今回北の住人では、ランカークラスのロックフィッシュをキャッチするための、専用スピニングロッドを各メーカーから厳選に選択し、一挙15選ご紹介して参ります。
今般、ハードロックフィッシュを狙って獲れる、ハードタイプのスピニングモデルが各ロッドメーカーから続々とリリースされ、選択されるのに迷ってしまいますよね。本記事では、アイナメ・ベッコウゾイをはじめとしたハードロックフィッシュを釣るためのタックル、釣り方に加え、おすすめのハードロックフィッシュ用のスピニングロッドを紹介していきます。
実釣感を主体に、カタログ値から推測するスペック、アングラーの方々からの情報を基に、使用感を交えながら紹介していきますので、参考になさっていただければと思います。
是非最後までご覧になって頂き、アングラー様のロッド選択のご参考にさせて頂ければ幸いです。
- ハードロックフィッシュを狙えるスピニングロッドとは?
- 応用できるハードロックフィッシュ向きスピニングロッドは?
- タックル構成
- ルアーアクション方法
- ハードロックフィッシュロッドのスピニングモデル厳選15選のご紹介
- M~MHパワーのスピニングモデル
- Hパワー以上のスピニングモデル
- 【テイルウォーク】CRIMSON S88H-F 2022年発売
- 【テイルウォーク】SSD POWER ROCK S90H 2016年発売
- 【アブガルシア】エラディケーター ロックスイーパー アクセラレーター ERSS-94EXH 2020年発売
- 【ダイワ】HRF® AIR 910H/XH 2021年発売
- 【シマノ】ハードロッカー BB S86H 2019年発売
- 【バレーヒル】 サイファリストHRX プロスペック CPRS-93H 2022年発売
- 【ゼスタ】ブラックスターハード S910HX ロングレンジイグニション 2019年発売
- 【テンリュウ】ロックアイ ヴォルテックス RV91S-H (Exceed shot) 2015年発売
- ハードロックフィッシュロッドを操作する注意点(スピニング編)
- 本記事のまとめ
- ロッド説明を更に詳しく知りたい方は?
ハードロックフィッシュを狙えるスピニングロッドとは?
ロックフィッシュロッドは、今でこそハードロックやミドル~ライトロックと、ある種の区分けが出来ています。
また、今まではベイトロッドが主体でありましたが、各社から高性能なスピニングリールのリリースで、太糸のPEを巻けるスピニングリールに合わせた、ハードロック用スピニングロッドが各社からリリースされています。
具体的なロッドの特徴を上げると、ティップからベリーは軽いリグでもキャストしやすように、しなやかに設計されており、ベリーからバッドパワーは従来のベイトロッドと比較しても、引けを取らないパワーブランクスで構成され、フッキングからの主導権はアングラー側にあります。いわゆるパワーロッドです。ランカーからモンスタークラスをキャッチするためのスペックは十分に確保されています。
遠投力もベイトモデルを遥かに凌ぎ、乗っ込み前や、夏季に沖目に落ちたハードロックフィッシュを視野に入れる事が可能になります。
応用できるハードロックフィッシュ向きスピニングロッドは?
ハードロック専用ロッドが断然的に信頼がおけますが、シーバスロッドやショアジギングロッドでも、バッドパワーのトルクが強ければ流用も可能です。長さは8~9ft後半が操作性も良く、手際よくポイントを撃って行けます。
また、バスロッドの高負荷対応ロッドやビッグベイト対応ロッドも応用可能です。何れにおいても、やはり根から一気に引き抜けるパワーが重要になります。操作性とパワーを兼ね備えたロッドを準備していきましょう。
タックル構成
ここからは、ハードロックフィッシュを狙うための、理想的なタックル構成から、ワームをはじめとしたリグの説明、アクション方法について解説を加えていきます。
ロッドの選択
ネジレの発生が魚に主導権を与えてしまいますので、ダイワのX45など、各社独自技法で練り込んであるカーボンブランクスが理想です。
どんなタイプの大型魚でもそうですが、ブランクスのネジレがラインブレイクの大きな要因になりますので、縦または水平の勝負が出来るロッドを選択すれば間違いありません。
あと一点。ショックリーダーとのノットシステム部でコブが大きくなりがちなので、Kガイドやアルコナイト仕様の、すり抜けのよい大口径ガイドが搭載されていればトラブル防止に役立ちます。
スピニングリールの選択
使用するスピニッグリールのギアに関しては、ベイトリール同様にハイギア以上が望ましい駆動ギアになります。
番手として、PE2号が150m以上巻ける、中型番手(4000~5000番台)が適正です。また、PEラインの高切れトラブルも考えておかなくてはなりません。ポイントによっては、根がキツイ場所や根の傾斜が深い場合、PE3号を使用し、ショックリーダーもロングリーダー化(2mから3m使用)して、ラインブレイクを防ぎます。
今般リリースされるスピニングリールのドラグは性能が高い製品ばかりですので、調整しながらの使用で問題ありません。基本的にハードロックはフルドラグで勝負することが多いので、他の釣りにも応用するリールを除いては、そこまで重視することはないでしょう。
メインライン、ショックリーダーの選択
せっかくのスピニングタックルですので、沖目のポイントを狙う為に、メインラインにPEラインをスプールに巻きましょう。
先述したように、ハードロックゲームは根ズレとの勝負でもありますので、平たい磯場や防波堤でも1号から2号ラインは確実に巻いておきましょう。起伏の激しい磯場では飛距離に影響が出てしまいますが、3号ラインも視野に入れても問題ありません。
ショックリーダーには、フロロの20lbを組んでおけば安心です。磯場や高所ではランディングが困難になり、抜き上げが主体になるケースにも備えた太さです。防波堤や、平たい磯場では、16lbでも対応は可能ですが、キャッチする際の抜き上げに苦慮しますので、ランディングネットは必須です。
リグ(仕掛け)の選択やアクション方法
リグやアクション操作に関しては、下記の記事をご覧になって、参考にしていただければと思います。
ルアーアクション方法
スピニングロッドでハードロックゲームを行う場合の基本操作は、ロッドを立てて操作する事です。メインラインにPEラインを使用しますので、沈み根やシモリ根にラインが接触して擦れるのを防止するためです。
逆に斜めや水平方向に倒すとライン角度が狭くなってしまい、根に干渉する確率が高くなってしまう訳です。リーダーを長めにセットするのはこの為でもあります。
アクションの基本操作は、ベイトロッド同様にリフト&フォールになります。スピニングロッドはベイトロッドと比較し、先述したようにトップからベリー部がしなやかに製作されていますので、ロッド全体を使い、跳ね上げる様にアクションさせます。キャスト後は、カーブフォールを基本として、ラインは常に張っておいて、潮に流されるのを防ぎます。
フリーフォールは、ラインスラッグが多く出てしまい、上記同様にラインが流され、ラインの根掛りや岩への干渉の危険が高まりますので、極力避けた方がよいでしょう。スイミングアクションでも、基本動作は同様に、ロッドは立てたままです。
バイトは、ベイトロッドよりティップがしなやかなことによりキャッチしやすいでしょう。フッキング後は、ベイトタックル以上の早巻きで、ロッドの全パワーを使って根や穴から引き出すことが必要です。
ハードロックフィッシュロッドのスピニングモデル厳選15選のご紹介
ここからは、上記までの釣法を可能にする、ハードロックフィッシュロッドをスピニングモデルから厳選して紹介していきます。是非、ご覧になって、これはと思うロッドを購入し、ハードロックゲームを楽しんで頂ければ幸いです。
下記に①長さ、②ルアー負荷(MAX重量)、③操作性と総評を記載していきます。
M~MHパワーのスピニングモデル
【テイルウォーク】CRIMSON S98M-R 2022年発売
①9.8ft ②42g
③操作性と総評 レギュラーテーパーにウェイトを載せて、超遠投が可能になるロングモデルです。沖根周辺に座するモンスターサイズを浮かせるバッドパワーも強力で、主導権を譲らない操作性とリフトパワー、大型の青物との対峙も可能なブランクス構成は圧巻です。
【アブガルシア】エラディケーター ロックスイーパー アルティスタ ERSS-811MH 2020年発売
①8.11ft ②28g
③操作性と総評 先鋒はアブガルシアからのハードロックフィッシュゲーム専用ロッドの紹介ですが、このロッドは、扱いやすく且つ振り抜き易い、重量バランスの取れたロッドです。ハードロックだけでなく、ショアジギングやシーバスゲームでも遊べるロッドです。
【ダイワ】HRF® AIR 810M 2021年発売
①8.1ft ②30g
③操作性と総評 まず、第一印象は、非常に軽量で細身だというところ。一方、ブランクスの反発力が高く、遠投性は合格点以上の、流石のダイワ製です。バッドがしっかりしているせいか、ロッド破断の恐れを感じさせないロッドです。
【シマノ】ハードロッカーSS S83MH 2022年発売
①8.3ft ②32g
③操作性と総評 長距離砲を駆使して、沖目の広いエリアを攻略可能になるスパイラルXとC14が採用された軽量化モデル。種々のロックフィッシュゲームに対応するべく、バーサタイル性能に磨きを掛けてNEWリリースされました。
【パームス】ラークシューター LSGS-88MH+(SWIMMING.SP) 2018年発売
①8.8ft ②30g
③操作性と総評 いち早く、ハードロックロッドを世に出したメーカーですので、メーカーとしての経験値は高く、このロッドにも生きています。アイナメやソイだけでなく、大型のハタ系の走りを止められるバッドの作りと、ロッド全体のバランス性のよさで、バイトからフッキングまでの大きな動作にも順応してくれるロッドです。
【がまかつ】ラグゼ ダイダラ S77MH 2016年発売
①7.7ft ②35g
③操作性と総評 名前から想像する以上に、剛性感の高いロッドです。バイトキャッチについてはティップが繊細な設計になっていますので、シェイキングや小さなリフト&フォール、スイミングなどを織り交ぜながらテクニカルな攻略が可能になります。がまかつのロッドらしく、操作性に長けたハードロッドです。
【メジャークラフト】トリプルクロス ハードロック TCX-802MH/S 2017年発売
①8.0ft ②30g
③操作性と総評 3種類の4軸カーボンで、高密度に組まれたグラファイトは遠投性能がブラッシュアップされ、広範囲にサーチしながらランカーサイズを拾って行けます。足元まで丹念に探れるレングス設定は、高所からのハードキャストにも対応します。
Hパワー以上のスピニングモデル
【テイルウォーク】CRIMSON S88H-F 2022年発売
①8.8ft ②50g
③操作性と総評 ピン撃ちからロングキャストまで、あらゆるメソッドに対応出来る操作性高い硬質ブランクスと、バイトキャッチのセンシティブな部分を同時採用されたテイルウォーク最新モデル。リグからジグへ切り替えてのショアジギでも対応性の良さを見せ、バーサタイルにロックショアを楽しめる一本に仕上がっています。
【テイルウォーク】SSD POWER ROCK S90H 2016年発売
①9.0ft ②28g
③操作性と総評 ハードロックの本場である北日本でのゲームシチュエーションで開発が繰り返されたスペシャルロッド。ボトムすれすれを狙うスイミングゲームにはなくてはならない操作性を発揮します。あらゆるメソッドに順応する硬質なティップバランスは、違和感からショートバイトもしっかりキャッチします。
【アブガルシア】エラディケーター ロックスイーパー アクセラレーター ERSS-94EXH 2020年発売
①9.4ft ②56g
③操作性と総評 さすがに大型専用モデルなだけあって、重量リグのキャスト感と、レングスを生かした高位置でのリグ操作で、根掛り回避力が高いロッドです。ベリーの弾性も十分で、ハードロックとショアジギング併用で扱いたいロッドです。
【ダイワ】HRF® AIR 910H/XH 2021年発売
①9.1ft ②50g
③操作性と総評 リフティングパワーと同時にネジレを抑えたロッドの反発力で、いとも簡単に、1oz以上のリグでも沖へ運んでくれます。ショアジギングやシーバスゲームで、ロングロッドの操作に長けている方は、こちらのロッドをおすすめします。
【シマノ】ハードロッカー BB S86H 2019年発売
①8.6ft ②40g
③操作性と総評 ハードロックフィッシュゲーム初級の方におすすめしたいロッド。SSからは弟分になるロッドですが、ロッドスペックはシマノ製ですので安心です。少々硬いイメージがありますが、しっかりとした合わせを入れられる、剛性感は高いロッドの印象です。
【バレーヒル】 サイファリストHRX プロスペック CPRS-93H 2022年発売
①9.3ft ②40g
③操作性と総評 ロングレングスを生かした遠投性能と、適度な硬さのティップがスナッグレス性を高次元で発揮してくれます。ビギナーの方でも、十分にロッドの仕上がり感を体感できると思います。ベイトロッドと同じように、鬼アワセを入れられる強固なバッドパワーは強烈な一本です。
【ゼスタ】ブラックスターハード S910HX ロングレンジイグニション 2019年発売
①9.1ft ②60g
③操作性と総評 ティップからバッドまで、ロッド全体がバネのようにリフティング性が高いロッドです。キャストからアクションまで、ベンドカーブの復元性が早く、バイトをキャッチしやすいロッドです。リフテイングパワーのおかげで、ランカーサイズも手早く浮かすことが可能なロッドです。
【テンリュウ】ロックアイ ヴォルテックス RV91S-H (Exceed shot) 2015年発売
①9.1ft ②35g
③操作性と総評 アルコナイトのKガイドで、ラインのすり抜けが良く、ラインシステム部の結束部を感じさせないキャスト操作感を憶えました。グリップが長めに設計されていて、ロングロッドにプラスの高位置でリグアクションをかけられるため、根掛の回避能力と、魚を掛け浮かせるまでの一連の操作を体全体で行えます。今まで届かなかったエリアを射程に入れることが出来る長距離アイテムです。
更に気になるロックフィッシュロッドが御座いましたら、下記↓↓↓↓のECサイトから検索頂ければ、お気に召すロッドが見つかるかも知れません。
ハードロックフィッシュロッドを操作する注意点(スピニング編)
スピニングモデルのロックフィッシュロッドは、まず考えなければならないのはガイドの破損です。ベイトモデルと比較し、ガイド系が広く、岩やテトラに当てがちです。また、ロッドを地面に直接置く場合もそうですが、ロッドの部品で一番弱い箇所になりますので、ロッドの扱いには気を配りましょう。
また、ベイトロッドと同じ感覚で、無理なブッコ抜きも危険です。ロッド全体の剛性はベイトロッドと比較すると下がりますので、無理な操作はロッド破断につながります。キャスト時の遠投を重視した設計がほとんどですので、バッドからロッド全体を使うイメージでフッキングから寄せまで行いましょう。
ベイトロッド同様に、使用するシンカーは上限の8割程度に抑えて、スイングの幅を意識しながらキャストするようにしましょう。
本記事のまとめ
今回の記事では、ハードロックフィッシュ用スピニングロッドの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①ハードロックフィッシュを狙えるスピニングロッドとは?
②応用できるハードロックフィッシュ向きスピニングロッドは?
③タックル構成
④ルアーアクション方法
⑤ハードロックフィッシュロッドのスピニングモデル厳選15選のご紹介
⑥ハードロックフィッシュロッドを操作する注意点(スピニング編)
以上のように記事を纏めて参りました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したハードロックフィッシュ用スピニングロッドを選択頂ければと思います。
ロッド説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
コメント