バスフィッシングは(バス釣り)は、日本国内だけでなく、ワールドワイド、且つグローバルのルアーアングラーが楽しむ、そして初心者様でもお手軽にトライ出来る、ルアーフィッシングの登竜門としても人気の釣りです。
中でも、ブラックバスを太めのラインで狙いながら風情も堪能出来るベイトタックルの人気が高く、各ロッドメーカーからのリリースは多岐に渡ります。その中から、ご自身のフィッシングスタイルに見合ったロッドをチョイスするには迷われてしまうことと思います。
今回北の住人では、バス釣り用ベイトロッドの種類や仕様解説、ルアーやリグなどの攻略方法から見るロッドの選び方に加え、人気が高く、扱いやすい高性能なベイトロッドを12選ご紹介して参ります。フィネスリグからビッグベイトまで、多彩なルアーやリグの操作性を保持したロッドの紹介になりますので、是非最後までご覧いただき、初めてのベイトロッドチョイスのご参考にされて頂ければ幸いです。
バス釣り用ベイトロッドの分類
ベイトロッドのメリットは、重さの有るルアーやリグを使用出来るところにあり、強度の信頼性が高い太糸を使用出来る利点も活かして、ストラクチャー(障害物)周辺やカバーの中を直接撃ち狙う事も可能なところです。また、ベイトリールの手返しの良さを多用しながら、トップウォータープラグやミノー、クランクベイトなどの巻物系ルアーで攻めの釣りも楽しめます。
多種多様に渡るバス釣り用のルアーですが、それらのルアーを扱う上で、どのロッド仕様が適しているか見ていきましょう。
【ベイトフィネスロッド】
スモールラバージグやライトテキサスなど、ゆっくりと見せていくルアーをカバーの内部やストラクチャーにタイトに打ち込んでいく釣りに適しています。スピニングタックルよりも手返しがよく、手数を上げてバイトを拾っていく、ライトリグ・ルアーの操作を容易に行えるロッド設計になっています。
【バーサタイルロッド】
長距離から近距離までのキャストにバランスよく対応し、幅の広い重量のルアー・リグの操作に長けるバーサタイル仕様のベイトロッドは、手始めのロッドチョイスにもおすすめです。ワームを使用したリグのアクションからハードプラグで攻めて行くプラッキングまで、バス釣りにおける多くのメソッドを活用した釣りを楽しめます。
【ファーストムービング系ロッド(巻き物ロッド)】
スピードをコントロールしながら、バスに口を使わせるルアーに最適な設計構造になる巻き物対応ロッドは、キャストの操作性、ルアーの巻き抵抗に負荷が掛からないナチュラルな柔軟性と、バスに違和感を与えない入り込みの良いティップ構造がポイントになります。
使用するルアーは、クランクベイトやバイブレーションなどのハードプラグ、スピナーベイトやバズベイト類に分類されるワイヤーベイトになり、基本はキャスト&リトリーブがメインのルアー群です。
【フリッピングロッド】
弾く、或いは送り込む意味のフリップキャストをメインに、コントロールを重視したキャストに特化しされた仕様のロッドです。振子の動きやピッチングでカバーを主体に撃っていき、バイト確認後は一気に抜き上げるバッドパワーとベリーの強さを保持します。テキサスリグやフリーリグなどのカバー撃ち、ラバージグでの穴撃ちにも適度なロッドの張りを活かせます。
バーサタイルロッドとセットで使用する方が多く、適材適所でしっかりした存在感を見せてくれます。
【ビッグベイトロッド】
以前はマニアの間で多用されていたルアーですが、ランカークラスのバスがチョイスしてくることで今般人気のプラグ系のルアーになり、180gを超えるサイズを使用されるアングラー様もいらっしゃいます。この手の重量サイズのルアーをキャストするためには、ガイド径の専用設計、重量を分散する弾力性が際立つベリーの専用設計など、完全なる専用ベイトタックルが必要になります。
バス釣り用ベイトロッドの選び方
バスプロの皆様やエキスパートの方々を拝見すると、先述で紹介したロッドを要所に応じた使い分けをするため、多くのタックルを所持してバス釣りに対応しています。ですが、初心者様やオカッパリ(岸釣り)がメインのアングラー様には少々困難なタックル装備になりますので、その中でもランガンゲームや持ち歩きを重視した最小限のタックル装備に留めておく必要があります。
ここからは、ベイトロッドの中でも、多くのシチュエーションやポイントに応じた釣りが可能になるロッドの選び方を見ていきましょう。
ロッドの長さ
バス釣り初心者様や経験が浅い方は、慣れるまではオカッパリ(岸釣り)がメインの釣りになられることと思います。ボートからの釣りであればショートからミドルレングス(5ft~6ft前半クラス)のロッドが取り回しよく扱えますが、岸釣りの場合は、取り回しよりも釣りやすさにウェイトを置く必要があります。
岸からのキャストで飛距離を稼ぐ、沖目のウィードエリアを探りたい、または岸のボサや葦の密集域をかわすためにも長さが必要になり、攻略の幅を確保しなければバス釣りを有意義に楽しむことが出来ません。バスが居るのが判っているのに届かない、バスのスクールが見えるカバーや沈み根をかわせない等々、これほど悔いが残る釣りはありません。
岸釣りメインの場合は、6ft後半から7ftクラスのレングスがおすすめです。頭上の木や周辺の障害物には十分注意し、キャスト体制や釣り座の位置を工夫しながら、あくまでも狙いのポイントにルアーを供給していく事を念頭に長さをチョイスしていきましょう。
継ぎ仕様を確認する
釣り場までの移動手段やポイント巡り、藪漕ぎからのウェーディングなど、岸釣りをメインに行う場合、タックルの持ち運びについては数々の障害をクリアしていかなければなりません。1ピースロッド(一体物)、或いはグリップジョイントのロッドパワーやベンディングカーブは確かに魅力的なスペックですが、岸釣りの場合はポイントまでのアクセスの妨げになる場合も多々あります。
岸釣りの場合は、特別な拘りが無ければ2ピース仕様やマルチピース、テレスコピックモデル(振り出し竿)のチョイスをおすすめします。一昔前とは異なり、今般の2ピース以上のマルチ系ロッドの品質は1ピースに見劣りせずに、ハイエンドクラスのロッドであっても2ピースがラインナップされるほどです。
適合ルアーウェイトの確認
ルアーウェイトの考え方として、2種類の区分けで考えるとよいでしょう。
ワームを使ったダウンショットリグやスモールラバージグ、ジグヘッドリグで数を獲っていきたい方、プラグ系のハードルアーも使用しながら広範囲に探っていきたい方は8g~21gのルアーウェイトを保持するベイトロッドをおすすめします。
テキサスリグやフリーリグ、重量のあるラバージグを使用し、カバーや葦際、オーバーハングした岸際からバスを出す釣りを好まれる方は、ルアーウエィトのセンター値が28g(1oz)以上のロッドをチョイスしていけば、快適な撃ち込みでカバー狙いを楽しめます。
ブランクスパワー(ロッドの強さ)
ルアーウェイトの幅が決定してくると、必然的にブランクスパワーのチョイス決まってきます。
ワームを多用される方、プラグやワイヤーベイトによる巻き物にはM(ミディアム)からMH(ミディアムハード)が相当してきます。
フィネス的な攻略も楽しみたいアングラー様はML(ミディアムライト)クラスをチョイスされれば、スローなルアーコントロールでセンシティブなゲームも楽しめるでしょう。
撃ちもの(ジグや中量級以上のリグ)にウェイトを絞ると、MHからH(ヘビーパワー)クラスのブランクスパワーが適合し、撃ち込みのコントロール性の確保、カバーに潜むランカークラスとのファイトでもアドバンテージを得ることが可能になってきます。
ロッドの素材
バス釣り用のベイトロッドには、数種類の素材がメインに採用されています。
フルカーボン・グラスコンポジット(グラス材とカーボン材の複合)・フルグラスと、各素材それぞれが持つ長所を引き出し、様々なロッド仕様にあてがわれています。
【巻き物=プラッキングに適したグラスコンポジットロッド】
キャストからリトリーブをメインに、プラグ系ルアーに適する材質はグラス+カーボンのコンポジットです。
グラス素材特有の柔軟性とルアー重量の過負荷を分散させる性質は、キャストコントロールの確保とブランクスの耐久性に直結します。バッド部→カーボン材のパワーと反発力、ベリーから先に配置されるグラス材のバイトを弾かない喰い込み性も強みです。
【細かい操作やコントロール重視に特化されたカーボンロッド】
バス釣りだけでなく、多くの釣り竿に採用されるカーボン材は、ブランクスの張りとアクションの伝達性に優れます。バス釣りにおいても、ピンポイントでアクションを繰り返すフィネススタイル、フリッピングやピッチングなど、近距離低弾道の撃ち込みには、カーボン素材の操作性がアドバンテージになります。
カーボンロッドは、ロッドの振り抜きスピードを活かして、スキッピングなどの高度なテクニックの上達にも役立ちます。
バス釣り用ベイトロッド12選のご紹介
ここからは、バス釣りに初めてチャレンジされる方や、ステップアップした操作性の高いロッドをチョイスされたい方に向けて、おすすめになるベイトロッドをご紹介して参ります。
①ロッドの長さ、②ブランクス(ロッド)パワー、③ルアー負荷範囲、④総評を記載して行きますので、ご参考にされて頂ければ幸いです。
キャスティング適性が高いベイトロッド
【シマノ】スコーピオン XV 1651F-2 2021年発売
①198cm ②Mクラス ③7g~30g
④総評 シマノを代表するベイトロッドのバーサタイルモデル。
フリースタイルモデルとして15代目になるスコーピオンは、バスフィッシングを筆頭に各種のルアーフィッシングに適応し、キャストモデルとしての不動の地位を築いています。
【アブガルシア】ホーネットスピアーズ HSSC-672MH 2023年発売
①201cm ②MH ③10.5g~28g
④総評 レギュラーファーストテーパー設計になるオープンウォーターが得意なベーシックモデル。
巻きの釣りの高さだけでなく、カバー撃ちへの対応力も見せる剛質性を伴ったブランクスは、幅広いバランスが取れたロッドチョイスに最適です。
【ジャッカル】BPM 2PCS B2-C65M 2022年発売
①196cm ②M ③5g~21g
④総評 大幅なラインナップを誇るBPMからは65Mをおすすめします。
ダウンショットリグやジグヘッドのワーミング、バイブレーションやスピナーベイトのファーストムービング系まで、キャストバランスと汎用性の高さを活かした操作性がおすすめポイントです。
【ダイワ】ハートランド 6101MRB-18 2018年発売
①208cm ②M ③5g~18g
④総評 オカッパリ仕様としてはフィネス寄りの仕様に位置するバーサタイルロッド。
ファストテーパーのティップ仕様も軽量リグのアクション性能に優れ、キャストモデルとしての使用も熟す高性能モデルです。
【バレーヒル】レゾン オデッサ ROC-66MMH 2015年発売
①198cm ②MH ③7g~18g
④総評 バレーヒルを代表するロングセラーモデルのバスロッドで、ライトリグから巻物系のキャストとアクションに追従するバーサタイル性は抜群です。感度を落とさないティップの入り込みとしなやかさは、攻略スピードの強弱にも高次元に力を発揮してくれます。
【メガバス】LEVANTE F5-611LV 2019年発売
①185cm ②MH ③10g~42g
④総評 バスアングラーの憧れのブランドであるメガバスからリリースされるヘビーバーサタイルロッド。
比較的安価に提供されるベイトロッドですが、曲がり・剛性・キャスト性能と、どれを見てもメガバススペックが網羅され、はじめてのベイトロッドにも十分すぎる操作性を保持しています。
コントロール重視設計・高剛質ベイトロッド
【シマノ】ゾディアス 172H-2 2020年発売
①218cm ②H ③12g~42g
④総評 ストラクチャー周辺やカバーの中など、ストロングスタイルでランカーバスと対峙できるパワーロッド。
小型のスイムベイトや重さの有るクランクベイトやバイブレーションのキャストにも対応し、剛性モデルとしての初めての一本に是非お勧めです
【ジャクソン】ブラストビーツ BBC-68MH 2016年発売
①203cm ②MH ③7g~28g
④総評 ジグやボトム対応リグのコントロールショットに対応するパワーモデル。
強さと張りの違いを持たせたカーボン材のハイブリッド仕様になり、アクション性能とウィードを弾けるティップ性能も併せ持っています。ジグ撃ちロッドとしてファーストチョイスにおすすめです。
【ダイワ】リベリオン 722HFB 2020年発売
①218cm ②H ③11g~42g
④総評 ダイワのエントリーロッドとして、ミドルクラスに入る高性能モデルです。
しっかしとした長さを持たせたパワーブランクスは、険しい岸際を超えるカバー回避能力を誇ります。
中量級プラグのキャストにも対応し、二役の仕事を熟せる攻略幅の広さも保持しています。
【レジットデザイン】ワイルドサイド WSC72H 2015年発売
①218cm ②H ③7g~28g
④総評 パワーフィッシングを主体にし、ワイヤーベイトなどのファーストムービング系ルアーの操作性も高いロングレングスモデル。適材適所のカーボン材が配置され、フリップからキャストまでバランスよく熟してくれるパワーモデルです。
【メジャークラフト】デイズ DYC-69MH 2018年発売
①213cm ②H ③10g~42g
④総評 ボトム系ルアー・リグ操作から、巻物系ルアーのフルキャストによる飛距離確保まで、狙うポイントをワイドに見ることが出来るパワー仕様。シャープネスなロッドの質感と反発力は、価格の域を超えた仕上がりになります。
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本記事のまとめ
今回の記事では、バス釣り用ベイトロッドの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①バス釣り用ベイトロッドの分類
②バス釣り用ベイトロッドの選び方
③バス釣り用ベイトロッド12選のご紹介
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したバス釣り用ベイトロッドを選択頂ければと思います。
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