今回の北の住人では、ランカークラスに分類されるロックフィッシュをキャッチするためのスピニングリールを、主要リールメーカーであるダイワ・シマノ・アブガルシア・テイルウォークから厳選して22選ご紹介して参ります。
ハードロックフィッシュ、或いはロックフィッシュゲームにバーサタイルに使用するスピニングリールの購入を考えられてているアングラー様は、数多リリースされるモデルの中から、どのスピニングリールを選択すればよいか迷ってしまうことでしょう。
各リールメーカー様の技術革新により、今般のスピニングリールの性能は格段に進歩しています。アングラー側としては、この良質なスピニングリールを手に入れない手はありません。ベイトリールが人気沸騰する傍ら、並行してしっかりとしたスピニングリールをリリースして下さっています。
これからハードロックフィッシュゲームを始められる方や、剛性の高いスピニングリールへのステップアップの意図が有られるアングラーの皆様に、納得出来る情報を記載していきますので、是非最後までご覧いただき、ご参考になさっていただければ幸いです。
ハードロックフィッシュゲームに必要なリールのスペック
各メーカー様より、数多のモデルがラインナップされるスピニングリールですが、ハードロックフィッシュと勝負するために、スピニングリールのスペックから見る選び方を下記に記載していきますので、参考にしていただければと思います。
大容量スプールの搭載
ハードロックフィッシュゲームでは、メインラインには遠投性を活かして、PE1号から2号、起伏の険しい岩礁帯ではPE3号を使用する場合もあります。
ロングリーダーシステムを組む場合は、PE1号以下のラインで挑む方もいらっしゃいますが、水面からは見えない沖目のシモリ根や沈み根など、起伏の状態が分からない場合のことを考慮すると、PEラインは1号以上を使用するのが妥当です。
個々の遠投力により、キャストの飛距離は異なってきますが、ラインの擦れによる高切れや、スプール上でのライントラブルを想定すると、最低でもPE1.5号が200m巻けるスプールが必要になります。
リールの大きさ(番手)
スピニングリールも時代の進化と共に年々コンパクト化(Cモデル)されてきています。内部のパワー機構は進歩しながら、外観に見合わない程のパワー系のスピニングリールもリリースされています。
通常であれば、4000番を中心に、余裕を持った5000番台の番手があればハードロックゲームは成立します。上記のスプール容量の事も考慮すると、この範囲の番手に落ち着くでしょう。
コンパクトボディーの型番形式の見方を説明します。
ダイワ(通常) ⇒C3000SDH 形式先頭にコンパクトのCが記載されています。
ダイワ(LTモデル)⇒LT3000SーCXH ーの後ろの形式先頭にコンパクトのCが記載されています。
シマノ ⇒C2000HGS 形式先頭にコンパクトのCが記載されています。
以上、Cサイズは、スプールサイズはそのままに、ボディーサイズが500番手程コンパクト化されています。
アブガルシアは全体的に、他メーカーの同番手よりもボディーサイズは500番手程コンパクトに設計されています。
ギア比の選び方(メインギア仕様)
ハードロックフィッシュゲームは、ショアジギングの様に高速リトリーブではなく、ボトムコンタクトを中心に、適度なスイミングアクションを織り交ぜながら、手前まで探ってくるスローなゲームスタイルになります。
ですが、バイト後のフッキングからはスピード勝負になり、魚を根から一気に離さなくてはなりません。ここでもたつくと、魚に岩陰やスリットに潜られてしまい、引き出すにはかなりの労力と時間を要します。また、根から離した後でも、魚が再度住処にアタックすることを考えると、早めに魚を浮かせる必要があります。これがランカーやモンスタークラスであれば尚更です。
ハードロックフィッシュゲームでは、上記のゲームスタイルを考慮するとノーマルギア以上のハイギア(HG)、或いはエクストラハイギア(XG)モデルが必要になります。数値で表すと、5:1から6:1以上になります。
よくPG(パワーギア)を意識する方もいらっしゃいますが、巻き取り量が圧倒的に異なります。魚を浮かせるスピードを生むには、高速巻きが必要になりますのでおすすめは致しません。
ハイギアまたはエクストラハイギアを準備して置けば、シーバスゲームやショアジギングゲームにも応用が効きますので、多岐に渡って便利に転用することも可能になります。
ドラグ仕様
今般リリースされるスピニングリールの多くは、最新のドラグ機構が搭載され、スムーズなスプールの滑り出しが精巧に設計されています。しっかりしたメーカー様のリールを購入すれば、安心したやり取りが可能になりますので、ドラグ構造を識別する必要はないでしょう。
またハードロックフィッシュゲームでは、スピニングタックルでもベイトタックルと同様に、フルドラグに近い形で魚を根から離しますので、調整する機会は少ないと思います。
但し、前述したように、他のゲームへも転用して使用されたい方は、ドラグワッシャーが多い枚数、カーボンワッシャーでしっかり組まれたリールを購入した方が、調整範囲が広く多用的に使用出来ます。
滑らかさは必要か?
ダイワであればライト&タッチ(LT仕様)、シマノであればサイレントドライブ、アブガルシアであればフリクションフリーのように、今やギアパワーは元より、スピニングリールには滑らかさと静粛感が求められています。
ハードロックフィッシュゲームでもこの滑らかさは重要スペックになり、大型のロックフィッシュになればなるほどショートバイトや違和感をキャッチする感覚が必要になり、アクション後のラインスラッグ回収時などで、違和感を如何にしてキャッチするかどうかで、釣果は大きく変わってきます。
ソルト仕様か否か?
今般発売されているメーカー製のスピニングリールは、7~8割程度はソルト対応可の仕様になっています。ボディーの合わせ面の封止技術、ベアリングの防腐仕様などが標準採用されています。
ダイワであればマグシールド、シマノはXプロテクト、アブガルシアはSalt Shield TM ベアリングなどのように、独自自社開発シーラーがこれに当たります。
但し、ハイエンドクラスのスピニングリールでも、トラウト対応やバス対応のリールでは、軽量化の一環と回転重視の仕様で、フレッシュウォーター対応に絞って設計されている製品が御座いますので、必ず確認の上、購入なさってください。
尚、本記事で紹介していくスピニングリールは、ソルト完全対応のモデルのみ紹介していきますので、安心して購入の参考にしていただいて問題ありません。
ハードロックフィッシュ向きスピニングリール22選のご紹介
以上、ハードロックフィッシュゲームに適応するスピニングリールについて説明を加えてきました。
ここからは、前述した各種仕様から、ハードロックフッシュゲームに適したスピニングリールを紹介していきます。
また、同時にシーバスフィッシングやショアジギングでも併用したい方のために、ハードロックフッシュゲームを楽しめるスペックを保持しながら、転用出来るスピニングリールも紹介していきます。紹介する機種は全てソルト対応可(海水OK)、また、ラインストック量をクリアしておりますので、ご安心してご参考になさって下さい。
下記に①重量、②ギア比、③ドラグ仕様、④操作性と総評を記載していきます。
ハイパフォーマンスモデルからのご紹介!
ハイエンドクラスのスピニングリールは、最新機能がふんだんに搭載され高価格な設定になっています。その分、耐久性も高く、メンテナンス次第では10年強のレベルでパフォーマンスを維持することも可能です。初心者の方からベテランの方まで、非常に扱いやすい仕上がりになっています。
また、社外パーツメーカーや純正パーツメーカーからチューニングパーツのリリースも多岐に渡り、お好みに応じて更に使いやすくカスタマイズが可能になります。
【ダイワ】イグジスト LT4000-XH 2022年発売
①205g ②6.2 ③ATD TYPE-L
④操作性と総評 ダイワスピニングリールの最上位モデルになるイグジストの巻き心地は圧巻の一言。徹底的にイナーシャが排除され、巻いて止めるを現実化した大口径化のドライブギアの静粛性、パワー性能は誰もが認めるハイエンドモデルです。この1台が有れば、ロックフィッシュゲームをはじめ、ショアジギングからシーバスゲームまで、多用途に渡って繊細なゲームで主導権を握ることも容易になってきます。
【ダイワ】エアリティ LT4000-XH 2023年発売
①200g ②6.2 ③ATD TYPE-L
④操作性と総評 ダイワ汎用スピニングリールの3トップを務めるエアリティは、モデル最強クラスの軽量感を誇り、滑らかなLT仕様で微細すぎるショートバイトも瞬時に感知してくれます。フルメタルのマグネシウム製モノコックボディを採用し、剛性感と共に、圧倒的な耐久性にも人気が集まります。軽さの中に秘めるタフデジギアの静粛性と力強さは、現在進行形のダイワ技術の真骨頂でしょう。
【ダイワ】セルテート SW 5000-XH 2021年発売
①385g ②5.7 ③ATD
④操作性と総評 本体重量が嵩む分、ダイワ3トップの中では最上位のボディー強度が感じられるハイスペックモデル。重量バランスを巧みに配分することで、キャストやファイトでも持ち重り感は一切なく、自然な巻き心地ちと、オフショアゲームにも適応するとバーサタイル性はダイワ随一の守備範囲を誇ります。
【ダイワ】セルテート LT4000-CXH 2019年発売
①235g ②6.2 ③ATD
④操作性と総評 モノコックボディーのタフネス性が顕著に感じられるのは、元祖セルテートになるでしょう。LT仕様のセンシティブな面と理想のギア構造を完全補強し、いつまでも続くライトな巻き感を維持してくれます。これらの耐久性を更にバックアップするマグシールドとストッパーレス化は、全てにおいてのトータルバランスを実現しています。
【シマノ】STELLA 4000XG 2022年発売
①260g ②6.2 ③リジッドサポートドラグ(多枚DURAクロス)
④操作性と総評 ダイワのイグジストと双璧、スピニングリール界の一翼を成すステラも、ハイパフォーマンスを長年堅持できるHAGANEボディーで武装されます。ステラ独自のヌメっとした軽やかな巻き感は、マイクロモジュールギアIIとインフィニティクロスの相乗効果でしょう。インフィニティループのキャスト性能は間違いなくNo1のスピニングリールになるでしょう。
【シマノ】ヴァンキッシュ 4000XG 2023年発売
①205g ②6.2 ③リジッドサポートドラグ(多枚DURAクロス)
④操作性と総評 釣り博で巻かせていただいた巻き心地の感覚は、管理人としてはステラよりこちらが好みになります。カチッとしたイナーシャ精度と同番手での軽量感はステラを超える優秀なスピニングリールでしょう。60cmアップのアイナメとでも対等対峙出来る感覚とC14ボディーの剛性感は、是非手にして試されていただきたい最高位のモデルになります。
【シマノ】ツインパワー XD 4000HG 2021年発売
①245g ②5.8 ③リジッドサポートドラグ(カーボンクロスワッシャー)
④操作性と総評 こちらのモデルは管理人も保持し、幅広い釣りに転用しながら、確実な魚のキャッチを実現してくれているオススメ機種になります。オリジナルのツインパワーの心臓部継承に加え、純正パワーノブ搭載も嬉しい仕様です。上位機種と肩を並べるほどのトータルバランスの高さもおすすめしたいポイントです。
【シマノ】ツインパワー C5000XG 2020年発売
①260g ②6.2 ③リジッドサポートドラグ(カーボンクロスワッシャー)
④操作性と総評 オリジナルツインパワーは、ロックフィッシュゲームの世界でも健在です。元よりコンパクトボディーで設計されるツインパワーは、Cサイズの5000番が適正番手になり、如何なるキャスティングゲームにも転用可能です。こちらはラウンドハンドルも搭載されますので、手のひら全体でのバイトキャッチにアドバンテージが生まれます。
ミドルクラスからのご紹介!
ミドルクラスは、各メーカー様間で大きく凌ぎを削り、力を入れて製品開発に着手しているクラスになります。高価なリールを購入出来れば何の心配も要りませんが、こちらは価格的にもアングラーの手に届きやすい価格設定です。
【アブガルシア】ZENON 4000SH 2021年発売
①170g ②6.2 ③カーボンマトリックスドラグ
④操作性と総評 左右非対称のボディー形状を採用したゼノンは、左右の筐体バランスがイコールになり、センターバランスを維持する巻き心地をアップさせています。4000番とは思えない圧倒的な軽量感とフリクションフリーの摩擦レスで、巻き出しからファイト中の巻き上げでも滑らかさ、ショートバイトの違和感キャッチは手元まで持続します。
【アブガルシア】レボ SP ビースト 4000SH 2023年発売
①220g ②6.1 ③2WAY DRAGシステム
④操作性と総評 ZENONから継承されるワンピースDuraMetalボディと軽量アルミ製V-Spoolデザイン搭載のタフモデル。同時にAMギアリング™システムが組み込まれ、回転フィールのパフォーマンス維持と本体の耐久性に貢献します。ハードロックフィッシュゲームに多用される、極太のショックリーダーを止めることが出来るラインクリップもストレスフリーで扱えます。
【アブガルシア】レボ SP ロケット 4000S 2023年発売
①225g ②7.6 ③2WAY DRAGシステム
④操作性と総評 上記紹介のビースト以上の高速巻取りを実現されたいアングラー様はこちらのギア比7.6仕様をおすすめします。悪天候時や沖磯などの強風ポイントでのラインスラッグも手返しよく回収できます。ロックフィッシュゲームでの大遠投や、ショアジギングへのゲーム切り替えでも、遠投性能が保持されるロケットラインマネジメントシステム搭載で、沖のスリットや潮目を直撃出来ます。
【シマノ】ヴァンフォード 4000XG 2020年発売
①215g ②6.2 ③カーボンクロスワッシャードラグ
④操作性と総評 ルアーゲーム専用機でデビューしたヴァンフォードですが、その実力は折り紙付きで、巻き出しまでの軽さを武器に、ロックフィッシュゲームでも繊細さを見せてくれるスピニングリールです。巻き上げパワーはステラと同等のHAGANEギアが採用されていますので、巻きの軽さとパワー感を両立したアピールポイントが、どのルアーゲームのアングラーにも人気が高いのが頷けます。
【シマノ】ストラディック SW 4000XG 2020年発売
①300g ②6.2 ③X タフドラグ(カーボンクロスワッシャードラグ)
④操作性と総評 ストラディックもSWシリーズの仲間入りしたことで、パワーと巻き上げの軽さは確実にブラッシュアップしています。メインギアの大口径化のため本体重量に上乗せされますが、オリジナルの静粛感にパワーが追加されたことで、ランカーサイズが相手の巻き上げパワーに余裕が生まれています。
【ダイワ】ルビアス LT4000-CXH 2020年発売
①215g ②6.2 ③ATD
④操作性と総評 ルビアス最大番手の4000CXHも、ロックフィッシュをターゲットに展開するゲームにベストなチョイスになります。ZAIONモノコックボディーとタフデジギアの融合により、確たる巻き上げパワーと静粛性が手に入ります。ゴロタ浜から遠投で狙うロックゲームにも、遠投性能を活かしてブレイクからサーチすることが出来ます。
【ダイワ】カルディアSW 4000D-CXH 2022年発売
①290g ②6.2 ③ATD
④操作性と総評 タフデジギアが搭載されたカルディアSWは、ロックフィッシュゲームからショアジギングまで、遠投性能を有する釣りに適した仕様です。更にはロングキャスト-ABSの効果も追従し、遥か沖目の沈み根やスリット攻略に欠かせないモデルです。ボートロックまでカバー出来るバーサタイル性も堅持する、SWシリーズ最新モデルのスピニングリールです。
【テイルウォーク】SPEAKY 3500HGX 2020年発売
①270g ②5.2 ③カーボンクロスワッシャードラグ
④操作性と総評 あらゆるフィッシングでのターゲットを前提にテストが繰り返され、完成尽くされたハイパワーモデル。メーカー純正のオプショナルスプールもリリースされているため、メインラインの異なるゲームにも順応性が高くなっています。ネーミングの如くシルキーな巻き心地とバイトキャッチ性は、ロックフィッシュの独特な違和感のバイトを逃しません。
ローコストモデルからのご紹介!
こちらの価格帯も群雄割拠になり、各メーカーから多くのモデルがリリースされています。売れ筋帯域のクラスになり、ハイエンドの性能を受け継いだモデルがラインナップされています。
【ダイワ】カルディア LT4000-CXH 2021年発売
①230g ②6.2 ③ATD
④操作性と総評 コンパクト設計の中にもしっかりとした巻き上げ感を持っているスピニングリールです。この価格帯に合ってZAION Vモノコックボディーとエアローター、LT仕様も惜しげもなく搭載され、如何なるゲームフィッシングにもバーサタイルに転用できる、高次元の楽しい釣りが展開できます。
【ダイワ】フリームス LT5000-CXH 2021年発売
①235g ②6.2 ③ATD
④操作性と総評 起伏の激しい磯場でも、エクストラハイギアの高速仕様を活かし、高速でのラインスラッグ回収も手早く済ませてスナッグレス性も上げることが出来ます。カルディアとの大きな違いはストッパーの有無になりますが、こちらはファンの要望に応えて搭載されています。パワーノブの仕様も、キャスティングでの巻きのゲームに転用しやすいモデルです。
【アブガルシア】Revo ALX THETA 4000SH 2020年発売
①250g ②6.2 ③2WAY DRAGシステム
④操作性と総評 アブガルシア伝統の耐久性が随所に受け継がれ、軽量化にも拘った設計です。各重要ポイントにアルミニウムが採用され、軽量化と共に剛性感もアップしています。ダイワ、シマノとは一線を課すギア構造ですが、ハードロックハンター塩津さんの監修モデルですので、ハードロックゲームの使用には適正高く仕上がっています。
【シマノ】アルテグラ 4000XG 2021年発売
①270g ②6.2 ③カーボンマトリックスドラグ
④操作性と総評 シマノ伝統機のアルテグラも今モデルで劇的な進化を遂げました。価格は据え置き間のまま、ロングストロークスプールやXプロテクトなどの上位機種に搭載される最新機構はしっかり継承されています。ロックフィッシュゲームにおすすめしたいポイントは、やはりサイレントドライブの効果による、リトリーブやアクション途中のバイトキャッチにあります。
【シマノ】ミラベル C5000XG 2022年発売
①270g ②6.2 ③カーボンマトリックスドラグ
④操作性と総評 MGLシリーズ新鋭モデルのミラベルからは、C5000XGのコンパクト仕様がロックフィッシュゲームにおすすめしたい番手になります。ボディー筐体とローターにはC14が採用され、強度と耐久性とともに、クラス最強の軽さを手に入れています。同時にMGL仕様の巻きの軽さも手に入り、巻いて止めるの動作を確実なものにしています。
【シマノ】ナスキー C5000XG 2021年発売
①305g ②6.2 ③カーボンマトリックスドラグ
④操作性と総評 どのような釣りにでも必ず顔を出してくれるナスキーも、今回の新規モデルから大幅にチューンナップされ、ミドルクラスの領域に一気に近づきました。管理人も歴代のナスキーを使い続けてきましたが、今回も漏れずに購入しています。ロックフィッシュからライトショアジギングなど、タフな一面から垣間見える耐久性を武器に、各種の釣りに活躍できる多用性は継承されています。
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スピニングリールを扱う注意点
リールの扱いやスピニングリールを使い熟している方は熟知されていると思いますが、念のため下記に箇条書きで注意点を羅列して行きます。
・リールを地べたや岩の上に直接置かない⇒リール表面へのキズ発生や、最悪の場合、砂や小石を巻き込んで、駆動部に侵入し、スプールやギアの破損に繋がります。
・リールを落下させない⇒最近のリールは軽量化され、落下衝撃に強くなったと言われても、表面に出来たスクラッチ(小さいキズ)や金属クラック(欠け)が継時劣化して、目に見えない内部で進行していきます。それが、次の衝撃やファイト中の力の掛かりで破損に至るケースも少なくありません。
・リールの水中落下も極力避ける⇒ロッドにセットした状態で、落下させてしまうケースが多々ありますが、極力注意するようにしましょう。特に、海水への落下は、ソルト対応でもダメージが大きいので、直ぐ真水で洗浄することをおすすめします。
以上は、ベイトリールでも同様ですので、精密機械を扱っている気持ちで接していきましょう。
スピニングリールのお手入れ方法
先にも述べたように、リールは完全なる精密機械です。高価になればなるほど精密具合や精度が増していきます。管理人は、精密機器の設計開発を本業としておりますので、その観点から最低行いたいお手入れ方法をご紹介します。
実績としては2007年式メタニウムと2003年式ツインパワーは、今だメインフィッシングギアとして現役で活躍してくれています。では、以下に箇条書きで説明していきます。
・メンテナンス頻度は釣行時毎回行います。例えば、3日連続で釣行する場合、1日毎行うようにしましょう。この積み重ねが、高価なリールを正常な状態で維持するコツです。ロッドも同じです。
・ドラグを緩めてスプールを外します。その後、手で分解出来る箇所は、しっかり分解してから真水(無ければ水道水)で洗浄します。
・その後、日陰干しで完全乾燥させます。日向は厳禁です。急激な水分蒸発で、水に含まれているカルキやカルシウムが部品上で結晶化してしまい、固着や異音の原因になります。また、固着していた異物が剥がれ落ちて、ベアリング内部やギア類に噛みこみ、動作不良の原因にもなります。
・乾燥後、綿棒を使って細部やベール周辺、回転部を乾拭きしますが、けば立った糸くずは内部に残さないように注意が必要です。
・乾拭き後、リールメーカー純正のグリスとオイルで注油を行います。高速回転するシャフトを支持する両ベアリング(スプールシャフト含む)にはオイルを注油、ハンドルノブや低速回転部はグリスを塗布するようにしましょう。
狭い箇所には、ティッシュペーパーやピンセット先端に少量付けて回転部を回してオイルを送り込みます。いずれも、油膜が出来る程度のほんの少量にします。注油しすぎると、逆に異物やゴミを呼び込んでしまいます。
・その後、元通りに組み上げて、回転部を回して、異常が無ければ終了です。
その後はリール収納ケースや個別の収納BOXに保管し、ゴミの付着を防ぎましょう。ばらして、組み上げる自信がない方は、スマホなどで動画を取りながらばらして、逆の手順で組み上げれば問題ありません。
下記に、各メーカー様の純正注油セットを紹介いたします。
ダイワ純正注油セット
シマノ純正注油セット
アブガルシア純正グリス
アブガルシア メンテナンスキット
本記事のまとめ
今回の記事では、ハードロックフィッシュゲームで使用したいスピニングリールの詳細を紹介してきました。
①ハードロックフィッシュゲームに必要なリールのスペック
②ソルト仕様か否か?
③ハードロックフィッシュ向きスピニングリール22選のご紹介
④スピニングリールを扱う注意点
以上の内容で記事を纏めて参りました。
内容をご参考にして頂き、自身に適したハードロックフィッシュゲーム向きのスピニングリールを選択頂ければと思います。
最後までご覧になっていただきありがとう御座いました。
スピニングリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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