シーバスをルアーで狙う釣り方にも幾つかのメソッド(方法)がありますが、その中でも、今般人気が高まっているのがベイトロッドを使用したベイトタックルです。スピニングタックルとは違う操作性とキャストの爽快感と共に、使用出来るルアーの種類も増え、ポイント選択の幅も広がることで、各フィールドで人気のメソッドになっています。
今回北の住人では、シーバス釣りでベイトタックルも視野に入れやすいように、長さや硬さなど、フィールドに適したベイトロッドの選び方と見極めに加え、シーバス釣りに適したベイトロッドを厳選し12選ご紹介して参ります。
是非最後までご覧になっていただき、フィッシングスタイルに合わせた、ベイトロッド選択のご参考にさせて頂ければ幸いです。
シーバス釣りでベイトタックル人気が高まる理由
シーバスをルアーで釣る場合、スピニングタックルで飛距離を確保しながら、広範囲をサーチしていく釣りが一般的な狙い方ですが、近年のシーバスアングラーの間では効果的なメソッドも加わり、多くの手法が確立されてきています。その中でも、シーバスをベイトタックルで狙うアングラーが増えている理由はどこにあるのでしょうか。人気が高まるポイントを見ていきましょう。
キャストの爽快感
これは、シーバス釣りに限らず、ベイトタックルを多用するアングラー様全てに言えることだと思いますが、キャストが決まった時に得られる爽快感もあるのではないでしょうか。
操作性に拘って選んだベイトリールを、お好みのベイトロッドに組み合わせ、キャストが決まった時の快感はえも言われぬものがあります。同時に、ベイトタックルを扱う情緒にもかられるのもアングラーの性になり、様々なターゲットを相手にベイトタックルの人気が高まるのも、このような理由もあるのではないでしょうか。
シーバス専用ベイトロッドの登場
以前から、コアなシーバスアングラーの間では、他のターゲットを狙うベイトロッドを使用したシーバス釣りも行われていました。ここ近年では、各ロッドメーカーもシーバスアングラーのニーズに応えるように、シーバス専用ベイトロッドを続々とリリースし、シーバス釣りでのベイトタックル人気に拍車が掛かってきています。
ベイトタックルのキャスタビリティ(コントロール性能)に、以前ではネックになっていたキャスト飛距離も加わり、キャスティングロッドとしてもトータル性能が一気にアップしています。
ベイトリールの進化
バス釣りやトラウトゲームのフレッシュゲームでは、標準的に使用されていたベイトリールも、ソルトでのベイトキャスティングゲームの普及に伴い、各ゲーム専用機も続々とラインナップされています。
シーバス釣り専用機も例にもれず、PEラインの使用を念頭に置いた設計が施され、大型ルアーのキャスト飛距離とバックラッシュを制御する、高性能なブレーキユニットも搭載されています。
ソルトゲームで狙うターゲットのパワーにも対応するボディー剛性は、筐体やギア材質から専用仕様も施され、ランカークラスとの対峙にも、十分なアドバンテージが得られる、強さを持ったベイトリールに進化しています。
手返し(手数)アップ
ベイトリール特有のワンハンド操作も、シーバス釣りに高適性になります。
足元まで追ってきながらも、バイトに至らなかったシーバスに対しても、間髪入れずにフォローアップ出来ます。
また、キャスト回数も大幅にアップすることで、サーチ能力のアップが釣果に結び付き、ベイトリールの真骨頂である手返しと取り回しの良さも体感いただけると思います。
フィールドに合わせたロッドスペック
シーバス釣り用のベイトロッドも、スピニングロッドと同様に、ロングモデルからミドルレングス、ショートモデルまで、幅広いレングスモデルがラインナップされます。
メインフィールドや釣り座の高さ、投じていくルアーの大きさや重量など、シチュエーションと攻略方法によっても、ロッドデザインやスペックを合わせてチョイスすることで、更なるベイトタックルの効果を実感出来てきます。
【オープンウォーターや高座のフィールドメインの場合】
サーフや河口域、干潟など、キャストエリアが開けた広大なフィールドには、やはりロングモデルがマッチします。また、沖堤防などの高座からのシーバス釣りにも、ルアーのトレースするコントロール性を考慮し、ロングモデルが生きてきます。十分なキャスト飛距離を確保しながら、長距離のサーチエリアを獲得できます。
【都市型河川や水路、中流域のリバーシーバス狙い】
本流に注ぐ都市型河川や支流域、バイパス水路などには、8フィートクラスから7フィートクラスのミドルレングスの操作性を活かせます。ティクバックを押さえたライトキャストやコントロールキャストにも対応し、カバー撃ちやトンネル内部の攻略にも適正な長さです。
【漁港やマリーナ、ボートシーバス】
漁港周辺やボートシーバスでは、係留ロープやブイをコントロールよく交わし、橋桁やワンドでのピン撃ちにも効率よく対応出来る、7フィートから6フィートクラスのショートモデルもレングス選択に入ってきます。
アンダーやフリップキャストにも対応する長さになり、モデルによっては大型の重量ルアー(ビッグベイトなど)に対応したパワーブランクス(HやXHなど)が採用されたショートモデルもラインナップされ、使用するルアーの幅も確保していけます。
シーバス用ベイトロッドの選び方
実際に、シーバス釣り用としてベイトロッドをチョイスする際は、フィールドに合わせた長さだけでなく、その他にも、幾つかのポイントを押さえていく必要があります。他ゲームとの併用や、流用出来るパターンもありますので、確認が必要なロッドスペックを見ていきましょう。
ルアーウェイトの対応負荷を見る
使用するルアーの多様性を求めるか、飛距離も確保しながら広範囲のサーチで攻略していくか、フィッシングスタイルが変われば、ベイトロッドに求めるルアーウェイト(負荷)も違ってきます。
シーバス釣りに使用する、一般的なミノーやバイブレーションは、平均すると遠投仕様でも30g前後になりますが、アングラー様がメインで使用するルアー群の重量平均値を押さえて、ルアーウェイトを見ていきましょう。
今般シーバス釣りでも人気を見せるビッグベイトを使用していく場合は、60g前後のルアーに対応する、特に専門性の高いベイトロッドをチョイスする必要があります。
ビッグベイトやスイムベイトの大型ルアーをキャストする場合は、ベイトロッドのルアー負荷に、十分な余力を残してチョイスしていきましょう。キャスト方法においても、送り込むイメージのキャスト力に徹し、ロッドの耐久性とのバランスを見ていく必要があります。
ブランクスパワー(ロッドの強さ、硬さ)
上記のルアー負荷にも追従してくるブランクスパワーですが、遠投スタイルではML(ミディアムライト)からM(ミディアム)がベストなブランクスパワーです。
ミドルレングスのベイトロッドで、水路や中流河川域をメインに撃って行かれる方は、L(ライトアクション)のチョイスで、小型ミノーやペンシル系統のキャストに対応していきましょう。
キャスト飛距離をあまり気にせず、近距離でのピン撃ちを多用するボートシーバスでは、使用するビッグベイトや、ランカーサイズとのファイトにウェイトを置き、H(ヘビーパワー)、或いはXH(エクストラヘビーパワー)の選択で、アドバンテージと操作性の獲得がベストチョイスです。
シーバス用ベイトロッド12選のご紹介
ここからは、シーバス釣りに適したベイトロッドのおすすめモデルをご紹介して参ります。
アングラー様のフィッシングスタイルをしっかり確認し、各種の釣法に多用したい、または限定的にチョイスをお考えの方はチェックされてみて下さい。
ショートからミドルレングス、ロングレングスモデルに分類し、①ロッドの長さ、②ブランクスドパワー、③ルアー負荷重量を記載して行きますので、チョイスのご参考にされて頂ければ幸いです。
ショート~ミドルレングスのご紹介
【アピア】GRANDAGE MEGASOUL C73H+ 2022年発売
①ロッドの長さ | 221cm |
②ブランクスドパワー | H |
③ルアー負荷重量 | MAX200g |
コノシロなどの、大型ベイト接岸時のシーズナブルパターンにマッチするシーバス用ベイトロッド。
高弾性(M40X)と中弾性(T1100G)カーボングラファイトの融合により、大幅なブラッシュアップを伴う最新性能に仕上がっています。オカッパリにもベストレングスで、取り回しよく操作可能です。
【バレーヒル】タイドレイカー アウトボーダー ベイカスタム TRBC-68ML 2019年発売
①ロッドの長さ | 203cm |
②ブランクスドパワー | ML |
③ルアー負荷重量 | 6~20g |
ボートからの近距離戦で、コントロールを重視したキャスティングパターンに高次元に追従するショートモデル。フリップキャストやプレスキャストに特化させたベイトモデルになり、初心者様から上級者様まで、ボートシーバス用ベイトロッドの購入検討される方には是非おすすめです。
【メガバス】空海 CK-77EXHC 2023年発売
①ロッドの長さ | 231cm |
②ブランクスドパワー | XH |
③ルアー負荷重量 | MAX150g |
シーバスを主体に、ソルトでのビッグベイトゲーム全般に、バーサタイルにご使用頂けるベイトモデル。
5D グラファイトシステムのハイパワーシャフトは、思い描いた起動でのキャスタビリティを実現し、バッドのトルクとリフティングパワーを活かし、ランカーとの勝負でも大幅なアドバンテージを得ることが可能な作りです。
【レジットデザイン】スクアド SKC610M-SEABASS 2021年発売
①ロッドの長さ | 208cm |
②ブランクスドパワー | M |
③ルアー負荷重量 | 10~30g |
ボートでのオープンエリア攻略からタイトなピン撃ちまで、様々なメソッドを活かせる高性能モデル。
初心者の方でも扱いやすい、癖のない素直なブランク設計になり、狭い場所へのキャストコントロールしっかり決まります。SKUADの特徴であるアラミド繊維補強で、十分な溜めを作ったランディングが可能になります。
【メジャークラフト】クロステージボートシーバスマグナムベイト CRX-682HH/B 2020年発売
①ロッドの長さ | 203cm |
②ブランクスドパワー | HH |
③ルアー負荷重量 | 56~250g |
ビッグベイトや大型プラグを多用される方には是非おすすめの一本です。
また、ボートシーバス初心者の方でも、手軽に操作可能な高反発なブランクスに設定され、重量級ルアーからメタルジグまで、広範囲のウェイトに対応した高剛質なシャフトバランスを保持しています。
【パームス】ベイマティック BMTC-73H 2011年発売
①ロッドの長さ | 213cm |
②ブランクスドパワー | H |
③ルアー負荷重量 | 20~75g |
張りとコシのバランスの取れたハードブランクスが採用され、大型ルアーのキャスタビリティに特化されたベイトモデル。バスロッドのジグ撃ちモデルと同等の操作性を得られ、ランカーシーバスとのファイトを多分に想定した、剛性感が人気のロングセラーモデルです。
ロングレングスのご紹介
【ゼニス】ルビナ ベスティア LB-B85/763H 2023年発売
二種類の長さに使い分けが可能なエクステンションバッドが採用され、多くのフィールドで操作性良く立ち回れるレングス設定が採用されたシーバス用ベイトロッド。多様なルアーのキャストと幅の広いルアー負荷も保持し、小型ミノーからビッグベイトまで、この一本を保持していれば、多彩な攻め方でシーバス釣りを楽しめます。
【フィッシュマン】Beams CRAWLA 9.2L+ 2018年発売
①ロッドの長さ | 280cm |
②ブランクスドパワー | L(+設定) |
③ルアー負荷重量 | 8~40g |
軽量のミノーやプラグ系統も、しっかりとしたキャスティングが決まるシーバス用ベイトロッド定番モデル。
人気のポイントは、キャスト後のロッドブレの収まりが早いことで、バックラッシュ等のライントラブルが抑制されているところにあります。アンサンドフィニッシュの高感度ティップも、喰い渋るシーズンでのシーバス釣りに好適性です。
【テイルウォーク】クリムゾン C102M+ -R 2023年発売
①ロッドの長さ | 310cm |
②ブランクスドパワー | M(+設定) |
③ルアー負荷重量 | MAX50g |
レギュラーテーパーの扱いやすいブランクス設定により、シーバス釣りを主体に、多くのキャスティングゲームで沖目を狙えるバーサタイルモデル。飛距離を稼げる高反発のベリーバランスは、軽量クラスのミノーからライトクラスのメタルジグまで、広範囲のルアー操作を実現できます。
【ヤマガブランクス】バリスティック ベイト 103MH NANO 2017年発売
①ロッドの長さ | 313cm |
②ブランクスドパワー | MH |
③ルアー負荷重量 | 10~45g |
遠投攻略に特化されて設計されたバリスティックベイトの中でも、特にアングラーへの人気が高いのが103MHです。特に、パワーキャスティングとファイト向けにセッティングされたブランクス設計は、ベイトタックルのメリットを存分に生かした操作性が際立ちます。磯場でのヒラススズキゲームにも高次元に適応するバランス設計もおすすめポイントです。
【ダイワ】ラテオ ベイトモデル 93MB 2020年発売
①ロッドの長さ | 282cm |
②ブランクスドパワー | M |
③ルアー負荷重量 | 10~50g |
HVFナノプラス製ブランクを纏い、シャープなキャストフィールと軽量化を実現したハイコストパフォーマンスのシーバス用ベイトロッド。キャスト後のバタつきがしっかり抑えられ、ライン放出の精度が高められています。取り回しなどの基本性能が大きく向上した当モデルを、手始めの一本にチョイスされても満足頂ける筈です。
【シマノ】ディアルーナ B96M 2022年発売
①ロッドの長さ | 290cm |
②ブランクスドパワー | M |
③ルアー負荷重量 | 8~40g |
シマノシーバスロッドの代名詞的存在のディアルーナにもベイトモデルがラインナップされ、高い人気を保持します。パワーと遠投性に優れ、多種多様なハードルアー操作に適応することで、フィールド選択から攻略メソッドまで、幅広く、キャストフィールも爽快なゲーム展開を見据えることが可能です。
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本記事のまとめ
今回の記事では、シーバス用ベイトロッドの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①シーバス釣りでベイトタックル人気が高まる理由
②フィールドに合わせたロッドスペック
③シーバス用ベイトロッドの選び方
④シーバス用ベイトロッド12選のご紹介
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したシーバス用ベイトロッドを選択頂ければと思います。
シーバス用ベイトロッドの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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