アオリイカ狙いの釣り方で、最もメジャーな釣りのショアエギング。エギングは、エギをキャスト(投げる)、或いは足元へ落とし込み、沖目から近距離までアオリイカを誘っていく人気のルアーフィッシングです。
エギングタックルの中でも、エギのキャスト、コントロールに大きなウェイトを占めるスピニングリールは、近年の技術開発が著しく、各メーカーから競うように多くのモデルがリリースされています。安いものからハイエンドクラスになる高価なものまで価格帯も幅広く、エギング専用モデルから汎用モデルなど、ラインナップの多さからチョイスに迷われてしまう方も多いことでしょう。
今回北の住人では、アオリイカを釣るためのショアエギングに適したスピニングリールを、ダイワやシマノのなどの一流メーカーから厳選して20選ご紹介して参ります。加えて、HG(ハイギア)やXG(エクストラハイギア)などのギア比選択や番手(大きさ)の選び方、ショアエギングロッドに合わせていく各種ポイントをご説明していきます。
是非最後までご覧になって頂き、スピニングリール購入の参考になさって頂ければ幸いです。

- 専用モデル、汎用モデルの捉え方
- スピニングリール価格の考え方
- ショアエギングに求めるスピニングリールのスペック
- ショアエギング向きスピニングリール20選のご紹介
- エギング専用スピニングリール11選のご紹介
- 【シマノ】セフィア XR C3000SDHHG 2021年発売
- 【シマノ】セフィア BB C3000SDHHG 2022年発売
- 【シマノ】セフィアSS C3000SDHHG 2019年発売
- 【シマノ】ステラ C3000SDHHG 2022年発売
- 【シマノ】ヴァンキッシュ C3000SDHHG 2023年発売
- 【シマノ】ヴァンフォード C3000SDH 2020年発売
- 【ダイワ】イグジスト LT2500S-DH 2022年発売
- 【ダイワ】エアリティ LT2500-DH 2023年発売
- 【ダイワ】エメラルダス エア LT2500-DH 2021年発売
- 【ダイワ】エメラルダス RX LT2500-XH-DH 2023年発売
- 【ダイワ】エメラルダス LT LT3000S-CH-DH 2019年発売
- エギング対応可能汎用スピニングリール9選のご紹介
- エギング専用スピニングリール11選のご紹介
- スピニングリールのお手入れ方法
- 本記事のまとめ
- スピニングリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
専用モデル、汎用モデルの捉え方
エギングに関わらず、釣りの種類や、ルアーフィッシングのターゲットによっても専用スピニングリールはラインナップされますが、その中でも、エギング専用スピニングリールのメリットや捉え方、汎用モデルをチョイスする際の考え方を見ていきましょう。
エギング専用モデルの捉え方
エギング専用スピニングリールには、エギのキャスト性能からコントロールとバイトキャッチ性能、シャクリ操作時に発生する荷重に対する耐久性についても専用設計が図られていますが、エギング専用スピニングリールに求める最大のスペックは本体重量の軽量化になり、耐久性と本体重量は両天秤になってしまいます。
エギング専用スピニングリールは、その両天秤を凌駕するリール本体の素材、各所パーツの採寸と重量バランスも見事に配分され、持ち重りしない操作性と巻き性能も実現しています。
管理人もエギング専用スピニングリールを使用したことはありますが、汎用モデルにはない操作性とエギのコントロール性能は、まさに各メーカーの技術の賜物といってもいいと思います。
汎用モデルのチョイスと考え方
汎用モデルをチョイスする多くのアングラー様は、エギング以外の釣りやルアーフィッシングにも転用していきたいという考えが少なからずあろうかと推察致します。管理人も同様に、自分が購入できる最大限のクラスのリールを購入し、エギングでの使用時は、スプール交換やリールハンドルの変更で対応しています。
汎用モデルの利点として、多くの釣りでの使用を考慮したコストパフォーマンスにあるといっても過言ではないでしょう。エギングに使用するスピニングリールの番手(大きさ)は、バス釣りや渓流域のトラウトゲームにも相通ずるため、多くのアングラー様がチョイスする番手です。
アングラー様ご自身が、釣法や釣り種にどれだけウェイト絞るかでモデルチョイスの考え方や捉え方も変わってきます。年間釣行のほとんどがエギングであれば、専用モデルが有利に働いてくれます。
逆に、釣法の幅を広く構えて楽しみたいアングラー様は汎用モデルをおすすめします。

スピニングリール価格の考え方
専用モデル、汎用モデルの選択が終わると、お財布との緻密な相談になるでしょう。
価格もピンきりになり頭を悩ませますが、考え方一つでチョイスの仕方も変わってくるものです。
リールを構成する材料、部品加工技術、最新技術設計開発費など、よいスピニングリールは、自ずと高価格に設定されています。これは必然的なことであり、リールのパフォーマンス性能をより長く維持し、耐久性が高い高剛質な製品には避けて通れない部分でもあります。
ですが、釣法の幅を活かし、どれだけの期間使用していくかでコスパの良し悪しは決まります。
釣りに対して多くの時間を割くアングラー様であれば、リール価格÷(おおよその年間釣行×耐用年数)で一回当たりのコストを計算するでしょう。
このように計算していけば、ハイエンドクラスのリールも遠い存在ではなく、かっこいいタックルを所持している満足感や優越感も、リール価格から割引して計算できるのではないでしょうか。なによりも、欲するリールを手に入れることで、釣りに対するモチベーションのアップに直結してきます。
※押しつけではありませんことをご了承願います。
管理人がフィッシングギア購入時に必ず考えることは、「安物買いの銭失い」にならないように、購入に悩んだら、上のクラスを無理してでもチョイスします。リールの故障に対する修理費や買い替え価格の増加で苦い思いをしたことも多々あります。

ショアエギングに求めるスピニングリールのスペック
ここからは、エギングに適した番手、ギア比、重量、バランスに加えて、必用スペックの説明を加えて行きます。
リールの番手(大きさ)と重量
アオリイカや狙いたいイカの種類や大きさにもよりますが、セッティングしたいリールの番手はシャクリ操作の幅とロッドの長さ、アングラー様の持久力に依存し、手首を支点にして楽にロッドをあおれる大きさが重要になります。
ロッドの長さが8.3~8.6ftの長さであれば、リール本体の重量は160gから250gの範囲に収まると、軽快なシャクリのアクションが行え、メーカー様で多少の番手の誤差はありますが、近年流行のCサイズ(コンパクト仕様)含めて、ダイワであれば2000番から2500番、シマノであれば2500番から3000番が適正番手になります。
ショアエギング専用モデルとしてラインナップされるスピニングリールであれば、エギングへのフィッティング性は間違いありません。
ギア比の選択
ショアエギングのアクションは、高速でのラインスラッグ回収を行った後のジャーキング、ダートアクションが基本の操作になります。狙ったポイント・レンジから外れないように、ラインスラッグを早めに回収し、フォールアクションに移行するために、ハイギア(H)以上エクストラハイギア(XH)が理想のギア選択になります。
ハイギアはギア比5.6以上、エクストラハイギアは6.2前後が、ハンドル1回転当たりのローター回転数になります。

ドラグ仕様
ショアエギングでヒットするイカは、小型のものからキロアップの大型まで含め様々です。
大型イカのファイトは強く、逃れようとする持久力も長い為、ランディング間際まで寄せても、更に沖に向かって走るケースが多々あります。その時に手助けしてくれるリールの有利な機構がドラグです。
ホットシーズンのアオリイカは、瞬発的なパンチを見せる事が多々あり、細いラインとショックリーダーを多用するエギングでは、この瞬間にラインブレイクするパターンを管理人も何度も経験しています。
沖目でイカが乗った場合(メインラインが長く出ている状態)と、手元や近場で乗った場合(メインラインが短い状態)では、張力は同じでも、ライン一点に掛かる力の分散具合が変わりますので、この時にドラグが良い綱引きをしてくれ、ラインブレイクを防いでくれます。
近年のスピニングリールに採用されるドラグ機構はどれも高性能仕様で、滑らかなスプール回転を伴ったライン放出性が高くなります。組み込まれるカーボンワッシャーの枚数の増加、材質改良が加えられ、タフで柔軟な滑り出しが確保されています。

巻き性能と滑らかさ
ショアエギングでは、イカのバイトをキャッチするアクションは、フォールやステイだけに留まりません。ゆっくりとしたリトリーブや、フォールさせながらのリトリーブでもイカはアタックしてきます。
リトリーブ中のイカのバイトはショートバイト(別名:イカパンチ)が多く、触手が触れただけの僅かな感触を拾っていくパターンもあり、リトリーブの滑らかさはメリットになってきます。アジングやメバリング、トラウトゲームと同様に、ロッドティップに頼ったキャッチだけではなく、リールの巻き性能でバイトをキャッチしなければいけないパターンも多くあり、この時リールの巻きの滑らかさが大きな武器になります。
ダイワのLT仕様やエアローター、シマノのマイクロモジュールギア、アブガルシアのフリクションフリー(摩擦レス仕様)など、今般のスピニングリールには、滑らかさと静かなリトリーブを実現できる技術が備わっています。
ダブルハンドル(DH)の必要性
エギング専用機にダブルハンドル仕様が多く設定される理由の一つとして、エギをコントロールする上でのアクション制御にあります。エギの動きをを止めたい、或いは狙いのレンジ・ポイントでステイさせたい時、バイトの間で抱く時間を待っているときなどは、余計なハンドル回転を与えたくはありません。
ハンドルが惰性で回転することで、エギに異質な動きを与えてしまいます。ダブルハンドルには、自転を抑える為のバランス保持の役目があり、センシティブにイカを攻略していく際にも役立つ仕様です。
ですが、今般のスピニングリールのイナーシャ(回転惰性)は抑えられ、ハンドルの自重によるスプール回転は大幅に抑えられていますので、ダブルハンドルでなければならいということはありません。
純正ハンドル以外にも、チューニングパーツのショップでも多機能なハンドルがリリースされていますので、後からでもお好みに合ったハンドルを組み合わせていくのも楽しみのひとつになっていきますよ。

下記に、チューニングパーツメーカーのスタジオヘッジホッグ様のサイトを記載いたします。
ショアエギング向きスピニングリール20選のご紹介
ここからは、エギング専用スピニングリールと、他ゲームとの併用も可能な汎用スピニングリールをご紹介して参ります。①重量、②ギア比、③ドラグ仕様 ④総評を記載していきますので、チョイスのご参考にされて頂ければと思います。
エギング専用スピニングリール11選のご紹介
ここでは、ショアエギングのために設計開発された、専用スピニングリールを紹介して参ります。
前述で解説を加えてきた、エギングで必要とされる機構が多く備わっています。
【シマノ】セフィア XR C3000SDHHG 2021年発売
①185g ②6.0 ③ラピッドファイアドラグ
④総評 シマノ最新のエギング専用設計のスピニングリール。
エギのキャストに効果を発揮するロングストロークスプールが搭載され、バイトキャッチには滑らかで静かな巻き心地を誇るサイレントドライブも採用されたことで、エギングリールとして最高の使用感に仕上がっています。
ダブルハンドル且つハイギア仕様で、手返しよくゲームが楽しめます。
【シマノ】セフィア BB C3000SDHHG 2022年発売
①235g ④6.0 ③ラピッドファイアドラグ
④総評 ハイパフォーマンスのエギング専用設計ながら、価格面でも落ち着いた新型モデル。
本体重量も235gまで軽量化され、耐久性と共に、操作性と感度の充実に努められています。
エギング専用として、この価格帯の中ではNo1の人気とエギング性能を搭載するスピニングリールです。
【シマノ】セフィアSS C3000SDHHG 2019年発売
①220g ②6.0 ③リジッドサポートドラグ
④総評 シマノのラインナップでは中堅に位置する専用リールですが、その性能は上位モデルのセフィアXRに迫るものがあります。ティップランとの併用も可能になり、エギングゲーム全域での良質なタックルバランスを見せてくれます。
【シマノ】ステラ C3000SDHHG 2022年発売
①220g ②5.8 ③リジッドサポートドラグ(デュラクロス仕様)
④総評 シマノフラッグシップのダブルハンドルモデル。
バーサタイル性が高いステラにおいて唯一の専用仕様になり、ハンドル仕様に加えた適性の高さを見せてくれます。高次元に纏められる最新機能をエギングで堪能するのも一つの醍醐味でしょう。
【シマノ】ヴァンキッシュ C3000SDHHG 2023年発売
①175g ②5.8 ③リジッドサポートドラグ(デュラクロス仕様)
④総評 MGLシリーズ最高峰のヴァンキッシュからラインナップされるダブルハンドル仕様。
実力は誰もが認めるハイエンドクラスの最新仕様で、エギングでの操作性も折り紙付きです。
軽量エギでも楽に飛ばせるインフィニティーループ搭載と、操作の手返しをアップするハイギアモデルがおすすめです。
【シマノ】ヴァンフォード C3000SDH 2020年発売
①180g ②5.3 ③カーボンマトリックスドラグ
④総評 ルアー専用機としてリリースされたヴァンフォードのモデルにあって、エギング仕様として設計されたダブルハンドル仕様。エギの遠投性能とキャストやアクション疲れを抑制するバランス性能と軽量化、イナーシャ(慣性による回転)を極限まで抑えたリトリーブ性能もおすすめです。
【ダイワ】イグジスト LT2500S-DH 2022年発売
①170g ②5.1 ③ATD TYPE-L(オートマチックドラグシステム)
④総評 元よりイナーシャ(回転惰性)の抑制に優れたイグジストのダブルハンドル仕様は、ショートジャークが主体の攻略でも、僅かなエギの挙動をコントロールします。悪天候下でも細糸のライントラブルはほぼ皆無となり、手返しと操作性の満足感は他のスピニングリールの追従を許していません。
【ダイワ】エアリティ LT2500-DH 2023年発売
①165g ②5.1 ③ATD TYPE-L(オートマチックドラグシステム)
④総評 軽量化・低慣性化・重量バランスの最適化を目指したエアリティのダブルハンドル仕様は、ダイワからのラインナップモデルの中では、エギングに最も適した仕様であると思われます。軽さがもたらすシャクリの操作性、モノコックボディーが感じられる耐久性は、どんなターゲットが相手でも高次元にゲーム成立を完遂してくれます。
【ダイワ】エメラルダス エア LT2500-DH 2021年発売
①195g ②5.2 ③ATD(オートマチックドラグシステム)
④総評 ダイワが誇るモノコックボディは、アクションが大きなゲームに高適正を発揮し、エギングゲームにおいても最高の強度を見せてくれます。エギングモデルとしてのフラッグシップは、最軽量ボディーとLT仕様を纏った高次元のスピニングリールに進化しました。
【ダイワ】エメラルダス RX LT2500-XH-DH 2023年発売
①205g ②6.2 ③ATD TYPE-L(オートマチックドラグシステム)
④総評 ダイワエギングリールの設計思想が見事に具現化され、高次元なエギング操作性を発揮する専用モデル。
ドラグには実績の高いATD TYPE-Lが採用され、更なるライトラインでの攻略にも特化出来ます。
大型アオリイカを照準を絞り、磯場やストラクチャーを専門に撃っていくアングラー様には是非おすすめになり、新基準のエギング専用リールを体感していただきたく思います。
【ダイワ】エメラルダス LT LT3000S-CH-DH 2019年発売
①245g ②5.6 ③ATD(オートマチックドラグシステム)
④総評 ダイワエギングイメージカラーを纏い、LT仕様で機能も万全の専用設計。
瞬時のパンチに対応するATD、巻きの精度と軽量化に貢献するエアローター搭載で、高コスパモデルでありながらも、専用設計としての片りんを随所に感じられる使用感です。
エギング対応可能汎用スピニングリール9選のご紹介
各メーカー様から汎用機としてリリースされている、エギングゲームにもしっかり対応出来るスピニングリールをご紹介して参ります。
【アブガルシア】ZENON 3000SH 2021年発売
①165g ②6.2 ③カーボンマトリックスドラグシステム
④総評 アブガルシアスピニングリールのフラッグシップになるゼノンは、進化を遂げた筐体バランスと軽量ボディーの操作性が特色になり、高いレベルでエギングに適合します。フリクションフリーによる極上の滑らかな巻き心地を誇り、僅かなバイトもキャッチできるスピニングリールです。
【アブガルシア】Revo ALX THETA 3000SH 2020年発売
①230g ②5.2 ③カーボンマトリックスドラグシステム
④総評 ライトゲームからエギングのシャクリ操作まで、軽量ルアーの操作性とコストパフォーマンスの高さが特色の汎用スピニングリール。ZENONと比較しても精密構造は同規格になり、細かな最新機構を除けば、他のモデルと比較してもエギングゲームに相性の良さを見せる操作性に仕上がっています。
【ダイワ】カルディア LT3000-CXH 2021年発売
①205g ②6.2 ③ATD(オートマチックドラグシステム)
④総評 ミドルクラスの一角であるカルディアLTは、発売開始から絶大な人気を誇り、相方のフリームスとは見た目の好みで別れます。各種のルアーゲームに順応し、エギングにも好対象。ハイエンドモデルにも引けを取らない最新技術採用で、スペアスプールを購入して種類別にラインを巻いておけば、シチュエーションに応じたゲームに転用可能です。
【ダイワ】フリームス LT3000-CXH 2021年発売
①210g ②6.2 ③ATD(オートマチックドラグシステム)
④総評 カルディアとは双璧を成すミドルクラスを代表するスピニングリール。
質感、操作性、順応性もほぼ同一で、エギングをはじめとしたルアーゲームには、是非とも保持しておいて損はないバーサタイル性がポイントです。
【テイルウォーク】SPEAKY 2500SXGX 2023年発売
①220g ②6.2 ③カーボンワッシャードラグ
④総評 漆黒ボディーの重厚感に加えて、ラフな使用にも耐え抜くアルミマシンカットボディーの耐久性が群を抜く高剛性モデル。ハンドルノブにはファットタイプのI型ノブが採用され、リトリーブバランス向上とエギの操舵性に快適性を得られます。
【シマノ】ツインパワー 2500S 2020年発売
①210g ②5.3 ③リジッドサポートドラグ
④総評 シマノのスピニングリールの中ではステラ以上の人気を博す、伝統のツインパワーをエギングゲームにオススメいたします。技術革新はさることながら、ツインパワーの最大の武器は、金属ローターと筐体とのバランス性能にあり、ラインの巻取り時や負荷が掛かった場合でのスプールへのライン整列性など、軽量リグのキャスト時に多発しやすいキャストトラブルを、大幅に抑制してくれるところにあります。
【シマノ】アルテグラ C3000HG 2021年発売
①225g ②6.0 ③リジッドサポートドラグ(フェルトワッシャー仕様)
④総評 シマノ伝統のアルテグラも、コンパクト軽量ボディーを纏って2021年に新モデルがリリースされ、エギングへの好適性を見せています。先代モデルから大幅に進化し、アングラーを納得させてくれるスピニングリールとして確固たる地位を築いています。
【シマノ】ミラベル 2500SHG 2022年発売
①205g ②6.2 ③リジッドサポートドラグ(フェルトワッシャー仕様)
④総評 シマノの高コストパフォーマンス機として新たにラインナップされたミラベルも、上位モデルのヴァンキッシュの血統を引き継ぐMGL仕様。エギングでの使用感、遠投性から低イナーシャ性についてもシマノの古参技術は継承されながら、ガッチリしたホールド感も保持したスピニングリールに仕上がっています。
【シマノ】ナスキー C3000HG 2021年発売
①240g ②6.2 ③リジッドサポートドラグ(フェルトワッシャー仕様)
④総評 シマノの高コストパフォーマンス機として君臨してきたナスキーも、今モデルから価格以上の最新機構が搭載され、初心者向けを脱してミドルグレードへ仲間入りです。血統としてフラッグシップのステラの血脈になる巻き感は健在です。
更に気になるスピニングリールが御座いましたら、下記のECサイトで検索頂ければ、お気に召すスピニングリールが見つかるかも知れません。
スピニングリールのお手入れ方法
先にも述べたように、リールは完全なる精密機械です。高価になればなるほど、大型に成ればなるほど精密具合や精度が増していきます。管理人は精密機器の設計開発を本業としておりますので、その観点から最低行いたいお手入れ方法をご紹介します。
実績としては2007年式メタニウムと2003年式ツインパワーは、今だメインフィッシングギアとして現役で活躍してくれています。
では、以下に箇条書きで説明していきます。
・メンテナンス頻度は釣行時毎回行います。例えば、3日連続で釣行する場合、1日毎行うようにしましょう。この積み重ねが、高価なリールを正常な状態で維持するコツです。ロッドも同じです。
・ドラグを緩めてスプールを外します。その後、手で分解出来る箇所は、しっかり分解してから真水(無ければ水道水)で洗浄します。
・その後、日陰干しで完全乾燥させます。日向は厳禁です。急激な水分蒸発で、水に含まれているカルキやカルシウムが部品上で結晶化してしまい、固着や異音の原因になります。また、固着していた異物が剥がれ落ちて、ベアリング内部やギア類に噛みこみ、動作不良の原因にもなります。
・乾燥後、綿棒を使って、細部やベール周辺、回転部を乾拭きしますが、けば立った糸くずは内部に残さないように注意が必要です。
・乾拭き後、リールメーカー純正のグリスとオイルで注油を行います。高速回転するシャフトを支持する両ベアリング(スプールシャフト含む)にはオイルを注油、ハンドルノブや低速回転部はグリスを塗布するようにしましょう。狭い箇所には、ティッシュペーパーやピンセット先端に少量付けて回転部を回してオイルを送り込みます。いずれも、油膜が出来る程度のほんの少量にします。注油しすぎると、逆に異物やゴミを呼び込んでしまいます。
・ラインローラー部(内部にベアリング有)は、綿棒や細く絞ったティッシュペーパーで乾拭きを重点的に行います。この部分は、一番外に面している部分ですので、先にも述べたように、注油量を誤るとゴミや異物を呼び込み、かみこんでしまいますので、注油量はごくわずか(半滴)です。
・その後、元通りに組み上げて、回転部を回して、異常が無ければ終了です。その後はリール収納ケースや個別の収納BOXに保管し、ゴミの付着を防ぎましょう。
ばらして組み上げる自信がない方は、スマホなどで動画を取りながらばらして、逆の手順で組み上げれば問題ありません。

各メーカー様の純正注油をご紹介
【ダイワ】純正注油セット
【シマノ】純正注油セット
【アブガルシア】純正グリス
【アブガルシア】メンテナンスキット
本記事のまとめ
今回の記事では、ショアエギングゲームで使用したいスピニングリールの詳細を紹介してきました。
①専用モデル、汎用モデルの捉え方
②スピニングリール価格の考え方
③ショアエギングに求めるスピニングリールのスペック
④ショアエギング向きスピニングリール20選のご紹介
⑤スピニングリールのお手入れ方法
以上をご参考になって頂き、自身に適したショアエギングのスピニングリールを選択頂ければと思います。
スピニングリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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