ソルトライトゲームの中でも、アジをルアーフィッシングで狙えるアジングは、そのお手軽さゆえに、初心者の方からベテランアングラー様まで、幅広い釣り人の間で人気を博したゲームフィッシングになっています。
その傍ら、突き詰めていくと奥が深い釣りでもあり、各フィッシングギアメーカー様からは、ロッドやリール、ルアーに至るまで、アジングに特化されて設計開発された専用モデルが各種ラインナップされているほどです。
ショア(岸釣り)からルアーで狙えるアジのサイズも幅広く、ポピュラーなサビキ釣りでもおなじみの豆アジをはじめ、専門的に狙うアングラー様は20cmを優に超える大きさの尺クラスもキャッチしています。
アジのバイトは、豆アジの弱いバイト(アタリ)もさることながら、大型に成ればなるほど異種独特のバイトを発し、その繊細なバイトをキャッチするためには、ルアーロッドの感度以上にスピニングリールの巻き性能に左右される多面性を持っています。
今回北の住人では、アジングに向くスピニングリールのスペックの見方と選び方に加え、微細なアジのバイトをキャッチすることが出来、且つアジングで使用する超軽量ルアー・リグのキャストにも対応した、アジング向きスピニングリールを一挙22選ご紹介して参ります。
最後までご覧になっていただき、アジングにトライされたいアングラー様のリールチョイスのご参考にさせて頂ければ幸いです。
- アジングの特徴
- スピニングリールの優位性
- アジング向きスピニングリールのスペックと選び方
- アジング向きスピニングリール22選のご紹介
- アジング専用スピニングリールのご紹介
- 2000番台アジング向き汎用スピニングリールのご紹介
- 【シマノ】ステラ C2000S 2022年発売
- 【シマノ】ヴァンキッシュ C2000S 2023年発売
- 【シマノ】ヴァンフォード C2000SHG 2020年発売
- 【シマノ】ツインパワー C2000S 2020年発売
- 【シマノ】アルテグラ C2000S 2021年発売
- 【ダイワ】イグジスト LT2000S-H 2022年発売
- 【ダイワ】イグジスト SF SF2000SS-P 2023年発売
- 【ダイワ】AIRITY LT2000S-H 2023年発売
- 【ダイワ】ルビアス FC LT2000S 2020年発売
- 【ダイワ】カルディア FC LT2000S 2021年発売
- 【アブガルシア】ZENON 2000S 2021年発売
- 【アブガルシア】REVO ALX THETA 2000S 2020年発売
- 1000番台アジング向き汎用スピニングリールのご紹介
- スピニングリールのお手入れ方法
- 本記事のまとめ
- アジング向きスピニングリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
アジングの特徴
多くの魚種をターゲットに楽しむことが出来るライトソルトゲームですが、その中でもアジングで釣果を上げるためには、アジの特徴を抑えてトライされた方がよいでしょう。
先述したように、異種独特のバイト性質を見せるアジですが、その他のライトゲームターゲットと比較してみましょう。
アジのバイトの特徴
吸い込み系のバイトを見せる魚種は多岐に上りますが、その中でもアジのバイトの特徴を見ていきます。
・典型的な吸い込み系の捕食を見せる。
・バイトが強く出る反転引きもゼロではありませんが、ほとんどの場合は追い食い姿勢を見せる。
・明確な引きをロッドで感じるバイトよりも、ラインからリールに伝わるショートバイトが多発する。
・ラインを伝わる振動系だけでなく、リトリーブ(リールを巻く)からリールハンドルに伝わるラインテンションの変化、或いは巻きの違和感の察知。
以上がアジのバイトの特徴になります。
口切れ多発
アジがフッキングした後、キャッチするまでの間にバラしてしまうことが良くあります。
アジの口元周辺は、吸い込み系の魚によくある柔らかい薄皮状になっており、アミやシラスを大量に捕食するために口を大きく開いてエサを追い回す捕食習性があります。
そのために、唇周りが特に薄い皮になっており、フッキングポイント如何では、ここから身切れをしてバラシを誘発してしまいます。大型固体になればなるほど顕著に表れ、釣り人からのテンションと魚が抵抗するテンションが合わさり口切れを起こしてしまうわけです。大型のアジをキャッチした際に、口元を確認すると身切れしている固体をよく見かけるのもこれが原因になっています。
スピニングリールの優位性
ここからは、アジの特徴を踏まえて、どのようなスピニングリールがアジングに向いているか解説していきます。
ゲームにトライされる以上、アングラーの性としては沢山釣る、大きいのが獲りたいのが本筋と思いますので、出来る限りアジングに見合ったスピニングリールで釣果を上げていきましょう。
他のライトゲーム向きのスピニングリールは使えない?
もちろん使用は可能です。メバリングをはじめとした多くのソルトライトゲームは、軽量リグ・ルアーを主体にした攻略方法は共通になりますので、キャスト性能からリトリーブ性能を兼ね備えていれば、バーサタイルなスピニングリールとして応用は問題ありません。
専門性の高いリールの優位性
先にも述べたように、アジの繊細なバイトをリールの性能も加味しながらキャッチしていけば、より大きい、より多くのアジをキャッチしていけます。
アジングで多用する極細ラインの遠投性能を活かした超軽量のジグ単(ジグヘッド単体リグ)のキャストや、滑らかな静粛性を保持したリトリーブ性能、アジの口切れを抑制するドラグ機構の搭載など、アジングに専門性の高いスピニングリールを専用的に使用していけば釣果は自ずと伸びてきます。
アジングにのめりこんでいるアングラー様(管理人も含む)は、エリアトラウトとアジングで共用されている方も多く見られますが、アジのバイトはトラウトよりも繊細で、潮の流れの中からバイトをキャッチしていかなければならず、リトリーブ、或いはリーリング性能が極められたスピニングリールをチョイスすることで、釣果の差も明確になってきます。
アジング向きスピニングリールのスペックと選び方
今般各リールメーカー様からリリースされるスピニングリールはどれも高性能であり、また、アジングや或いはライトゲーム専用にチューニングが施された専用スピニングリールをはじめ、各種のルアーゲームに応用が利く汎用スピニングリールが多種多様にリリースされています。
各モデルにはスペック表が明記されますが、どの項目のスペック範囲を確認していくか見ていきましょう。
リールの大きさ≒番手
各メーカー様間でのリールの大きさ(番手ともいいます)には多少の差異はありますが、以前と比べると番手表記の規格は揃い、型式の番手確認で大きさの想像は付くようになってきました。但し、番手が同じであれば全て同じ大きさとは限りませんので注意は必要です。
現在のスピニングリールの仕様には、スプールサイズはそのままに、本体ボディーの筐体サイズを一段落としたCサイズ(コンパクトサイズ)が加えられ、アングラー様の要望に応じた細分化も図られていますので、お好みに合わせてチョイスの幅が広がっています。
ベストサイズは!?
ライトゲーム全般でベストなリールは2000番が適正サイズになります。
スピニングリールは、小型になるにつれてリール全体の感度、つまり、リトリーブ中のバイトや巻き途中での違和感をキャッチしやすくなってきます。これは、使用される材料の体積やギア、シャフトの小型化から得られる精密組み上げ、各所に塗布されるグリスの量による摩擦抵抗の低減で、手元に伝わる各種の伝導性が高くなるためです。
アジングの場合、港湾内の小場所や波静かな静穏なポイントでは、リーリングでのバイト感度が更に上がる1000番台または500番台を使用するアングラー様も増えています。いずれにおいても、シチュエーションに適したアジングロッドとの重量バランスを考慮していかなくてはなりません。
ライトライン専用機
ライトゲームとライトラインに照準を合わせた専用モデルの確認も必要になってきます。
この種のリール群は、超軽量リグキャストにおいてもライン放出性を高められるように、スプールの深さとスプールエッヂのデザイン性など、専門的なチューニングが施されています。
アジング用としてリールのチョイスに迷われたり、手始めの一機として感覚を養う意味では、専用機に頼った選び方も視野に入れておきましょう。
シャロースプールのおすすめ
前述したように、アジングに使用するメインラインはライトラインが多く、PEラインであれば0.4号クラスのチョイスになります。ライン自体も軽量になり、使用するリグ・ルアーも超軽量クラスも多用していくため、キャストを円滑化するために、ライン放出性が高いシャロースプールモデルがおすすめになります。
標準糸巻き量
アジをターゲットにしていくうえで、スプール全体のラインストック量も確認しておく必要もあります。
キャスト時のライン破断、根掛かりや係留ロープやブイへの巻き込み時のライン高切れも考慮していくと、ナイロン・フロロであれば4lbが100m以上、エステル・PEラインであれば0.4~0.8号が100m巻けるラインストック量を保持していれば、安心したゲームを楽しめます。
スペアスプール適合機種のおすすめ
アジングでのベストサイズになる2000番台のスピニングリールは、アジングを含むライトゲームだけでなく、他の釣りやルアーゲームで使用するアングラー様も多く、多種多様にリリースされるているサイズの中でもトップクラスのニーズを誇ります。フレッシュではエリアトラウト、ソルトでは小型のイカを狙うライトエギングなど、多くのターゲットを相手に楽しめる番手です。
釣り・ゲーム毎に釣種専用リールを準備できれば問題ありませんが、同時にお財布事情も厳しくなってくるのは確かです。ここで着目しておきたいのは、チョイスしたいスピニングリールに、各メーカー純正やチューニングパーツメーカーからリリースされているスプールが適合しているか否かです。
チューニングスプールが準備されているモデルであれば、ゲームによって用途が異なるメインラインの巻きや、各ゲームに合わせた仕様にチューンナップが出来ますので、お好みのスピニングリールを各種の釣りに使いまわすことも可能になってきます。
ギア比(巻取り長さ)の選択
ルアーを魚にしっかり見せながら、アピール重視のゲームを展開するアジングにとって、ハンドル一回転当たりのルアーの移動量をコントロールできるギア比の選択も必要不可欠です。
アピール重視はローギア・ノーマルギア
トライしやすく、容易に始められるアジングですが、メインになるリトリーブメソッドはゆっくりしたただ巻きになります。アジにルアーをしっかりと認識してもらい、食わせの間と吸い込みの間を与えるためには、人が歩くスピードよりスローなリトリーブスピードにコントロールすることが重要です。
ハンドル一回転を1秒として、60cm~70cmのリトリーブスピードを維持できるローギア、或いはノーマルギアでのリトリーブコントロールを中心にゲーム展開出来れば自ずと釣果は付いてくるでしょう。
手返し重視のハイギア
メバリングやライトゲームに手慣れたアングラー様であれば、リールハンドルの回転スピードは制御可能ですので、ハイギアを中心にしてチョイスしていけば、他ゲームへの転用もしやすくなってきます。
ハイギアであれば、キャスト後のラインスラッグ(糸ふけ)回収も手早く済ませることが出来、ルアー回収から次のキャストまでのインターバルを狭めることによって、手返しを上げながら釣果アップに貢献してくれるでしょう。
ドラグ性能
ライトゲーム全般に言えることですが、メバリングやアジングは、キャスト精度を上げるため、ロッドも細く柔らかく、使用するラインもセンシティブなライトラインになってきます。引張強度に強いPEライン使用時でも、極力細いショックリーダーを結束して使用します。
予期せぬ大型のヒットや、タックル強度を上回る強い引きを見せる他魚種のヒット時には、リールのドラグ性能がファイトの優劣を付けることも多々あります。
また、前述でも述べたように、アジは口切れを起こしやすい魚ですので、アワセ時やファイト時のラインテンションを、ドラグを介して往なしていく必要もあります。
今般リリースされるスピニングリールには、調整幅が広く、きめ細かな調整が出来る最新ドラグが搭載されています。魚との綱引きを円滑に進め、滑らかなライン放出で、ライン破断からロッド破断防止まで、スピニングリールには無くてはならない機構になります。
調整機構は、スプール上部のダイヤルで各社様共通ですが、ダイワのATD(オートマチックドラグ)やアブガルシアの2wayドラグ(ワッシャー順番組換え可能)など、独自のドラグ構造が的確にアジのキャッチに貢献してくれます。
フィーリング(滑らかさ)
アジングに対して頼りになるのが、各リールメーカー様が独自で開発搭載されている、回転フィーリングアップのための仕様です。ハンドル回転からスプールの上下ストローク、ギア噛みの精度までが緻密に設計され、滑らかな巻き心地と感度の集中化で、リーリング中の違和感やショートバイトを察知しやすくなっています。
ダイワのタフデジギアを主幹としたLT仕様、シマノのインフィニティクロスやインフィニティドライブが組み合わされたサイレントドライブ、アブガルシアのFriction-Free(フリクションフリー)がこれにあたります。
今回ご紹介していきますスピニングリールは、これらの回転の滑らかさとフィーリングを保持したモデルが中心になります。
アジング向きスピニングリール22選のご紹介
ここからは、アジング専用のスピニングリールと、汎用性の高いスピニングリールを番手別にご紹介して参ります。
専用リールについては、ラインナップされるモデルの領域から、汎用性の高いリールはベスト形式をチョイスし、①リール重量、②ギア比(巻取り量)、③巻取り量、④ドラグ仕様 ⑤総評を記載して行きますので、ご参考にされて頂ければ幸いです。
アジング専用スピニングリールのご紹介
こちらでは、各リールメーカー様からアジングに特化して設計された、専門性の高いスピニングリールをご紹介して参ります。
【シマノ】ソアレ XR 2022年発売
①135g~165g ②4.7~6.1 ③58cm~82cm ④リジッドサポートドラグ
⑤総評 シャロースプール搭載と、シビアなドラグセッティングが可能になるライトライン専用機。
アジングをはじめとするライトゲームに特化されるソアレブランドですので、アジングについても如何様な攻略メソッドにも答えてくれるセンシティブモデルです。
【シマノ】ソアレ BB 2022年発売
①155g~185g ②4.7~6.1 ③58cm~82cm ④カーボンマトリックスドラグシステム
⑤総評 500番台から2000番クラスまで、アングラー様の好みでチョイスが可能になるハイバリューの専用モデル。
ハイレスポンスドラグも搭載され、アジの大きさや引きに対してにオートマチックに追従してくれる、滑らかなラインの放出でキャッチ確率を上げてくれる専用機です。
【ダイワ】月下美人MX 2018年発売
①190g ②4.8~5.2 ③60cm~68cm ④ATD(オートマチックドラグシステム)
⑤総評 ハイバリューモデルとしながらも、ダイワ最新機構が搭載されるライトゲーム専用開発品。
巻きの滑らかさを保つLT仕様も完備され、エアローターとの相乗効果により、巻きの感覚の中にある僅かなバイトのキャッチに貢献してくれます。
【ダイワ】月下美人 X 2020年発売
①195g~200g ②4.8~5.2 ③60cm~68cm ④ATD
⑤総評 LT仕様とエアローターの採用で、巻きの軽さとバイトキャッチにこだわったアジング専用仕様。
ロングキャスト-ABSも搭載され、初めてメバリングにチャレンジされるアングラー様にも、キャストのポテンシャルを実感頂けるモデルに仕上がっています。
2000番台アジング向き汎用スピニングリールのご紹介
各リールメーカー様から多数リリースされる汎用モデルのスピニングリールの中から、アジングにベストマッチする2000サイズのリールをピックアップして紹介していきます。
【シマノ】ステラ C2000S 2022年発売
①170g ②5.1 ③69cm ④リジッドサポートドラグ(DURAクロスワッシャー)
⑤総評 トラウトゲーム全般で絶大な人気を誇るステラは、アジング界隈でも絶対的な信頼性を誇ります。
巻きと飛びを高次元で両立させるハイエンドモデルは、アジングゲームでもトップクラスの快適性を見せ、インフィニティクロスとインフィニティドライブの精密な合わせ技は、リトリーブ途中の僅かな違和感を逃しません。
【シマノ】ヴァンキッシュ C2000S 2023年発売
①145g ②5.1 ③69cm ④リジッドサポートドラグ(DURAクロスワッシャー)
⑤総評 MGL仕様の最高峰になり、巻き出しの軽さと軽やかな巻き心地で数多のバイトをキャッチできるハイレスポンスモデル。フィネスゲームに高次元で対応可能で、C14+採用によるボディーの軽量化はシマノトップクラスを誇り、センシティブなゲームにはステラ以上の人気を博します。
【シマノ】ヴァンフォード C2000SHG 2020年発売
①150g ②6.1 ③82cm ④カーボンクロスワッシャードラグ
⑤総評 ルアーゲーム専用機として開発されたヴァンフォードからは、他の釣りにも幅広く転用可能な2000番のハイギアモデルをおすすめします。
巻きの釣りに必要な静粛性の高いギアフィーリングを実現するマイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブも標準搭載され、巻きの中でのバイトキャッチに力を発揮してくれます。
【シマノ】ツインパワー C2000S 2020年発売
①180g ②5.1 ③69cm ④リジッドサポートドラグ(フェルトワッシャー)
⑤総評 シマノ伝統モデルのツインパワーは、アジングでの軽量リグキャストでも飛距離抜群な快適性を見せてくれます。ロングストロークスプールとラインの整列効果が相まって、規則的、且つストレスのないライン放出性を実現してくれます。
【シマノ】アルテグラ C2000S 2021年発売
①185g ②5.1 ③69cm ④カーボンクロスワッシャードラグ
⑤総評 ハイバリュークラスのモデルにあって、今モデルでは大幅な進化が加えられたバーサタイルモデル。
上位機種から引き継がれるシマノ最新機構と巻きの軽さを実現し、幅の広いライトゲームの領域でも多くのファンを抱える人気機種です。
【ダイワ】イグジスト LT2000S-H 2022年発売
①155g ②5.8 ③76cm ④ATD TYPE-L
⑤総評 巻きのコントロール、感度をを確実なものにできるダイワ最新のハイエンドモデル。
イナーシャ抑制はクラストップになり、巻く・止める・合わせるの3拍子を遺憾なく発揮出来ます。
相手になるモデルはシマノのステラになり、好みによって人気は二分されています。性能の高さは小型になればなるほど顕著に表れ、2000S-Hもセンシティブなゲームにバッチリハマります。
【ダイワ】イグジスト SF SF2000SS-P 2023年発売
①140g ②4.6 ③60cm ④ATD TYPE-L
⑤総評 オリジナルイグジストからスーパーフィネス向きにメーカーチューンが加えられた最新モデル。
ダイワ独自のあらゆるメソッドと加工技術が網羅され、ライトゲームに照準を絞り込んだギリギリのチューニングスペックを武器に、幅広いターゲットのキャッチに貢献します。
【ダイワ】AIRITY LT2000S-H 2023年発売
①145g ②5.8 ③76cm ④ATD TYPE-L
⑤総評 ダイワハイスペックモデルの両翼に位置するエアリティは、コンスタントにアジを拾っていくランガンゲームにおすすめです。マグネシウムをメイン素材に用いたクラストップクラスの軽量機となり、随所に最新機構を備えたエアドライブデザインは、繊細なアジングにとって無くてはならない存在価値を見せてくれます。
【ダイワ】ルビアス FC LT2000S 2020年発売
①150g ②5.1 ③67cm ④ATD
⑤総評 ザイオン+モノコックが採用され、高精密に組まれるルビアスの静粛感もアジングに適したスペックです。
ダレの発生しないタフデジギアは時間経過と共に滑らかさを増長し、アングラーの意図するノイズレスな回転を実現してくれます。
【ダイワ】カルディア FC LT2000S 2021年発売
①175g ②5.1 ③67cm ④ATD
⑤総評 ハイバリューモデルの域を脱したカルディアも、最新のエアローター+大口径タフデジギアにより軽く滑らかな回転をアジングに活かせるモデルです。
ZAION V(カーボン含有樹脂)で纏ったボディーの仕上がりも、回転耐久性を大幅に向上させてくれています。
【アブガルシア】ZENON 2000S 2021年発売
①145g ②5.2 ③69cm ④カーボンマトリックスドラグ
⑤総評 アブガルシアのハイエンドスピニングリールであるゼノンも、フリクションフリーの滑らかな巻き心地とAMギアリングデザインによる静粛性がアジングにベストなチョイスになります。
意図的な左右非対称な筐体バランスは、スローな釣りに活かされてきます。
【アブガルシア】REVO ALX THETA 2000S 2020年発売
①200g ②5.2 ③69cm ④2WAY DRAG(カーボンマトリックスドラグ)
⑤総評 ミドルスペックながらもしっかりしたリーリング裁きでバイトを拾えるバーサタイルモデル。
ロケットラインマネジメントシステムによる均一な巻取りピッチで、超軽量リグキャスト時のライン放出性を高めてくれます。ゼノンとの比較でも見劣りしない性能の高さが人気のポイントです。
1000番台アジング向き汎用スピニングリールのご紹介
ここからは、更にバイトに拘ってゲームを展開したいアングラー様におすすめしたい1000番台のスピニングリールをご紹介して参ります。違和感を察知する感度の向上と、より細いラインを使用したセンシティブな攻め方を堪能できます。
【アブガルシア】ZENON 1000S 2020年発売
①142g ②5.2 ③65cm ④2WAY DRAG(カーボンマトリックスドラグ)
⑤総評 管理人も保持する1000番のスピニングリールになりますが、ライトソルトゲームとトラウトゲームには絶対の自信を持っておすすめします。よりセンシティブに繊細に、丁寧なリトリーブで一匹を獲りに行くためのゼノンの高機能が凝縮されています。
【シマノ】ミラベル 1000 2022年発売
①175g ②5.0 ③66cm ④カーボンクロスワッシャードラグ
⑤総評 ハイバリューモデルとは到底思えない凝縮された手感度と、任意のポイントに思うがままに打ち込めるフェザーリング(放出ラインコントロール)のしやすいリールデザインを駆使して、数を獲っていきたいアングラー様にはおすすめにな最新モデルです。
【シマノ】ヴァンキッシュ 1000SSSPG 2023年発売
①140g ②4.4 ③55cm ④リジッドサポートドラグ
⑤総評 アジング専用機を思わせる1000SSSPGは、巻きの軽いデッドスローのローギアが搭載された超コンパクトモデル。ショートハンドルからのバイトキャッチ感度は使用していただけると納得頂けると思います。特筆したいのは金属系のバイト伝導率にあり、他に類を見ないリーリング性能も持ち合わせています。
【シマノ】ステラ 1000SSPG 2022年発売
①165g ②4.4 ③55cm ④リジッドサポートドラグ(DURAクロスワッシャー)
⑤総評 ルアーマンの憧れになるステラの1000SSPGも、ヴァンキッシュのはるか上をいく快適な操作性と釣果確率の倍増を見込めます。アジングやエリアトラウトゲームでは、約半数のアングラーの手中に納まっている実力は保証付きになり、最強のインフィニティループはスーパーライトリグで本領発揮してくれます。
【ダイワ】フリームス FC LT1000S 2021年発売
①180g ②5.2 ③64cm ④ATD(オートマチックドラグシステム)
⑤総評 1000番台のストロークが見せるタフデジギアとLIGHT & TOUGHの巻き出しの軽さで、エントリーモデルとしてもおすすめになり、リトリーブメインのアジングを極めることが可能なハイバリューモデル。
アジングエキスパートの方も使用されているのをよく見かけるメジャーなコンパクトモデルです。
【ダイワ】イグジスト SF 1000S-P 2023年発売
①135g ②4.6 ③57cm ④ATD TYPE-L(オートマチックドラグシステム)
⑤総評 ライトゲームやトラウトフィッシング、そしてダイワをこよなく愛するフリークスが待ちに待ったスーパーフィネス完全対応スペシャルモデル。
小さなボディーに全てが高密度に組み込まれ、掌と一体になってキャッチする繊細なバイトと、スーパーライトリグの圧倒的な飛距離性能は、広範囲に散らばるアジのメインシーズンには最強のアイテムになるでしょう。
更に気になるアジング向きスピニングリールが御座いましたら、下記↓↓↓↓のECサイトから検索頂ければ、お気に召すスピニングリールが見つかるかも知れません。
スピニングリールのお手入れ方法
先にも述べたように、リールは完全なる精密機械です。高価になればなるほど、大型に成ればなるほど精密具合や精度が増していきます。管理人は精密機器の設計開発を本業としておりますので、その観点から最低行いたいお手入れ方法をご紹介します。
実績としては2007年式メタニウムと2003年式ツインパワーは、今だメインフィッシングギアとして現役で活躍してくれています。
では、以下に箇条書きで説明していきます。
・メンテナンス頻度は釣行時毎回行います。例えば、3日連続で釣行する場合、1日毎行うようにしましょう。この積み重ねが、高価なリールを正常な状態で維持するコツです。ロッドも同じです。
・ドラグを緩めてスプールを外します。その後、手で分解出来る箇所は、しっかり分解してから真水(無ければ水道水)で洗浄します。
・その後、日陰干しで完全乾燥させます。日向は厳禁です。急激な水分蒸発で、水に含まれているカルキやカルシウムが部品上で結晶化してしまい、固着や異音の原因になります。また、固着していた異物が剥がれ落ちて、ベアリング内部やギア類に噛みこみ、動作不良の原因にもなります。
・乾燥後、綿棒を使って、細部やベール周辺、回転部を乾拭きしますが、けば立った糸くずは内部に残さないように注意が必要です。
・乾拭き後、リールメーカー純正のグリスとオイルで注油を行います。高速回転するシャフトを支持する両ベアリング(スプールシャフト含む)にはオイルを注油、ハンドルノブや低速回転部はグリスを塗布するようにしましょう。狭い箇所には、ティッシュペーパーやピンセット先端に少量付けて回転部を回してオイルを送り込みます。いずれも、油膜が出来る程度のほんの少量にします。注油しすぎると、逆に異物やゴミを呼び込んでしまいます。
・ラインローラー部(内部にベアリング有)は、綿棒や細く絞ったティッシュペーパーで乾拭きを重点的に行います。この部分は、一番外に面している部分ですので、先にも述べたように、注油量を誤るとゴミや異物を呼び込み、かみこんでしまいますので、注油量はごくわずか(半滴)です。
・その後、元通りに組み上げて、回転部を回して、異常が無ければ終了です。その後はリール収納ケースや個別の収納BOXに保管し、ゴミの付着を防ぎましょう。
ばらして、組み上げる自信がない方は、スマホなどで動画を取りながらばらして、逆の手順で組み上げれば問題ありません。
各メーカー様の純正注油をご紹介
ダイワ純正注油セット
ダイワ リールオイル2
ダイワSLPワークス メンテナンスグリス104.
シマノ純正注油セット
シマノ ディスクドラググリス DG09
アブガルシア純正グリス
アブガルシア メンテナンスキット
本記事のまとめ
今回の記事では、アジング向きスピニングリールの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①アジングの特徴
②スピニングリールの優位性
③アジング向きスピニングリールのスペックと選び方
④アジング向きスピニングリール22選のご紹介
⑤スピニングリールのお手入れ方法
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したスピニングリールを選択頂ければと思います。
アジング向きスピニングリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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