オフショアゲームや沖釣りで使用する電動リール購入と併せて揃えたいバッテリーは、電動リールの性能をフルに発揮させるため、しっかりとした品質を確保した製品をチョイスしなければなりません。
電動リールを動かせるバッテリーは数多くリリースされていますが、電動リールの電源として適正な安定電圧を出力してくれるモデルは多くはありません。
同時に、モーターの持久力や耐久性、ギア機構の劣化を防ぐ上でも、各リールメーカーからリリースされる純正準拠バッテリーは、長時間のゲームを楽しむためにも、おすすめしたい必須のアイテムになります。
高価格な電動リールは、駆動異常が発生すると修理費も高価になり、おいそれと簡単に買い替えるのもお財布に辛いものになってしまいます。
今回北の住人では、電動リールの性能を長期間に渡って維持出来る、おすすめな高性能電動リール用純正準拠バッテリーを13選ご紹介して参ります。
管理人保持のモデルはじめ、コミュニティからのおすすめモデルを主体にご紹介して参りますので、是非最後までご覧になっていただき、電動リールを使用したオフショアゲーム・沖釣りを楽しめる、最高のチョイスの参考になさって頂ければ幸いです。

なぜ純正準拠バッテリーをおすすめするのか?
電動リールの専用電源を供給してくれるオフショアボート・乗合船もあり、また海外製の安価なバッテリーもリリースされています。
それでも、わざわざ純正準拠バッテリーをお薦めする理由は、管理人の経験則からも以下のポイントにあります。
発売元のしっかりした、安定品質を維持するバッテリーが、結果的に高価な電動リールの耐久性を伸ばしてくれる点も考慮していきましょう。
安定した電源の維持・確保
船舶からの供給電源は、船外機や発電機の回転数の関係で、発電や供給状態が不安定になる場合が多々あり、周波数の不安定化も影響し、チャタリング(回転異常やセンサー異常)起こしてしまうことがあります。
船舶供給電源の元は24Vになり、そこからコンバータ(整流器)を通して12v~14.8vへ変換するため、供給電源が不安定になる要因にもなっています。
高性能になればなるほどセンサー類は精密化しますので、小型化に特化された今般の電動リールの細密構造も含めて、電動製品の安定した動作が保証されるためには、確実な電源があってしかるべきなのです。
トラブル防止
電動リールには、巻き上げモード時に電源トラブルなどの異常発生時のトラブル回避のために、併用して手巻きでも巻き上げることが出来るアシスト機能も採用されています。
駆動力伝達構造は分離しており、併用での巻き上げは行えるのですが、発生頻度が多くなると、リールの駆動系へのダメージが都度発生することになり、モーターへの電源過負荷も起こり、結果的には電動リール全体の耐久性が落ちていきます。
人的要因
上記のような現象が発生すると、アングラーの習性上、なんとしても魚を獲りたい一心で慌てた動作が無意識に起こるものです。結果、巻き上げ中にクラッチを切ってしまって、ストッパーやギア破損が発生し、無意味なコントローラー調整やオートコントロールの働きでも、モーター焼き付き(内部コイルの破損)が起こります。
このような焦りから生まれる電動リールの故障も回避するために、リールとの仕様が合致した純正品使用をおすすめします。
管理人も経験していますが、電源異常による巻き上げトラブル発生で、誤った動作からのギア破損を2回も起こしています(ドジなのかもしれませんが・・・)。
電動リール用バッテリーの確認項目
リールメーカーの純正準拠品といっても、保持、或いはこれから購入する電動リールの仕様を確認し、それに合わせたバッテリーを選択しなければなりません。
電動リールの入力電圧確認
現在リリースされている、下記リールメーカー様の電源仕様は以下の通りです。
ダイワ社 DC12V
シマノ社 DC12Vから14.8V
テイルウォーク社 DC12V
純正準拠バッテリーから選ぶ場合であっても、規格に沿ったモデル選択が必要になります。
バッテリー仕様(電池の種類)
バッテリーの保電材質は、大別してリチウムイオンバッテリー(リチウムイオン2次電池)と、鉛バッテリーに分類されます。
前者のリチウムイオンバッテリーのメリットは、高電圧の安定性と小型軽量の携行性にあります。ポータブル性も高く、オフショアジギングなどのアクションが大きくなる釣りに適しています。リチウムの特性として、満充電での充電サイクル(充電回数)も多くなりますので、長期の保証という観点でも最新式の電池の部類に入ります。
後者の鉛バッテリーは、従来から使用されているバッテリーで、充電容量が大きい(長時間使える)メリットがある反面、運搬ギアとしては重量物になってしまう点があります。大型電動リールを使用する、同付き仕掛け等での沖釣りでは、パワー×回数が相乗的にあがりますので、鉛バッテリーを使用する方が多くなります。
バッテリー容量(使用可能時間、巻き上げ回数)
どのようなバッテリーにも、型式末尾、或いは定格末尾に12AH(容量で異なる数値)といった表記があります。これは、使用する電動リールでのパワー負荷が、1.2Aで10時間持続出来るという意味になります。
魚とのファイトや、ジグや仕掛けを落とし込んでシャクリ上げる負荷やサイクル回数が上がると、都度出力パワーは掛かりますので、自ずと10時間は割り込んでいきます。
デイタイムでのロングと、午前・午後だけのショートやハーフ、魚とのファイト回数を想定したバッテリー容量を保持しておかなければなりません。
バッテリーの価格
鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーは、充電構造と充電材質の違いにより、価格は大きく異なります。
自動車や単車でも使用される鉛バッテリーは、電解液である希硫酸の中に鉛の電極板が入っている構造になり、材料自体も比較的安価になりますので、製品としてのリリース単価も安定しています。
一方、リチウムイオンバッテリーは、HV車やEV車のバッテリーとしても使用され、高効率で充電できる性質から、今般のバッテリー機器には多く採用されています。但し、材料であるリチウム鉱石は流通量も多く、高価格であるため、性能や容量を確保も含めて高単価で取引されています。
以上を踏まえると、鉛バッテリー<リチウムイオンバッテリーの価格差は頷けるポイントでしょう。
コストパフォーマンス(釣行回数/年間)と耐久年数(ベストな状態でどれくらいの期間しようするか)を算出して、購入したいバッテリー価格で割り算をすれば、一回当たりの釣行価格が割り出せてきます。
電動リール用バッテリー13選のご紹介
ここからは、リチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーを、メーカー毎にご紹介してまいります。
また、電動リール用バッテリーを専門的に生産し、各リールメーカーから依頼を受けて、OEM生産されるメーカー製品も併せてご紹介していきます。
①重量、②容量、③出力電圧、④総評を記載していきます。
リチウムイオンバッテリーのご紹介
【シマノ】BT マスター 2022年発売
①1700g ②11AH ③14.8v
⑤総評 シマノ製電動リールと探見丸CV-FISHへ同時接続が可能になる、シマノ純正の電動リール用バッテリー。コンパクト設計された安定感のある置き型仕様と、安定した出力電圧容量で、シマノ電動リール全モデルに対応した準拠精度も安定しています。
【シマノ】電力丸 2010年発売
①1890g ②10AH ③14.8v
⑤総評 BT マスターの先代モデルのリチウムイオンバッテリーになります。しっかりコンパクト設計され、手狭な船上でも場所を取らず、未だ現役で使用されているアングラーを多く見かけるほどメジャーなバッテリーです。
【BMO ジャパン】リチウムイオンバッテリー13.2Ah 2022年発売
①1500g ②13.2AH ③14.4v
⑤総評 先代モデルから改良がくわえられ、リチウムの持つ潜在能力をフルに発揮しているポータブル仕様の電源バッテリーです。防水規格のIP65に準拠し、耐水性能も大幅に向上されたことで、強い耐久性を保持します。他社製と比較して放電率が圧倒的に低く、長時間の使用に向いています。
【BMO ジャパン】リチウムイオンバッテリー6.6Ah II 2022年発売
①750g ②6.6AH ③14.4v
⑤総評 バッテリーチャージャーと本体がセット販売され、軽量コンパクト設計を武器に、船上を自由に移動できるフットワークが売りのリチウムバッテリー。上記紹介モデルの小型仕様になりますが、電動リールの駆動電圧から算出すると、鉛バッテリーの12AHを軽く超える持続性になります。
【BMO ジャパン】リチウムイオン バッテリー14.4V 26.4Ah 2021年発売
①750g ②6.6AH ③14.4v
⑤総評 本格的な電源保持量と、高効率な電源の放出で、電動リールのスペックを最大限発揮してくれます。視認性のよいインジケーターでの残量確認もはっきりし、頑丈な筐体、過電流保護とショート保護機能付で内部回路もしっかりガードします。サブバッテリーとしての使用をおすすめします。
【ハピソン】リチウムイオンバッテリーパックYQ-100 2013年発売
①2500g ②12.6AH ③14.8v
⑤総評 高出力20Aで大型リールに対応する、時間効率が高いリチウムイオンバッテリー。非常時電源としても使えるUSBポート付ですので、カメラやスマートフォンの緊急充電にも対応します。定格出力の使用温度範囲は0℃から40℃ですので、マイナス地域での耐久時間は10%は低下しますが、それでもデイタイムはフルに楽しめる容量を保持しています。
【ハピソン】電動リール用バッテリーコンパクト YQ-105 2020年発売
①1000g ②6.7AH ③14.4v
⑤総評 船上を機動力よく動き回れる、今般流行りのポータブル仕様の小型バッテリー。移動が可能な腰巻きベルトも付属しますので、移動時のみ接続するサブバッテリーとして重宝するモデルです。USBポートも搭載されますので、動画撮影や携帯機器の予備電源としても役立ちます。
【八洲電業】Fishing CUBE Pocket Black 2021年発売
①1500g ②15AH ③14.8v
⑤総評 正規バッテリーメーカー様である八洲電業の60周年記念モデルになる、リチウムイオンバッテリーです。高品質、且つPSEマーク取得の安全機材になり、電動リール専用バッテリーとしての高出力性能も安心です。軽すぎず重すぎず携帯移動にも対応する、管理人イチオシのリチウムイオンバッテリーです。
鉛バッテリーのご紹介
【ウッドマン】シーキング小型バッテリー 12V12Ah 2010年発売
①8300g ②12AH ③12.0v
⑤総評 ダイワの電動リールを使用されるアングラー様におすすめしたい定格出力12vの鉛バッテリーです。希硫酸の中にカルシウム材が配合し、電解効率と周波数安定に特化されていますので、放電の割合も低く抑えられることで、デイタイムゲームをフルスペックで楽しめます。
【ダイワ】タフバッテリー12000IV 2015年発売
①4000g ②12AH ③12.0v
⑤総評 4kgの重量はありますが、持ち運びに便利な専用キャリーバッグが付属になる大容量バッテリーです。ダイワ製電動リールに準拠し、整流された12Vを確実に出力してくれます。管理人も6年間保持して使用しておりますが、充電能力は80%まで落ちるも、デイゲームフル活用でも余力を残してくれています。
【ダイワ】タフバッテリー20000C 2015年発売
①6400g ②20AH ③12.0v~15.0v
⑤総評 エサ釣りからジギングまで、オフショア中心のアングラーに絶大な人気を誇ります。余裕のスタミナで長時間の釣りを可能にした持久力抜群の鉛バッテリーです。20AHの安定した容量性能と信頼性は、船舶やボートに標準装備されるほどのメジャーモデルです。
【ハピソン】中・小型電動リール用充電式 12Ahバッテリーパック YQ-118 2012年発売
①4900g ②12AH ③12.0v
⑤総評 鉛仕様のバッテリーでは小型軽量に設計される電動リール用になり、定格12v出力でダイワの電動リールにマッチングします。満充電サイクルは200回まで安定しますので、コストパフォーマンスの割合高く使用頂けます。
【BMOジャパン】ディープサイクルバッテリー13Ah 2017年発売
①4100g ②13AH ③12.0v
⑤総評 ダイワ・テイルウォークの電動リールを使用される方におすすめの12.0v出力定番モデル。重量が嵩張る反面、安定した13AHの容量と、満充電230サイクルの耐久性が多くの沖釣りアングラーに支持されるポイントになります。
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本記事のまとめ
今回の記事では、電動リール用の純正バッテリーの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①なぜ純正バッテリーをおすすめするのか?
②電動リール用バッテリーの確認項目
③電動リール用バッテリー13選のご紹介
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適した電動リール用バッテリーを選択頂ければと思います。
電動リール用純正バッテリーの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
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