サーフ・磯場、防波堤のショア(岸)から大型の魚を狙えるショアジギング。そのショアジギングで使用する釣り道具の中でも、魚をキャッチする上で重要アイテムであるスピニングリールですが、アングラーの方々はどのようなスピニングリールを使用しているのでしょうか?
今回北の住人では、ショアジギングに適したサイズ(番手≒大きさ)や各種仕様、搭載機能を見ながらショアジギングにマッチするスピニングリールの選び方に加え、ショアジギングに適合性が高く、多くのアングラー様に人気のあるスピニングリールを一挙22選ご紹介して参ります。
ダイワ、シマノ、アブガルシア、テイルウォークなど、名立たるリールメーカー様から数多くリリースされるスピニングリールの中から、ショアジギングにスペック(規格)が適したスピニングリールをチョイスするには迷われてしまうことと思います。高価なお買い物になるため当然の事でしょう。また、それほど今般リリースされるスピニングリールのモデルは高性能であるという証でしょう。
是非最後までご覧いただき、アングラー様ご自身が納得頂ける、ショアジギング向きのスピニングリール選択のご参考にされて頂ければ幸いです。
- ショアジギングの特徴
- ショアジギング向きのスピニングリールを選ぶ時のポイント
- ショアジギング向きスピニングリール22選のご紹介
- 5000番クラスまでのスピニングリールのご紹介
- 【アブガルシア】ZENON 4000SH 2021年発売
- 【アブガルシア】REVO SP Beast 4000SH 2023年発売
- 【アブガルシア】Revo ALX THETA 5000H 2020年発売
- 【シマノ】ステラ C5000XG 2022年発売
- 【シマノ】ステラ SW 5000HG 2020年発売
- 【シマノ】ツインパワー XD C5000XG 2021年発売
- 【シマノ】ツインパワー SW 5000HG 2021年発売
- 【シマノ】ツインパワー C5000XG 2020年発売
- 【シマノ】ストラディック C5000XG 2019年発売
- 【シマノ】ストラディックSW 5000XG 2020年発売
- 【シマノ】ヴァンフォード C5000XG 2020年発売
- 【シマノ】アルテグラ C5000XG 2021年発売
- 【ダイワ】イグジスト LT5000-CXH 2022年発売
- 【ダイワ】AIRITY LT5000D-CXH 2023年発売
- 【ダイワ】セルテート LT5000D-XH 2019年発売
- 6000番クラスのスピニングリールのご紹介
- 5000番クラスまでのスピニングリールのご紹介
- ショアジギング対応スピニングリールを扱う注意点
- スピニングリールのお手入れ方法
- 本記事のまとめ
- スピニングリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
ショアジギングの特徴
ショアジギングはスーパーライトショアジギング(SLJ)、ライトショアジギング、ショアジギング、ロックショアと大別して4種類のクラスに分類されます。
釣りとしての敷居も高くなく、大物相手に手軽にトライ出来ることで今般大人気のショアジギングですが、多くの魚種がターゲットになり、そしてヒットしてくる魚のサイズも大型から小型まで様々になります。そんなショアジギングというゲームフィッシングの特徴を見ていきましょう。
ショアジギングで釣れる・狙える魚
投じるメタルジグやルアーのサイズ、シーズンにもよりますが、ブリやカンパチ、サワラなどの大型フィッシュイーターがヒットしてくる確率が高いのがショアジギングです。また、ボトム(海底近辺)にメタルジグ・ルアーを通すことで、ヒラメやマゴチのようなフラットフィッシュ、岩礁や根回りに生息するロックフィッシュ(根魚)もターゲットになってきます。
回遊ポイント・エリアが合えば、キャスティングゲームで同等の人気を集めているシーバス(鱸=スズキ)のヒットも多く見られます。五目釣りという釣り用語がありますが、まさに多くの魚種、しかも大型サイズがヒットしてくるのがショアジギングです。
専門性の高いゲームでは!?
ショアジギング専用ロッド、高いパフォーマンスを見せる高機能のスピニングリールを操りながら、メーターを超える大型魚種にターゲットを絞り、離島や沖磯などの未知の領域でゲーム性を高めてくれているアングラー様も多数いらっしゃいます。ショアジギング人気のポイントは、エキスパートなアングラー様の頑張りがあるといっても過言ではないでしょう。
しかしながら、そこまで深くのめり込まずとも、スピニングリールなどの性能ポイントを抑えた道具のチョイスで、最高に楽しい、スリリングな釣りが出来るのがショアジギングです。
ショアジギング向きのスピニングリールを選ぶ時のポイント
スピニングリールは、価格に応じて性能、操作性、軽量感など、扱いやすさとパワー性能も向上していきます。高価であればあるほど癖のない、万人のアングラー様が納得頂ける扱いやすいリールに仕上がっています。管理人には、初心者向き、ベテラン・エキスパート向きといった分類の概念はなく、ご自身がこのリールは扱いやすいと思うフィーリングの方が大事だと思っています。ここからは、ショアジギングで、押さえておきたい各種のポイントを見ていきましょう。
スプール容量(ラインストック量)を見ていく
ショアジギングでは、メインラインに2号以上の比較的太いレベルのPEラインを使用します。
最近のアングラーの方々の傾向として、大型とのファイトでアドバンテージを得るために、3~4号を多用する方も大勢いらっしゃいます。超大型を狙うロックショアでは、5号以上のPEラインで魚に対峙していきます。ラインの太さは、ターゲットの種別であったり、投じていくメタルジグ・ルアーの重量によって、使用する号数(太さ)も上がっていきます。
スプールへの糸巻き量は、どの太さ(2号以上)のPEラインであっても、300m以上(最低200mは必須)は必要になります。まずは、このラインストック量を保持したスピニングリールの選択が必要になってきます。
最低ラインストック量の計算は、以下のような計算になります。あくまでも管理人の試算と試験になります。
①キャストで150m
②キャストポイントの深さが20m(フリーフォール)
③ヒット時にドラグから引き出されるラインの長さ30m今日
④大型ヒット時のライン余裕度100m
トータル300mになるわけです。
スピニングリールの番手(大きさ)
上記のラインストック量をクリアしてくるリールの番手は、自ずと決まってきます。前述したように、ショジギングクラスでは大型魚種のヒットも珍しくなく、使用するロッドもMH(ミディアムハード・ヘビー)クラス以上の硬めのロッドがメインになってきます。
合わせていくショアジギングロッドのブランクスパワー、長さによってもスピニングリールの大きさは変化していきますが、現在流行の仕様であるコンパクト仕様(Cサイズ)含めて、ダイワであれば4000番以上、シマノであれば5000番以上、アブガルシアで4000番以上がはPE2号を200m確保出来る大きさになります。
管理人がショアジギングに推奨する番手(大きさ)は、初心者の方であっても、経験者であっても、大型魚種にも汎用が利く6000番になります。沖磯や離島、沖堤防をメインにゲーム展開される方であれば、アドバンテージを高く保てる8000番以上も視野に入れるのもベストな選択です。
今回紹介していくスピニングリールは、PE2号が200m以上巻けるスプールが搭載されたスピニングリールに焦点をあてていますので、ご安心して商品を比較検討下さい。
ギア仕様の見方
ショアジギングのアクションは、高速リトリーブ、ジャーキング、ショートピッチジャーク、ハイピッチジャークなど、高速、またはラインスラッグが多量に発生してしまうアクションが基本になります。
次のアクション、キャストに移行するために、ラインスラッグ回収、ルアーピックアップを早めに行える、ハイギア(H)以上エクストラハイギア(XH)が理想のギアになります。ハイギアはギア比5.6以上、エクストラハイギアは6.2前後が、ハンドル1回転当たりのスプール回転になります。
ハンドル1回転当たりの巻き取り長さを算出したいのですが、スプールへのライン残量や、メインラインの下巻きの量で、ローター中心からメインライン表面までのスプール直径が変化しますので、全てが同じ長さで巻き取れているかは正確には何cmとは言えませんのでご了承願います。
ドラグ仕様の優劣
ショアジギングでヒットする魚は、大型魚種も当然多くなり、引きの強さも強力になります。また、大型青物であれば、ファイトの強さだけでなく、抵抗する持久力も長時間になり、ランディングポイントまで寄せても、更に下に、沖に向かって走るケースが多々あります。
その時に手助けしてくれるリールの機構がドラグです。沖側で魚に引かれる場合(メインラインが長く出ている状態)と、手元や近場で引かれる場合(メインラインが短い状態)は、張力は同じでも、ライン一点に掛かる力の分散具合が変わります。この時にドラグが良い綱引きをしてくれ、ラインブレイクを防いでくれます。
今般各メーカー様からリリースされているスピニングリールのドラグ機構はどれも高性能になります。
モデルスペックが上がるにつれて、組み込まれるワッシャーの枚数も増加し、摩擦による熱の発生を抑制しながら焼き付きによるスプールロックも防いでくれます。
余程の安価版スピニングリールでない限り、しっかりしたドラグ調整を行うことで、大型とのファイトを成立させてくれるでしょう。
ベイトリール(両軸リール含む)と、スピニングリールでは、メインラインに対する直線負荷は変わってきます。ベイトリールは直線巻き、スピニングリールは巻取る構造上、ツイスト巻きになりますので、スピニングリールから放出されるラインは常に捻じれており、魚による引きによるラインに対する負荷率も大きく変わってきます。スピニングリールのドラグ構造が精密に設計されているのはこのためです。
滑らかな巻取りの優位性
ショアジギングでの大型青物のバイトは大きくはっきりしており、またプラグを使用したトップレンジの攻略では、目視でのバイトキャッチを確認しながらヒットに持ち込みます。トラウトやバスフィッシングのフィネスゲームや、メバルやアジをターゲットにしたライトゲームでは、リトリーブ感覚の中に僅かに発生する違和感やショートバイトを拾っていきますが、ショアジギングでのバイトはそこまでセンシティブなゲームではありません。
しかし、ショアジギングでは、リトリーブするルアー・メタルジグの大きさによる引き抵抗、ヒット後のパワーファイト時における滑らかな回転性能は、リールの持つ巻き上げパワーに増長されて最大の武器になります。滑らかな巻取りが出来るスピニングリールは、キャストの回数や長時間に及ぶゲームの疲労度軽減にも確実に効果を見せてくれますので、巻取りの軽さが搭載されたスピニングリールのチョイスが望ましくなってきます。
ダイワであればLT仕様、シマノはサイレントドライブ、アブガルシアではフリクションフリーのように、今般リリースされているスピニングリールには、滑らかさを追求する最高の技術が採用されるモデルも多数ありますので、その恩恵に預かりながら、ゲームを優位に進めるのも良い方法です。
ショアジギング向きスピニングリール22選のご紹介
ここからは前述までの説明を加味した、ショアジギング向きのスピニングリールをご紹介して参ります。
リールの番手(大きさ)別に分類して紹介していきますので、是非ご参考にされてみてください。
①リール重量、②ギア比、③糸巻き量(PE3号)、④ドラグ仕様 ⑤総評を記載していきます。
5000番クラスまでのスピニングリールのご紹介
ここでは、5000番クラスまでのスピニングリールを紹介していきます。
このクラスのモデルは、ライトショアジギング、シーバスゲームにも転用でき、幅広いゲームで使用頂けます。
【アブガルシア】ZENON 4000SH 2021年発売
①170g ②6.2 ③200m(計算値) ④カーボンマトリックスドラグ
⑤総評 アブガルシアスピニングモデルのフラッグシップであるゼノンは、左右非対称の筐体形状が採用される、絶妙なリトリーブバランスが取られたスピニングリールです。
キャスティングゲームに加え、ロックフィッシュゲームにも応用が利くバーサタイル性が高い仕様に仕上がっています。
【アブガルシア】REVO SP Beast 4000SH 2023年発売
①225g ②6.1 ③200m(計算値) ④カーボンマトリックスドラグ
⑤総評 ゼノンの遺伝子が受け継がれる弟分であるSPビーストも、随所にアブガルシアが誇る最新機能が搭載されるミドルスペックの筆頭格です。C6 V-Rotor(ローター)とフリクションフリーの相乗効果は、高速リトリーブやパワーファイトにおいても主導権を譲らない巻き性能を見せてくれます。
【アブガルシア】Revo ALX THETA 5000H 2020年発売
①365g ②5.6 ③240m ④カーボンマトリックスドラグ
⑦総評 アブガルアシアからリリースされる、まさにバーサタイル性能の高さがポイントのスピニングリール。
新たなフリクションフリー構造が採用されたことで、軽快な巻き心地とスリリングなファイトの中にもアドバンテージを背負ったゲーム展開が可能になります。
【シマノ】ステラ C5000XG 2022年発売
①260g ②6.2 ③200m ④リジッドサポートドラグ(DURAクロス)
⑦総評 スピニングリールの最高峰であるステラもまた、ショアジギングでも最高のパフォーマンスと圧倒的な操作性の良さを見せてくれる究極の精密装置です。インフィニティループのキャスト飛距離は群を抜き、遠投性能が高次元で求められるキャスティングゲームには無くてはならない存在です。
【シマノ】ステラ SW 5000HG 2020年発売
①420g ②5.7 ③240m ④ヒートシンクドラグ
⑤総評 ステラSWシリーズでは最も小型になる5000番ですが、オリジナル5000番との基本部品構成の違いにより、巻き上げパワーは上を行きます。大型から超大型がヒットする確率が高いショアジギングでは、魚を掛けた後の安心感と魚を引き寄せるパワーのレベルはSWが適正レベルになるでしょう。
【シマノ】ツインパワー XD C5000XG 2021年発売
①245g ②6.2 ③200m ④リジッドサポートドラグ
⑤総評 オリジナルツインパワーとの比較でも、ソルトゲームでのパワー勝負と安定したキャスト飛距離はXDに軍配が上がります。MGLシリーズ最強のマグナムライトローターは、引きの強いソルトゲームにおいてもスプールへの負荷が抑えられ、次のキャストでもスムーズにラインが放出されやすい、精密な巻き取りが可能になります。
【シマノ】ツインパワー SW 5000HG 2021年発売
①415g ②5.7 ③240m ④X タフドラグ
⑤総評 ツインパワーSWもステラ同様に、ローター強度からギア機関部まで、ソルト仕様の強度でしっかり作り込まれています。初めて手にされる方は、オリジナルのツインパワーとの差を確実に体感でき、サクラマスゲームやオフショアジギングへの転用にも効果を見せてくれます。
【シマノ】ツインパワー C5000XG 2020年発売
①260g ②6.2 ③200m ④リジッドサポートドラグ
⑤総評 今モデルのツインパワーにもAR-C スプールが搭載され、シマノの代名詞を名乗れる高性能モデルに更に進化しています。耐久性の大幅な向上とキャストからリトリーブ性能、しっかりとしたシマノスペック継承が、シマノスピニングリールのロングセラーモデル座している理由を感じられる一機です。
【シマノ】ストラディック C5000XG 2019年発売
①950g ②6.2 ③200m ④カーボンクロスワッシャードラグ
⑤総評 5000番にはパワーハンドルも搭載され、ソルトではライトショアジギングからショアジギング、サーフからのサクラマス狙いなど、AR-C スプールを活かした長距離を狙うキャスティングゲームに高適正を見せてくれます。PEラインにも優しいワンピースベールで、トラブルの抑制にも貢献します。
【シマノ】ストラディックSW 5000XG 2020年発売
①430g ④6.2 ③240m ④X タフドラグ
⑤総評 ソルトモデルのストラディックSWも、オリジナルからブラッシュアップしたパワー感を体感できます。ショアジギングからハードロックフィッシュゲームまで、突っ込みの鋭い魚の突進を、XタフドラグとXシップでいなし止めながら寄せる事が出来ます。
【シマノ】ヴァンフォード C5000XG 2020年発売
①220g ④6.2 ③200m ④X タフドラグ
⑤総評 ルアーフィッシング専用機としてリリースされたヴァンフォードの中でも、5000番クラスはショアジギング対応機として、十二分に実力を発揮できます。巻きの感覚はステラを思わせるイナーシャが抑えられたシルキーな巻き心地になり、C14+が採用されたボディー素材で、バランス感覚の良い操作性を実現できます。
【シマノ】アルテグラ C5000XG 2021年発売
①285g ④6.2 ③200m ④X タフドラグ
⑤総評 シマノミドルスペック伝統のモデルが大幅進化し、ソルトゲーム完全対応機としてランクアップしたモデルです。当該価格帯にあって、サイレントドライブやAR-Cスプールなど、シマノ最新機構が惜しげもなく採用され、バーサタイル性だけでなく、高耐久で高剛質な仕様に進化しています。
【ダイワ】イグジスト LT5000-CXH 2022年発売
①220g ②6.2 ③200m ④ATD-L
⑤総評 シマノのステラとは常に鎬を削る性能の高さと人気を二分するダイワのフラッグシップモデル。
徹底的に抑えられたイナーシャ(慣性運動=惰性)コントロールとモノコックボディーが織りなす質実剛健振りは、大型青物の抵抗をねじ伏せる底力を秘めています。
【ダイワ】AIRITY LT5000D-CXH 2023年発売
①205g ②6.2 ③200m ④ATD-L
⑤総評 軽いリール=弱いの概念を突き破る強心臓のドライブギアが搭載され、低慣性化と重量バランスの最適化も施された次世代モデル。根幹となるエアドライブデザインの精度と、アングラー側からの入力にレスポンスよく答えるLT仕様は、ミドルウェイトのショアジギングにもベストマッチします。
【ダイワ】セルテート LT5000D-XH 2019年発売
①295g ②6.2 ③200m ④ATD-L
⑤総評 ショアジギングでセルテートをチョイスする場合、C(コンパクト)サイズよりもドライブギアのパワーに勝る従来サイズがおすすめです。リーリングバランスが保たれるうえ、大型青物ヒット後のファイト性能も圧巻の一言。管理人もCサイズから従来モデルの買い替えで満足しています。
6000番クラスのスピニングリールのご紹介
ここからは、専用的にショアジギングに特化させて使用したい、操作性と取り回しの良い6000番モデルをご紹介して参ります。ショアジギング・キャスティングゲーム完全対応のミドルスペックからハイスペックリールまでをご覧になっていって下さい。
【シマノ】ステラ SW 6000HG 2020年発売
①425g ②5.7 ③300m ④ ヒートシンクドラグ
⑤総評 ステラが本来持つ高精密度に完璧な剛性と耐久性が加わった、高次元のタフネスモデル。
巻きの軽さは静粛なインフィニティドライブから伝達される軽快な回転性能にあり、特殊なスプールリング形状を持つAR-Cスプールで、重量級のメタルジグからプラグまで、圧倒的な飛距離でサーチの幅を広げてくれます。
【シマノ】ツインパワー SW 6000HG 2021年発売
①420g ②5.7 ③300m ④ ヒートシンクドラグ
⑤総評 力強いリトリーブとキャスト飛距離、加えてスムーズなドラグの滑り出しと、3拍子がショアジギングに見合ったバランスの良いスペック幅がとられるSWモデル。バーサタイルなキャスティングゲームに多用され、伝統のツインパワーの高耐久性は引き継がれています。
【シマノ】ストラディックSW 6000HG 2020年発売
①440g ②5.7 ③300m ④X タフドラグ
⑤総評 バスフィッシングで養われた巻きの軽さと取り回しの良い操作性は受け継がれ、ソルトシーンでの活躍が目覚ましいインフィニティドライブ搭載モデル。掌にしっくりハマるハンドルノブを活かしながら、巻き上げパワー十分に思う存分なファイトを堪能できるスピニングリールです。
【ダイワ】セルテート SW 6000-H 2021年発売
①375g ②5.7 ③300m ④ATD
⑤総評 セルテートの機関心臓部には、G1ジュラルミンタフデジギアが採用され、長期に渡って、強い巻き具合と滑らかさを維持します。代を追うごとにローターイナーシャが改善され、ガッチリしたホールド感を増したSWモデルです。新たにラインナップに加わった6000番、ショアジギングアングラーは待ち望んでいたことでしょう。
【ダイワ】フリームス LT6000D-H 2021年発売
①325g ②5.7 ③300m ④ATD
⑤総評 ドライブ性能からスプール容量まで、ショアジギングをターゲットに入れた寸法設計。価格以上の仕上がりを見せるタフデジギア経由のパワーモデルになり、パワーライトノブLタイプも標準装備されています。ロッドと一体になった振り抜き感は中堅リールとしては最高の仕上がりです。
【ダイワ】カルディアSW 6000D-H 2022年発売
①425g ②5.7 ③300m ④ATD
⑤総評 メーカー提供後は、前評判以上のキャスティング性能と、フルメタル(AL製)で構成されたモノコックボディの剛性感で、ショアジギングからオフショアジギングにも応用可能な高性能振りを発揮しています。大口径タフデジギアを搭載により、大型ヒットでも慌てずに対処可能になります。
【ダイワ】ブラスト LT LT6000D-H 2018年発売
①370g ②5.7 ③300m ④ATD
⑤総評 ショアジギングではひそかな人気のブラストにも当年代モデルから6000番が追加になり、より使用出来るルアー・メタルジグの重量幅を広げることが出来るようになりました。他形式と各所のパーツに互換性が高い為、自分なりのチューニングで、更に使いやすくレベルアップも可能なスピニングリールです。
更に気になるショアジギング向きのスピニングリールが御座いましたら、下記のECサイトで検索頂ければ、お気に召すスピニングリールが見つかるかも知れません。
ショアジギング対応スピニングリールを扱う注意点
リールの扱いやスピニングリールを使い熟している方は熟知されていると思いますが、念のため下記に箇条書きで注意点を羅列して行きます。
・リールを地べたや岩の上に直接置かない⇒リール表面へのキズ発生や、最悪の場合、砂や小石を巻き込んで、駆動部に侵入し、スプールやギアの破損に繋がります。
・リールを落下させない⇒最近のリールは軽量化され、落下衝撃に強くなったと言われても、表面に出来たスクラッチ(小さいキズ)や金属クラック(欠け)が継時劣化して、目に見えない内部で進行していきます。それが、次の衝撃やファイト中の力の掛かりで破損に至るケースも少なくありません。
・リールの水中落下も極力避ける⇒ロッドにセットした状態で、落下させてしまうケースが多々ありますが、極力注意するようにしましょう。特に海水への落下は、ソルト対応でもダメージが大きいので、直ぐ真水で洗浄することをおすすめします。
以上は、ベイトリールでも同様ですので、精密機械を扱っている気持ちで接していきましょう。
スピニングリールのお手入れ方法
先にも述べたように、リールは完全なる精密機械です。高価になればなるほど精密具合や精度が増していきます。管理人は精密機器の設計開発を本業としておりますので、その観点から最低行いたいお手入れ方法をご紹介します。
実績としては2007年式メタニウムと2003年式ツインパワーは、今だメインフィッシングギアとして現役で活躍してくれています。では、以下に箇条書きで説明していきます。
・メンテナンス頻度は釣行時毎回行います。例えば、3日連続で釣行する場合、1日毎行うようにしましょう。この積み重ねが、高価なリールを正常な状態で維持するコツです。ロッドも同じです。
・ドラグを緩めてスプールを外します。その後、手で分解出来る箇所は、しっかり分解してから真水(無ければ水道水)で洗浄します。
・その後、日陰干しで完全乾燥させます。日向は厳禁です。急激な水分蒸発で、水に含まれているカルキやカルシウムが部品上で結晶化してしまい、固着や異音の原因になります。また、固着していた異物が剥がれ落ちて、ベアリング内部やギア類に噛みこみ、動作不良の原因にもなります。
・乾燥後、綿棒を使って、細部やベール周辺、回転部を乾拭きしますが、けば立った糸くずは内部に残さないように注意が必要です。
・乾拭き後、リールメーカー純正のグリスとオイルで注油を行います。高速回転するシャフトを支持する両ベアリング(スプールシャフト含む)にはオイルを注油、ハンドルノブや低速回転部はグリスを塗布するようにしましょう。狭い箇所には、ティッシュペーパーやピンセット先端に少量付けて回転部を回してオイルを送り込みます。いずれも、油膜が出来る程度のほんの少量にします。注油しすぎると、逆に異物やゴミを呼び込んでしまいます。
・その後、元通りに組み上げて、回転部を回して、異常が無ければ終了です。その後はリール収納ケースや個別の収納BOXに保管し、ゴミの付着を防ぎましょう。ばらして、組み上げる自信がない方は、スマホなどで動画を取りながらばらして、逆の手順で組み上げれば問題ありません。
ダイワ純正注油セット
シマノ純正注油セット
アブガルシア純正グリス
アブガルシア メンテナンスキット
本記事のまとめ
今回の記事では、ショアジギングゲームで使用したいスピニングリールの詳細を紹介してきました。
①ショアジギングの特徴
②ショアジギング向きのスピニングリールを選ぶ時のポイント
③ショアジギング向きスピニングリール22選のご紹介
④ショアジギング対応スピニングリールを扱う注意点
⑤スピニングリールのお手入れ方法
以上をご参考になって頂き、自身に適したショアジギング向きのスピニングリールを選択頂ければと思います。
スピニングリールの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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