北の住人の本記事では、ダイワ・シマノ始め、ライトなロックフィッシュをキャッチするための専用ベイトロッドと、汎用性の高い、その他ゲームロッドからも、各メーカーから厳選に選択してご紹介します。
アイナメやソイ、ハタ系の30cmクラスや、大型のカサゴ狙いなど、防波堤や地磯から手軽にゲームを楽しめるライトロックフィッシュロッドを厳選します。
バスロッドやシーバスロッドなど、その他魚種専用モデルからも、ライトロックフィッシュゲームに適性の合致するロッドも多数ラインナップされていますので、余すことなく紹介していきます。
紹介記事の内容は、実釣感を主体に、カタログ値から推測するスペック、アングラーの方々からの情報を基に、使用感を交えながら紹介していきますので、今回を機会に、購入のご参考になさっていただければ幸いです。
ライトロックゲーム(アイナメやソイなど)とライトゲーム(メバリングやアジング)は、異なる釣りのジャンルになりますので、その点だけお気を付け下されば、フィッシングギアを購入する際に間違わなくて済みます。

- ロックフィッシュという魚とは?
- 基本のタックルは?
- ルアーアクション方法
- ライトロックフィッシュ専用ロッド厳選10選のご紹介
- 【メガバス】礁楽(しょうらく) SL-71HC 2020年発売
- 【アブガルシア】Rocksweeper ERSC-71EXH (ダブルスウォード) 2019年発売
- 【テイルウォーク】OUTBACK NC695H 2017年発売
- 【メジャークラフト】トリプルクロス TCX-762M/B 2017年発売
- 【ノリーズ】ロックフィッシュボトムパワーオーシャン “DOUBLE EXTRA HEAVY MONSTER” RPO76XXHC2 2016年発売
- 【パームス】ラークシューター LSGC-710MH+〔BANK FISHER〕2018年発売
- 【ダイワ】HRF® AGS 76MB TECHNICAL BOOSTER 2019年発売
- 【ダイワ】HRF® AIR 73M/MHB 2021年発売
- 【シマノ】ハードロッカーSS B76H 2022年発売
- 【シマノ】ハードロッカー BB B76MH 2019年発売
- ライトロックフィッシュゲームに流用出来るロッド厳選4選のご紹介
- ライトロックフィッシュロッドを操作する注意点
- ベイトモデルのライトロックフィッシュロッド紹介と本記事のまとめ
- ロッド説明を更に詳しく知りたい方は?
ロックフィッシュという魚とは?
ロックフィッシュとは、基本的に根魚(ねざかな、地方によっては”ねう”とも呼ぶ)のことを指します。
海中の根や岩陰、穴の中、テトラポットの陰に潜み、自身の近場を通る小魚や甲殻類、イソメやゴカイなどの虫を吸い込むように捕食します。このタイプの20cmから30cmクラスの中型魚をライトロックフィッシュといいます。
このクラスのライトロックフィッシュは、自ら盛んに遊泳しエサを追いますので、大型のハードロックフィッシュと異なり、バイトが頻発する傾向にあります。
具体的な魚を上げると、アイナメ:30cmクラス、ソイ系:30cmクラス、ハタ系:20~30cmクラスの大きさに育った魚がこれに当たります。
ムラソイも20cmを超えるとこれらの部類に入ってきます。
バスフィッシングを経験されたことが有る方であればイメージ出来ると思いますが、大きさで比較すると、パワー的にも同類かそれ以上と考えて良いでしょう。
やはり、海の魚はキツイ水圧に生活している関係上、小型でもある一定以上のパワーを持っています。
また、生息する地域やポイントによってもパワーは異なります。磯場の穴やスリット近辺、テトラ際で回遊し潜んでいる固体は、フッキング後は根に潜ろうとして大きさ以上のパワーを発揮します。
個人が感じる感覚、地域差はあると思いますが、ロックフィッシュの強さを順番に並べると下記の様になります。
固体の大きさを30cmで例えますと、ムラソイ<カサゴ<キジハタ<クロソイ<アイナメ<ベッコウゾイ(タケノコメバル)と、なります。
また魚によって、引き方に特長があります。
ムラソイ⇒縦引き
カサゴ⇒横引き
キジハタ⇒横引き
クロソイ⇒縦引き
アイナメ⇒縦横引き(3段引き、首振りダンス)
ベッコウゾイ⇒縦引き
以上の様な特長を持っています。

基本のタックルは?
ロッドに関しては、やはりロックフィッシュ専用ロッドが操作性も良く、フッキングからキャッチまでの信頼性が高くなります。長さも6ft後半から7ft前半の長さがあればロックゲームは成立します。
更に、フロロやナイロンの太糸を使用出来るベイトタックルですので、根ズレの恐れもなく、キャッチの確率も確実に上がります。
稀にハードクラスの大型がヒットしても、なんとかやりとりも可能です。
ロッドの選択
各メーカー様から、多くのロックフィッシュ専用ロッドがリリースされています。
パワーもミディアムからハードまで、ロックフィッシュの突っ込みに合わせた、特殊なブランクスの巻きで構成されています。
キャストの経験値やベイトリールの操作性に長けている方であれば、出来る限り長めのロッドを使用すると有利になります。
遠投性に差が出てきますので、近場だけでなく、沖目のポイントも狙うことが可能になるためです。
また、ライトロックフィッシュゲームでは、強めのバスロッド(フリッピングロッドや撃ち物系ロッド)やショートレングスのシーバスロッドなどが流用可能になりますので、他のルアーゲームも同一ロッドで楽しみたい方は、流用の選択もアリです。
リールの選択
ハイギアからエクストラハイギアをメインギアに持つ、ベイトリールを選択すれば、根に潜られる前に勝負を付ける事が出来ます。
狙うレンジはボトムになりますが、扱うリグの重量は水深により変わってきますので、軽量リグをキャスト出来るベイトリールが適性が高いでしょう。
ブレーキ形式はどのタイプでも問題ありません。スプール仕様は、太糸(ナイロン、フロロ共に12lb前後)が100mは巻ける深溝スプールを搭載したモデルが適性です。
お薦めするベイトリールは、次回の記事で掲載いたします。
メインラインの選択
防波堤や、根の入り組んでいないフラットな磯場では、10lbでも対応は可能ですが、防波堤や高めの磯場ではキャッチする際のランディングに苦慮しますので、ランディングネットの準備も必要になります。
16lbを巻いておけば、問題なくランディングでき、抜き上げも問題ありません。

ルアーアクション方法
基本アクションは、ハードロックと共通で、しっかりと底を叩くリフト&フォールになります。底を取った時に、シンカーが転がってリグが入って行く場合は、止まるまで落とすようにしましょう。最下部の穴やスリットに魚が溜まっています。
リフトする時は、一気に跳ね上げてストラクチャーへのに干渉を極力減らしましょう。スローな跳ね上げだとラインが岩肌に喰い込んだり、シンカーが岩の溝に喰い込んでしまいます。
軽量リグ使用であれば、リフトもスローで問題ありません。地形によっては、軽量リグのズル引きも可能になります。
バイトの発生は、リフト直後と着底の瞬間に集中しますので、ここで違和感を察したら、ここからステイして、喰い込みを待ちます。
数秒置いて、ティップに重さを感じたら一気に合わせを入れて、フックを貫通させ、ロッドのリフティングパワーとバッドパワーを利用して岩場から急いで魚を浮かせましょう。
ここでもたついてしまうと、魚が更に深い穴や溝に入り込んでしまって、引き抜くのに苦労してしまいます。
ジグヘッドで岩肌や、岸壁の岸際のスイミングでは、引ったくるのバイトが多いので、ティップが入ったら、上記同様に一気に合わせを入れて岩肌から離します。
ライトロックフィッシュ専用ロッド厳選10選のご紹介
ここからは、上記までの釣法を可能にする、ライトロックフィッシュロッドをベイトモデルから厳選して紹介していきます。
価格的にも多少高価になりますが、バッドパワーとリフティングパワーは、ロックフィッシュに適応しています。
また、シーバスフィッシングのボートゲームやバスフィッシングにも応用出来ますので、購入する価値は大ですよ!
下記に①メーカー、②型式、③長さ、④重さ、⑤対応リグ最大重量、⑥操作性と総評を記載していきます。
ロッドの長さ変換は?
1ft=0.305m 例) 7.1ft×0.305m=2.1655mになります。
【メガバス】礁楽(しょうらく) SL-71HC 2020年発売
①メガバス ②SL-71HC ③7.1ft ④180g ⑤40g
⑥操作性と総評 扱いやすく、キャストも安定しているロッドです。メガバスのロッドらしく、バッドパワーが強烈ですので、ロッド任せで魚を浮かせることが出来ます。
【アブガルシア】Rocksweeper ERSC-71EXH (ダブルスウォード) 2019年発売
①アブガルシア ②ERSC-71EXH ③7.1ft ④127g ⑤10~40g
⑥操作性と総評 エクストラハードの硬さを感じさせないキャスト力です。クラスNo1の軽さが武器ですが、それ以上に魚を掛けた後のファイトは、本当の顔を見せ、一気に勝負を付けられました。
【テイルウォーク】OUTBACK NC695H 2017年発売
①テイルウォーク ②OUTBACK NC695H(5本マルチピース) ③6.9ft ④165g ⑤45g
⑥操作性と総評 マルチピースの影響からか、ハードロッドに似つかわしくない弾力性を持っており、意外なほどの遠投飛距離を生み出します。
現在のマルチピースは昔と違い、綺麗なベンドカーブを描いてくれます。
【メジャークラフト】トリプルクロス TCX-762M/B 2017年発売
①メジャークラフト ②TCX-762M/B ③7.6ft ④185g ⑤5~35g
⑥操作性と総評 メジャークラフトらしく、万人が扱いやすいロッドです。
ミドルクラスのブランクスですが、ロックフィッシュロッドらしく、しっかりとしたバッドパワーで魚とやりとりが出来ます。
【ノリーズ】ロックフィッシュボトムパワーオーシャン “DOUBLE EXTRA HEAVY MONSTER” RPO76XXHC2 2016年発売
①ノリーズ ②RPO76XXHC2 ③9.0ft ④192g ⑤
⑥操作性と総評 ハードロックフィッシュゲームでも通用するパワーを持っています。
リグのアクション性が高く、中量級のリグでも、ロッドの硬さから伝わる金属的なバイト感覚は、なかなかお目に掛れないロッドです。
【パームス】ラークシューター LSGC-710MH+〔BANK FISHER〕2018年発売
①パームス ②LSGC-710MH+ ③7.1ft ④159g ⑤12~35g
⑥操作性と総評 ハタ系専用ロッドですが、魚の走りに粘りを見せるブランクスです。
ミディアムハードが静かに魚の突っ込みを抑えてくれます。
ジグヘッドのスイミングで良いアクション性を見せてくれました。さすが、ハタ系専門ロッドです。
【ダイワ】HRF® AGS 76MB TECHNICAL BOOSTER 2019年発売
①ダイワ ②76MB ③7.6ft ④135g ⑤5~30g
⑥操作性と総評 ブランクスの構成が一段階上のロッドです。ミディアムパワーらしく、遠投力が高く、フッキング時はハードロッドの素質を見せてくれ、リフティングパワーも十分のパワーロッドです。
このロッドもハードロックともファイト可能でしょう。
【ダイワ】HRF® AIR 73M/MHB 2021年発売
①ダイワ ②73M/MHB ③7.3ft ④118g ⑤5~40g
⑥操作性と総評 軽量なロッドが好きな方にはピッタリな一本です。しかし、軽量ロッドのか弱さは一切なく、1ozのリグもフルキャスト可能でした。
ロックフィッシュに完全に焦点を当てて設計されたブランクス設定です。フッキングパワーは一級品で、ミディアムパワー以上の力強さを持っています。
【シマノ】ハードロッカーSS B76H 2022年発売
①シマノ ②B76H ③7.6ft ④135g ⑤12~48g
⑥操作性と総評 シマノのロッドらしい、ネジレの発生が一切なく、魚の引く方向にロッドを立てるだけで、一瞬のリフティング力で魚の口をこちらに向ける事が出来ます。
アイナメの首振りダンスも抑え込み、45cmのアイナメを簡単にキャッチ出来ました。
【シマノ】ハードロッカー BB B76MH 2019年発売
①シマノ ②B76MH ③7.6ft ④140g ⑤10~40g
⑥操作性と総評 コスパで見るのであればこの一本です。実力はシマノの折り紙付きで、魚とのファイトも十分な粘りを見せてくれますので、ジグヘッドのスイミングから中量級の穴撃ちまで、そつなく熟してくれます。

ライトロックフィッシュゲームに流用出来るロッド厳選4選のご紹介
バスロッドやシーバスロッドから流用出来るロッドをご紹介します。
【ツララ】モンストロ Monstruo”G” 710HC(バスロッド) 2019年発売
①ツララ ②710HC ③7.1ft ④225g ⑤10.6~170g
⑥操作性と総評 キャスト力は次元が違うビッグベイト用のハードなバスロッドですが、ツララの繊細なバイト感知性は、ロックフィッシュの「もぞっ」とした、被りつきのバイトもキャッチしてくれます。
バッドジョイントのモンスターバスを狩るロッドですので、ロックフィッシュ相手でも一歩も引かない剛性感を保持しています。
【ジャッカル】BPM B2-C70H(バスロッド) 2021年発売
①ジャッカル ②B2-C70H ③7.0ft ④126g ⑤10~42g
⑥操作性と総評 バッド部も十分な太さとパワーがあり、フッキング操作でも、鬼アワセが効くバスロッドです。
バス以上の口の堅さを持つロックフィッシュですが、確実に貫通させてくれました。
【フィッシュマン】ブリストコモド 7.5H(シーバスロッド) 2021年発売
①フィッシュマン ②7.5H ③7.5ft ④235g ⑤10~120g
⑥操作性と総評 シーバスロッドのベリーの弾力性は遠投性もよく、シーバスビッグベイトゲームで多用されるこのロッドは、ランカーのシーバス相手でもエラ洗いをねじ伏せる、抑えのパワーを持っています。
ロックフィッシュの縦の引きにも有効で、ハードロックでも魚を即座に浮かせることが可能でしょう。
【ダイワ】ラブラックス AGS BS 73HB(ボートシーバスロッド) 2016年発売
①ダイワ ②73HB ③7.3ft ④140g ⑤10~60g
⑥操作性と総評 軽量なリグでも繊細なアクションを加えられるのがこのロッド特長です。
かたや、ビッグベイトもキャスト出来る剛性感で遊べるロッドですので、幅広いゲームに応用性が効く、ダイワらしいハードロッドです。
ライトロックフィッシュロッドを操作する注意点
ライトロックフィッシュロッドは、全体的に剛性感が強いロッドですが、ティップ(ロッド先端付近)は、感度よくバイトキャッチ率をあげるため、細身の製作仕様になっています。
フルキャストする場合は、使用するシンカーは上限の8割程度に抑えて、スイングの幅を意識しながらキャストするようにしましょう。
また、磯場などへの釣行や場所移動でも、出来る限りコンパクトに纏めて、移動を重視したスタイルを心掛ければ、ロッド落下による破損も防止できます。
可能であれば、セミハード以上のロッドケースに収納し、背負う形が理想です。

ベイトモデルのライトロックフィッシュロッド紹介と本記事のまとめ
今回の記事では、ロックフィッシュゲームで使用したいロッドの詳細を紹介してきました。
①基本のタックルは?
②ルアーアクション方法
③ライトロックフィッシュ専用ロッド厳選10選のご紹介
④ライトロックフィッシュゲームに流用出来るロッド厳選4選のご紹介
⑤ライトロックフィッシュロッドを操作する注意点
以上をご参考になって頂き、自身に適したライトロックフィッシュゲームのロッドを選択頂ければと思います。
最後までご覧になっていただきありがとう御座いました。
ロッド説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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