キャッチした魚を、鮮度を保って水中保管出来るストリンガー。サーフや防波堤・磯場などの整ったシチューション下で、青物やシーバス・フラットフィッシュなどの魚を、クーラーボックスで保冷収納するまでの間、時間を気にせず仮保管できる便利なフィッシングアイテムです。
フィッシングメーカーやアウトドアギアブランドにラインナップされるストリンガーですが、サイズやフックの搭載数、ロープの巻き取りなど、魚種やフィッシングスタイルに適したモデルに区分けられるため、はじめてストリンガーをチョイスしたいアングラーを悩ませてしまうこともあるでしょう。
今回北の住人では、フィッシングスタイルやターゲット別のストリンガーの選び方や見極めに加え、おすすめ人気モデルのストリンガーを10選ご紹介して参ります。是非最後までご覧いただき、ストリンガーの利便性を活かして、釣り上げた魚を新鮮なままおいしく召し上がられていただければ幸いです。
- ストリンガーの役割と必要性
- ストリンガーを使用する時の注意点
- フィッシングスタイルに応じてストリンガーのタイプを選ぶ
- おすすめストリンガー10選のご紹介!
- リール式のおすすめストリンガー
- 手巻き式のストリンガー
- 【ベルモント】タフニウムストリンガー MP-299 2024年発売
- 【Mr.Ishidai】ブラックストリンガーSP2 2024年発売
- 【タカミヤ】H.B concept フロート付ストリンガーセット 2024年発売
- 【マルシン漁具】ハイパーストリンガーセット 2021年発売
- 【ヤマワ産業】パーフェクトストリンガーセットL セ-フティ-ロック 2020年発売
- 【ゴールデンミーン】GMストリンガー SS・M・L 2018年発売
- 【シマノ】ハンディーストリンガー3.0 RP-211R/RP-212R 2018年発売
- 【TEAM釣武者】マルチストリンガーセット 2017年発売
- 【がまかつ】ルアー用大型ストリンガーセット(3本) GM1446 2015年発売
- 本記事のまとめ
- サーフや防波堤釣りに最適なストリンガーの説明を更に詳しく知りたい方は?
ストリンガーの役割と必要性
釣った魚を保管する数あるアイテムの中でも、ストリンガーの存在を知られていない方も多くいらっしゃるかと思います。ショップなどで見たことはあるけど何に使うの?、スカリと何が違う?等々、ストリンガーの役割と必要性・メリットを確認しておきましょう。
主な役割
ストリンガーの主な役割として2点の使い方があります。、
①キャッチして持ち帰りたい魚を、活かしたまま水中で保管して鮮度を保つ。
②釣り上げた後、エラや背骨を断って、ストリンガーに繋いで血抜き処理をする。
いずれにおいても魚の弱り具合を見て、適宜クーラーボックスや保冷ボックスに収納することは必須です。
ストリンガーの必要性
ストリンガーの必要度合いは、時合と場合によっても変わってきます。サーフであれ防波堤であれ、単発でしか魚がヒットしない場合は、落ち着いて保冷保管処理をする時間も取れます。しかし、出勤前の時間があまり無い状態で釣りをしている場合や、ナブラヤ鳥山が起きて、ランディング後にもヒットの確率が高いホットなシチュエーションで手返しを上げたい場合などは、即座に水中で仮保管出来るストリンガーの出番です。
また、ウェーディング中など、血抜き処理の環境が整わない場合もストリンガーに繋いで一時的に放置しておいて、水から上がったのちに処理を施して再保管すれば、鮮度を損なうことなく保存が可能になります。
ストリンガーを使用する時の注意点
便利に快適に活用できるストリンガーですが、誤った使い方やメンテナンスを怠ると、せっかくキープした魚を手放してしまうことになりかねません。魚を確実にキープしていくために、取り扱い上の注意点について説明を加えていきます。
ロープとフックの破損チェック
防波堤や磯場などでストリンガーを使用する場合は、ロープ表面の摩耗に気を配らなければなりません。ロープがコンクリートや岩に接触して擦れますので、釣行前には必ずチェックしておきましょう。特に大釣りした後ではロープにも大分負荷が掛かっていますので、丸ごと水の中に持っていかれないように確実なチェックをおすすめします。長期間使用している場合は、ロープ材質自体も継時劣化しますので、硬くなっている部分や捩れが治らない部分があれば交換しておきましょう。
最も重要な箇所が、魚とのコンタクトポイントになるフックやワイヤーです。大型青物や底物系の魚は、締めていなければ海の中に投じると暴れて逃げようとしますが、波の水圧に魚のパワーが合わさりフックを伸ばしてしまうことがあります。特に湾曲部の角度が狭くなっている場合は接合部の圧力が下がり抜けやすくなりますので、魚の口に掛けるときには接合強度は確実にチェックしておきましょう。
フックやワイヤーは魚のサイズに合わせよう!
ストリンガーのフックやブランチハンガー・ワイヤーの無理な使用も避けていきましょう。フックやワイヤーは魚の口から下アゴ、或いはエラから口に抜いて使用していきますが、適正サイズ(長さ)の大きさを合わせることで接合部の強度が担保されます。
各種、魚のサイズに適応出来るように、複数種のサイズを準備しておけば無理な使い方も避けられます。強度と耐久性を維持しながら、確実な水中保管に努めていきましょう。
大型や青物や根魚は締めてからストリンガーに掛けるべし!
大型の青物や根魚は、出来る限り血抜き処理を施して、動きを弱めてストリンガーに掛けるようにしましょう。強さとパワーを持ったままストリンガーに繋ぐと、水中で暴れて他のフックやロープと絡まってトラブルの元になったり、フックを伸ばして最悪はフックアウトしてしまうことにもなりかねません。
血抜き処理した状態でフックに掛けておけば、時間経過とともに魚体も弱って血も抜けていきますので、そこからの保冷状態保管の時間短縮にも繋がります。
フィッシングスタイルに応じてストリンガーのタイプを選ぶ
ストリンガーにも様々な種類がありますが、用途やフィールドにしっかり合わせてチョイスすれば、手返しを含めた効率性アップにも繋がってきます。ここでは、各種仕様から見るストリンガーの選び方を見ていきましょう。
ロープの巻き取り方式を選ぶ
手返しの効率性や携帯感覚にも直結してくるロープの巻き取り方式。メインのフィッシングスタイルや釣り座のシチュエーションに合わせて選んでおけば、効率的にスタイルに見合ったな操作性も得られます。
手巻き仕様
ロープ巻きのサイズ・形状が各種獲り揃う、オーソドックスな手巻き仕様のストリンガーは、多くのモデルに採用されている巻取り方式です。携行性の自由度が効きやすく、巻き取ったロープを綺麗に巻いておけばコンパクトに納まります。
リール式
ロープの巻き取りや出し入れが容易になり、手巻きの煩わしさから解放されるリール式のストリンガーは、近年リリースされる新製品の中でも人気の高いモデルです。ロープの長さもクラッチで任意に調整出来ますので、サーフでのランガンや、キャッチ目的のネイティブトラウト釣りでも、足がロープに巻かれることなく移動が楽になります。
立体構造で厚みが出るため多少携行性に嵩張りは見られますが、それ以上の操作性の高さと利便性、モバイル性の高さで、実用性を高次元に兼ね備えています。
アタッチメントから選ぶ
魚を繋いでおくアタッチメントは、フックタイプとコーティングワイヤーの2種類の仕様に分かれます。それぞれの用途は変わりませんが、強度と耐久性ではワイヤー+ブランチハンガーが上位に来ます。
青物やシーバスを狙うルアーアングラーには、フックタイプが扱いやすいでしょう。数が出る場合もフックを増設しやすく、予備フックを携帯していれば、時合を逃さずキャッチした分を即座に水中保管が可能です。
ワイヤーはイシダイやクエ釣り師の常用品になります。可動部の領域も広くなることから、接合部の抵抗も緩和されてきます。ワイヤー表面はチューブでコートされていますので、魚へのダメージも少なくなり、魚が弱っていなければリリースも可能になります。近年人気のロックショアゲームで使用されるアングラーも増え、大型青物や根魚の水中保管でも信頼性の高さを見せています。
おすすめストリンガー10選のご紹介!
ここからは、各種フィールドで人気おすすめストリンガーを10選ご紹介して参ります。手巻き仕様とリール式に分類して、おすすめモデルと各種仕様を紹介していきますので、フィッシングスタイルに見合ったストリンガーをチェックされてみて下さい。
リール式のおすすめストリンガー
【ゴールデンミーン】GMリールストリンガーⅡ 2019年発売
①ロープの太さ・長さ | 1.5mm×15m |
②フック・ハンガー付属数 | メイン+スペア合計5本(150サイズ) |
③フロート有無 | 無 |
タイコ型リールの巻取り構造を活かしたリール式のストリンガー。腐食しにくく、強度が保たれるステンレス筐体で構成され、ドラグの締め込み強度でロープの出し入れを容易に行える操作性もおすすめポイントです。大型魚種対応フックも付属され、ウェーディングからショアゲームのシチュエーションにバッチリハマります。
手巻き式のストリンガー
【ベルモント】タフニウムストリンガー MP-299 2024年発売
①ロープの太さ・長さ | 2mm×8m |
②フック・ハンガー付属数 | メイン+スペア合計5本(130サイズ) |
③フロート有無 | 無 |
ロープ巻きの持ち手に工夫が凝らされ、巻取りから放出まで、ストレスのないロープ裁きが快適性に繋がるベルモントのNEWモデルストリンガー。コンパクト且つ軽量構造の携帯性の高さを活かし、サーフでのランガンスタイルでも動きに支障が出ない機能性が高められています。本体下部には楕円形ホールが設けられ、予備のフックも取り出し易い工夫も凝らされています。
【Mr.Ishidai】ブラックストリンガーSP2 2024年発売
①ロープの太さ・長さ | 8mm×8m |
②フック・ハンガー付属数 | ブランチハンガー3本 |
③フロート有無 | イエローフロート搭載 |
チェーンブロックが採用され、耐久性の上でもトップクラスの強度を誇るマルチストリンガー。磯場での底物からロックショアでのメータークラスの大型青物まで、重量のある魚の保存に適しています。スピーディーな操作を可能にする着脱仕様にブラッシュアップされ、磯場での過酷な使用下に適正高く仕上げられています。
【タカミヤ】H.B concept フロート付ストリンガーセット 2024年発売
①ロープの太さ・長さ | 3mm×10m |
②フック・ハンガー付属数 | 16cmフック5本 |
③フロート有無 | 丸玉フロート搭載 |
手に入れやすい安価な価格で提供されるも、しっかりとした基本性能が搭載されるストリンガーセット。着脱可能なフロートも付属し、ロープや獲物を障害物から保護できます。フックどうしの干渉を抑えるシモリ玉も搭載され、トラブルを回避する工夫も凝らされています。
【マルシン漁具】ハイパーストリンガーセット 2021年発売
①ロープの太さ・長さ | 5mm×3m |
②フック・ハンガー付属数 | フック5本 |
③フロート有無 | 無 |
サーフからライトショアジギングやシーバス・フラットフィッシュ狙いで、ベストサイズに設定される高機能ストリンガー。フックどうしの干渉を防ぐパイプも搭載され、魚が波に揉まれながらも、絡みや巻き付きのトラブルも抑えてくれます。別途ロープ巻きホルダーをチョイスし、フィッシングスタイルに合わせた使い方を構築していきましょう。
【ヤマワ産業】パーフェクトストリンガーセットL セ-フティ-ロック 2020年発売
①ロープの太さ・長さ | 3mm×10m |
②フック・ハンガー付属数 | セーフティーロックフック3本 |
③フロート有無 | 無 |
シーバスや青物など、ショアからの大物をターゲットにした3点セット。ストリンガーによる水中保存と移動の快適性を試されたい方の最初のモデルとしても十二分な機能性を獲得できます。フックには脱落トラブル防止のセーフティーロック機能が採用され、信頼性を高めた性能もおすすめポイントです。
【ゴールデンミーン】GMストリンガー SS・M・L 2018年発売
①ロープの太さ・長さ | SS:1.5mm×8m M:1.5mm×10m L:1.5mm×15m |
②フック・ハンガー付属数 | SS:強化プラスチックフック1本 M:130サイズフック1本 L:150サイズフック1本 |
③フロート有無 | 無 |
GMストリンガーM・L掲載WEBページ
ライトゲームからシーバスや青物をターゲットにした、各種サイズが取り揃う万能ストリンガー。筐体メイン素材にSUS304ステンレスが採用され、腐食防止にアルマイト処理も施される耐久性の高いモデルです。魚が暴れても外れにくいバネ式ステンレスフックも採用され、引き波などの強い負荷にも耐えうる強化仕様です。
【シマノ】ハンディーストリンガー3.0 RP-211R/RP-212R 2018年発売
①ロープの太さ・長さ | 3mm×7.5m |
②フック・ハンガー付属数 | RP-211R:81サイズフック3本(予備2本) RP-212R:100サイズフック3本(予備2本) |
③フロート有無 | 無 |
携行性に優れたコンパクトな外観と強度が追求されたシマノオリジナルストリンガー。ロープ巻き取り器は軽量な強化樹脂スプールが採用され、持ち重り感を抑えた携帯性に人気が集まります。小型から中型魚種にはRP-211R、中型から大型魚ではRP-212Rのサイズがラインナップされていますので、フィッシングスタイルに応じたサイズからチョイス頂けます。
【TEAM釣武者】マルチストリンガーセット 2017年発売
①ロープの太さ・長さ | 5mmナイロンロープ |
②フック・ハンガー付属数 | ブランチハンガー2本 |
③フロート有無 | Mサイズフロート搭載 |
磯物スタイルに特化された釣武者にラインナップされる、強度に優れたマルチストリンガー。縦ストラクチャーの障害物からロープを保護する浮力の高いフロートも付属し、集中力が高まるホットタイムも安心して魚を預けられます。ワイヤーの強度も高く、大型青物から歯が強い底物まで対応し、強度を意識した釣りに人気のストリンガーです。
【がまかつ】ルアー用大型ストリンガーセット(3本) GM1446 2015年発売
①ロープの太さ・長さ | 3m |
②フック・ハンガー付属数 | 樹脂製スライドロックフック3本 |
③フロート有無 | 無 |
ショアの釣りやウェーディングだけでなく、ゴムボートの釣りでも安全に配慮される、ナイロン樹脂製フックが採用された大型魚種対応ストリンガー。フック構造はスライド式ロックシステムになり、魚が暴れても外れにくい強度が保たれています。適宜フックの増設も可能ですので、大釣り時の保存にも効果を発揮します。
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本記事のまとめ
今回の記事では、サーフや防波堤釣りに最適なストリンガーについて紹介して参りました。
今記事では、
①ストリンガーの役割と必要性
②ストリンガーを使用する時の注意点
③フィッシングスタイルに応じてストリンガーのタイプを選ぶ
④おすすめストリンガー10選のご紹介!
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、ご自身に適したストリンガーをチェック頂ければと思います。
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