バス釣り初心者様や経験が浅い方、ベイトリールを使用したベイトタックルへステップアップしたいアングラー様には必見です。今回北の住人では、バス釣り用ベイトタックルに併せるベイトリールのスペック確認と選び方、おすすめモデルを16選ご紹介して参ります。
バス釣りに使用するベイトリールは、バックラッシュやライントラブルの発生で、初心者様や初めてベイトリールを操作される方から見ると敷居が高そうなリールに見えることでしょう。ですが、今般各リールメーカー様からリリースされるベイト(キャスティング)リールは、スプールの回転性能アップに伴い、バックラッシュを抑制するブレーキ性能も格段に進歩し、非常に扱いやすいリールへと進化しています。
ベイトリール(タックル)を使用することは、攻略ポイントの選択やメソッド(釣法)も多様化し、バス釣りでの釣果アップへの近道にもなります。この機を境にベイトリールを使用したタックルにトライしてみませんか。
今記事も是非最後までご覧になっていただき、初めてのベイトリールを選ぶご参考になさっていただければ幸いです。
- ベイトリールの特徴
- バス釣り向きベイトリールの選び方
- バス釣り向きベイトリール16選のご紹介
- 汎用モデルのベイトリールご紹介
- 【G-nius project】GORIATH(ゴライアス) 2020年発売
- 【テイルウォーク】FULLRANGE 66 R/L
- 【ガンクラフト】T-3 MAGO 2014年発売
- 【アブガルシア】ZENON LTX 2022年発売
- 【アブガルシア】REVO BIGSHOOTER COMPACT 8/7 2018年発売
- 【シマノ】アンタレス DC 2021年発売
- 【シマノ】カルカッタコンクエスト DC 100/101 2020年発売
- 【シマノ】カルカッタコンクエスト 200/201XG 2022年発売
- 【シマノ】アルデバラン MGL 30/31 2018年発売
- 【シマノ】バンタム R/L 2022年発売
- 【シマノ】スコーピオン DC 150/151 2021年発売
- 【シマノ】SLX DC 70/71 2019年発売
- 【シマノ】SLX MGL 70/71 2019年発売
- 【ダイワ】ジリオン SV TW 1000R/L 2020年発売
- 【ダイワ】アルファス SV TW 800H 2020年発売
- 【ダイワ】タトゥーラ SV TW 103H 2019年発売
- 汎用モデルのベイトリールご紹介
- ベイトリールを扱う注意点
- 本記事のまとめ
- ベイトリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
ベイトリールの特徴
初めてベイトリールを使用される方は、「バックラッシュ」という現象に警戒心を持たれてしまっていると思います。ベイトリールの特徴や構造を何も理解しないままキャストすると、必ず発生するライントラブルがバックラッシュです。まずは、警戒心を解かれるためにも、ベイトリールの本体構造や特徴、バックラッシュの発生メカニズムを見ていきましょう。
ベイトリールの本体構造
ベイトリールは、筐体(ギアボックス)+スプール(ブレーキ付属)+サイドプレート(ブレーキユニット搭載)と、大きく分けると3分割に分かれます。
①ラインの巻取りを制御、コントロールしながら、スプール回転を機械的に抑え込むメカニカルブレーキが搭載されるギアボックス。
②クラッチのON・OFFにより、ラインの回収や送り出しを行うスプール。
③スプールを支持し、固定とスプール回転を制御するブレーキユニットが搭載されるサイドプレート。
以上のように、構成ユニットが連動しながらそれぞれの重要な役割を担っています。
バックラッシュの発生メカニズム
上記のベイトリールの構造を把握しながら、ここからはキャスト時に発生するバックラッシュの発生メカニズムを見ていきましょう。
スピニングリールとベイトリールは、キャスト時にラインが放出される仕組みが異なります。
スピニングリールは、キャスト時の慣性力(ルアー・リグの飛行力)を利用し、固定されたスプールからラインが引き出されますので、キャストの強さの幅や初期のキャストスピードから着水時のスピードの変化があっても、ナチュラルにラインの放出は止まってくれます。
一方ベイトリールは、初期の慣性力の掛かりはスピニングリールと同様ですが、ベイトリールのラインの放出は、スプール回転が伴った送り出しになります。キャストしたルアーやリグが飛んでいくスピードと、スプール回転が同期している場合は問題ありませんが、キャストスピード(飛行スピード)に対してスプール回転が上回ってしまった場合、或いは向かい風・着水時などでのルアー・リグが失速した時に、ラインの放出量が増大してしまいバックラッシュに至ってしまうわけです。
ブレーキユニットの仕様種別
ベイトリールのスプールは、軽量リグのキャスト性能や、スムーズなラインの送り出しを実現するために、スプール回転に抵抗を持たせない軽量スプール(材質選定や肉抜き・薄肉加工)も採用されています。
ブレーキユニットについても、高性能ベアリングとの組み合わせによる回転性能もアップされながら、以前のベイトリールとは比較にならない程の進化を遂げています。
各社が採用するブレーキ方式にもそれぞれの特徴がありますので、大まかな特徴と特性を確認していきます。
【マグネットブレーキ】
スプールとサイドプレートに搭載されたマグネットを、外部ダイヤルでクリアランスコントロールし、キャスト初期から一定のブレーキ負荷が掛けられるブレーキシステムです。ベイトリールのブレーキシステムの発祥と言っても過言ではないでしょう。今般のマグネットブレーキシステムはここから大きく進化を遂げています。
【ダイワ】マグフォースZ・エアブレーキ・SV BOOST等
【シマノ】FTB
【アブガルシア】マグトラックス
ブレーキの強さと発動を制御する可変式のローターが組み込まれ、スプール回転に応じたインダクトローターが組み込まれます。外部調整ダイヤルに加えて、遠心力の強さでローターが動き、初速から回転数が落ちる失速時のブレーキの掛かりを同時にコントロールしています。
【遠心ブレーキ】
スプール端に遠心力(回転スピード)に応じて外側に開いていくブレーキシューが搭載され、サイドプレート内側に設置されたライナーカップに物理的に押し付けることで回転スピードを調整します。
ブレーキシューがON・OFFすることで摩擦力(ブレーキの掛かり)を調整、または、段階調整することで、遠心力のベクトルを外側に向けることでも回転スピードを抑えてくれます。
ベイトリールだけでなく、回転装置(大型設備)のスピードコントロールに多用されるブレーキ方式で、先人からの技術の賜物です。
【シマノ】SVS(シマノバリアブルブレーキシステム)
【テイルウォーク】6点式遠心ブレーキシステム
マグネットブレーキと比較すると、スプール回転が落ち始めるキャスト後半から着水ポイントのもう一伸びが強みのブレーキです。アングラー様によっては、ブレーキシューを好みに応じて数個バランスよく取り外し、ブレーキ力を極力抑えたチューニングを施して飛距離を確保される方もいます。
【DCブレーキ】
シマノ様独自のDCブレーキのブレーキ力発生構造は、モーター構造と同様になります。
スプールシャフトにはコイルが組まれたローター回路が設置され、サイドプレートに内蔵されたステーター回路に封入されることで、CPU(マイコン)にインプットされたエンコード回路(回転数計測)が働きながら電磁ブレーキを発生させます。モーター回路に明るい方であればブレーキ構造は容易に計り知れることと思います。
昔、自転車の補助灯に採用されていたダイナモライト(発電方式)と同様に、N極・S極の磁界の発生から発生する電圧(フレミングの左手の法則理論)の力でスプールシャフトにブレーキを掛けるわけです。
【I-DC4】
外部ダイヤルにて、4段階のブレーキパターンに設定することが出来ます。DCブレーキ搭載ベイトリールのエントリークラスにも搭載されており、DCブレーキとして先駆けの仕様です。
【I-DC5】
DC4に向かい風対応のウインドモードが追加された5段階のダイヤル設定に、内部ダイヤルで使用する3種類のライン(ナイロン・フロロ・PE)の種別も設定できる細分化仕様です。ラインの性質による膨らみや撓みも考慮されています。
【4×8DC】
I-DC5が更にブラッシュアップされ、外部8段階に内部4段階(エクストリームロングキャスト追加)が設定された超細分化仕様です。特に、オープンウォーターや狙いのポイントが沖目に位置する場合に、飛距離とバックラッシュ抑制のバランスを発揮する内部ダイヤルのエクストリームロングキャストモードは特筆で、あと数メートル飛距離を確保したい時など、痒いところに手が届く完全仕様です。
メカニカルブレーキの必要性と調整方法
初めてベイトリールを使用する場合、ブレーキ仕様にばかりウェイトをおいてチョイスしがちですが、ギアボックス側に設置されるメカニカルブレーキの存在は忘れてはなりません。どれだけ高性能なブレーキユニットが搭載されていても、メカニカルブレーキの調整を怠ってしまっては、ブレーキ仕様の恩恵を感じることは難しくなります。
メカニカルブレーキは、スプールの正位置固定の役割だけでなく、スプールの回転制御の役割も担っています。
・まずはクラッチを切った状態でメカニカルブレーキを調整し、スプールの回転が止まる(ルアーやリグの重みでラインが出ない)ギリギリの状態を把握しましょう。まずはこの状態でキャストし、スプールの回転やブレーキの掛かり具合を確認します。
・その状態のキャストに手慣れてきたら、そこからメカニカルブレーキを徐々に弱めていき、ナチュラル(スルーっと)にラインが出る位置をキープします。
サミングの練習も忘れずに
ノーサミングで行ける、サミングの必要のないベイトリール…最近よく聞く言葉ですが、ベイト(キャスティング)リールを使用する上で、100%の確率でノーサミングでバックラッシュを回避するということは不可能です。
キャスト力・風の方向・ルアーやリグの重量等々、幾重にも渡る条件が合致した時には、低確率でノーサミングもありえますが、サミングでのスプールコントロールと動作の癖付けは、後々のライントラブルを回避した手返しの良さとゲーム性にも顕著に表れてきます。
スプールを抑える力は別にしても、ルアー・リグの飛行中、或いは着水間近に、親指をスプールに沿える日ごろの癖付けがトラブル回避に役立ってきます。ブレーキの精度は、キャストを成立させるための補助装置ということは忘れずに、ベイトリールのキャストを楽しんでいってください。
バス釣り向きベイトリールの選び方
数あるベイトリールの中から、バス釣りに多用できるベイトリールのスペックを見ていきましょう。重量級のルアーから軽量クラスのやリグをキャストするために、確認しておかなけれなばならない項目の説明を加えていきます。
ギア比
ベイトリールもスピニングリールと同様に、ギア比の見方も重要になってきます。
メインギアの直径と間接ギアの対比で、ハンドル1回転当たりで、スプールが何回転するかを指します。実釣の数値としては、スプール径+糸巻き量の状態の直径で、1回転当たり何cm巻き取るかになります。
メーカーによっては、ギア比+巻き取り量を掲載してくれているところもあります。
ノーマルギア仕様
メインギアの歯切りの数でギア比は確定しますが、おおよそではありますが、各メーカー基準で、ハンドル回転1:スプール回転5~6(以下、ギア比6と表記)が標準のノーマルギアになります。
ノーマルギアの利点は、リーリングスピードと伝達パワーのバランスがとれており、型式本来のベストバランスになりますので、ショップ等で触らせて貰える場合は、ノーマルギアから順にハンドルを回してみれば特徴が分かります。
特に、ベイトリールを初めて扱うアングラー様にはノーマルギアをおすすめします。
本体形状やハンドルノブの長さの構造上、ベイトリールを初めて扱う方は早巻きになってしまいがちな側面もあります。ルアーをスローによく見せる、ピンポイントの攻略で違和感を消したアクションで見せていきたい時にも、ナチュラルな操作が出来るノーマルギアのスピードが活かせます。
ハイギア仕様(エクストラハイギア)
ギア比は標準的に7を超えるとハイギア仕様になります。以前のハイギア仕様のリールは、巻き取り量は多いものの、伝達パワー不足により、巻き上げ力不足やギア破損など、デメリットを抱えた仕様も多くありました。
今般の構造変更では、メインギアから間接ギアまでの材質変更と組み合わせ精度が格段に向上し、パワーロスもほぼなく、それ以上に巻き取りスピードの利点を生かし、ショアジギングはじめ、ラインスラッグ回収頻度の高いバス釣り、ロックフィッシュゲームやエギングで多用されています。
ベイトタックルに手慣れたアングラー様であれば、リトリーブスピードのコントロールも容易になるため、ハイギア以上の巻き取りスピード(回収スピード)を活用し、手返しの良い釣りへとステップアップ出来るでしょう。
糸巻き量(ラインストック量)
バス釣りでベイトリールを使用する最大のメリットは、太いラインの使用とパワフルな巻き上げ性能になります。
バス釣りでは、太めのフロロやナイロンラインが、最低80mから100m巻けるスプールが標準スペックになります。使用するラインの太さは、細くても12LB(太さ4号)、太い場合は25lbよりも太いラインを使用し、ラインストック量は100m以上をおすすめいたします。
1キャストで100m使用することはありませんが、根掛りやラインの擦れなどで、大量にロスト(ラインの高切れ)することも少なくありませんので、この量が必要になります。釣行の際は、ラインの高切れで釣りにならない場合もありますので、バックアップのラインは容易必須です。
糸巻き量の目安***注意!!
・スプールエッジが、約1mm程度見えるところまでが糸巻き量の限界値になります。これを超えると、スプール回転時に、サイドプレートとスプールエッジの間にラインが噛んでスプールがロックし、ラインブレイクが生じます。
・また、最悪はスプールエッジの変形やクラック・スクラッチが入り致命傷を負ってしまいますので、糸巻き量は欲張らないことをお薦めします。
バス釣り向きベイトリール16選のご紹介
ここからは、前述まで説明を加えてきたスペックから、バス釣り専用、或いはゲーム適正の高いベイトリールを17選紹介していきます。多くのルアー・リグを扱うことが出来る、汎用性も保持したベイトリールを主体に紹介していきます。
下記に①重量、②ギア比、③ブレーキ仕様、④総評を記載していきますので、チョイスのご参考にされて頂ければと思います。
汎用モデルのベイトリールご紹介
【G-nius project】GORIATH(ゴライアス) 2020年発売
①180g ②7.3 ③マグネットブレーキシステム
④総評 多くのバスプロが監修を手掛けるG-nius projectからのおすすめモデル。
フラッグシップであるグラビアスに採用されるブレーキシステムやレベルワインダーなど、ミドルクラスのゴライアスにもしっかり継承されています。オプションスプールもラインナップされますので、習熟に応じたラインチョイスも可能になります。
【テイルウォーク】FULLRANGE 66 R/L
①168g ②6.5 ③6点式遠心ブレーキシステム
④総評 防錆ボールベアリングも採用され、バスフィッシングを主体に、ソルトでの使用も辞さないバーサタイルなベイトリール。遠投から接近戦まで幅広いアプローチに優れたシャフトレスジュラルミンスプールを搭載し、バスフィッシングをはじめとした、キャスティング&撃ち物系の釣りに適性を見せてくれます。
【ガンクラフト】T-3 MAGO 2014年発売
①190g ②8.1 ③マグフォースZ(Mgブレーキ)
④総評 ダイワ社と公認チューニングメーカーSLP WORKS、ガンクラフト代表の平岩孝典氏の3社の思想と理想が詰め込まれて専用設計されたコラボレーションモデル。ビッグベイトから重量級リグのキャストと、操作感から寄せまでに特化されたハイギア仕様と100mmカーボンクランクハンドルは、モンスタークラスまでを視野にいれた拘りが強いベイトリールに仕上がっています。
【アブガルシア】ZENON LTX 2022年発売
①135g ②7.5 ③インフィニブレーキシステム(MG+遠心デュアル)
④総評 スピニングリールで評価の高いZENONのベイトリール仕様。
軽さと共に、アブガルシアお家芸の左右非対称ボディーのリトリーブバランスは健在です。ピニオンサポート構造も同時採用され、リトリーブにおける軽い巻き出しと、スプールの回転性を両立しています。
【アブガルシア】REVO BIGSHOOTER COMPACT 8/7 2018年発売
①250g ②7.3、8 ③インフィニブレーキシステム(MG+遠心デュアル)
④総評 バス釣り全般のメソッドに適応するバーサタイル性と、コンパクト化されたダウンサイジングで、オフシーズンのショートバイトもしっかり感知してくれます。ギア比も2モデルがリリースされますので、ゲームスタイルに合わせた仕様がお選びいただけます。
【シマノ】アンタレス DC 2021年発売
①220g ②5.6 ③4×8DCブレーキユニット
④総評 シマノ王道のフラッグシップになるアンタレスDCからはノーマルギアをおすすめします。
初心者、エキスパートの区別なく、このリールの持つポテンシャルは多くのアングラー様に体感して頂きたいと思います。圧倒的なキャスト飛距離とDCが制御するブレーキシステムは、多くのバスアングラーの憧れです。
【シマノ】カルカッタコンクエスト DC 100/101 2020年発売
①240g ②5.6 ③I-DC5ブレーキユニット
④総評 マグナムライトスプールも搭載され、タイコ型ベイトリールファンが待ち望んだ100サイズです。
オールマシンカットの高剛性筐体は、歪みや組み上げ精度の歪も抑えられ、巻物のキャスト性能とフィネス寄りのリグ操作にも高次元に追従します。
【シマノ】カルカッタコンクエスト 200/201XG 2022年発売
①235g ②7.5 ③SVS ∞ インフィニティ(遠心ブレーキ)
④総評 オールマシンカットのボディーの剛性感はオリジナルカルカッタも同質です。
先代モデルまでは重量が嵩んでしまっていましたが、材質の改良と肉抜き加工で軽量化され、ロープロファイル仕様の追加もありパーミング性も上がっています。釣行後の洗浄のしやすさも、長期でコンディションを維持できる利点の一つです。
【シマノ】アルデバラン MGL 30/31 2018年発売
①135g ②6.5 ③SVS ∞ インフィニティ(遠心ブレーキ)
④総評 フィネスゲームに興味のある方や、ワーム主体のゲームが得意な方には是非おすすめしたいNEWモデル。
軽量化が施された肉抜きスプールの回転性能に加え、1本のベイトタックルで何でも出来るバーサタイル性の高さも人気沸騰のポイントです。
【シマノ】バンタム R/L 2022年発売
①215g ②6.2 ③SVS ∞ インフィニティ(遠心ブレーキ)
④総評 シマノ最新のインフィニティードライブが内蔵されたことで、ストロング感が増長されたハードモデル。
巻き上げフィールも増長され、以前のバンタムを知るアングラー様であれば違いが即座に分かります。サイレントチューンからスーパーフリースプールなど、ハイエンドモデルに匹敵する高性能なスペックが搭載されています。
【シマノ】スコーピオン DC 150/151 2021年発売
①215g ②6.2 ③I-DC5ブレーキユニット
④総評 以前から多くのルアーフィッシングに適性の高さを見せてきたスコーピオンもDCユニットを纏ってNEWリリースされました。ソルト仕様も施されながら、タフなボディーに追加されたマグナムライトスプールのバーサタイル性で、多くのアングラー様に支持されるモデルに仕上がりました。
【シマノ】SLX DC 70/71 2019年発売
①200g ②6.3 ③I-DC4ブレーキユニット
④総評 この価格帯において、DCブレーキの精度と低慣性マグナムライトスプールⅢの飛距離を味わえる唯一のモデル。使用ルアーの幅も広く、ビッグベイトのキャストも可能になり、遠投から近距離の低弾道ピッチまで、キャスト習熟の鍛錬にも役立つ高機能仕様です。
【シマノ】SLX MGL 70/71 2019年発売
①190g ②6.3 ③SVS ∞ インフィニティ(遠心ブレーキ)
④総評 エントリーモデルとしても十分な機能を有し、小型ボディーの操作性とベイトリールの特色を堪能出来る高コスパモデル。バス釣りにおいてもバーサタイル感豊かに攻略出来、撃ちものから巻物までの多くのルアー・リグのキャストに対応します。
【ダイワ】ジリオン SV TW 1000R/L 2020年発売
①175g ②6.3 ③SV BOOST
④総評 ダイワがベイトキャスティングリールに求める理想形がすべて詰まった高機能仕様。
小型化されたハイパードライブデザインを主軸に、G1ジェラルミンスプール駆使して、バックラッシュを恐れずにフルキャストが堪能出来ます。はじめてベイトリールに触る方でも、その良さを実感できると思います。
【ダイワ】アルファス SV TW 800H 2020年発売
①175g ②7.1 ③エアブレーキシステム(Mg)
④総評 ベテランから初心者様まで、使用レベルのテリトリーを広く抱えるバーサタイルモデル。
ハイパードライブデジギアのハイギア仕様になり、リトリーブスピードのコントロールも自由自在です。
低重心+ロープロデザインのパーミング性も特筆で、キャストの長短を付ける操作に力を発揮します。
【ダイワ】タトゥーラ SV TW 103H 2019年発売
①190g ②6.3 ③エアブレーキシステム(Mg)
④総評 タトゥーラシリーズからは、より幅広いルアーと重量適性を持つSVがおすすめです。
SVコンセプトとバーサタイル仕様を組み込まれ、フィネスゲームからビッグレイクでのフルキャストまで攻略ポイントも広く設定することが出来、ソルトゲームもカバー出来ます。
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ベイトリールを扱う注意点
リールの扱いやベイトリールを使い熟している方は熟知されていると思いますが、念のため下記に箇条書きで注意点を羅列して行きます。
・リールを地べたや岩の上に直接置かない⇒リール表面へのキズ発生や、最悪の場合、砂や小石を巻き込んで、駆動部に侵入し、スプールやギアの破損に繋がります。
・リールを落下させない⇒最近のリールは軽量化され、落下衝撃に強くなったと言われても、表面に出来たスクラッチ(小さいキズ)や金属クラック(欠け)が継時劣化して、目に見えない内部で進行していきます。それが、次の衝撃やファイト中の力の掛かりで破損に至るケースも少なくありません。
・リールの水中落下も極力避ける⇒ロッドにセットした状態で、落下させてしまうケースが多々ありますが、極力注意するようにしましょう。特に、海水への落下は、ソルト対応でもダメージが大きいので、直ぐ真水で洗浄することをおすすめします。
以上は、スピニングリールでも同様ですので、精密機械を扱っている気持ちで接していきましょう。
ベイトリールのお手入れ方法
先にも述べたように、リールは完全なる精密機械です。高価になればなるほど精密具合や精度が増していきます。著者の私は精密機器の設計開発を本業としておりますので、その観点から最低行いたいお手入れ方法をご紹介します。実績としては2007年式メタニウムと2003年式ツインパワーは、今だ1軍ギアとして現役で活躍してくれています。では、以下に箇条書きで説明していきます。
・メンテナンス頻度は釣行時毎回行います。例えば、3日連続で釣行する場合、1日毎行うようにしましょう。この積み重ねが、高価なリールを正常な状態で維持するコツです。ロッドも同じです。
・ドラグは締めれるところまで締めて、水分の侵入を防ぎます。その後、手で分解出来る箇所は、しっかり分解してから真水(無ければ水道水)で洗浄します。但し、DCブレーキのように電子基盤やコイルが搭載されている個所は、カバープレートなどで保護されている場合は問題ありませんが、保護されていない場合はコイルは水分で腐食してしまいますので、水洗いは厳禁です。綿棒等で念入りに乾拭きしましょう。
・その後、日陰干しで完全乾燥させます。日向は厳禁です。急激な水分蒸発で、水に含まれているカルキやカルシウムが部品上で結晶化してしまい、固着や異音の原因になります。また、固着していた異物が剥がれ落ちて、ベアリング内部やギア類に噛みこみ動作不良の原因にもなります。
・乾燥後、綿棒を使って、細部やブレーキのマグネット周辺を乾拭きしますが、けば立った糸くずは内部に残さないように注意が必要です。
・乾拭き後、リールメーカー純正のグリスとオイルで注油を行います。高速回転するシャフトを支持する両ベアリング(スプールシャフト含む)にはオイルを注油、ハンドルノブや低速回転部はグリスを塗布するようにしましょう。狭い箇所には、ティッシュペーパーやピンセット先端に少量付けて回転部を回してオイルを送り込みます。いずれも、油膜が出来る程度のほんの少量にします。注油しすぎると、逆に異物やゴミを呼び込んでしまいます。
・レベルワインダーのボールネジは、綿棒や細く絞ったティッシュペーパーで乾拭きを重点的に行います。この部分は、一番外に出ている部分ですので、先にも述べたように、注油量を誤るとゴミや異物を呼び込み、かみこんでしまいますので、一滴程の注油量におさえましょう。
・その後、元通りに組み上げて、回転部を回して、異常が無ければ終了です。その後はリール収納ケースや個別の収納BOXに保管し、ゴミの付着を防ぎましょう。ばらして、組み上げる自信がない方は、スマホなどで動画を取りながらばらして、逆の手順で組み上げれば問題ありません。
ダイワ純正注油セット
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本記事のまとめ
今回の記事では、バス釣り向きベイトリールの詳細を紹介してきました。
①ベイトリールの特徴
②バス釣り向きベイトリールの選び方
③バス釣り向きベイトリール16選のご紹介
④ベイトリールを扱う注意点
以上をご参考になって頂き、自身に適したベイトリールを選択頂ければと思います。
最後までご覧になっていただきありがとう御座いました。
ベイトリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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