大型ロックフィッシュとの真っ向勝負。そのスリルと興奮を味わうには、アングラーのスキルだけでなく、信頼できるベイトロッドが不可欠です。
根に潜り込もうとする強烈な引き込みを止め、確実に魚を浮かせ、そしてバイトを見極める感度。これらすべては、相棒になるベイトロッドのパワーと性能にかかっています。
この記事では、大型ロックフィッシュゲームの最高峰を目指すアングラーのために、ベイトロッドの選び方を徹底解説。最新の技術が凝縮されたおすすめモデルから、師玉の一本を見つけ出すための秘訣を、余すところなくお伝えします。さあ、未知なるモンスターとの出会いに備えましょう。

大型ロックフィッシュを狙う!ターゲット魚種とその特徴
ロックフィッシュ。その中でも大型ロックフィッシュ=ハードロックフィッシュは、アングラーの心を熱くする特別な存在です。青物のような強烈な引き込み、根に潜り込もうとする壮絶なファイト。巨大なアイナメやベッコウゾイ、キジハタといったターゲットとの対峙は、最高の興奮と達成感をもたらします。
そんなモンスターたちを確実に獲るには、ただ強いだけでなく、繊細なアタリを捉える感度と、根から引き剥がすパワーを備えたベイトロッドが不可欠。まずは、これから狙うべき憧れの魚たちを明確にするため、大型ロックフィッシュの代表的な魚種とその特徴を解説していきます。
大型アイナメ:通称“ビール瓶”クラスのモンスター
大型ロックフィッシュの代表格といえば、やはり「ビール瓶」と称されるモンスターサイズのアイナメです。ただ大きいだけでなく、その体高と筋肉質なボディは、まさに“大瓶サイズ(633ml)”の迫力。彼らが岩陰から飛び出し、強烈な首振りで抵抗するファイトは、高剛性のベイトロッドすら大きく絞り込むほどの破壊力と遊泳力を秘めています。
アイナメは雑食性が非常に強く、ベイトフィッシュや甲殻類はもちろん、目の前を通るものは何でもアタックする貪欲なハンター。特に北海道を含む北日本エリアでは50cmオーバーは珍しくなく、産卵期には60cmを超える個体がシャローに姿を見せることもあります。
ターゲットが少なくなる冬の厳しい季節でも、アングラーに熱いファイトを提供してくれる、まさに大型ロックフィッシュゲームの主役級といえる存在です。

ベッコウゾイ:東の褐色モンスター、西のタケノコメバル
東日本ではベッコウゾイ、関東以西ではタケノコメバルとして親しまれるこの魚は、大型ロックフィッシュアングラーに絶大な人気を誇ります。平均サイズは20cm前後ですが、東北の三陸一帯には、常識を覆す50cmオーバーの巨大な個体が生息しており、その褐色のボディはまさにモンスターと呼ぶにふさわしい迫力です。
彼らはアイナメ同様に非常に貪欲な捕食者で、ベイト(餌となる小魚)に対する執着心は強く、かなりの距離を追い食いしてくるほどアグレッシブな一面を持っています。根魚特有のパワフルな引きに加え、ソイ系ならではの広範囲にわたる遊泳力も持ち合わせています。
ランカーサイズがヒットした際には、ベイトロッドのバット部分から強烈に引き込まれるほどのパワーファイトが楽しめ、その迫力満点な釣り味こそが、多くのアングラーを魅了する理由です。

キジハタ:西の高級魚アコウ、東のハードロックターゲット
関西や瀬戸内地域では「アコウ」と呼ばれ、全国的にはキジハタとして知られるこの魚は、その美しい姿と絶品の白身から美食家にも珍重される高級魚です。近年では、北日本でも50cmを超える大型個体がショアからキャッチされ、大型ロックフィッシュゲームのメインターゲットとして、その存在感を増しています。
ハタ科特有の筋肉質な体つきから繰り出される引きはまさに強烈。優れた遊泳力と持久力に加えて、ヒットと同時に根に潜ろうとする鋭い突っ込みは、アングラーのパワーとテクニックを試す真剣勝負を挑んできます。
キジハタを狙う際は、ボトム(底)を徹底的に攻略するだけでなく、広範囲を探るスイミングも有効なメソッド。バス釣りで培った繊細な操作や状況判断のテクニックが存分に活かせるため、新たな挑戦を求めるアングラーには特におすすめのターゲットです。

大型ロックフィッシュの嬉しいゲスト達
大型ロックフィッシュ狙いの釣行では、メインターゲット以外にも、思わぬ大物がヒットすることがあります。これらはまさに、アングラーにとって最高の「嬉しいゲスト」です。
水深のあるエリアやナイトゲームの常連として挙げられるのが、パンパンに太った大型クロソイ。その強烈な引き込みは、メインターゲット顔負けのファイトをもたらします。また、ライトゲームタックルでは太刀打ちできないような30cmを優に超える大型のクロメバルも、ボトムの隙間から大型ワームに喰らいついてくることがあります。
これらのゲスト魚種も、メインターゲットと同様に、産卵期前の荒食いシーズンには特に大型サイズが期待できます。地域によって多少前後しますが、潮汐情報、特に大潮の前後は、大物に出会えるチャンスが格段に上がります。大型ロックフィッシュゲームの奥深さを、ぜひこれらの魅力的なゲストたちとの出会いでも体感してください。
【大型ロックフィッシュゲームで狙えるターゲット一覧】
メインターゲット | アベレージサイズ | ハードロックで 狙うサイズ感 | スポーニング(産卵) シーズン |
アイナメ | 20~30cm | 50cmUP | 10月後半~12月前半 |
ベッコウゾイ | 20~30cm | 50cmUP | 11月後半~1月中 |
キジハタ | 25~30cm | 50cmUP | 6月前半~9月前半 |
クロソイ | 30~40cm | 60cmUP | 10月後半~1月中 |
メバル | 10~20cm | 30cmオーバー | 10月後半~1月中 |

大型ロックフィッシュを狙うべきフィールドとポイントの特徴
大型ロックフィッシュは、どこにでもいるわけではありません。彼らは共通して、身を隠せる複雑なストラクチャーや、ベイトが豊富なエリアを好んで潜んでいます。
フィールドに立ち、その特徴をしっかり見極めることこそが、憧れのモンスターサイズを手にするための第一歩。闇雲にキャストするのではなく、大型ロックフィッシュが潜む「特等席」をピンポイントで狙い撃ちできれば釣果は劇的に変わるでしょう。
ここでは、ランカーサイズの大型ロックフィッシュが潜むフィールドと、その中でも特に狙うべきポイントの具体的な特徴を解説していきます。さあ、獲物を探し、最高の舞台を見つけ出しましょう。
大岩が点在する岩礁エリア:大型ロックフィッシュの聖域
大型ロックフィッシュを狙う上で、大岩が広がる岩礁エリアは欠かせないフィールドです。ここでは、巨大な岩が複雑に重なり合い、大型ロックフィッシュが身を隠すのに最適な穴、スリット、そして広々とした窪みが多数形成されています。これらのストラクチャー内部は潮通しも良く、獲物が豊富なため、ロックフィッシュが潜みやすい絶好の場所となります。
この複雑な地形の奥深くまで、いかに正確にルアーやリグを送り込めるかが、モンスターサイズを釣り上げるための重要な鍵。産卵期(スポーニングシーズン)には、大型のペアが産卵床(ネスト)を構えることも多く、甲殻類やベイトフィッシュも豊富に生息しているため、縄張りを張った大型ロックフィッシュが常に餌を待ち構えています。

ハエ根のブレイクとシモリ根:シャローの特級ポイント
地続きのハエ根が海中に落ち込む場所では、さまざまな角度で複雑なブレイクライン(かけ上がり)が形成されます。特に、なだらかな傾斜にはカニやエビなどの甲殻類が溜まりやすく、これらを捕食するために大型ロックフィッシュが驚くほど浅い場所まで上がってくることがあります。
ここは、強さのあるベイトロッドで手前から丁寧に探りながら、大型ロックフィッシュが潜むブレイクの最深部にリグを送り込むのが攻略の鍵。一度底まで探ってアタリがなければ、キャストする角度を変えたり、数メートルずつ移動を繰り返したりしながら、広範囲を丹念に探るのが効果的です。思わぬシャローエリアでモンスタークラスに出会える可能性を秘めた、まさに特級ポイントと言えるでしょう。

外洋テトラ帯:大型ロックフィッシュが集うアーバンストラクチャー
水深のある外洋に面したテトラ帯は、大型ロックフィッシュにとって格好の住処です。複雑に組まれたテトラポッドの隙間は、彼らが身を隠す絶好の隠れ家となり、同時に餌となる小魚や甲殻類も豊富に集まるため、捕食の場としても優れています。
特に、乗っ込みシーズンには、沖から入ってきた警戒心の薄いフレッシュな大型ロックフィッシュが休憩場所として利用することも多く、磯場に入る前の段階で狙い撃てるホットフィールドとなります。各地域のシーズナルパターンを把握し、戦略的にアプローチすることで、大型ロックフィッシュゲームの本格的な幕開けを告げる、絶好のチャンスが広がるでしょう。

大型ロックフィッシュ狙いに失敗しない!ベイトロッドの選び方徹底解説
大型ロックフィッシュとの熱いファイトを制するには、タックルの中でも特にベイトロッド選びが重要です。かつてはバスロッドなどで代用されることもありましたが、進化を遂げた近年の大型ロックフィッシュゲームでは、専用設計のベイトロッドが圧倒的なアドバンテージをもたらします。
感度、パワー、そして操作性のすべてが、モンスターを根から引き剥がし、確実にランディングへと導く最高峰のパフォーマンスに直結するからです。
このセクションでは、大型ロックフィッシュを狙う上で「これだけは抑えておきたい!」というベイトロッドの選び方を、硬さ(パワー)の重要性を含めて徹底的に解説していきます。フィッシングスタイルに最適なおすすめの一本を見つけ、次なる釣行に備えましょう。
ロッドの硬さの選び方:モンスターを制するバットパワー
大型ロックフィッシュとのファイトにおいて、ロッドの硬さ(パワー)は根から引き剥がすための絶対条件です。しかし、単に硬ければ良いというわけではありません。繊細なバイトを感知する感度、そしてルアーやリグを正確に操作するための柔軟性も同時に求められます。
このセクションでは、大型ロックフィッシュ専用ベイトロッドを選ぶ上で不可欠な「パワー」の基礎知識を深掘りし、狙う魚種やフィールドに最適な「硬さ」を見つけるための具体的な視点を提供します。
ロッドのパワー表記を理解する
ロッドに表記されている「MH」「H」「XH」といったアルファベットは、そのロッドがどれくらいの強度(パワー)を持っているかを示すものです。大型ロックフィッシュ狙いでは、特にMH(ミディアムヘビー)以上のパワーが基準となることが多いですが、それぞれの表記が具体的にどのようなシチュエーションで、どの程度の魚に対応できるのかを理解することが重要です。
MH(ミディアムヘビー):汎用性と操作性のバランス
MHクラスのロッドは、大型ロックフィッシュ狙いにおいて最も汎用性が高く、アングラーにとって非常に扱いやすいのが特徴です。中量級から重量級のルアー(1/2oz~1oz程度)を快適にキャストでき、繊細なバイトを感知する感度も十分に備えています。
根に潜ろうとする魚の突っ込みを受け止めつつ、適度な柔軟性でルアーの操作性も高いため、初めて大型ロックフィッシュに挑戦する方や、様々なフィールドで一本で対応したい方におすすめです。
H(ヘビー):モンスター対応のパワーと感度
Hクラスは、まさにモンスタークラスの大型ロックフィッシュを本気で狙うためのパワーを持つロッドです。1ozを超えるような重めのルアーや、抵抗の大きいリグを難なく扱え、強い引き込みにもバットから曲がって耐え抜き、魚を根から一気に引き剥がすリフティングパワーを秘めています。
感度も高く、着底感や地形変化、微細なバイトを鮮明に伝えます。ただし、MHクラスに比べて操作には慣れが必要な場面もありますが、メモリアルな一本を狙うなら、このクラスが頼りになります。
XH(エキストラヘビー)~:究極のパワーで制圧する
XH以上のヘビーパワークラスは、想像を絶するパワーを誇るロッドで、記録級のモンスターや、極めて強靭な引きを見せる魚、あるいは非常に根が荒いポイントで強引に魚を引き剥がすための最終兵器と言えるでしょう。
2oz以上の超重量級リグや、ビッグベイトなどをフルキャストし、根に潜られる前に強制的に魚を浮かせることが可能です。極限のパワーと耐久性を持つ反面、ロッド自体が硬く、操作には高度なスキルと体力を要します。
しかし、究極の感度とパワーを求めるアングラーにとっては、これ以上の選択肢はありません。
ロッドの「硬さ(パワー)」は、単に魚の引きに耐える力だけでなく、水中の情報を手元に伝える「感度」にも大きく影響します。特に大型ロックフィッシュを狙うベイトロッドにおいては、この関係性を理解することが釣果を左右します。
硬いロッド | 水中の情報を金属的に伝達 硬いロッドは、ブランクス(竿本体)の振動が減衰しにくいため、ルアーが底を叩く感触や、わずかな地形の変化、そして魚の繊細なバイトまでを、まるで金属が響くかのようにシャープに手元に伝えます。 遠投先の情報や、僅かな違和感を即座に察知し、的確なフッキングに繋げる上で非常に優位です。 |
柔らかいロッド | 情報伝達はマイルド 柔らかいロッドは、硬いロッドに比べて振動がブランクスで吸収されやすいため、水中の情報はマイルドに伝わります。 これは魚がルアーを吸い込むようなショートバイトを弾きにくいという利点もありますが、ディープや潮流の速い場所での細かい情報察知には限界があります。 |
長さの選択:フィールドとキャストスタイルで変わる最適解
大型ロックフィッシュを狙うベイトロッドの長さは、釣果を左右する重要な要素です。近年では、7フィート後半から9フィートを超えるロングレングスのモデルまで、多岐にわたるモデルがラインナップされています。
しかし、長ければ長いほど良いというわけではありません。特にベイトリールを使用する際は、長さがキャスティングの精度やバックラッシュの発生確率にも影響を与えます。
メインフィールドや立ち位置の高さ、そして何よりベイトリール操作の経験値と照らし合わせ、最適な長さを見極めることが肝心です。ここでは、大型ロックフィッシュ狙いで主流となるロッドの長さをクラス別に分け、それぞれの特徴と基本的な使い方を解説していきます。
ロッドの長さがもたらす特性と選び方
大型ロックフィッシュゲームにおけるロッドの長さは、キャスト飛距離、操作性、フッキングレスポンス、そして魚とのファイトにおいて、それぞれ異なる特性をもたらします。アングラー自身の身長や体力、経験値に加え、そしてどのような状況で釣りをすることが多いのかを考慮し、最適な長さのベイトロッドを選びましょう。
7フィートクラス:操作性と取り回しの良さ
特徴と使い方:
短めのベイトロッドは、感度が高く、ルアーのアクションを意図通りにコントロールしやすいのが最大の魅力です。正確なピッチングや、テトラ帯、入り組んだ磯場、あるいはボートからの釣りなど、障害物が多い場所での取り回しに優れています。
キャスト飛距離はロングロッドに劣りますが、近距離でのピンポイント攻略や、手返し良く探る釣りに最適です。
8フィートクラス:オールラウンドな汎用性
特徴と使い方:
大型ロックフィッシュ狙いで、最もスタンダードかつ人気が高いのが、8フィート台のベイトロッドです。適度なキャスト飛距離を確保しつつ、操作性やフッキングレスポンスのバランスが非常に優れています。
磯、ゴロタ浜、防波堤など、幅広いフィールドに対応できる汎用性があり、まずは一本で様々なシチュエーションを攻略したいアングラーにおすすめの長さです。
9~10フィートクラス:遠投性能と足場の高さに対応
特徴と使い方:
9フィートを超えるロングレングスのベイトロッドは、圧倒的な遠投性能が最大の武器です。沖のブレイクや、広大なシャローフラット、潮通しの良い沖磯など、遠くのポイントを広範囲に探る釣りに真価を発揮します。
また、テトラの上や高台など、足場の高い場所からの釣りでも、ラインメンディング(糸捌き)がしやすく、魚を根から浮かせる際にロッドの長さを活かせます。ただし、操作にはある程度の慣れが必要になります。
ルアー負荷(鉛負荷)と適正リグ:ベストマッチで快適な釣りを
大型ロックフィッシュが潜むのは、潮通しが良く、潮流も速い複雑なフィールドがほとんど。また、沖のディープエリアを攻略する際は、水深も深くなる傾向があります。こうした環境下で彼らを確実に獲るためには、ボトム(底)をしっかり感じ取り、ルアーを正確に操作することが何よりも重要。そのためには、適切なルアー負荷(鉛負荷)に対応したベイトロッドの選択が不可欠です。
このセクションでは、メインとなるフィールド環境に合わせて、どの程度のルアー負荷のロッドを選び、どんなリグを組み合わせるのが最適なのかを解説していきます。
磯場:ヘビーウェイトで広範囲を攻略
広大な磯場や水深のあるエリアでは、潮の流れに負けず、遠くのポイントまで効率的にルアーを送り込むパワーが求められます。そのため、1oz(約28g)以上のヘビーウェイトルアーをフルキャストできるルアー負荷のベイトロッドがおすすめです。
3/4oz~2oz(約21g~56g)のテキサスリグやフリーリグ、または重めのジグヘッドリグをメインに使い、沖のブレイクや根の際を徹底的に探りましょう。気候に左右されにくく、強風下でも安定したキャストが可能です。
シャローエリア・ゴロタ場:操作性重視のミドルウェイト
水深が浅いシャローエリアや、石がゴロゴロしているゴロタ場では、根掛かりを回避しながら、ルアーを繊細に操作する能力が重要になります。ここでは、1/2oz~1oz(約14g~28g)程度のルアーを快適に扱えるルアー負荷のベイトロッドが適しています。
軽めのテキサスリグやフリーリグ、直リグなどを使い、ボトムの変化を感じ取りながら丁寧に探ることで、大型の居着きを狙い撃つことができます。
外洋テトラ帯:パワーと取り回し、遠投性能のバランス
水深のある外洋テトラ帯は、大型ロックフィッシュにとって絶好の隠れ家であり、捕食場所となります。複雑なテトラの隙間に潜む魚を狙うには、そのパワーで根から引き剥がす力と、足元での繊細な取り回しやすさが同時に求められます。
このフィールドでは、3/4oz~1.5oz(約21g~42g)程度のルアーやリグの負荷に対応できるベイトロッドが使いやすいでしょう。テトラの奥や手前の隙間を重めのテキサスリグやジグヘッドリグでピンポイントに攻めるのはもちろん、沖目の広範囲を遠投でサーチすることも大型ロックフィッシュ攻略には不可欠なメソッドです。沖のブレイクや点在する根からも、躊躇なくモンスターを引き出す準備を整えましょう。
感度と操作性:バイトを逃さず、根から引き剥がすための要素
大型ロックフィッシュゲームでは、わずかな地形変化や、岩陰に潜む魚の繊細なバイトを察知する感度、そして根に潜ろうとする魚を強引に引き剥がすための操作性が不可欠です。これらの要素は、ベイトロッドの素材、構造、パーツの選定によって大きく左右されます。
ここでは、大型ロックフィッシュ攻略を次のレベルへと引き上げるために、ベイトロッドの感度と操作性を高める主要な要素を深掘りして解説していきます。
感度を極めるブランクス素材と製法
ロッドの感度は、ベイトロッドの核となるブランクス(竿本体)の素材と製法によって大きく左右されます。大型ロックフィッシュが潜む複雑なボトムの状況や、彼らの微かな吸い込みバイトを確実に手元に伝えるためには、高感度なブランクスが不可欠です。
【主要ロッドメーカーのブランクス技術:感度とパワーを極める】
大型ロックフィッシュ用ベイトロッドの感度とパワーは、各メーカー独自のブランクス素材と製法によって大きく進化を遂げています。ここでは、大型ロックフィッシュ用ベイトロッドに精通する、主要メーカーが誇る代表的な技術を簡潔にまとめました。
メーカー名 | 主なブランクス素材・製法 | 技術的特徴(感度・パワー・操作性への影響) |
ダイワ | HVFカーボン X45 | 高密度カーボンで軽量・高感度化。X45でネジレ抑制、パワー伝達効率向上、フッキングパワー強化。 |
シマノ | スパイラルXコア ハイパワーX | 多層構造でネジレ・つぶれ・曲げ強度UP。ロッド本来のパワー発揮、高次元の感度と操作性。 |
アブガルシア | Nanoカーボンブランク Triarchy Force製法(TAF製法) | 高強度・高耐久性で軽量・高感度。ラフファイトに耐える粘り。 |
アピア | TORAYCA®第三世代カーボンM40X・T1100G NANOALLOY®技術 | 高弾性カーボンと独自製法で高密度・高強度化。軽量・高感度、シャープな操作性。 |
バレーヒル | LRCカーボン(低レンジ製法) 独自レジン配合技術 | 高弾性カーボン基軸で高感度・軽量化。適切なパワーとダルさのないシャープな操作感。 |
テンリュウ | C・N・T (カーボンナノチューブ) | カーボンナノチューブで「粘り」と「強さ」を両立。強烈な突っ込みを吸収し、主導権を渡さないパワー。 |

妥協を許さない!大型ロックフィッシュ用ベイトロッドの『最高峰』とは?
大型ロックフィッシュを追い求めるアングラーにとって、ロッド選びに妥協は許されません。世に「最高峰」と謳われるベイトロッドは、単に高価なだけではありません。それは、極限の状況下でモンスターと対峙し、勝利を手にするための感度、パワー、そして卓越した操作性を兼ね備えた、まさに究極の性能を持つ一本を指します。
ここでは、大型ロックフィッシュ用ベイトロッドの最高峰の定義から示される、それに合致するベイトロッドをグレード別にご紹介して参ります。
真のモンスターを獲るための厳選!最高峰モデル7選
【ヤマガブランクス】アーリー・フォーロック 93MH/B
①ロッドの長さ | 9’3″(281cm) |
②ブランクスパワー | MH |
③ルアー負荷 | 10~50g |
④ロッド素材と構成 | アーリー・フォーロック専用オリジナルブランク |
粘りで獲る最高峰のロングベイトオールラウンダー
大型ロックフィッシュを追い求めるアングラーに、新たな「粘り」の境地を提示するヤマガブランクスのアーリー・フォーロック 93MH/Bait for Rock。このロングモデルのベイトロッドは、ヤマガブランクスらしい「投げやすく、強く、軽い」というコンセプトを体現し、あらゆるロックフィッシュゲームにおいて高い汎用性を発揮します。
特筆すべきは、しなやかに曲がり込むティップからバットへのスムーズな荷重移行。これにより、低活性時の浅いバイトも柔軟なベリーでしっかりと乗せることができ、ベイトリールの巻きの強さを最大限に生かしたパワフルなファイトで、大型ロックフィッシュを一気に根から引き剥がします。
そのロングモデルならではの遠投性能は、ボトムの釣りだけでなく、スイミング系ルアーでの広範囲サーチにも好適。優れた感度と粘り、そして軽快な操作性を兼ね備えたこの一本は、大型ロックフィッシュを狙うアングラーにとって、まさに最高峰のベイトオールラウンダーとなるでしょう。
【ゼスタ】ブラックスターハード B85MHX バーサタイルベイトロッカー
①ロッドの長さ | 8’5″(259cm) |
②ブランクスパワー | MH |
③ルアー負荷 | 10~42g |
④ロッド素材と構成 | 可変パラボリックテーパー オールチューブラーブランクス |
バーサタイルに攻める最高峰の一本
大型ロックフィッシュゲームにおけるバーサタイル性能を追求した、ゼスタ ブラックスターハード B85MHX バーサタイルベイトロッカー。この最高峰に迫るベイトロッドは、その名の通り、あらゆる状況下で大型ロックフィッシュを攻略するための圧倒的な汎用性を誇ります。
特筆すべきは、絶妙に設計されたMHの可変パラボリックテーパー。これにより、アングラーはルアーのウェイトを問わず、驚くほどスムーズでキャストしやすい感覚を体感できます。遠投性能とアキュラシーを両立しながら、ボトムを的確に探る底撃ちから、広範囲を効率的にサーチするスイミングアクションまで、幅広い攻略メソッドに高次元で対応します。
感度とパワーを兼ね備えたブランクスは、大型ロックフィッシュの繊細なバイトを逃さず、強烈なファイト時には主導権を渡しません。どのようなフィールドや状況でも、フィールド戦略を強力にサポートし、最高峰のパフォーマンスを発揮する、まさに大型ロックフィッシュアングラーにとって頼れる相棒となるでしょう。
【メガバス】礁楽 SL-811XXHC
まさに最高峰の領域へ
メガバス 礁楽 SL-811XXHCは、幾多のバスロッドで培われたメガバスの技術を結集した、礁楽ベイトシリーズの頂点に君臨するエクストリームヘヴィパワーモデルです。
ただ硬く、強いだけのロッドではありません。相反する要素を高次元で融合させたブランクスは、最高峰の名に相応しい反発力を持ち、想像を凌駕する遠投性能を実現。他の高剛性モデルを凌駕するキャスタビリティは、広大な海原でアドバンテージをもたらします。
ショアからの圧倒的な飛距離はもちろん、ボートゲームにおいてもそのポテンシャルは遺憾なく発揮され、あらゆるフィールドで大型ロックフィッシュを制するための絶対的なパワーと操作性を提供。多くのアングラーがその実力を認め、信頼を寄せる、まさにスペシャルな一本。最高峰を目指すなら、このロッドは決して見逃せません。
【アピア】グランデージブルート WINDEX ウインデックス C90H
①ロッドの長さ | 9′00″(274cm) |
②ブランクスパワー | H |
③ルアー負荷 | 14~56g |
④ロッド素材と構成 | TORAYCA®第三世代カーボンM40X・T1100G |
全国のモンスターを狩る、最高峰の汎用性
大型ロックフィッシュアングラーから絶大な信頼と人気を集める、アピアの最高峰ベイトロッド、グランデージブルート WINDEX C90H。東レが誇る最強カーボン「M40X」と「T1100G」の融合が、相反する「剛」と「柔」を高次元で両立させ、最高峰の操作性を実現しました。
独自の「NANO JOINT」テクノロジーは、美しいベンドカーブと高い反発性を生み出し、まるで1ピースロッドのような感度とパワー伝達を誇ります。ひとたびモンスターを掛ければ、瞬時に根から引き剥がす強靭なバットパワーを発揮。さらに、リールのドラグ性能を最大限に活かすしなやかな粘りで、モンスターの突進をいなし、確実にランディングへと導くアドバンテージを与えます。
北海道から九州まで、全国各地の大型ロックフィッシュフィールドで、その汎用性の高さと卓越した性能を発揮。まさに、あらゆる状況下でモンスタークラスを狩り獲ることを可能にする、アングラー必携の最高峰の一本です。
【シマノ】ハードロッカー エクスチューン B810XXH+
①ロッドの長さ | 8’10″(269cm) |
②ブランクスパワー | XXH |
③ルアー負荷 | 16~70g |
④ロッド素材と構成 | スパイラルXコア・ハイパワーX(ナノピッチ) |
入手困難な最高峰のモンスターハンティングロッド
シマノロッドのハイエンドモデルにのみ許される「エクスチューン」の名を冠する、まさに最高峰の大型ロックフィッシュ用ベイトロッド、それがハードロッカー エクスチューン B810XXH+です。
このロッドは、感度、パワー、操作性、そして遠投性能の全てにおいて、その冠に相応しい納得感と驚きを提供します。50gクラスのヘビーシンカーも楽々とフルキャストでき、潮流が速いエリアでも確実にボトムを感じ取り、リグを繊細に操作することが可能です。ひとたびモンスターがヒットすれば、その圧倒的なパワーでガッチリと魚をロックし、強引なファイトでも主導権を渡しません。
その卓越した性能と実釣での圧倒的な強さから、大型ロックフィッシュアングラーからの支持は絶大。人気が高すぎるがゆえに、実店舗、WEBショップ問わず極めて品薄状態が続いています。もし、この最高峰のベイトロッドを手に入れるチャンスがあれば、迷わず即ゲットすることを強くおすすめします。
【アブガルシア】エラディケーター ロックスイーパー ERSC-80EXH レジェンドロッカー
①ロッドの長さ | 8’0″(244cm) |
②ブランクスパワー | EXH |
③ルアー負荷 | 12~40g |
④ロッド素材と構成 | Nanoカーボンブランク、Triarchy Force製法 |
パワーと精度の最高峰、ロングセラーの伝説
大型ロックフィッシュアングラーに長年愛され続けるロングセラー、アブガルシアの最高峰ベイトロッド、エラディケーター ロックスイーパー ERSC-80EXH レジェンドロッカー。その名の通り、伝説的な実績を誇るパワーバーサタイルモデルです。
アブガルシア独自の「TAF(タフ)製法」によって生み出されたブランクスは、最高峰に相応しい剛性と操作性を両立。極めて高い反発力で、ヘビーリグの遠投性能を格段に向上させ、沖のモンスターを正確に狙い撃つことを可能にします。
特に注目すべきは、独自のセミマイクロガイドシステム。これによってキャスト時のブレが抑制され、アキュラシーと飛距離が安定するだけでなく、大型ロックフィッシュとのパワーファイト時には衝撃を効率的に分散。エキスパートアングラーの手腕をさらに高め、険しい荒根の攻防でも主導権を渡しません。
発売からその卓越した性能で人気を博し、今もなお大型ロックフィッシュシーンの最前線で活躍し続ける、まさに最高峰の称号にふさわしい一本です。
【バレーヒル】サイファリストHRX プロスペック CPRC-88HH
①ロッドの長さ | 8’8″(264cm) |
②ブランクスパワー | HH |
③ルアー負荷 | 10~40g |
④ロッド素材と構成 | 新開発LRCカーボン(低レンジ製法) |
究極の操作性を追求した最高峰
バレーヒル サイファリストHRX プロスペック CPRC-88HHは、バレーヒルが長年培ってきた、高感度なハリ感と、魚の引きをいなす柔軟なベリーアクションが見事に融合したベイトロッドです。
特に注目すべきは、10g刻みで最大30gまで調整可能なバランサーウェイトを内蔵できる革新的なシステム。これにより、リールやルアーの重さに合わせて重心を微調整することができ、比類なき操作感とキャストアキュラシーを実現。狙ったピンスポットへ正確にリグを送り込む、最高峰の精度を誇ります。
粘りのあるLRCグラファイトを採用したブランクスは、大型ロックフィッシュの強烈な突っ込みをしっかりと受け止め、ランカークラス相手でも主導権を渡しません。強力なリフティングパワーで根に潜られようとする魚を強引に引き剥がし、ランディングへと導く圧倒的なアドバンテージ。あらゆる局面で最高峰のパフォーマンスを発揮する、まさにプロスペックの名にふさわしい一本です。
予算別!大型ロックフィッシュ専用ベイトロッドおすすめ厳選13選
ハイエンドクラス:最高峰に迫る性能を求めるアングラーへ
【ジャクソン】ロックトライブ RTC-808XH
①ロッドの長さ | 8’8″(264cm) |
②ブランクスパワー | XH |
③ルアー負荷 | 14~65g |
④ロッド素材と構成 | 40tカーボン+30tカーボンコンポジット |
可変テーパーが切り開く、最高峰のバイト感知と操作感
大型ロックフィッシュを追い求めるアングラーに、新たな感覚をもたらすジャクソンのロックトライブ RTC-808XH。この最高峰に迫るベイトロッドは、アングラーが求める感度と操作性を高次元で両立させる、革新的なテクノロジーを搭載しています。
特筆すべきは、マイクロガイド設計と、異なる弾性カーボンのコンポジットバランスによって生み出される可変型ファストテーパー。これにより、リグの着底や地形変化といった水中情報のキャッチ、そして魚の微細なバイトを鮮明に手元に伝える「感知力」と、ルアーを意図通りに動かす「操作感」を明確に切り分けた、かつてない操作性を実現しました。
繊細なティップが違和感を瞬時に捉え、フッキング後は強靭なバットへスムーズにパワーが移行。大型ロックフィッシュの強烈な引き込みにも屈することなく、主導権を握り続けます。この一本があれば、ロックフィッシュゲームは、より戦略的で快適なものとなるでしょう。
【ダイワ】HRF SX 93MHB
①ロッドの長さ | 9’3″(282cm) |
②ブランクスパワー | MH |
③ルアー負荷 | 5~40g |
④ロッド素材と構成 | SVFカーボンブランク+メガトップR |
新時代を切り開くロングベイトの最高峰
大型ロックフィッシュゲームの最前線に、ダイワが放つ2025年最新モデル、それがHRF SX 93MHBです。これまでありそうでなかったMHパワーのロングベイトロッドとして、まさにフィールドのニーズに応える形で誕生しました。
この最高峰に位置づけられるモデルは、9.3フィートという長尺でありながら、MHという絶妙なパワー設定により、アングラーにこれまでにない無理のないキャスト幅での大遠投を可能にします。遥か沖の根をダイレクトに狙い撃ち、アングラーの想像を超える広大なエリアをカバー。SVFブランクスとX45X(フルシールド)化により、圧倒的な飛距離と、メガトップ®による超高感度なティップでボトムの状況を手に取るように伝えます。
張りのあるメガトップ®はリグを繊細に操作し、ヒット後は弓のようにしなるブランクスが魚の突っ込みを吸収しながら、強靭なバットパワーで大型ロックフィッシュを根から引き剥がす。まさに新感覚の操作性とパワーを兼ね備えた、大型ロックフィッシュゲームの新たなスタンダードを確立する最高峰の一本です。
【テンリュウ】ロックアイ ヴォルテックス RV882B-HH
①ロッドの長さ | 8’8″(264cm) |
②ブランクスパワー | HH |
③ルアー負荷 | MAX45g |
④ロッド素材と構成 | C・N・T(カーボンナノチューブ)、アンサンド仕様 |
最高峰に迫る粘りと汎用性
大型ロックフィッシュの熾烈なファイトに挑むアングラーのために開発された、テンリュウ ロックアイ ヴォルテックス RV882B-HHは、まさに最高峰の領域に迫るベイトロッドです。バット部にはC・N・T(カーボンナノチューブ)がコンポジットされており、驚異的な粘り強さを実現。モンスターの強烈な突っ込みをしっかりと受け止め、主導権を渡しません。
このロッドの真骨頂は、その卓越した汎用性。優れたボトム感知能力と高いアクション性を兼ね備え、ヘビーなフィールドでの攻略はもちろん、ライトなリグからスイミングアクションまで、幅広いメソッドに対応します。高い遠投性能を活かした広範囲サーチで、沖の大型ロックフィッシュも確実に捉え、釣果へと繋げることが可能です。
どんなフィールド、どんな状況でも最高峰のパワーと感度を発揮し、アングラーのテクニカルな戦略をサポートするロックアイ ヴォルテックス RV882B-HHは、大型ロックフィッシュゲームを次のレベルへと引き上げる、信頼の一本となるでしょう。
【メジャークラフト】ロックライバー 5G RV5-852H/B
①ロッドの長さ | 8’5”(257cm) |
②ブランクスパワー | H |
③ルアー負荷 | 7~50g |
④ロッド素材と構成 | 最新カーボン東レ㈱T1100G、R360構造 |
高感度を極めた次世代型ベイトロッド
大型ロックフィッシュゲームに革新をもたらす次世代型ベイトロッド、メジャークラフト ロックライバー 5G RV5-852H/B。東レの最新カーボン「トレカ®T1100G」と、ブランクスのネジレを徹底的に抑える「R360構造」の融合により、飛距離・感度・パワーがかつてない高次元なバランスに組み合わされています。
多くのロックアングラーが口を揃えるのは、その驚異的な高感度性。低温期の微細なショートバイトから、ボトムのわずかな変化まで、水中の情報を金属的に手元に伝え、決してバイトを逃しません。柔軟に追従するティップは、魚に違和感を与えず自然な食い込みを誘発します。
特に、ジグヘッドのスイミングアクションを自在に操る高い操作性は、キジハタ狙いにおいて高次元な適性を見せます。まさに、次世代型の大型ロックフィッシュ用ベイトロッドが誇る最高峰の感度と操作性で、釣果を次のステージへと引き上げる信頼の相棒になることでしょう。
【シマノ】ハードロッカー XR B810XXH
①ロッドの長さ | 8フィート10インチ(269cm) |
②ブランクスパワー | XXH |
③ルアー負荷 | 16~64g |
④ロッド素材と構成 | スパイラルXコア・ハイパワーX |
上位モデルに迫るパワーと幅広い攻略幅
大型ロックフィッシュゲームのさらなるステップアップを目指すアングラーに、自信を持っておすすめしたいのが、シマノ ハードロッカー XR B810XXHです。上位モデルに決して引けを取らないその剛性感と、幅広いルアーウェイトに対応するパワーブランクスが、多くのアングラーから高い支持を得ています。
ランカーサイズとの激しいファイトにおいても、余裕のバットパワーで主導権を渡さず、大型ロックフィッシュを根から強引に引き剥がすことができます。さらに、重量級のリグをも巧みに操れる高い操作性が共存しており、シマノ独自の「スパイラルXコア」との相性も抜群。感度とパワー伝達に優れたそのブランクスは、ディープエリアや複雑な地形での攻略を強力にサポートします。
最高峰モデルの性能を体感しつつも、価格的な折り合いを付けやすい設定で、大型ロックフィッシュ狙いへのステップアップに最適なベイトロッド。この一本で、大型ロックフィッシュの釣りの幅は格段に広がるでしょう。
【アブガルシア】ソルティーステージ プロトタイプ ロックフィッシュ XHRC-872EXH
①ロッドの長さ | 8’7″(261.6cm) |
②ブランクスパワー | EXH |
③ルアー負荷 | 10~45g |
④ロッド素材と構成 | Nanoカーボンブランク、TAF(Triarchy Force)製法 |
確かな強さと万人向きの操作性
大型ロックフィッシュアングラーのために、アブガルシアのプロスタッフ、ハンター塩津氏が渾身の力を込めて開発した最高峰モデルに迫るベイトロッド、それがソルティーステージ プロトタイプ ロックフィッシュ XHRC-872EXHです。上位モデルのエラディケーターとはまた一味違った、マイルドな操作感の中に、確かな強さと感度を秘めた仕上げが施されています。
アブガルシア独自の「TAF製法」を用いたブランクスは、張りがありながらも、長距離キャストを可能にする優れた反発性を保持。軽量化されたシャープなブランクスは、一日中振り続けても疲れにくい取り回しの良さと、ボトムの変化や魚の微かなバイトを鮮明に伝えるクリアな感度を獲得しています。
ランカーサイズの大型ロックフィッシュの強烈な突っ込みにも、余裕を持たせたバットパワーが粘りを見せ、主導権を渡しません。このロッドは、最高峰の性能を求めるエキスパートから、これから大型ロックフィッシュゲームに挑戦したいアングラーまで、誰もが確かな操作性を体感できる、まさに万人のアングラーに向けた一本です。
ミドルクラス:コストパフォーマンスに優れた実力派モデル
【エクリプス】アクシアトラック ロックフィッシュモデル ATRC-88XH+
①ロッドの長さ | 8’8″(264cm) |
②ブランクスパワー | XH |
③ルアー負荷 | 16~64g |
④ロッド素材と構成 | ナノレジンカーボンブランク |
細身のボディに宿る最高峰のパワーと操作性
3年以上の開発期間を経てリリースされた、エクリプス アクシアトラック ロックフィッシュモデル ATRC-88XH+は、大型ロックフィッシュを本気で狙うアングラーのための最高峰に迫るベイトロッドです。特筆すべきは、その細身のロッドデザイン。これにより、見た目からは想像できないほどの操作性を実現し、ロックフィッシュ初心者アングラーからも高い人気を誇ります。
軽く、柔軟性に富むブランクスでありながら、フッキングパワーを余すことなく魚に伝えるテーパー設定は秀逸。大型ロックフィッシュとの激しいファイトでも、アングラーが主導権を握り、確実にモンスターを根から引き剥がすことができます。
また、幅広いシンカーウェイトに対応する汎用性の高さも魅力。これにより、さまざまなフィールド状況やテクニカルなメソッドにも高次元で対応し、大型ロックフィッシュゲームを力強くサポートすること間違いなし。この一本で、最高峰の感度とパワー、そして快適な操作性をぜひ体感してください。
【バレーヒル】サイファリストHRX CPHC-90X
①ロッドの長さ | 9’00″(274cm) |
②ブランクスパワー | XH |
③ルアー負荷 | 18~70g |
④ロッド素材と構成 | LRCカーボン(低レンジ製法) |
特別仕様が光る最高峰のテクニカルモデル
大型ロックフィッシュの多様なフィールドに柔軟に対応するために専用設計された、バレーヒル サイファリストHRX CPHC-90Xは、まさに最高峰に迫るテクニカルベイトロッドです。このモデル最大の特長は、操作性を極限まで高めるための特別仕様。バット部以外のサイファリスト・グリーン塗装を排除することで、持ち重りを解消し、軽快な操作性と高感度を両立させています。
さらに、KRコンセプトに基づいた小口径ガイドの採用は、このロッドのトータルバランスを完璧なものにしています。ラインから伝わる微細な情報をロスなくブランクスに伝え、大型ロックフィッシュの繊細なバイトも決して見逃しません。9.0フィートというロングブランクスでありながら、手練れのロックアングラーが求める高次元な操作性と遠投性能を兼ね備え、広範囲を丹念に探る釣りに真価を発揮します。
まさに大型ロックフィッシュロッドに求められる性能が凝縮された、この一本。これからの大型ロックフィッシュゲームを新たな次元へと引き上げてくれるでしょう。
【テイルウォーク】NORTHERN ROCK VII C80XH
①ロッドの長さ | 8’00″(244cm) |
②ブランクスパワー | XH |
③ルアー負荷 | MAX40g |
④ロッド素材と構成 | スリムデザイン仕様ブランク |
東北のロックアングラーが認める最高峰のロングセラー
テイルウォークのNORTHERN ROCK VII C80XHは、生産終了後も大型ロックフィッシュアングラーからの根強い支持を得てきた、まさに伝説的なロングセラーベイトロッドです。その最高峰たる所以は、タフなフィールドでこそ際立つ、テイルウォーク独特の細身でありながら驚くほどハリのあるロッドデザインにあります。
このシャープなブランクスは、圧倒的な振り抜きやすさで人よりも遠くのポイントを正確に撃ち抜く遠投性能を誇り、沖のモンスターを狙うハードロッカーには必須の能力を提供します。特に東北界隈の多くのアングラーに支持されるその操作感は、バイトを感知する感度と、強烈なファイト時の優れた取り回しに直結。
大型ロックフィッシュの執拗な抵抗にも、粘り強く主導権を渡さないパワーを発揮。長時間の使用でもアングラーへの負担が少なく、あらゆる状況で最高峰のパフォーマンスを発揮する、信頼と実績の一本です。
【ダイワ】HRF® 86MHB
①ロッドの長さ | 8’6″(259cm) |
②ブランクスパワー | MH |
③ルアー負荷 | 7~40g |
④ロッド素材と構成 | HVFカーボン、X45 |
誰もが認めるロックフィッシュゲームの新たな基準
大型ロックフィッシュゲームのベイトロッドとして、まさに完成された一本、それがダイワ HRF® 86MHBです。上位モデルのHRF SXが最先端を突き進む一方で、このHRF® 86MHBは、その元から完成尽くされた力量で、多くのロックアングラーから「間違いない」と絶大な信頼を寄せられています。
柔軟性を持たせたバットパワーは、魚の強烈な突っ込みを粘り強く受け止めながらも、確かなリフト力で大型ロックフィッシュを根から引き剥がします。高い反発力を持つブランクスは、ディープに潜むモンスターへアプローチするための遠投性能も確保。そして、MHという硬さの絶妙なバランスは、ルアーのキャストから繊細な操作、そしてランディングに至るまで、アングラーに最高の満足感を提供します。
まさに、最高峰モデルに匹敵するブランクス精度と感度を誇りながら、手の届きやすい価格帯を実現。初めてベイトロッドでの大型ロックフィッシュに挑戦する方から、さらなるステップアップを目指すアングラーまで、誰もがその実力を実感できる、オールマイティな一本です。
【シマノ】ハードロッカーSS B90XH+-3
①ロッドの長さ | 9’0″(274cm)※3ピース構造 |
②ブランクスパワー | XH+ |
③ルアー負荷 | 16~64g |
④ロッド素材と構成 | スパイラルX+ハイパワーX |
磯を駆けるアングラーの新基準、最高峰に迫る携行性
大型ロックフィッシュを追い求め、険しい磯場を果敢に渡り歩くアングラーのために設計されたのが、シマノ ハードロッカーSS B90XH+-3です。このベイトロッドの真骨頂は、9フィートという長尺でありながら、携行性に優れた新基準の3ピース構造を採用している点にあります。これにより、今までアプローチが困難だった秘境の磯場へも、快適かつ安全にエントリーすることが可能になりました。
ブランクスは、大型ロックフィッシュの強烈な引き込みに負けない圧倒的なパワーを秘め、CI4+リールシートが搭載されているため、水中のわずかな変化や、魚のバイトを最高峰レベルで手元に伝えます。特にバイトを明確に捉えるチューブラーティップは、繊細なアタリを逃さず、確実なフッキングへと導きます。
ハードロッカーSSシリーズは、多様なシチュエーションやターゲットに対応する幅広いラインナップも魅力。専用性を追求するも良し、バーサタイルな一本として使いこなすも良し。この一本で、大型ロックフィッシュゲームは新たな次元へと進化するでしょう。
エントリー&ハイコスパクラス:これから始める方にもおすすめの高性能モデル
【アブガルシア】ソルティースタイル ロックフィッシュ SYRC-872XH
①ロッドの長さ | 8’7“(262cm) |
②ブランクスパワー | XH |
③ルアー負荷 | 10~45g |
④ロッド素材と構成 | Xカーボンテープラッピング |
高コスパで最高峰を体感できる一本
大型ロックフィッシュゲームの奥深さを知るアブガルシアが、その技術と経験を惜しみなく注ぎ込んだ高コスパモデルの決定版、ソルティースタイル ロックフィッシュ SYRC-872XH。多くのロックアングラーを魅了するこの一本は、決して妥協を許さない上位モデルに迫る性能を有しています。
特筆すべきは、トルクフルなバット構造と、ブランクスのネジレを抑制し操作性を高めるXカーボンテープラッピングの健在ぶり。これにより、ハードロックモデルに求められる強靭なパワーを確保しながらも、適度なしなやかさで無理のないロングキャストを可能にし、感度の高いファストテーパーと相まって、ボトムの地形変化や微細なバイトを鮮明に手元に伝えます。
最高峰モデルにも通じる確かな感度とパワーを持ち合わせながら、誰もが手にしやすい価格帯を実現。熟練のロックアングラーはもちろん、これから大型ロックフィッシュに挑戦したいというアングラーにも、アブガルシアが誇る最高峰のベイトロッドの片鱗を存分に体感させてくれる、間違いのない一本です。
【ダイワ】ハードロック X 86MHB
①ロッドの長さ | 8’6″(259cm) |
②ブランクスパワー | MH |
③ルアー負荷 | 7~45g |
④ロッド素材と構成 | バッド部はブレーディングX採用 |
エントリーモデルの枠を超えた真の実力
大型ロックフィッシュゲームへの扉を開く、ダイワ ハードロック X 86MHBは、手の届きやすい価格でありながら、その価格からは想像できないほどのパワーと操作性を秘めたベイトロッドです。独自の「ブレーディングX」強化構造で仕上げられたバッド構造は、ランカーサイズの大型ロックフィッシュを狙う上で不可欠な、強靭なバットパワーを誇ります。
ヒットしたモンスターを根から強引に引き剥がす圧倒的なパワーはもちろん、キャスト時には高反発力を生み出し、無理なくルアーを遠くまで送り届けます。ビギナーアングラーが安心して扱えるマイルドな味付けと操作性を実現しながらも、その確かな性能は経験豊富なベテランアングラーからも高い評価を得ています。
まさに大型ロックフィッシュのベイトロッドにおける新たなエントリーモデルの基準を打ち立てる一本。このロッドを保持すれば、新たなロックフィッシュゲームの世界へのステップアップが可能になります。
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本記事のまとめ
この記事では、大型ロックフィッシュゲームを次のレベルへと引き上げるためのベイトロッドの選び方と、最高峰のモデルたちを徹底解説してきました。
ご紹介したロッドは、それぞれが持つ独自の技術と特性で、感度、パワー、そして操作性の全てにおいて妥協を許しません。フィールドやターゲットに合わせた最適な一本を選ぶことで、これまで体験したことのない、圧倒的な飛距離と精度の高いアプローチ、そして何よりも大型ロックフィッシュとのスリリングなファイトを存分に味わえるでしょう。
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