJ 63XHS-S
①ロッドの長さ | 6’3″(191cm) 1ピース |
②ブランクスパワー | XH(他社M相当=3番パワー) |
③ルアー負荷範囲 | 60~150g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
ソルティガ LJは、ダイワ製オフショアジギングロッドのハイエンドにランクされる、ハイスペックライトジギングロッドです。ラインを通して伝わるわずかな振動を、AGS(エアガイドシステム)が余さず拾い上げ、高効率に高密度HVFブランクに伝えてくれます。ティップには柔軟なカーボンソリッドメガトップを採用し、アクション性の高さと共に、抜けの良い軽快なロッドアクションを実現しています。
【シマノ】オシアジガー ナチュラルジャーク NJ S64-1
①ロッドの長さ | 6’4″(193cm) 1ピース |
②ブランクスパワー | 1番パワー |
③ルアー負荷範囲 | 70~160g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
オシアジガーの中でも、特にライトジギングに特化設計された、低弾性仕様のハイパフォーマンスモデルのジギングロッド。ティップ感度も高く、追い食いのバイトも高確率でキャッチしてくれます。細身軽量ボディーはスパイラルXコアで補強され、ネジレを抑えたファイト性能をブラッシュアップさせています。ネギングのベストスポットである、70mラインの攻略にベストバランスが図られています。
ミドルグレードモデル(¥20000~¥40000)
【ダイワ】アウトレイジ BR LJ 63XHS-2
①ロッドの長さ | 6’3″(191cm) 2ピース |
②ブランクスパワー | XH(他社M相当=3番パワー) |
③ルアー負荷範囲 | 60~150g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
軽量素材を採用し、長時間の釣りでも疲れにくい設計が、オフショアアングラーの人気を獲得しているライトスペックのジギングロッド。軽量且つ高感度のHVFナノプラスを採用し、キャストからアクション・ランディングまで、スムーズなカーブで操作性を高めています。ネギングへの適正も高く評価され、オフショアメソッドの変化に柔軟に対応できる仕上がりです。
【パームス】シーラプチャー STJS-62ML
①ロッドの長さ | 6’2″(188cm) バッドジョイント2ピース |
②ブランクスパワー | ML |
③ルアー負荷範囲 | 60~150g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
確たるバッドパワーと、繊細なアクション操作性を兼備するオフショアジギング用スピニングロッド。ナノカーボン採用新設計ブランクを活かした、繊細なアプローチ性能と操舵性で、深場のジグに生命感を与えます。微妙なレンジ変化を感知する高感度なティップも搭載され、ライトクラスのオフショアゲームに抜群の適正を見せるジギングロッドです。
【メジャークラフト】ジャイアントキリング 5G GK5LJ-S64ML
①ロッドの長さ | 6’4″(193cm) 1ピース |
②ブランクスパワー | ML |
③ルアー負荷範囲 | 40~150g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
メジャークラフトお家芸のR360構造5Gブランクが採用され、持ち前の強さと操作性でオフショアライフの快適性が増すライトジギングモデル。ロッドワークに瞬時に呼応する、操舵性の高さもおすすめポイントで、オフショアジギング初トライの方も仕上がりの高さをご体感頂けます。ネギングに類似したサワラの高速巻きにも代用可能な、幅の広い適応性も堅持しています。
【テイルウォーク】L-ジギーズ SSD S632
①ロッドの長さ | 6’3″(191cm) 2ピース |
②ブランクスパワー | ML相当 |
③ルアー負荷範囲 | MAX150g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
多様なフィールドやターゲットに汎用性高く対応出来る、感度と操作性が高められたライトジギング専用スピニングロッド。バーチカルに誘う縦の釣りから、キャスティングとリトリーブで誘う横の釣りにも順応し、コントロール性を高めるZ-シェイプリールシートの扱いやすさもおすすめポイントです。細身でシャープなロッドデザインは、手返しも高める基本性能を効率よくアップさせています。
【ゼニス】ゼロシキ キンカイ ライトスペック ZKLA-S65L
①ロッドの長さ | 6’5″(196cm) 1ピース |
②ブランクスパワー | L(他社ML相当) |
③ルアー負荷範囲 | MAX150g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
ライトジギングに特化したシリーズの中からは、ネギングにも適正高いS65Lがおすすめです。ライトジギングやネギングでも高い人気を獲得しているように、感度を高めたナノテクノロジーを纏ったカーボンブランクスが、金属的なダイレクト感も高めています。ゼニスの技術力が詰め込まれたロッドになり、当ロッドも、近海での繊細な釣りを楽しむための最適な選択肢です。
ハイコスパ~エントリーモデル(~¥20000)
【アブガルシア】オーシャンフィールド ライトジギング OFLS-632-MAX120
①ロッドの長さ | 6’3″(191cm)2ピース |
②ブランクスパワー | 1番パワー |
③ルアー負荷範囲 | MAX120g |
④テーパー仕様 | レギュラーファースト |
これからライトジギングを始める方や、コストを抑えながらも、サブタックルとして一定性能のロッドをお探しの方にも優れた選択肢の高コスパなスピニングロッド。中級者やベテランの方にも満足のいく性能を備え、Xラッピングのネジレ抑制は、ファイトやキャストでパワーロスも軽減します。トップガイドにFuji SiCリングを搭載し、PEトラブルの抑制にも配慮されています。
【スラッシュ】フルセイル シーフ FT-S643
①ロッドの長さ | 6’4″(193cm) |
②ブランクスパワー | 3番パワー(M相当) |
③ルアー負荷範囲 | 60~160g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
手が届きやすい価格帯に抑えられ、初心者アングラーの最初の一本としても十二分なファイト性を得られるオフショアジギングロッド。ネギングやライトジギングに対して適正レングスでデザインされ、操作性だけでなく、大型ロックフィッシュの突っ込みや青物の走りをストップさせる、バッドの強さも魅力的な一本です。
【メジャークラフト】ソルパラ ジギング SPXJ-S60MH
①ロッドの長さ | 6’0″(183cm) |
②ブランクスパワー | MH |
③ルアー負荷範囲 | 100~180g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
これからオフショアゲームを楽しんでみたい方、基礎を学びたい方にもお手頃なオフショアジギングロッド。ソルパラでは、ミディアムから一段上げたミディアムヘビーで、余裕を持たせたパワーレングスをおすすめします。潮が強いエリアでもアクション性を損なうことなく、大物の強い引きでものされることなく、パワーファイトを楽しめます。
【ジャッカル】バンブルズRB BBRB-S632
①ロッドの長さ | 6’3″(192cm) バッドジョイント |
②ブランクスパワー | 2番パワー |
③ルアー負荷範囲 | MAX160g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
近海オフショアの釣りに幅広い適応性を見せながら、テクニカルな操作感も獲得できる高コスパなライトスペックジギングロッド。軽量で感度の高いブランクスが採用され、微細なアタリやボトム地形変化を捉えることが可能な仕上がりを見せています。ライトジギングからネギング、キャスティングタイラバなど、多用途な一本としてもおすすめなモデルです。
【プロマリン】クロノスター S632ML
①ロッドの長さ | 6’3″(189cm) |
②ブランクスパワー | ML |
③ルアー負荷範囲 | MAX150g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
クロノスターは、手軽にオフショアの釣りを楽しみたい初心者から中級者までを対象に設計された、コストパフォーマンスの高いオフショアジギングロッドです。オフショアジギング初めての方が、釣りを始める最適なレングスになり、根魚や小型~中型の青物など、引きの強い魚にも対応可能なパワーを備えています。
【シマノ】グラップラー タイプJ S60-2
①ロッドの長さ | 6’0″(183cm) |
②ブランクスパワー | 2番パワー |
③ルアー負荷範囲 | MAX160g |
④テーパー仕様 | レギュラー |
低価格帯に関わらず、豊富なラインナップを誇るグラップラーからは2番パワーのタイプJがおすすめ。10kgオーバーとも対峙を可能にするバッドの強さは、上位機種にも引けをとりません。ライトジギングに専門性の高いロッドスペックは、多くのオフショアアングラーが認める一本です。ジャークからリトリーブまで、多彩なアクション効果は小型魚種や根魚含めた五目狙いに見せ場を作ります。
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本記事のまとめ
本記事では、ネギングの魅力と高適正ライトジギングロッドについて解説して参りました。
本記事では、
①ネギングの基本釣法と魅力を解説
②ネギングに適したオフショアジギング用スピニングロッドの選び方
③ネギングに好適性なライトジギングスピニングロッド16選!
以上の内容で記事を纏めて参りました。
当記事を参考にされ、新たなオフショアメソッドにトライされてみてはいかがでしょうか。
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