ボートや船上からバーチカルにアオリイカを狙えるティップランエギングは、海水温の安定期に深場に集まる大型アオリイカをダイレクトに狙えることで、今般人気のルアーフィッシングの一つです。
今回北の住人では、ティップランエギングの説明に加え、ゲームを円滑に手返しよく、且つ釣果ップを期待できる専用スピニングロッドの選び方、ティップランエギンガーに人気の高い、最強の感度を誇る専用スピニングロッドを厳選し12選ご紹介して参ります。
是非最後までご覧になっていただき、ティップランエギングにトライして、大型アオリイカを手軽に豪快にキャッチして頂きたく思います。
ティップランの解説
ティップランにトライ、チャレンジしていく上で、ゲームの特徴と知識を身に着けていきましょう。
どんな釣りでも同じですが、知っているのと、知らずにチャレンジするのでは釣果の差に大きな開きが出てきます。
アオリイカ釣りの種類について
アオリイカをはじめ、イカ類を狙っていくゲーム・釣法は多岐に渡ります。
分類すると2種類に分かれ、ショアエギング・ティップラン・イカメタル・オモリグ・イカツノ胴付きといった疑似餌釣り。アジやサバを泳がせて、抱いたところに掛け針を送り込んでアオリイカを掛けていくヤエン釣り、ウキ仕掛けの先にイカ針へ鳥のささ身や魚肉を結んで掛けていくエサ釣りに分類されてきます。
地方やショア（岸釣り）・オフショア（沖釣り）といったシチュエーションによっても、メインの釣法に特色がありますが、本記事では、専用タックルでアオリイカをメインターゲットにするティップランについての解説と、タックルに併せていく専用ロッドのご紹介になります。
ティップランの解説
乗合船、或いはボート上から専用エギを足元に落とし込み（潮の速さでキャストする場合もある）、ボトム（底）付近を主体にアオリイカを狙っていくゲームがティップランです。潮下から船下まで、キャスト幅に水深が加わる攻略幅を活かして、アオリイカを効率的に狙って行けるゲーム性が特徴です。
ティップランの名称由来
ティップランとは、訳すと「穂先が走る」となり、エギを大きくしゃくる操作やステイ時（イカにエギを見せる間）に、アオリイカがエギを抱いたアタリで穂先が上下に走る（動く、元に戻る）を見せることで、ティップランという名称が生まれています。
ティップラン専用ロッドのメリット
ティップランに求められるロッドの性能は、大別すると二つのスペックの質に依存し、このスペックの良し悪しは釣果の差にも如実に表れてきます。ティップランのゲーム性や釣法以上に、ターゲットをアオリイカに絞り込んだ専用ロッドには、ゲーム特性やバイトの性質がロッドデザインに組み込まれ、ティップランジギンガーの重要アイテムになっています。
当初、管理人も汎用ロッドでティップランに挑み、釣果は連日数杯でしたが、某メーカーの専用ロッド購入後は、バイトキャッチの頻度が格段に増加し、以前とは比較できない釣果を得ています。
ティップ（穂先）の入り込み
専用ロッドが持つティップ（穂先）の動きと柔軟性の高さでバイトキャッチの確率が変わります。
ティップランでのバイトは、リーリングの違和感やラインを伝わってくる感覚と異なり、食わせの間に、上下に動くティップの動きでバイトをキャッチします。ティップラン専用ロッドには、イカがエギを抱いて引いたテンション、食い上げのテンョンがティップの動きに出てくるところを、目視で判断できる鋭敏で見やすいティップが搭載されています。
ベリーの柔軟性と弾性力
専用ロッドに構成されるベリー部分の柔軟性と弾性力（柔軟性）も、釣果とシャクリの操作性に直結してきます。
ティップに追従して入り込むベリーの柔軟性は、アオリイカが違和感を感じることなくエギを抱きこめ、弾きを抑えてヒットに持ち込みやすくなります。
シャクリのアクション時も、ベリーの弾性力がエギに自然な動きを与えてくれますので、誘いのテクニックも多くのメソッドを取り込めます。なによりも、弾性力が保持されたティップラン専用ロッドは、ロッド自身の反発力でエギを走らせてくれるため、連発するシャクリアクションの疲労軽減に貢献してくれます。
ティップラン専用スピニングロッドの選び方
ティップラン専用ロッドは、アングラー様がメインで楽しむ海域や平常時における潮流の速さ、狙いの深さによってもチョイスに幅があります。感度よく、繊細な作りのティップラン専用ロッドは、誤ったチョイスでは簡単にロッド破損にも繋がりますので、順序良く、確認が必要なロッドスペックを見ていきましょう
※（管理人も一度破断させています）
エギウェイトの対応負荷を見る
ティップランの一般的なロケーションでは、ボトムまでの水深が40m～50mになります。
使用するエギは、潮流の速さや海洋天候によっても多少の誤差は有りますが、浅場では30gから40g、それ以上のボトムレンジでは、シンカーを追加して80gで撃っていく場合もあります。
また、船下の攻略だけではなく、潮の流れに応じてキャストで奥から誘う場合もありますので、MAX60gのエギを操作できるロッドを中心にチョイスしていきましょう。
オールレンジ対応を狙って専用ロッドをチョイスしていくのは望ましくありません。バイトの感知とアクションによるロッドの耐久性に支障が出始め、釣果にも差が出てきます。
ティップランのエキスパートアングラー様は、少なくても2段に分けて、レギュラーモデルとディープレンジ攻略用で、2本を所持してティップランを楽しんでいます。くれぐれも、無理な使用は避けて頂くことをおすすめします。
長さから選ぶ
ティップラン専用ロッドは、今般のティップランの動向と攻略の幅を鑑み、3段階のレングスに分けられてラインナップされています。それぞれの長さの特徴は以下の通りです。
【ショートレングスモデル＝5ftクラス】
ベテランアングラー様やエキスパートアングラー様にも近年人気のショートレングスモデルは、テクニカルな誘いを得意とします。ティップラン専用ロッドに近年採用される高弾性のブランクス材の効果で、長さとシャクリ幅を必要としない誘いが可能となり、操作性の領域でも格段にアップしています。
目視のバイトキャッチが基本のティップランですが、ロッドをショート化することで、手元に伝わるラインテンションの抜けを感じ取ることも可能です。
【レギュラーレングスモデル＝6ftクラス】
操作の幅と船上での取り回しのバランスが取られたレギュラーレングスは、ティップランエギンガー様の多くが愛用する長さです。また、はじめてティップランにチャレンジされる方にもベストな長さになるでしょう。
【ロングレングスモデル＝7ft前後】
ボートエギングや春秋のホットシーズンに、キャストでの攻略に多用されるのがロングレングスです。
ナイトゲームでは、周囲への安全対策で、船やボートをアンカーをうって停泊することが多いため、足元へのバーチカルな攻めだけでなく、キャストで広範囲を探っていくのが有効です。また、潮が早い時期や海域でも、潮上へのキャストとカーブフォールでイカを誘っていきますので、取り回しに影響の出ない長さが有利になります。
ティップランにはじめてトライされる方は、バランスがとれるレギュラーレングスモデルがベストです。
ティップランに手慣れた方であれば、ショートとロングの2本立てのタックル装備が釣果アップに結び付くでしょう。
ティップラン専用スピニングロッド12選のご紹介
ここからは、ティップラン専用スピニングロッドのおすすめモデルをご紹介して参ります。
これからティップランにトライされたい方向けのエントリーモデル、ステップアップしたロッドで更に釣果を伸ばしたい方向けのエキスパートモデルに分けて紹介していきます。
①ロッドの長さ、②ロッド重量 ③対応エギ重量 ④総評を記載して行きますので、チョイスのご参考にされて頂ければ幸いです。
エントリーモデルのティップラン専用スピニングロッド
【スラッシュ】ARCARD SHELF ASS-612HFC 2022年発売
①185cm ②109g ③MAX100g
④総評 高感度カーボンソリッドティップが採用され、バイト感覚を養える最初の一本には最適なモデルです。エギの対応負荷も幅広く、各種の重量を使用しながらティップランのいろはを学ぶことが出来ます。最盛期にはイカメタルによる他釣法によるゲームにも転用できる便利な仕様です。
【メジャークラフト】NEWソルパラ ティップラン SPXJ-S682ML/TE 2020年発売
①207cm ②95g ③MAX70g
④総評 長さを感じさせないウェイトの配置とグリップバランスが、はじめてのシャクリ操作にも違和感を覚えない高効率モデルです。ティップカラーは最も視認性が高いイエローペイントになり、ナイトゲーム下でのバイトキャッチにも優れています。
【バレーヒル】レトロベーシック RBS-64TR 2019年発売
①195cm ②91g ③20g～60g
④総評 ラインテンョンの抜けもしっかり感じ取れる、手元感度と適度な入り込みを見せてくれるレギュラーモデル。はじめてのアングラー様におすすめ仕様になり、操作性と取り回しの良いロッドデザインが魅力の一本です。
【ダイワ】EMERALDAS X BOAT 2021年発売
①196cm ②79g ③15g～50g
④総評 入門アングラー様向けに専用開発されたエントリーモデル。
糸ふけによるライントラブルも抑制してくれるKガイドも搭載され、シャクリ操作を円滑に行えるブレーディングXも標準採用されています。ゲームの性質と楽しさを味わうにも十分すぎるスペックを保持します。
【ダイワ】エメラルダス MX BOAT 65MLS-S 2022年発売
①196cm ②80g ③18g～70g
④総評 使い手側が最新テクノロジーを感じ取れるベーシックモデル。
上位モデルにも引けを取らないX45によるネジレ防止とブレの無い張りのあるブランクスは、初心者様であっても、本格的にティップランを楽しんでいきたい方におすすめの最新モデルです。
【シマノ】セフィア BB ティップエギング S66M-S 2018年発売
①198cm ②88g ③MAX80g
④総評 ジャーク性能とティップ感度に優れ、視認性よくバイトをキャッチできるエントリーモデル。
入りと戻りが明確に出る、タフテックによるカーボンソリッドティップが採用され、十分なシャクリの誘いと耐久性、取り回しのロッドバランスが高ポイントになる、操作性抜群のティップランロッドです。
エキスパートモデルのティップラン専用スピニングロッド
【テイルウォーク】ティップバン SSD S66MH/SL-DEEP 2023年発売
①201cm ②94g ③MAX80g
④総評 深場から早潮など、テンションの掛かりが上がっても、十分なアワセの遊びが溜められるミディアムヘビーモデル。ティップに追従する素直なベリーと細身で張りの有るブランクスはテイルウォークの持ち味になり、多くのファンを納得させる操作性を見せてくれます。
【オーパデザイン】クレイジーオーシャン オーシャンブレイド スーパーセンシティブ OBL-65ML 2021年発売
①196cm ②134g ③MAX60g
④総評 手首を主体にシャクリ操作のバランス設計が施されたテクニカルモデル。
送り込みや瞬時のアワセにタイムラグが無く、積極的にアワセていくアングラー様には安定した操作感が得られると思います。管理人が購入したティップランロッドもこちらになり、十分な溜めを効かせることが出来る高反発力仕様です。
【ヤマガブランクス】バトルウィップ TR 69/D 2019年発売
①207cm ②80g ③50g～80g
④総評 キャストとバーチカル、どちらにも高次元で対応するハイパフォーマンス仕様。
多くのティップランアングラーが使用され、誰もが認める実力派です。バイトの出方も明確・繊細に出るティップバランスは、深場からの食い上げバイトにもしっかり追従します。
【パームス】アーマークラッドTR ATGS-63 SPRINT 2018年発売
①192cm ②90g ③MAX45g
④総評 浅場を狙ったベーシックスタイルで効力を発揮するエキスパートモデル。
天候、潮流に左右されないティップランエギングへのバーサタイル性は、パームスのロッドビルディング技術が表現されています。フレキシブル性も高く融合され、ライトキャストにもしっかり追従します。
【がまかつ】ラグゼ EGTR X S65M+-solid 2020年発売
①196cm ②77g ③40g～120g
④総評 こちらのラグゼも各種の環境下に対応するベリーの安定性を保持します。
早潮や二枚潮であってもステイの姿勢を維持するティップとベリーのバランスで、確実なフッキングアクションに移行できます。縦波にも素直に曲がる柔軟性で、すれたアオリイカにも違和感を与えません。
【オリムピック】ヌーボカラマレッティー GCROS-5112M-TS 2020年発売
①180cm ②78g ③MAX70g
④総評 手返し抜群に、パンチの弱いバイトにもしっかり入り込む、チタンソリッドティップ搭載の高感度モデル。
ラインテンションの抜けも感知し、目感度と手元感知で一気に釣果アップが期待できます。幅広いエリアや海域・シーズンへの対応性が高いモデルです。
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本記事のまとめ
今回の記事では、ティップラン専用スピニングロッドの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①ティップランの解説
②ティップラン専用ロッドのメリット
③ティップラン専用スピニングロッドの選び方
④ティップラン専用スピニングロッド12選のご紹介
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したティップラン専用スピニングロッドを選択頂ければと思います。
ティップラン専用スピニングロッドの説明を更に詳しく知りたい方は？
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それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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