釣り道具の主役になる釣竿は、どんな移動方法に対しても、しっかりとしたロッドケースに収納して持ち運びたいものです。魚とのファイト時にロッド破損してしまうのは、「しょうがない」と諦めることは出来るにしても、移動の最中や運搬時の衝撃で折れてしまったり破損してしまうのは、アングラーにとっては不覚にもショックなことになります。
楽しい釣りを前にして、そのような事故が起きないように、今回北の住人では、ロッド収納ケースの必要性や、釣りの種類や釣竿に応じた選び方、管理人がおすすめするロッド収納ケース18選をご紹介して参ります。
是非最後までご覧いただき、ご自身の釣りに見合ったロッド収納ケースをチョイスされて頂ければと思います。
ロッドケースとは?
ロッドケースは、釣竿に使用する投げ竿や渓流竿、ルアーロッドなどを安全に保管、且つ安全に運搬するための収納ケースです。釣竿専用品が望ましく、複数本収納できる大容量タイプや。リールを取り付けたまま収納出来るリールインタイプのものまで、様々な仕様のケースが揃っています。
ロッドケースの必要性 ー釣竿を守るためにー
ロッドケースを使用するにあたって、メリットはあってもデメリットはありません。どのような事象からロッドや体を守れるか見ていきましょう。
釣り場移動時までの安全性(身体、釣竿)
複数、或いは1本の釣竿でも、ロッドケースに収納して背負えることで、手持ちの荷物が減ることになります。釣り場への移動時でも藪漕ぎや斜面の移動もあり、危険なシチュエーションも多々あります。転倒時や滑落時でも手が空くことで、このような事故から体を守ることが可能になってきます。
また、木の枝や岩などに穂先(ティップ)を引っかけて折ってしまったり、移動途中にタックルを落下させてしまい、大事なロッドを破損させてしまう危険性もあります。管理人も以前は幾度となく、不注意からロッドを破損させてしまっていますので、この点には十分注意を払っています。
車内・荷物置き場での荷崩れによるロッド破損
車の荷室へ各種の荷物を積み込み、ロッドや釣竿類を裸やベルト固定だけにしていると、加減速時やカーブなどでバッグやタックル収納ケースが荷崩れを起こすことがあります。バッグ内に重量のある荷物を収納している場合、それがロッド上に崩れて折れてしまうパターンもあります。この事象も管理人は経験しておりますので、ロッドはしっかりとケースに収納して運搬に気を配っています。
フェリーや渡船移動、自転車移動でも同じことが言えます。荷物の仮置き場や荷台で荷崩れが起きると、車内と同様な現象に陥ってしまい、ロッド破損に繋がります。
釣行時の移動手段にもよりますが、遠征時は当然のことながら、近場への移動中の際でも、運搬には大事なロッドを守るために配慮していきましょう。
地震や天災での転倒への備え
管理人は、普段はロッドや釣具類は自室で保管しておりますが、先の大震災時には家具が倒れたことでロッドが下敷きになり、全損した経験があります。その時は釣竿類は壁に立て掛けておりましたので、地震の揺れで倒れたロッドに家具が重なって破損に至りました。
それ以来、自室保管でもしっかりとロッドケースに収納して天災にも備えています。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、地震発生確率が高まっている今こそ、大事な釣具も守っていきましょう。
ロッドケースの選び方
先述したロッドケースの必要性を踏まえて、各種のポイントを見ていきます。ご自身に見合った釣りのスタイルや釣竿の本数を見極めながら、ポイントを確認していきましょう。
収納本数から選ぶ
ロッドケースは、各メーカー様から多種多様に渡る仕様の製品がリリースされており、複数本の釣竿を収納できる高容量バッグタイプから、1本から2本の少量のロッドを収納できるポータブルタイプまで、運搬から保管の用途に合わせて各種揃っています。
高容量バッグタイプ
・本体全体にハードボードやバッドが内蔵され、外圧に耐えうる強度を持っています。
・複数本のロッドが収納出来ますので、自室や車内での保管、沖磯や沖堤防への渡航時にも耐久性良くロッドを保護できます。
・リールイン(リールを装着したまま)での収納にも対応しているケースもリリースされますので、現場への移動でも荷物を簡素化するのにも重宝します。
ポータブルタイプ
・釣り種が決まっており、メインロッドとサブロッド程度を運搬する際には、簡易的に纏められるモデルです。
・使用される材質も様々になり、外圧にも強い高剛性ハードボード仕様をチョイスすれば、落下等の衝撃にも耐えてくれます。
・ハンドルやショルダーベルトが搭載されているもの選べば、現場移動の際にも手が空きますので安全釣行にも役立ちます。
ロッドケースの材質から選ぶ
運搬や歩き移動に適した軽量素材の物から、飛行機移動の際の預かり荷物としても安心できるハードな材質まで、釣行の方法に応じた材質の中から選んでいくことも大切です。
ソフトケースタイプ
・クロロプレンやナイロンなどの、薄くて柔らかい材質から出来ていますので、荷物を軽量化出来るとともに、未使用時には折りたたんで保管が出来ます。
・外圧からの衝撃には耐えることが出来ませんので、移動時の収納ケースとしての使用をおすすめします。
・軽量素材を活かし、ショルダーベルトやハンドルを使用して、手荷物の簡素化に努めることも可能です。
セミハードケースタイプ
・ポリカーボネイトや硬質ポリエステルから造形される、外からの衝撃にも強く、インナーにワイヤーが搭載されているモデルもあります。
・特性上、延びる材料ではありませんので、決められた本数や太さのロッド収納に限られます。無理に押し込むと、ケース・ロッド双方にダメージを与えてしまいますので無理な扱いは厳禁です。
・ボックス状の製品では、リールインでの収納も可能になります。
ハードケースタイプ
・軽量金属とアルミを合わせたアルミ合金や、強化プラスチックやポリエステルが採用された、外圧にも非常に強いハード仕様です。
・航空機での預け荷物にも対応し、収納ロッドを守る意味では最強の素材です。
・材料の特性上、どうしても重量が嵩むため、手荷物として運搬ケースには向きませんが、自室保管用や交通手段の運搬では完全武装でロッドを守ります。
ロッドケース全長から選ぶ
アジャスタブルタイプ(伸縮タイプ)
・保持しているロッドや、釣行時に持っていきたいロッド全長が異なる場合は、長いロッドに合わせてアジャスト調整出来る収納ケースもリリースされています。
・2ピースロッドとテレスコロッド(振り出しロッド)などを同時収納して運搬したい場合にも役立ってくれます。トラウトルアーゲーム等にも最適なモデルです。
ティップカバータイプ
・ポイントからポイントへのランガンゲームなど、移動時のティップだけでも保護したい方にはティップカバーという手もあります。
・オープンエリアであれば大丈夫ですが、藪漕ぎや林間を移動する場合は、ティップの保護に適しており、管理人も随分と助けられています。
・1本ティップ用、2ピース纏め用など、両方保持しておけば、移動時の便利アイテムとしてロッドを守ってくれます。
ロッド収納ケースおすすめ18選のご紹介
ここからは、各種モデル・仕様に合わせたロッドケースに分類しながら、おすすめモデルから人気モデルまで一挙にご紹介していきます。
①全長、②材質(仕様)を掲載して参りますので、選択のご参考にさせて頂ければ幸いです。
ティップカバータイプのご紹介
まずは、お求めやすく、現場で重宝するティップカバーから紹介していきます。
【mazume】 2ピースロッドティップカバー MZAS-502 2020年発売
①19cm ②ネオプレーン素材(1.3mm厚)
③総評 繊細なティップと継ぎ手部分も保護できる、2ピース分の太さがあるティップカバー。厚みのあるネオプレーン素材で、衝撃からロッドティップを守ってくれます。脱落しないようにロッドベルトも搭載しています。
【プロックス】ティップガードカバー 2017年発売
①40cm、55cm ②ナイロンクロス素材
③総評 内部にシャフトが内蔵されていることで、負荷が掛かった曲がりからもティップ周辺を保護できるモデル。2種類の長さを持たせてありますので、同時に2番、3番ガイドも外圧から守れます。
【ダイワ】テイップカバー(A)37、ロング55、ロング80 2019年発売
①37cm、55cm、80cm ②クッション内蔵クロス素材
③総評 先端内部にセミハードボード、本体内部にクッション材を内蔵したダブル構造になるティップカバーです。クロロプレン製ベルトと面ファスナーでしっかり固定し脱落を防止できます。様々な専用ロッドに装着可能なバーサタイルモデルです。
【シマノ】フレックストップカバー(S,M,L) 2011年発売
①23cm ②ナイロンクロス素材
③総評 3mm厚のクッション生地が採用され、ティップや玉口への衝撃を分散してくれるトップカバー。太さや本数に応じて3サイズからお選びいただけます。ガイドなしのロッドに使用しても、上下滑りでの脱落の心配がありません。
【メジャークラフト】ティップカバー 2021年発売
①30cm ②ナイロンクロス素材
③総評 2色展開からなるティップカバー。メジャークラフトのロッドを使用されている方は、メーカー合わせに是非おすすめします。余裕を持たせた先端幅で、衝撃の緩和に効果を発揮します。
ポータブルロッドケースのご紹介
1本、或いは少量のロッドを運搬するのに適しています。
【バレーヒル】ルアーロッドケースⅡ 2022年発売
①130、140、160、170cm ②セミハード
③総評 最長モデルは170cmになり、1ピースロッドも収納できる長さと容量が持ち味のロッドケースです。ルアーロッドであれば3本程度まで収納出来、内部のベルトでしっかり固定しながら運搬できます。
【DRESS】アジャスタブル ロッドケース 2019年発売
①110~180cm(アジャスト式) ②セミハード(ポリカーボ)
③総評 110cm〜180cmまで、自由にサイズ変更が可能な便利なモデル。こちらも1ピースロッドも収納可能になり、数種のタックルを運びながらポイントサーチ出来ます。インナーとアウターの2層構造になり、衝撃からロッドを保護してくれます。
【アブガルシア】セミハードロッドケース 120-210 2019年発売
①120~210cm(アジャスト式) ②セミハード(ポリカーボ)
③総評 お手持ちのロッドに合わせて長さの調節が可能なセミハードケース。内部にはゴム+マジックテープのベルトが搭載されますので、運搬時の振動からもロッドを保護します。
【フィッシュマン】セミハードロッドケース ロング 2020年発売
①130cm ②セミハード(ナイロン)
③総評 外装成型がしっかりと型取られ、2ピースロッドに照準を合わせて長さがコンパクト化されたモデルです。内ポケットが4か所搭載されますので、小物類の収納も可能になります。十分な容量を保持しますので、メインタックルから予備タックルまで、準備万端でゲームに挑めます。
【ダイワ】ポータブルロッドケース(B) 2022年発売
①130、140、160cm ②ソフト素材
③総評 3段階のリリースになり、140cmはリールイン仕様。クッション性のある発泡素材が内蔵されながら、折りたたんで保管可能ですので、現場到着時にこちらに詰め替えての運搬が出来ます。パッド付きショルダーベルトも搭載されますので、背負った状態で、険しい道中も苦になりません。
高容量バッグタイプのご紹介
遠征時や沖磯、沖堤防へ容量十分にロッドを持ち運べる高容量タイプのロッドバッグを紹介して参ります。
【シマノ】ロッドケースリールイン BR421V145WBK 2022年発売
①145cm ②ハードインナー
③総評 リールを装着したまま、ガッチリとホールドしてくれるワイドボディー仕様のロッドバッグ。ハード成形ボトムも採用されていますので、渡船時など、少々手荒な受け渡しでも、内部への衝撃緩和と耐久性に優れています。
【ダイワ】ロッドケース FF(L) 2023年発売
①128、135、145、160cm ②PVCハードインナー
③総評 本体全面にハードボードを内蔵した、バッグタイプのロッドケースです。管理人からは、リールを装着したまま収納出来るワイド仕様をおすすめします。大型ポケットも搭載されていますので、ランディングツール等も収納して運搬可能です。
【プロックス】グラヴィス スリムロッドケース(リールイン) 2020年発売
①110、138cm ②ポリエチレンセミハード
③総評 リールを装着したまま竿の収納が可能なセミハードロッドケース。2サイズの全長からチョイス頂けますので、ご自身のフィッシングスタイルや釣りの種類に応じたロッドを収納頂けます。ボトムにもハード素材が実装されますので、耐久性よく、ロッドを保護してくれます。
【タカミヤ】H.B CONCEPT ロッドケース リールイン 128cm 2016年発売
①128cm ②PVCハードインナー
③総評 2層設計からなる高容量仕様。ボディーに内蔵されているクッション材が衝撃を緩和してくれます。ケース内にはロッドを固定できるベルト、外装には大型サイドポケットが搭載され、備品の収納にも容量たっぷりに持ち運びが出来ます。
【がまかつ】ロッドケース(ブラックワークス) GC296 2022年発売
①140cm ②PVCハードインナー
③総評 がまかつ製のロッドケースは長期での使用が可能になり、多彩なモデルの中からブラックワークスモデルをおすすめします。保冷機能を持つペットボトル用ポケットも初搭載され、アングラーのニーズに応えています。本体側面はセミハードボディー設計で、大切な釣り道具を衝撃から守ります。
ハードケースタイプのご紹介
ここから紹介するハードケースのモデルは、自宅保管から航空機移動まで、多岐に渡って高強度に大事な釣竿を保護してくれます。
【プロックス】コンテナギア ロングアタッシュロッドケース 2022年発売
①155・185cm ②ハードボディー(アルミフレーム)
③総評 高密度圧縮板をアルミフレームで組み込んだハードボディ。自由なレイアウトが可能な全面クッション材で、確実な抑えを効かせてロッドを固定出来ます。振動にも強く、地面に置いても安心な底鋲も採用されています。
【プロックス】コンテナギア 5レングス ハードロッドケース 2016年発売
①150~220cm ②ハードボディー
③総評 5段階シフトと、それに合わせて可動するウレタンクッションが内蔵される、ヘビーデューティー仕様のロッドケースです。7ftの1ピースロッドも格納できる収納力で、渡航移動から自宅での完全防備まで、確実なロッド保護を目的に製作された強固なロッドケースです。
【タカ産業】DIY ROD CASE 185cm 2020年発売
①185cm ②ハードボディー(ABS)
③総評 使用しないときは、分解してコンパクトに保管も可能なハードケース。今回ご紹介するサイズ以外にも85・105・125・145・165cmがリリースされますので、フィッシングスタイルのレングスに合わせたチョイスが出来ます。
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本記事のまとめ
今回の記事では、ロッド収納ケースの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①ロッドケースとは?
②ロッドケースの必要性 ー釣竿を守るためにー
③ロッドケースの選び方
④ロッド収納ケースおすすめ18選のご紹介
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したロッドケースを選択頂ければと思います。
ロッド収納ケースの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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