ベイトタックルがもたらす「正確なキャスト」「感度の向上」「パワーファイトの優位性」といった魅力に気づき、シーバスゲームに適したおすすめのベイトリールを調べているあなたは、新たなステージへの扉を開こうとしています。しかし、「バックラッシュの恐怖」「どの機種が自分に合うのか」といった不安を抱えていませんか?
ですがご安心ください。高性能化が進む現代のベイトリールは、もはや上級者専用ではありません。本記事では、シーバスアングラーがベイトタックルへスムーズにステップアップできるよう、リールの選び方を徹底解説します。
特に重要な番手ごとの特性や、キャスティング性能を最大限に引き出すための適切なPEラインの太さといった、実釣に直結する疑問に深く切り込みます。ダイワ・シマノの人気モデル計14機種を詳細に比較し、あなたのスタイルに最適な一台を紹介していきます。
このガイドを読めば、あなたのシーバスゲームは「飛距離」「パワー」「感度」において新次元へと突入します。もうスピニングには戻れない、ベイトシーバスの世界へ飛び込む準備を整えていきましょう。

- 🎣 なぜ今、シーバス釣りにベイトリールなのか?
- シーバス用ベイトリール選びの超基本:番手とスプールサイズの最適解
- 失敗しないための重要機能解説
- ベイトリールの性能を活かすロッドの選択
- 【厳選】シーバスアングラーにおすすめのベイトリールご紹介!
- 実釣Q&A:ベイトリールへのステップアップを成功させるために
- 🚀 まとめ:ベイトリールが拓くシーバスゲームの新境地
- シーバス釣り向きベイトリールに関する説明を更に詳しく知りたい方は?
🎣 なぜ今、シーバス釣りにベイトリールなのか?
シーバスフィッシングといえば、長らくスピニングリールが主流でした。しかし、近年のベイトリールの進化、特にDCブレーキやインダクションブレーキといった高性能なブレーキシステムの進化により、ベイトリールでのシーバスゲームが急速に広まっています。
この進化はブレーキシステムに留まりません。狙いの魚種やフィッシングスタイルに応じたスプールの細分化が進んだことで、ベイトリールはかつて不得意とされた軽量ルアーの扱いや、PEライン使用時のライントラブルといった課題を克服しました。
初めてのベイトリールを検討している方、あるいはバス釣りや他の釣りからの転向を考えている方へ、まずはベイトタックルに移行することで、あなたの釣りがどう変わるのかを明確に解説します。
スピニングタックルとの違いを解説
スピニングリールとベイトリールは、「ルアーをキャスト(投げる)・巻く」という同じ動作を行いますが、その内部構造や仕組みと特性は大きく異なります。この違いこそが、特定のシーバスゲームにおいてベイトタックルが優位に働く理由です。
圧倒的な剛性と巻き上げパワー
大型のシーバスとの攻防や、橋脚やテトラといったストラクチャー周り、更には沖のヒット時の長距離ファイトでの強引なやり取りが必要な場面で、ベイトリールは真価を発揮します。
ベイトリール
スプールが回転するためのギアが直結構造(横軸:同列方向ギアリング)のため、巻き上げ時のパワーロスが極めて少なく、高い巻き上げトルクを発生させます。これは、ベイトリールならではの太いラインと相まって、ランカークラスのシーバスを力強くストラクチャーから離し、効率的に寄せてくることを可能にします。
スピニングリール
スピニングリールの巻き取りは、ローターを介したツイスト構造(巻取り方向と回転方向が90°ツイスト)になるため、巻取り方向的にベイトリールほどの高い剛性やトルクは出にくくなります。
ラインローラーを介することでラインに対しても負荷が掛かりやすくなりますが、ドラグ性能が高められ、ラインに掛かる負荷を分散させる仕組みが図られています。

太いラインでトラブル激減
シーバスゲームでは、ストラクチャー周りの攻略や大型サイズ対策のため、太めのライン(モノフィラ系、またはPE 1.5号~2.0号など)が多用されますが、スピニングリールではどうしてもトラブルのリスクが高まります。
ベイトリール
巻き取り方向の性質上、スプールへの巻きグセがつきにくくなります。太いラインを巻いてもライントラブル(糸ヨレなど)が起きにくく、特に空気抵抗の大きいルアーやビッグルアーを安心してフルキャストできます。
スピニングリール
ツイスト巻き取り構造のため太いラインは糸ヨレが発生しやすく、ラインヨレのクセも付きやすくなります。シーバス釣りの場合、軽量ルアー等のキャスト時に注意を怠ると、キャスト時にガイドへ絡むライン絡みなどのトラブルが起こりがちです。

キャストアキュラシー(精度)のアドバンテージ
ピンポイント狙いのキャストや、サミング(スプールへの指当て)による着水ポイントのコントロール性能は、ベイトリールの特権です。
ベイトリール
特にリバーシーバス(河川のシーバス釣り)時、サミング操作一つで、キャスト時にルアーを狙いのポイント上でピタッと止め、流れに乗せてすぐにドリフトさせることができます。
個人的な使用感覚も伴いますが、スピニングリールと比較し、ベールを返さないこの手返しの良さと高いアキュラシーは、橋脚の明暗部や岸壁の際など、タイトな場所を撃ち抜くシーバスゲームで圧倒的なアドバンテージとなります。

ベイトタックルのメリット・デメリット
ベイトリールへの移行を考える際、メリットばかりに目が行きがちですが、デメリットも理解しておくことが重要です。確かに、ベイトリールには克服すべき壁がありますが、それを上回るメリットの多さが、多くのシーバスアングラーをベイトタックルへ惹きつけています。
ここでは、長年にわたるベイトキャストの実釣経験に基づき、ベイトタックルの真のメリットと向き合うべきデメリットを解説します。
ベイトタックルのメリット(ベイトリールの強み)
安定の巻き上げパワーと剛性
前述の通り、ベイトリールはギアが直結する巻取り構造により、パワーロスが少なく、大型魚や流れに負けない安定した巻き上げトルクを保持します。これは、急な流れの変化や、バイブレーションなどの引き抵抗の強いルアーを終日使用する際の、アングラーの疲労軽減にも繋がります。
卓越したバイトキャッチ性能とパーミング性能
近年、各リールメーカーからリリースされるベイトリールは、スピニングリール以上に小型軽量化が進み、平均的な日本人男性の掌にすっぽり収まるパーミング性能(握り込みやすさ)を保持しています(タイコ型も低フット化傾向)。
ラインの巻き取り方向が直線的であること、そしてこのパーミング性の良さが相まって、リールを介して得られるバイト(アタリ)の感度やキャッチ性能は、多くのアングラーの体感としてスピニングリールを遥かに凌ぐ優位性があります。
太いラインならではの攻略幅の拡大
モノフィラメントライン(ナイロン・フロロ)やPEラインの太いラインを使用出来ることで、キャスト・ファイト操作に絶大な安心感があります。ラインブレイクの恐怖を恐れず、橋脚周りのストラクチャーや、沖の根周りをタイトに攻めることが可能となり、攻略の幅を広く保てるのが大きな利点です。
ベイトタックルのデメリット(移行前に知っておくべき壁)
バックラッシュの恐怖と経験値の必要性
ベイトリールには高性能なブレーキが搭載されていますが、バックラッシュ(スプール上でのライン絡みトラブル)の恐怖心は、どんなに操作に手慣れたアングラーであっても拭えません。
特にベイトキャストでPEラインを活用する場合、ライン自体が軽量なため、スプール回転時にラインが浮きやすいといった二重の懸念があるのも事実です。
バックラッシュを未然に防ぎ、キャスト精度を高めるためには、ブレーキ設定に加え、サミングコントロールという一定の経験値が絶対に必要となります。
リール本体の価格帯が割高になる傾向
スピニングリールと比較し、ベイトリールはスプール材質や加工精度、特に高性能なブレーキユニット(DC、マグフォースなど)単価が上がるため、ミドルクラス以上では割高になってしまうのは致し方ない側面があります。しかし、この価格はトラブル低減や高性能なフィーリングを買うための初期投資と捉えるべきです。
上記で述べたデメリットをカバーし、ベイトリールへのステップアップを成功させる秘策として、ライン放出性能の高いシーバス専用のベイトロッドを選ぶことを強く推奨します。ロッドが持つ本来の性能や、バックラッシュを抑えるティップの収束性能が高められれ、キャスト時のミスを吸収し、アングラーの経験値を補ってくれる心強い味方となります。

克服すべきベイトの壁:デメリットと対策の基礎知識
ベイトリールへの移行を躊躇する最大の理由が、上記セクションのデメリットでも解説を加えたように、キャストミスによるバックラッシュ(スプール上でラインが絡み、グシャグシャになる現象)への懸念でしょう。
ですが、近年各リールメーカーからリリースされるベイトリールは機能性が進化しており、適切な知識と対策を講じることで、そのリスクは大幅に低減できます。ここでは、ベイトタックルに付き物のデメリットを「壁」と捉え、その壁を乗り越える具体的な克服方法を基礎知識として解説します。
バックラッシュの種類と原因を知る
バックラッシュは大きく分けて二つの原因で発生します。
| 種類 (バックラッシュ発生タイプ) | 原因 | 対策の基礎 |
| A. キャスト前半 | キャスト初期時に、ルアーが加速する初期段階でのスプール回転の急激な立ち上がり。 | スプール回転の特性に慣れるまではブレーキを強めに設定し、徐々に弱めて行く。 |
| B. キャスト後半/着水時、向かい風 | ・キャスト後半(着水手前)の失速時、必要なライン量以上にスプールがラインを放出してしまい、ラインが浮いてしまう。 ・向かい風ではルアーが失速するが、スプールは風の強さに関わらずに回転し、ラインを放出しようとする。 ・ルアー着水時、ライン放出が必要ない状態でもスプール回転してスプール上でラインが余って浮いてしまう。 | ・キャスト後半から着水直前に確実なサミング(親指でスプールを抑える)を行う。 ・向かい風のキャスト時は、ブレーキの強さに関わらずにサミング操作を怠らない。 |
最も重要な対策:ブレーキシステムの正しい理解
ブレーキシステムの種類や仕様を正しく設定し、構造を理解することが、バックラッシュ防止の基本です。
ダイワ(マグフォース系/ SV系 / SV BOOST系)のマグネットブレーキ
磁力(マグネット)によってスプール回転を制御。外部ダイヤルで簡単に調整可能であり、キャスト終盤の失速時にブレーキが効きやすいため、ラインの浮きを抑えやすくなります。特にPEラインとの相性が良いとされる構造・仕様が多く揃っています。
近年のダイワブレーキシステムは、スプール側に配置されたインダクトローターがスプール回転に応じて位置が可変し、キャストスピード(スプール回転スピード)に合わせたブレーキ力が働く仕組みが進化しています。
シマノのDC(デジタルコントロール)ブレーキ
DC・ACモーター構造を理解されている方には容易に構造を理解できると思いますが、シマノのDCブレーキは、磁性体が搭載されたスプールが回転時に電流を発生し、コイル中央に磁性体が位置した状態で磁界を発生させて、その反発力でブレーキ力を発生させる仕組みです。
スプールから発生する電流をマイコン(マイクロコンピューター:サイドカバー側に格納)が読み取り、コイルが発生する磁界の強さを調整してブレーキ力を制御しています。
各リールメーカーの遠心ブレーキ
スプールに搭載されたブレーキシュー(ブロック)が、遠心力に応じて外側に開き、サイドカバーの内壁(ドラム部)に押し当てられること摩擦力を発生させてでブレーキ力を生み出します。
スプールの回転スピードが高回転な程遠心力も増幅し、その結果ブレーキシューがドラム部に押し付けられて強いブレーキ力を発生させます。ベイトリールのグレードによって、4点式(十字切り)から6点式ブレーキなどに区別され、ブレーキシューのON・OFF調整(手動調性)で微細なコントロールが可能になります。
経験値を上げるためのサミングの基礎
サミング操作(親指でスプールを軽く抑える)は、ベイトタックルを使いこなすために絶対に必要となる技術です。
着水直前のサミング
ルアーが着水する直前に親指でスプールを軽く押さえ、余分なスプール回転を抑えて、ライン放出を停めることが重要です。これにより、上記表の着水時のタイプBバックラッシュを防ぎます。
キャスト中(スプール高回転時)のサミング
強風時や向かい風の状況では、スプール回転中もわずかにスプールを抑え、ラインが浮き上がるのを抑制します。
事前準備:スプールへのラインの巻き方と初期設定
ベイトリールのバックラッシュは、キャスト時だけでなく、スプールに巻くラインの量や材質、リールの初期設定ミスでも発生します。
ラインの巻き方
スプールにラインを巻きすぎると、初期トラブルの原因となります。適正な糸巻量(セクションIIで詳述)を厳守し、ラインを巻きすぎないことが重要です。特にPEライン専用ベイトリールでないリールにPEラインを巻く場合は、スプールエッヂから1~2mm程隙間が空く位に巻き量を留め、ラインの巻き込み(スプールとドラムの隙間)や噛みこみに注意しましょう。
スプールに対してあまりにもラインの量が少ない場合も注意が必要です。ラインの量が少なければそれだけスプールの自重が軽くなり、思いのほか高回転でスプールが回ります。初回にラインを巻くときだけでなく、根掛かりやライントラブルなどでやむを得ずラインを高切れさせた後なども注意し、ブレーキの調整幅を活かしていきましょう。
メカニカルブレーキ
キャスト時にリールを振ってもスプールが左右にカタつかない程度に締めるのが基本です。締めすぎるとキャスト飛距離が落ち、緩めすぎるとスプールの抑えが効かず、スプール回転が不安定になりキャスト初期のバックラッシュの原因となります。
これらの基礎知識と対策を実践することで、ベイトリールの「壁」は乗り越えられ、すぐにベイトタックルの持つ大きなアドバンテージを享受できるようになります。

シーバス用ベイトリール選びの超基本:番手とスプールサイズの最適解
ベイトリールのメリットとデメリットを理解したら、いよいよ具体的な「リール選び」の基準に入ります。
シーバスアングラーにとって、最も重要なのは「どのくらいの大きさのリール(番手)を選び、どれくらいの太さのライン(スプールサイズ)を巻くか」という点です。これは、あなたがメインとするフィールドやよく使うルアー、そしてランカーサイズを仕留めるためのパワーに直結します。
ここでは、ベイトリール特有の番手・スプール径の考え方や、メーカー別の適正番手など、失敗しないための最適なリールサイズの選び方を徹底解説します。
シーバスに適したリール番手の選び方:【リールメーカー別基準】
ベイトリールの番手(サイズ)は、主にスプールの大きさとラインストック量、そしてリール全体の剛性やパワーの目安となります。シーバスフィッシングでは、使用するルアーウェイトや想定される魚のサイズから、適切な番手が決まってきます。
シーバス用ベイトリールの基本番手を知る
シーバスフィッシングにおけるベイトリールの基本サイズは、メーカーを問わず、「中~大口径スプール」を搭載したモデルが主流となります。これは、ライン材質問わず、太めのラインを使用しつつ、沖のポイントまでルアーを届けるための飛距離を確保する必要があるためです。
| メーカー | 基本的な推奨サイズ(目安) | 特徴と用途 |
| シマノ | 150~200番台、および300番台 | 150/200は汎用性が高く、軽量ルアーから対応可能。300番台はビッグベイトやボートシーバス、ハイパワーゲームに対応。 |
| ダイワ | 100/150/200番台 | 100/150はバーサタイル性が高く、コンパクトな設計が特徴。200番台はタフなフィールドやビッグルアー、大容量ラインストックが必要な場合に適しています。 |
| その他メーカー (テイルウォーク、オクマ等) | 100番台 | アベレージサイズの100番台が、シーバス釣りだけでなく、バス釣りやロックフィッシュゲームに幅広く転用可。 |
フィールド別・ルアー別推奨番手
シーバス釣りにおいて、複数台のベイトリール所持が可能になる場合は、メインとするフィールドやルアーサイズに応じて、推奨番手を使い分けることで、より快適な釣りが可能になります。
| フィールド / 使用ルアー | 推奨サイズ(目安) | 主な要求性能 |
| 港湾・運河(近~中距離) ミノーやシンペン | シマノ 150~200 ダイワ 100~150 | コンパクト操作、キャストアキュラシー、手返し重視。 |
| 大河川・干潟・サーフ(遠距離) シンペンやバイブレーション、 メタルジグ | シマノ 200~300 ダイワ 200 | オープンウォーターでの飛距離、大容量ラインストック、対ランカーサイズの剛性重視。 |
| ストラクチャー周辺(近距離) ビッグベイト(大型ルアー) | シマノ 200(※300) ダイワ 200(※300) | 高い剛性、巻き上げパワー、太いラインのストック量。 |
近年リリースされるベイト(キャスティング)リールには、パワーファイトやラインストックのキャパシティーに余裕を持たせた300サイズがラインナップされています。このサイズは特化型で効力を発揮する番手になります。各種のフィールドで幅広く使用されたい方には、サイズ感や重量など、適性釣法が限定されることを理解しておきましょう。

必須!PEラインの「太さ」と「スプールのラインストック量」
ベイトリール選びにおいて、リール本体の番手(サイズ)と同様に重要なのが、「PEラインの太さを選び、そのラインをどれだけスプールに巻けるか(ラインストック量)」を理解するという点です。
シーバス釣りでは、飛距離、強度、ルアー操作性のバランスが取れた最適な基準が存在します。
シーバス用ベイトリールに推奨するPEラインの太さ
シーバスゲームにおけるPEラインの太さは、PE1.5号を汎用的な基準とすることが推奨されます。これには、実釣経験に基づいた明確な理由があります。
飛距離と強度の最適なバランス
1.5号のPEラインは、太いラインを高容量で巻けるベイトリールであっても、沖の潮目やボイルに届かせるためのキャスト飛距離の絶対値と、ランカーシーバスの突っ込みに耐える強度の両方を兼ね備えています。
ルアーアクションのコントロールがしやすい
大河川や中河川で、流れの中を狙ったドリフトコントロール(流れに乗せてルアーを流す釣法)を行う際、PEラインが細い方が水流抵抗を受けにくいため、ルアーのコントロールがしやすいというメリットがあります。
ルアーウェイトによる使い分け
基本は1.5号ですが、ビッグルアー(目安は2oz=56g程度のビッグベイトなど)を多用する場合は、さらに強度と安心感を求めてPE2.0号も選択肢に入ります。
補足として、PE1.5号を使用しつつも、ショックリーダーを長く太くする「ロングリーダー化」も推奨します。フッキング時の衝撃強度緩和や、重量級ルアーのキャスト時に発生する衝撃についても、PEラインに直接負荷が掛からないように、結びこぶをガイド内まで引き込んでキャストするなど、ラインシステムに工夫を施せば1.5~2.0号のPEラインも十分な強度を保てます。
150m以上のラインストックを確保しておこう!
ベイトリールに巻くPEラインの長さは、最低でも150m以上を確保しておくことがフィールドでの鉄則となります。これは、単にキャスト飛距離を稼ぎ出すためだけでなく、高切れ等の「不測の事態」への備えとなるからです。
ランカーヒット時のセーフティマージン
シーバス狙いのベイトキャストのコツを掴むと、平均50m程度はルアーを飛ばせるようになり、手慣れてくると70m強の長距離キャストが可能になります。キャストが決まってルアーの着水直後に、不意に大型シーバスがヒットした場合、その場所から沖に走られ、100m以上は優にラインが引き出されてしまいます。
沖目でのファイト時に、ライン不足を気にするような消極的なファイトにならないように、精神的な余裕を持つ意味でも、ラインストックには余裕を持ちましょう。
ラインブレイクのリスク低減
ドラグを硬く締めて、魚の走りを止めればラインは引き出されませんが、PEラインやラインシステムの結び目、ショックリーダーに過度な負荷がかかり、ラインブレイクのリスクが高まります。
ある程度魚にラインを引き出させても問題ないよう、150mという長さに余裕を持たせることで、ラインへの負荷を分散し、確実にキャッチに繋げます。
PEラインの高切れやライントラブル時のリカバリー
ライントラブル(バックラッシュ)や根ズレ、不意な根掛かりでラインが高切れした場合、残りのライン量が少ないと実釣が困難になります。150mの長さに余裕を持てれば、ラインをカットしても実用的なラインストックを確保出来る確率が高まります。
以上の実釣経験から考えられるトラブルやアクシデントに対応するためにも、「PE1.5号が150m~200m巻けるスプール容量」を持つモデルを選ぶのが、シーバスフィッシングにおける最適解となります。

ロープロ型vs丸型: 形状によるメリット比較
シーバス釣りに使用するベイトリールは、主にロープロファイル型(ロープロ型)とラウンド型(丸型=タイコ型)の二種類に大別されます。どちらもシーバスゲームで使用可能ですが、それぞれに特性があり、アングラーの使い方や求める性能によって適性が異なります。
スピニングリールと比較し、手返しを高く保てる形状は共通項ですが、ここでは、形状によるメリットを比較し、シーバスゲームにおける最適な選択肢を解説します。
ロープロファイル型 (ロープロ型)
近年リリースされるベイトリールの主流であり、その名の通り高さが低く抑えられ、掌(手のひら)に納まりやすいデザインが特徴です。
| メリット | 実釣効果 |
| パーミング性能が高い | ロッドに取り付けた際、全高が低いため手のひらで包むように握り込める。リール全体から伝わるバイト(アタリ)をキャッチしやすく感度が高い。 |
| 軽量・コンパクト | 長時間のキャストや操作時の疲労が少ない。 |
| キャスティングの快適性 | コンパクト設計も相まって、クラッチレバーとスプールが近接するためサミングもしやすく、手の小さな方でも操作性が高い。 |
ラウンド型 (丸型=タイコ型)
昔ながらの円形デザインを持つベイトリールで、構造的なシンプルさから高い耐久性と剛性を持ちます。その無骨なビジュアルから根強い人気の形状で、外観からも強さが溢れ出ています。
| メリット | 実釣効果 |
| 高い剛性と耐久性 | 全体がメタル(軽量金属)で構成。内部スペースにゆとりが出来るためドライブギアが大きく設計され、巻き上げパワーに優れるため、大型魚とのファイトや大物狙いに適している。 |
| 整備性(メンテナンス)の高さ | 外観構造がシンプルで、スプールに近接した内部機構にアクセスしやすい。メンテナンスや分解整備が容易。 |
| 低フット構造への進化 | 近年の丸型リールは、ロープロ型と比較してもパーミング性は劣らないコンパクト設計。今までの唯一の弱点も解消されている。 |
シーバスゲームにおける最適解
| フィッシングスタイル | 最適形状 | 効果の理由 |
| サーフ・港湾・河川 (汎用・手返し重視) | ロープロ型 | 持ちやすさ、軽量性、高いキャストアキュラシーで、手数を増やして探る釣りに向いている。 |
| ボートシーバス ビッグベイトゲーム (パワー重視) | ラウンド型 (または大型ロープロ型) | 強引なファイトや太いライン、高い耐久性が求められるため、剛性で勝る丸型が有利になる局面が多数ある。 |

スプール径をフィッシングスタイルに合わせて選ぶ
ベイトリールの番手が大まかなサイズを示すのに対し、スプール径(スプールの直径)は、キャスト性能、特に飛距離と使用ルアーの適性に直結する最も重要な要素です。シーバス用ベイトリールを選ぶ際は、ご自身のメインとするルアーウェイトと、巻きたいラインの太さに合わせて、適切なスプール径を選択しておきましょう。
スプール径のラインナップとシーバス釣りへの適性
ここでは、一般的なベイト(キャスティング)リールのスプール径ラインナップから、シーバスゲームに持ち込むべきサイズ(径=Φ)と、その適性を明確に分類します。この分類は、長年の実釣経験に基づいた傾向であり、シーバスフィールドの多くのアングラーに共通する感覚です。
| スプール径 (mm) | 適正領域・用途 | シーバス釣りへの適性 |
| ~32mm | バス釣りのフィネスゲーム、渓流トラウトなど、軽量ルアー(フィネス)に特化。 | ラインストック量的に不向き。シーバスで多用するルアーとの相性が悪く、飛距離も確保しづらい。 |
| 33mm~34mm | バスフィッシングのバーサタイル(汎用)モデル。シーバスでは、軽量なルアーを使用する場合に選択肢に入る。 | PE1.5号を最大の太さとして限定すれば、ラインストックも十分確保できます。港湾部など近距離戦がメインであれば対応可能です。 |
| 37mm~38mm | シーバスフィッシングのベストサイズ。PE1.5号~2.0号を150m以上巻くことが可能。 | 強く推奨。ミノーやバイブレーション、シンキングペンシルなど、一般的なシーバスルアーとの相性は抜群。遠投性能とラインストック量を両立します。 |
| 40mm~ | ビッグベイトキャストや、太糸を多用する港湾ボートシーバスなど、特化型として優秀。 | 特化型モデル。太い糸を余裕をもって巻けるラインキャパシティがありますが、オカッパリフィールドのキャスティングメインのシーバス釣りではサイズが合いません。ただし、ベイトキャストに手慣れたアングラーであればオカッパリでも十分対応可能です。 |
なぜシーバス釣りでは37mm~38mmがベストなのか
シーバスゲームでキャスティングの核となるのは、PEライン1.5号を使い、20g~30g台のルアーを沖のポイントまでリリース(届かせる)することです。37mm~38mm径のスプールは、この「飛距離の最大化」と「ライントラブルの低減」という二律背反(にりつはいはん=2択の立場や意見)の課題をバランス良く解決しています。
スプール径が大きくなることで、回転当たりのライン放出量が増え、自然にキャスト飛距離が伸びてくれます。また、ラインストック量が十分にあるため、根掛かりによる高切れを恐れずに、ストイックな攻略を駆使したランカーサイズキャッチの近道にもなります。
特にミノーやバイブレーションなどの一般的なシーバスルアーキャストと相性が良く、迷ったらこのサイズを選べば失敗はありません。

失敗しないための重要機能解説
適切な番手やスプール径を選んだ後、ベイトリール本体の性能を決定づけるのが、本体内部搭載の機能性です。
ベイトリールを扱ったことが有る方はご存じだと思いますが、ベイトリールにも、スピニングリールと同様に巻き上げ量や速さをコントロールするギア比の設定、張力に応じてラインを引き出し、ラインとロッドを保護するドラグ、そしてベイトリール独自のブレーキシステムが搭載されています。
特にブレーキシステムの良し悪しは、遠投性能やキャスタビリティに直結し、シーバスフィッシングの快適性を大きく左右します。ここでは、これらの重要機能について、実用的な観点から掘り下げて解説します。
最重要機能:PEライン対応のブレーキシステム
前セクション「バックラッシュの種類と原因を知る」でバックラッシュ対策の基礎としてブレーキシステムの構造を解説しましたが、ここではシーバスゲームにおける具体的な選び方に焦点を当てます。
マグネットブレーキの優位性(ダイワ系)
マグネットブレーキは、磁力の強さ(マグネットの位置)によってスプールの回転に抵抗をかけます。フィールド状況に応じ、外部ダイヤルでブレーキ力を簡単に調整できるのが最大の利点です。
シーバスへの適性としては、キャスト後半の回転失速時に、インダクトローターが自動的にシフト(ブレーキ弱方向)し、ブレーキ力を抑えてもう一伸びさせて飛距離を増長出来ます。
向かい風や軽いルアーをキャストする際のラインの浮き上がり(タイプBバックラッシュ)を防ぐ能力に優れ、特に、PEラインとの相性が非常に良いとされるため、シーバスアングラーにとって非常に汎用性が高いブレーキシステムです。
DCブレーキの優位性(シマノ系)
DCブレーキは、マイコン(マイクロコンピューター)を搭載し、スプール回転数や速度を感知して、最適なブレーキ力を自動で調整します。プレート内部ダイヤルと外部ダイヤルの組み合わせで、PEモードや遠投、向かい風や強風時にブレーキを設定しておくウインドモードなど、細かなブレーキ設定が可能です。
モーター構造と電磁誘導を理解できている方であれば、ブレーキ構造は容易に想像が付くと思いますが、簡単に言えば、スプール回転速度から生じる磁力=磁界の位置をマイコンで制御しているブレーキシステムです。
シーバス釣りへの適性としては、アングラーの技量やフィールドコンディションに左右されず、フレキシブルなキャスティング性能を提供します。特に、ルアーが失速しやすい強風下やキャスト後半で安定したブレーキ力を発揮し、遠投が必要な干潟・サーフなど、「安定した飛距離」を求めるシチュエーションで高い効果を発揮します。
遠心ブレーキの特性(多メーカー採用の汎用性)
遠心ブレーキは、スプールの遠心力で開いたブレーキシュー(ブロック)をドラムに押し当ててブレーキをかけます。キャスト初期の急激な立ち上がりに強いのが特徴です。
以前はもっともオーソドックスなブレーキシステムでありましたが、近年の進化したマグネット系ブレーキやDCブレーキの台頭により、息をひそめた感はあるものの、まだまだ現役のメカ的発想のなブレーキシステムです。
シーバスへの適性としては、キャストの初速が速い、ベイトキャストに手慣れたアングラー向けであり、中~重量級ルアー(ビッグベイトやメタルジグ)をフルキャストする場面で、初期のスプール回転をしっかり抑えたい場合に有効です。ただし、調整にはサイドカバーを開ける必要があるため、フィールドでの微調整の手間はかかります。

ギア比の選択基準
ベイトリールを選ぶ際、ブレーキシステムと並んで重要なのがギア比(ギヤ比)です。ギア比とは、ハンドルを1回転させたときにスプールが何回転するかを示す数値で、巻き取り量と巻き上げパワーに直結する、釣りの感覚を維持するスペックです。
シーバスフィッシングでは、ルアーの巻き速度や水深、魚とのファイトスタイルによって最適なギア比が存在します。
ギア比の分類と特徴
| ギア比の分類 | 巻き取り量の目安 (※) | シーバスへの特性 |
| ノーマルギア | 5.0台~6.5未満 (60~75cm程度) | 巻き上げパワーが強く、巻き取り操作も軽いため、低速域での安定した巻きや、大型ミノー、抵抗の大きいルアーの使用に適しています。 |
| ハイギア (H・HG) | 6.5~7.5未満 (75~90cm程度) | キャスト後のラインスラック回収や、強風時の効率的なラインメンディングなど、素早い手返しを可能にします。汎用性が高く、一本目のリールとして推奨されます。 |
| エクストラハイギア (XG・XH) | 7.5以上 (90cm以上) | 驚異的なライン回収速度を持ちますが、巻き抵抗(巻きの重さ)は最も大きくなります。手返しを極限まで上げたいボートシーバスや、河川でのドリフト後のライン回収に有効ですが、ルアーを見せていきたい釣りでは、巻きスピードのコントロールが必須です。 |
シーバスゲームにおけるギア比の選択基準
シーバスゲームでは、釣りのスタイルや使用するルアーに応じて、ギア比の違うベイトリールを使い分けれれば釣果アップの近道ですが、釣り方に合わせて複数台リールを揃えるのは、お財布事情に対して好ましい事ではありません。
上記の表も参照頂きながら、ご自身のフィッシングスタイルとメインフィールドの状況を鑑みてギア比を選択していきましょう。
汎用性重視と迷ったときの1台を選ぶ場合(ハイギア H・HG)
最初の一台として、そして1セットのベイトタックルでシーバス釣りに挑むならば、ハイギア(HG)が最も汎用性が高いと言えます。
シーバスで多用するミノーやバイブレーションの標準的な巻き速度に対応でき、キャストの繰り返しを効率化するための回収速度も確保できるため、実釣感覚(巻き感や操作スピード)も含めて最もバランスが取れています。
パワー重視で大型ルアーを多用するフィッシングスタイル(ノーマルギア)
大型河川河口域やディープエリアで、巻き抵抗の大きいルアー(シンキングミノーやディープダイバーミノーなど)をメインで扱う場合や、80cmを超えるランカーシーバスも射程に入るフィールドをメインに狙う場合は、強い巻き上げが可能なノーマルギアが有利です。
低速でも巻きのバランスとトルクが失われにくく、ルアーに安定したアクションを与えやすい利点があります。
手返し効率とラインメンディング・回収速度重視の特化型(エクストラハイギア XG・XH)
ボートシーバスや手返しが重要な港湾部、あるいは河川や水路でルアーを送り込むドリフト釣法で、キャスト後のラインメンディング効率を高めたい場合はエクストラハイギア( XG・XH)が操作性を高めてくれます。
巻き抵抗が重く感じやすいため、長距離狙いよりも、リトリーブラインが短い、ポイント撃ちのような短距離戦で速さを活かせます。

剛性と耐久性
ベイトリールの性能を語る上で、ブレーキやギア比といった内部機能だけでなく、「リール本体の剛性(フレームの強度)と耐久性」は、ランカークラスのシーバスも相手にするファイトや、長期使用に不可欠な要素です。
特に、ソルトウォーター(海水域)での釣りが多くなるシーバスフィッシングでは、外圧や衝撃だけでなく、フィールドの環境要因からリールに大きな負荷がかかるため、素材と構造が重要になります。
本体剛性がもたらすメリット
リールの本体剛性とは、負荷がかかった際にリールがたわんだり歪んだりしない、初期のフレーム形状を保てる強度を指します。シーバスゲームにおいて、ベイトリールの高い剛性は以下のメリットをもたらします。
フレーム素材やスプール素材の重要性
ベイトリールには、軽量で高い剛性を持つアルミニウム合金や、高剛性かつ軽量なマグネシウム合金などがフレームやプレートに用いられます。
また、スプール素材も同様に、滑らかな回転性能を持続させるために、軽量高強度なアルミニウム合金や超々ジュラルミンが採用されることで、実釣効果と長期の信頼性・快適性を生み出します。
これらの金属素材は、大物とのファイトや長期使用の耐久性に必要な持続強度を確保します。
特殊な防腐防錆技術の搭載有無
ソルトウォーター(海域)でリールを使用する場合、外装パーツだけでなく、内部のギアやベアリングなどの金属パーツにダメージを与えてしまいますが、原因は内部まで侵入してしまう塩素(海水に含まれる塩)です。
淡水域での使用では気にするほどではありませんが、ソルト(海水域)での使用では、長期で初期状態を維持するためにも、海水侵入を想定した防腐対策が必要になります。
ダイワのマグシールド(磁性流体による防水・防塵)や、シマノのXプロテクトがこれに当たり、オイル防壁や内部構造のラビリンス構造で侵入経路を遮断しています。
巻き上げパワーの維持と感度の向上
リール剛性が高ければ、シーバスとのファイト中や保管時の外圧負荷(突発的や長期的)がかかっても、フレームや本体バランスが歪むことを抑止します。
剛性が低いリールの場合、ファイト中にフレームバランスや組み合わせなどの筐体精度(設計通りの正確さ)がダメージを受け、内部のギアの噛み合わせにまで狂いが生じてしまうため、巻き上げパワーの出力効率が逃げてしまいます。
剛性対策が施されたリールは、ファイトの最後までギアパワー(巻き上げパワー)を効率よく魚に伝え続けることができ、相手がランカーサイズであっても確実に引き寄せます。
また、本体剛性が高いほど金属伝導を高めて、ルアーが水中のストラクチャーに接触した感触や、ショートバイト(微細なアタリ)といった水中情報が手元に伝わりやすくなり、感度も向上します。
剛性・耐久性のチェックポイント
最終的に、シーバス用ベイトリールを選ぶ際は、以下の視点でスペックを確認していきましょう。
メインフレーム・プレートの素材: アルミニウムまたはマグネシウム合金が採用されているか。
ベアリング数: 単に多ければ良いわけではありませんが、防腐防錆処理されたS A-RB(シマノ)やCRBB(ダイワ)といった防錆ベアリングが使われているか。
ソルト対応の明記: カタログや製品ページに「ソルトウォーター対応」または「SW対応」が明確に記載されているか。

ドラグと巻糸量の設定基準
ベイトリールの機能や搭載装備の中でも、ブレーキシステムやギア比以外に、シーバスとのファイトを成功させる上で、必ず確認しておかなければならない機能とスペックが、ドラグ仕様と巻糸量(ラインキャパシティ)です。
これらの機能や装備チェックは、ラインブレイクを防ぎ、ライントラブル等のアクシデントの後でも魚とのやり取りを優位に進めるために不可欠です。
ドラグの役割とシーバスへの適性
ドラグとは、魚の引き(ラインへの張力)が設定値を超えた際に、自動的にスプールが逆回転してラインを引き出し、ライン破断やロッド破損を防ぐ機能です。
ベイトリールのドラグは滑り出すとスプール逆転が止まらず「効果が薄い」といった論調がありますが、張力がピークを越えた時にリール本体を保護する重要機能に変わりなく、特に相手が大型シーバスであるほど恩恵を実感することになります。
ドラグの重要性
シーバスがヒットした直後の激しい突進や、ランカークラスの魚が足元のストラクチャーに突っ込もうとする際の急激な負荷から、ライン強度を超えるテンションがかかるのを防ぎ、ライン破断のリスクを分散します。
また、ベイトロッドは高強度に設計されてはいますが、強さとベンドカーブ(ロッドの曲がり)は別物で、必ず限界値があります。この限界値に達する前に、ドラグがラインを送り出すことで、ロッドに掛かる負荷も抑えてくれます。
ベイトリール特有の調整
スピニングリールと同様に、ベイトリールもファイト中にドラグノブを操作して調整が可能ですが、ベイトリールのドラグは、太いラインと高剛性のフレームを前提として設計されているため、より強力で安定したドラグ力が特徴です。
ベイトリールでは、ドラグの強さで滑り出すラインの量をコントロールするという概念よりも、一瞬の張力過多を逃がしてラインとロッドを保護する、咄嗟の防御システムといった理解が必要です。
適切な設定基準
一般的に、ドラグの設定値は使用するラインの破断強度(張力=lb=kg)の1/4~1/3程度に設定するのがセオリーです。シーバス釣りで多用されるPEラインは、伸縮率が低く(伸びない)、急な衝撃に弱い特性があるため、この設定を守ることでラインブレイクのリスクを大きく減らせます。
ライン破断の原因がドラグ性能の良し悪しだけで測られるものではありませんが、ドラグ性能に加えて、PEラインの先に結束するショックリーダー(ラインが伸びやすいナイロンやフロロ)の強度とのバランスも考慮しておきましょう。
巻糸量(ラインキャパシティ)の設定基準
スプールに巻けるラインの最大量(キャパシティ)は、リールのサイズ(番手)とスプール径によって決まりますが、シーバスゲームにおいては「十分なラインストックと適正量」が成功の鍵となります。
PEラインのストック量
シーバスフィッシングでは、PEライン1.5~2号をメインに使用する場合が多くなります。遠投を要するフィールド(干潟、サーフ、大規模河川)では、キャストでの放出量に加えて、根掛かりで高切れした際の保険や、ランカーとのロングファイトに備えて、最低でも150m以上をストックできるリール番手を選ぶべきです。
前セクションでも解説を加えたように、スプール径が34~36mmクラスのノーマルスプール、38mm以上のディープスプールがラインストック量を満たしてくれます。
リールカタログの糸巻き量欄に、ご自身が巻きたいライン素材や太さ(号数、lb=ポンド)、適正量が掲載されていない場合は、シマノの「糸巻量計算ツール」が便利にご使用いただけます。
※糸の種類の号数とlb指定を間違わずに指定してください。
トラブル回避のための巻糸量
ラインキャパシティいっぱいにラインを巻くよりも、スプールエッジから1〜2mmの余裕を持たせて巻くのが、ベイトリールでのトラブル(特にバックラッシュやラインの噛みこみ)を減らすための鉄則です。この適正な巻糸量を確保できるキャパシティを持つリールを選んでおきましょう。
下巻きの活用
リールのキャパシティに対し、使用するPEラインの量が少ない場合(例:200m巻けるリールに150mのPEラインを巻く場合)、ナイロンラインやフロロカーボンラインを下巻きとして利用し、スプールのボトム(巻き面=径(実効径))を底上げることで、飛距離の低下を防ぎ、安定した巻き心地を維持できます。

ベイトリールの性能を活かすロッドの選択
ここまで、シーバス用ベイトリール選びの基礎知識と、重要機能について詳しく解説してきました。しかし、ベイトリールの真の性能を引き出し、快適に釣りを行うためには、リールとロッドのバランスが非常に重要です。
せっかく高性能なリールを選んでも、ロッドとの相性が悪ければ、ベイトタックルの最大のメリットである「キャスト性能」や「感度」は著しく低下してしまいます。
ベイトロッド選びの注意点と詳細記事紹介
ベイトキャスティングの快適性を得るためには、ロッドの硬さ(パワー)や長さ、そして調子(テーパー)が、使用するルアーウェイトやリールの性能と適合している必要があります。
特に、ベイトロッドはスピニングロッドとは設計思想が根本的に異なります。リールの性能を最大限に活かし、失敗しないロッド選びをするためには、専用設計ロッドの知識が不可欠です。
シーバスベイトロッド選びの完全ガイドはこちら
ベイトシーバスロッドの選び方について、さらに詳細な情報や、おすすめモデルをチェックしたい方は、以下の記事を参考にしてください。


【厳選】シーバスアングラーにおすすめのベイトリールご紹介!
ここまで、シーバス用ベイトリールを選ぶ際に必要な「番手」「ギア比」「ブレーキシステム」などの重要知識を網羅的に解説してきました。
ここからは、解説した知識を実践に落とし込むために、初心者から経験者までが快適に扱えるベイトリールを、価格帯と機能性で分類してご紹介してまいります。ご自身の予算や、目指すシーバスフィッシングのスタイルに合わせて、最適な一台を見つけてください。
各リールメーカー最高峰:フラッグシップクラス(¥50,000~)
この価格帯は、メーカーが持つ最高の技術が投入されたベイトリールの到達点です。最先端のブレーキシステム、最高精度のギア、極限まで高められた剛性と耐久性を兼ね備え、PEライン使用時のキャストフィール、感度、そしてランカーとのファイトすべてにおいて妥協がありません。最高の使用感と性能を求めるアングラーにおすすめします。
【ダイワ】IM Z TW 200H-C
| ①ブレーキ仕様 | IMコンセプト(デジタル制御マグネット) |
| ②本体重量 | 245g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.3:87cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 260m |
| ⑤スプール寸法径 | 38mm |
ダイワの最高峰技術が集結したIM Zは、自然の複雑なシーバスフィールドに対し、デジタル制御で正確なアプローチを可能にする最先端フラッグシップのベイトリールです。
お手持ちのスマートフォンと連携(CONNECT)することで、キャスト距離やログデータを記録し、フィールド状況に応じたブレーキ設定を自在に変更・管理できる点は、革新的なアドバンテージとなります。
心臓部には軽量高強度なG1ジュラルミン製スプールを採用し、長時間の遠投性能と巻き上げ時の高次元な剛性感、回転フィールを両立。風やルアーウェイト、ラインの種類に合わせてMAX5種類ものブレーキモードを選択可能で、刻々と変化する河川や干潟、港湾のコンディションに柔軟に対応します。ベイトシーバスの可能性を次のレベルへ引き上げる、知的なパワーゲーム機です。
【ダイワ】RYOGA(リョーガ) 150H R/L
| ①ブレーキ仕様 | MAG-Z BOOST(インダクト式マグネット) |
| ②本体重量 | 290g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.3:82cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 300m |
| ⑤スプール寸法径 | 36mm |
ダイワ唯一のタイコ型フォルムを継承するリョーガ150Hは、その高剛性ボディでシーバスとの強引なパワーファイトを可能にするモデルです。
特に150番は重いルアーの遠投に特化したブレーキコンセプトが与えられ、大規模河川や干潟での広域サーチ、ヘビーウェイトルアーのキャストで圧倒的な飛距離を発揮します。
堅牢さと滑らかさを両立するハイパードライブデザインが踏襲されており、過酷なソルト領域でもその性能を維持します。特にクラッチ周りは、最先端の絶縁構造により塩害による固着を徹底的に防止。高精度な巻き感と、水中の情報を手元に伝える高い感度を兼ね備える、タフな環境でこそ信頼できるシーバスベイトの決定版です。
【シマノ】アンタレス DC MD HG
| ①ブレーキ仕様 | New 4×8 DC MD TUNE(DCブレーキ) |
| ②本体重量 | 235g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.7:88cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 260m |
| ⑤スプール寸法径 | 38mm |
アンタレス DC MDは、シマノ製ベイトリールの真のフラッグシップとして君臨する超高性能モデルです。シーバスアングラーにとって最大の魅力は、専用開発されたNew 4×8 DC MD TUNEブレーキと、深溝化されたMDスプールの搭載にあります。
オリジナルより1mm深いMDスプールにより、PE1.5号換算で約50m追加のラインストックを実現。大規模河川やサーフでの遠投、そして不測のランカーとのロングファイトに盤石の備えを提供します。
MGLスプールIIIの慣性を活かした長距離キャスト性能が格段にアップし、誰でも楽に遠投が可能。飛距離、巻き性能、そして煩わしさのない操作性の全てが最高峰で、シーバスゲームの質を決定的に高めます。
【シマノ】カルカッタコンクエスト DC 200HG
| ①ブレーキ仕様 | I-DC5(DCブレーキ) |
| ②本体重量 | 265g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 6.2:74cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 260m |
| ⑤スプール寸法径 | 38mm |
カルカッタコンクエスト DC 200HGは、シマノDCブレーキ最高峰のテクノロジーを、剛性に優れたタイコ型(丸型)ボディに収めたパワーベイトリールです。
無骨な外観とは裏腹に、マイクロモジュールギアによるローノイズで圧巻の滑らかな巻き心地を実現し、高強度と耐久性を両立しています。
ブレーキは5段階の外部ダイヤルに加え、微細な調整が可能な3モードの内部ダイヤルで構成され、特に強風下でのキャストをサポートするウインドモードを設定。刻々と変わるシーバスフィールドの状況に完璧に対応します。PE1.5号換算で260mの十分なラインストック量は、遠投時の安心感を確保。パワー、快適性、そして所有感を満たす最高のソルトゲーム機です。
PEライン専用設計:特化モデル(¥30,000~¥50,000)
シーバスゲームのメインラインであるPEラインでの使用に特化してチューニングされたモデル群です。特にPEラインでのバックラッシュを極限まで抑えるブレーキシステムとスプールスペックを搭載しており、専用リールならではの快適なキャストフィールが得られます。
性能と価格のバランスが取れた、最も実戦的な主力機を探している方におすすめです。
【ダイワ】タトゥーラ TW 200H
| ①ブレーキ仕様 | MAGFORCE(固定インダクト式マグネット) |
| ②本体重量 | 225g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.3:87cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 400m |
| ⑤スプール寸法径 | 38mm |
タトゥーラ TW 200Hは、太糸PE・大型魚・ソルトウォーターに完全対応した、パワーゲーム専用設計モデルです。ランカーとの強引なファイトや、抵抗の大きなルアーの使用を前提に、徹底的な剛性強化が図られています。
38mm径の超々ジュラルミン製スプールは、太めのPEラインをたっぷりストックできるラインキャパシティを確保しつつ、優れたレスポンスでロングキャストを可能にします。さらに、200番専用の新型TWS(T-ウイングシステム)を採用することで、太いラインや長めのリーダー(ロングリーダー)使用時にも、ライン放出時の抵抗を最小限に抑制。
ビッグベイトの遠投はもちろん、ヘビーラインを多用するタフなコンディション下での信頼性を最優先したモデルです。
【ダイワ】ソルティスト TW 150XH PE SPECIAL
| ①ブレーキ仕様 | MAGFORCE(固定インダクト式マグネット) |
| ②本体重量 | 220g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 8.4:94cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 260m |
| ⑤スプール寸法径 | 36mm |
SALTISTは、PEラインでのソルトキャスティングゲームを極めるために開発された、特化型ベイトリールです。シーバスゲームを筆頭に、ショアジギングやバスのビッグベイトゲームなど、多様なフィールドで活躍します。
PE専用設計のスプールとTWS(T-ウイングシステム)が、太いラインをストレスなく放出させ、圧倒的な飛距離とトラブルレスを両立。特にシーバスアングラーにとって、広大なエリアでの広域サーチや、風の強い状況下での安定したキャストを可能にします。
更にはハイパードライブデザインコンセプトによる、トルクのある力強い巻き感とパワーを獲得。また、ドラグ引き出しクリック音でファイト中のライン放出量が把握でき、大型シーバスとのやり取りを優位に進めます。最高のフィーリングと信頼性で、アングラーのスキルを最大限に引き出す一台です。
【ダイワ】スティーズ A II TW 1000H
| ①ブレーキ仕様 | MAG-Z BOOST(インダクト式マグネット) |
| ②本体重量 | 190g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.1:75cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 180m |
| ⑤スプール寸法径 | 34mm |
トーナメントで培われたスティーズ A II TWは、その高い基本性能とタフさにより、バスフィッシングの枠を超えソルト領域でも盤石の対応性を見せるPEライン対応モデルです。
特に、マグフォース-Zの遠投性能を極限まで引き出すBOOST SYSTEMが採用され、大規模な干潟や河口で飛距離を求めるシーバスアングラーも満足のいく仕上がりです。
糸巻き量はPE1.5号=180mと設定はタイトですが、このキャパシティを活かし、小河川や水路、または橋脚・ストラクチャー周りをメインとする短距離戦やピン撃ちにおいて、その優れた剛性と操作性はベストな働きを見せます。高い剛性とスムーズな巻き心地を兼ね備え、アグレッシブな都市型シーバスゲームに最適です。
【シマノ】エクスセンス DC XG
| ①ブレーキ仕様 | NEW 4X8DC エクスセンスチューン |
| ②本体重量 | 230g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.8:91cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 240m |
| ⑤スプール寸法径 | 37mm |
エクスセンス DC XGは、ベイトシーバスゲームとPEラインでの使用に特化し、シーバスアングラーの理想を追求した専用機です。搭載されたNEW 4×8 DC エクスセンス TUNEブレーキは、PEラインでのキャストにおいてフラッグシップのアンタレスDCをも凌ぐほどの、卓越した遠投性能とトラブルレスを実現します。
内部4モード、外部8ダイヤルにより、風向きやルアーウエイトの変化に極めて細かく対応でき、常に最高のキャストフィールを提供。ギア比7.8のXGモデルは、ハンドル一回転91cmの巻き取り長で、手返しが早く、ランカーとのファイトを有利に進めます。
価格は6万円を上回りますが、「もっと飛ばしたい」「もっと強引にファイトしたい」アングラーにとって、ショアジギング等にも代用可能な、投資に見合う最高のパフォーマンスを約束します。
【シマノ】エクスセンスDC SS HG
| ①ブレーキ仕様 | I-DC4エクスセンスチューン |
| ②本体重量 | 220g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.4:79cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 240m |
| ⑤スプール寸法径 | 34mm |
エクスセンス DC SSは、PEラインでのシーバスベイトゲームを誰もがイージーに楽しめるように設計されたシーバス専用機です。上位機種のDCシステムを継承し、I-DC4 EXSENCE TUNEを搭載。ブレーキの段数を絞り込む(4段)ことで、複雑なセッティングを避け、ベイトリールをこれから使いたいアングラーでもトラブルを極力少なくキャストに集中できます。
PEラインに合わせた基本セッティングが施されており、遠投モード(1段)から強風時やナイトゲームに対応するモード(3段)まで、フィールドで即座に状況対応が可能です。
安心感を持ちながら思い切り振り切るというベイトキャスティングの醍醐味を提供し、見せて行く展開にも対応するHG(ハイギア)設定も追加。性能と扱いやすさのバランスに優れた特化型モデルです。
バーサタイルクラス:汎用モデル(¥30,000~¥50,000)
このクラスは、淡水・海水問わず、幅広いルアーウェイトに対応できる高い汎用性を持ちます。剛性や基本機能はハイエンドに迫りながらも、価格を抑えたモデルが中心です。
シーバスだけでなく、ロックフィッシュやライトショアジギングなど、複数の魚種でベイトリールを活用したいアングラーにとって、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
【ダイワ】ジリオン TW HD 1000H
| ①ブレーキ仕様 | MAG-Z BOOST(インダクト式マグネット) |
| ②本体重量 | 200g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.1:75cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 200m |
| ⑤スプール寸法径 | 34mm |
ジリオン TW HD 1000Hは、ジリオン SV TWをベースに高負荷設計を施したロングハンドルモデルで、パワーファイトが求められるシーバスゲームに最適です。
MAGFORCE-Z BOOSTが搭載されることで飛距離性能は抜群。大規模河川やサーフでの広範囲サーチにおいて、高剛性ボディと相まって安定したロングキャストを実現します。
手に馴染むコンパクトなボディは、水中の微かな変化やバイトを高感度で捉え、遠距離下の繊細なアタリも逃しません。さらに、肉薄化されたG1ジュラルミン製スプールがPEラインの操作性をより高め、優れた回転レスポンスを活かしてキャスト飛距離を増長させます。高い耐久性と遠投性能を求める、タフなシーバスアングラーのための主力機です。
【シマノ】カルカッタコンクエスト 200HG
| ①ブレーキ仕様 | SVSインフィニティ(4点式遠心ブレーキ) |
| ②本体重量 | 240g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 6.5:78cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 260m |
| ⑤スプール寸法径 | 38mm |
カルカッタコンクエスト 200HGは、シマノの元祖タイコ型リールの決定版であり、その耐久性と強度は折り紙付きです。特にボートシーバスや、ランカーシーバスとの強引なパワーファイトが求められる場面で圧倒的な人気を誇ります。
外部ダイヤルと4点式遠心ブレーキというメカニカルな挙動がお好みのアングラーに絶大な支持を得ています。ボディの剛性からくる重さは感じるものの、それを上回る爽快なキャスタビリティが魅力です。
さらに、静粛感に直結するS3Dスプールを搭載することで、スムーズなライン放出を実現。タフさと繊細さを兼ね備え、長く愛用できる汎用ソルトベイトとして最適な一台です。
高耐久なミドルクラスの決定版モデル(¥20,000~¥30,000)
初めてベイトシーバスに挑戦する方や、コスパを重視しつつも、ソルトでの耐久性を確保したい方に最適なクラスです。この価格帯のリールは、上位機種の主要な耐久技術や高剛性ボディを踏襲しており、メイン機として長期的に使用できる性能を持ちます。失敗しない入門機として自信を持っておすすめできます。
【ダイワ】タトゥーラ TW 100H
| ①ブレーキ仕様 | MAGFORCE-Z(インダクト式マグネット) |
| ②本体重量 | 195g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.1:75cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 200m |
| ⑤スプール寸法径 | 34mm |
タトゥーラ TW 100Hは、ECサイト売価2万円以下に設定される手頃な価格ながら、ソルト対応のタフさと高性能を兼ね備えた人気モデルです。名機として10年以上の歴史を持つタトゥーラに、ハイパードライブデザインを搭載することで、耐久性と巻き心地が格段に向上し、実釣感覚の高みに人気が集まっています。
MAGFORCE-Zブレーキを採用しており、初心者でも設定しやすく、バックラッシュを抑えながらも十分なキャスト飛距離を実現。シーバスゲームはもちろん、沖根を遠投で狙うロックフィッシュアングラーにも扱いやすい仕上がりです。
実際に、評判通りの操作感覚と飛距離に大満足し、管理人も購入を推奨するコストパフォーマンスに優れた決定版です。
【シマノ】スコーピオン DC 150HG
| ①ブレーキ仕様 | I-DC5(DCブレーキ) |
| ②本体重量 | 215g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 7.4:79cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 200m |
| ⑤スプール寸法径 | 34mm |
スコーピオン DC 150HGは、ECサイト売価で30,000円以下ながら、DCブレーキを搭載した高い実用性を誇るソルト対応のベイトリールです。
ブレーキシステムには、上位機種であるカルカッタコンクエストDCと同様のI-DC5を採用。5段階の外部ダイヤル設定で、軽量なワームから重めのバイブレーションまで、幅広い重量のシーバスルアーに完璧に対応します。
このI-DC5システムは、設定が非常に容易であるため、PEラインを巻いてシーバスに特化させるのはもちろん、一本で様々な魚種を狙うフリースタイルなキャスティングゲームにも応用可能な高い汎用性を確保。
信頼性の高いDCブレーキの恩恵を手軽に享受したいシーバスアングラーにとって、最適な選択肢となるミドルクラスの決定版です。
【アブガルシア】ゼノン ビースト9
| ①ブレーキ仕様 | MAGTRAX IIIブレーキ(マグネットブレーキ) |
| ②本体重量 | 195g |
| ③ギア比:(巻取り量/回転) | 9.5:95cm/回転 |
| ④ラインストックスペック(PE1.5号換算値) | 200m |
| ⑤スプール寸法径 | 32mm |
ゼノン ビースト9は、高剛性かつ200gを切るコンパクトボディに、アブガルシアの最先端技術を凝縮したミドルクラスの決定版です。小径の32mmスプールでありながら、PE1.5号を200mストック可能なキャパシティを確保し、シーバスゲームに必要なラインストックと操作性を両立。
このスプール径のおかげで、下は5gクラスの軽量ルアーからキャスト可能という高い汎用性を持ち、ナチュラルなキャスト感が絶妙なキャスタビリティを提供します。ブレーキは、外部ダイヤル調整に加え、内部マグネットの脱着で大まかなセッティングが可能。
ギア比9.0:1のハイスピードギアは、ストラクチャー周りの手返しを向上させ、太糸PEラインでの強引なファイトにも対応。初めてのベイトシーバスから、ロックフィッシュまで、タフなソルトゲームを支える信頼性抜群の一台です。
更に気になるシーバス釣り向きベイトリールが御座いましたら、下記↓↓↓↓のECサイトから検索頂ければ、お気に召すリールが見つかるかも知れません。
実釣Q&A:ベイトリールへのステップアップを成功させるために
これまでの解説とおすすめリール紹介で、ベイトリールへの興味が高まった一方で、「本当に自分に使いこなせるだろうか?」「実釣で困ることはないか?」といった不安を感じている方も多いでしょう。
このセクションでは、ベイトリールを実釣で使い始めるにあたって、シーバスアングラーが抱きやすい具体的な疑問や不安をQ&A形式で解消します。ここでの知識を活かし、ベイトタックルでのステップアップを成功させましょう。
- Qベイトリール初心者にとって最も大きな障壁「バックラッシュ」対策の極意は?
- A
ベイトリールの最大の悩みであるバックラッシュ(ラインの絡まり)は、誰でも通る道ですが、正しい知識で極限までリスクを減らせます。極意は「力んで無理な力で投げないこと」と「ブレーキ設定の最適化」です。
シーバスゲームでは、遠投を意識してフルキャストしがちですが、最初はリールが持つブレーキ性能(DC、マグネット、遠心)を信じて、ブレーキダイヤルを強めに設定し、ロッドのしなりを使って優しく振り抜く練習から始めましょう。
さらに、ルアーが着水する直前や、失速した瞬間には、親指でスプールに軽く触れる「サミング」が絶対に必須です。このサミング習得こそが、バックラッシュ防止と飛距離コントロールの両方を実現する、最も重要なテクニックとなります。
- Qベイトリールはスピニングに比べて本当に飛距離が出ないの?
- A
「ベイトは飛ばない」というのは世代前の昔の話です。確かに軽量ルアーや向かい風の状況ではスピニングに分がありますが、シーバスゲームで多用する15g以上のルアーや、特に20g以上のヘビーウェイトルアーにおいては、ベイトリールはスピニングを上回る飛距離を出すことができます。
飛距離が出ないと感じる主な原因は、タックルバランスとキャストフォームの慣れにあります。リールとロッドの相性が良く(ロッドのパワーとルアーウェイトが合致している)、適切なブレーキ設定とスムーズなキャストフォームが身につければ、ベイトリールは低弾道で風の影響を受けにくい伸びのあるキャストを実現します。
まずは、力まず、狙ったポイントへ正確に打ち込む練習から始めることで、すぐに不安は解消されるでしょう。
- QPEラインの太さは何号を選ぶのが最適ですか?
- A
ベイトシーバスゲームにおいて、PEラインの太さはPE1.0号から1.5号(MAX2号まで)が最適解です。特に、初めてベイトリールを使う方は1.2号〜1.5号(2号)をおすすめします。
ベイトリールは構造上、極端に細いPEライン(0.8号以下)を扱うと、スプール内でラインが食い込みやすくなり、キャスト時の高切れやバックラッシュの原因となります。
また、シーバスの大型化やストラクチャー周りでのファイトを考慮すると、PE1.5号程度の太さは破断強度を確保し、ルアー回収率も向上させます。細すぎるラインでの飛距離アップを狙うよりも、まずは快適にキャストできる太さを選ぶことが、ステップアップへの近道です。
- Qベイトリールでルアーの操作感度とバイト感度が上がるのはなぜですか?
- A
ベイトリールで感度が上がるのは、タックルの一体感と剛性によるものです。
まず、ロープロファイル(薄型)のベイトリールは、ロッドとリールを手のひらで包み込むように握る構造(パーミング)が基本です。これにより、ラインを通してロッドから伝わる水中の振動や抵抗が、手のひら全体にダイレクトに伝わりやすくなります。
さらに、セクションIII.で解説した通り、ハイエンドのベイトリールはボディ剛性が非常に高いため、微細な振動をリール本体が吸収せず(金属伝導)、そのままアングラーの手に伝達します。
スピニングよりも水中のルアーの挙動、ボトムタッチ、そして繊細なバイトをより明確に感じ取れることが、ベイトタックルの大きなメリットです。
🚀 まとめ:ベイトリールが拓くシーバスゲームの新境地
本記事を通して、ベイトタックルがシーバスゲームに提供する「高い剛性感」「感度の向上」「正確なキャスト」といった本質的なメリットを深くご理解いただけたはずです。
ベイトリールの進化は目覚ましく、DCブレーキやインダクト式マグネットブレーキなど、先進のメーカー固有技術がバックラッシュへの不安を解消し、初心者でも精度の高いキャストを享受できる時代です。
今記事では、あなたの釣り方に合わせ、ベイトリールを「フラッグシップクラス」「PEライン専用設計の特化モデル」「バーサタイルクラスの汎用モデル」「高耐久なミドルクラスの決定版モデル」の4つのカテゴリーに分類し、ダイワとシマノを中心に計14機種をご紹介しました。
ベイトタックルは、シーバス釣りの面白さと奥深さをさらに引き出し、「攻める釣り」へのレベルアップを約束します。紹介したリールの中から、あなたのフィールドやスタイルに合った一台を選び、ぜひベイトリールが拓く新境地へ踏み出してください。
シーバス釣り向きベイトリールに関する説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。




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