一年を通して釣れるシーバスですが、春から秋にかけては最も食いが立ち、釣りやすいベストシーズンを迎えます。シーバス狙いの釣法の中ではルアーフィッシングに人気が集まり、多くのモデルがラインナップされるルアーの中でも、シーバスが好んで捕食するベイトフィッシュ、ゴカイ・イソメといった環形動物を模されたミノーに人気が集中します。
今回北の住人では、シーバス用ミノーの使い方や狙い方・サイズやカラーの選び方に加え、シーバス釣果の実績が高い上にヒラメや青物も視野に入れることが出来る、シーバスアングラー様の間でも人気が高い最強おすすめミノーを 14選ご紹介して参ります。
是非最後までご覧いただき、シーバス釣りでの釣果アップやサイズアップに役立てて頂ければ幸いです。

シーバス用ミノーの種類
初心者の方でも扱いやすく、エキスパートの方々も多用しているシーバス用のミノーですが、形状から仕様にまで多岐に渡ります。ここでは、ポイントを絞りながらミノーの種類を押さえていきましょう。
リップ形状による違い
攻略したいレンジをトレースしやすいように、ミノーのリップ(ヘッド)形状も潜航深度によって分類されています。それぞれ異なった潜航性質を保持し、リップの形状や長さも様々に設定されています。
【リップレスミノー】

・ミノーの特徴であるリップをボディーと一体形状にしたことで、キャスト時の飛行姿勢トラブルの抑制、キャスト抵抗減による飛距離のアップが望めます。
・ルアーのアクションも更にナチュラルになり、ベイトフィッシュの動きや外観造形、視覚効果も高められています。
【ショートビル(リップ)ミノー】

・ミノー中でも主流のショートリップ仕様は、水流抵抗を受けながら水を撹拌し、生命波動を発します。集魚アピール効果も高く、多くのモデルに採用される仕様です。
・抵抗を受けやすいことでウォブリング性能が高くなり、ロッドワークからの入力にも応答性良く魚にアピールします。
【ロング・ワイドビルミノー(ディープダイバー)】

・今般各社からラインナップされるロングビルorワイドビルミノーには、独自の飛行システムとデフレクター効果が用いられ、従来あったキャスト飛距離の低下が払拭されています。
・ミドルからボトムレンジを直撃し、強いウォブリングと波動効果を維持しながら、足元まできっちり攻め切れます。
攻略レンジによる仕様の違い
シーバス用ミノーには、浮力と潜航能力、ボディー材質の比重とウェイト配分を活かし、トップレンジからミドルレンジ、ミドルレンジからボトムレンジを効率的に攻め切れる二つの仕様が用意されています。
【フローティングモデル】
干潟やサーフの浅瀬、各所のトップレンジからミドルレンジに絞ってミノーを通せるフローティングモデルは、エキスパートアングラー様でも多用されるレンジモデルです。シーバスの回遊状況確認、広いエリアのサーチにも適しており、ボトムタッチの根掛かりを回避できるスナッグレス性も高められています。
【シンキングモデル】
日中や低活性時、ハゼやキスなどをベイトにしているシーズンには、ボトムを直接叩けるシンキングモデルは外せません。また、フォールアクションやミドルレンジでのコンタクトが多く得られる場合もシンキングモデルの出番です。
ロングビル(ワイドビル)とシンキングを掛け合わせたモデルであれば、海底のエサをついばむ小魚を演出し、ボトムを意識したシーバスには効果的なミノーとして重宝します。

シーバス用ミノーのアクションやルアーチェンジについて
シーバスからのバイトを得るには、ロッドワークによるアクションを試す前に、まずは手持ちのミノーでカラーチェンジを是非試されてみて下さい。シーバスからのコンタクトやチョイスについては見た目も重要になります。
特にセンシティブなシーン(静かな干潟や波っ気が少ない平穏時)やプレッシャーが高いシチュエーションでは、アクションが逆効果になり、場荒れさせてしまう場合もありますので、シーバスがスレないような気配りも必要になってきます。
【タダ巻き】
シーバス用ミノーのアクションは、タダ巻きが基本になります。ミノーは、水流を受けながら左右に動くテールスイング、リトリーブスピードの変化で(早めのリトリーブ)ウォブリングなどが発動します、まずは、ボディー形状とミノーの性質が本来持つアクション性能に頼ったタダ巻きでのリトリーブをおすすめします。
【ジャーキング】
ジャーキングでは、ミノーのボディーから発する生命波動を際立たせることが出来ます。タダ巻きの途中でロッドを大きく煽り(あおり)、ミノーにジャークを加えて急激な水流波動を発生させます。シーバスから見ると逃げ惑う小魚に見えるのでしょう。
使用するミノーのヘッド形状やリップ形状によって異なりますが、急激な潜航やダートアクションを発し、ロッドを煽り切る前に喰ってくることが多々あります。是非お試しになってみて下さい。
【トゥイッチ】
タダ巻きへのコンタクトが無いようでしたら、リアクションバイトを狙うトゥイッチを適宜織り交ぜていきましょう。リトリーブからのトゥイッチ、ステイからのトゥイッチなど、スピードの変化にアクションを加えることで、シーバスの食い気を引き立たせることが出来ます。
【ストップ&ゴー・フォール】
シンキングモデルのミノーを使用される場合、水深の深さに関わらず、リトリーブの過程にカーブフォールやフリーフォールで食わせの間を与えていきましょう。特にシーバスからチョイスやコンタクトがある、もじり(水面での捕食行動)の発生が見える場合は、食わせの間を作ることでバイトに持ち込みやすくなります。
シーバス釣りにおいて、ルアーカラーの考え方やレンジ切替え、使用するミノーの種類についての順序や優先度の考え方がそれぞれ有るはずです。これはあくまでも管理人の攻略パターンにはなりますが、
①まずはトップレンジをフローティングミノーで通す
②カラーチェンジとサイズを変更してみる
③シンキングミノーでミドルレンジを通してみる
④カラーチェンジとサイズを変更してみる
⑤ディープダイバー系でボトムまで攻略レンジを下げる
⑥上記のローテーションでダメであれば、①に戻ってアクションを加える
以上のような流れを作り、ヒットパターンを見つけ出しています。

シーバス用ミノーの選び方
レンジモデル(ボディーの浮力仕様)
まずはフローティングモデルとシンキングモデル、最低限、双方の準備は大切です。シーバスが回遊するレンジを見つけても、そのレンジを通せなければキャッチ率も半減してしまいます。
潮の強さにもよりますが、トップレンジからボトムレンジを汲まなくサーチするために、浮力の異なるレンジモデルをそれぞれチョイスしていきましょう。
ミノーのボディーサイズ
シーバス用ミノーのサイズは、長短様々なサイズがラインナップされています。接岸しているベイトフィッシュ、環形動物のサイズに合わせるのが常套手段になり、マッチザベイトの考え方としても理に適っています。
全サイズ揃えれば如何なる状況にでも即座に対応は可能ですが、そうもいかないのがアングラーのお財布事情です。数多ラインナップされるサイズの中から、手始めのサイズとしておすすめしたいのが、高確率でベイトサイズに近くなるの100mmから130mmサイズです。
ミノーの持ち味は、水流波動効果の集魚力以上に視認性に関わるところが大きいウェイトを占めてきますので、大き過ぎず小さ過ぎず、魚に存在感をしっかりアピール出来るサイズとしてチョイスしていきましょう。
長年シーバスフィッシングを勤しんできた管理人が保持するミノーも、シーバス専用としても、青物やヒラメも狙えるバーサタイル性の高いミノーとしても、気付けば8割以上が100~125mmサイズに納まっています。管理人の中でも、シーバスをキャッチしやすいサイズとして、肌感覚で自然に選んでいると思います。
ウェイト方式(キャスト飛距離とリトリーブバランスの確保)
シーバスを高確率でキャッチしていくには、広範囲にサーチできるミノーの飛距離もファクターになり、ボディーを形成するウェイト仕様は、移動式と固定式に分類され、それぞれのメリットを持っています。
【重心移動型】
現在主流のシーバス用ミノーは、重心(内在ウェイトボール)移動型システムを採用したモデルの割合が多くなります。ワイヤー移動式とウェイトルーム式に分かれ、キャスト時にはウェイトがテール(ミノー後方=キャスト方向)に移動・集結し、飛行姿勢の安定と慣性速度が保たれ、飛距離を生み出す仕組みになっています。
このウェイト移動型システムは、流入河川や港湾内でのコントロールを重視したライトキャストにも有効になり、狙ったポイントにスムーズなアプローチを掛けられます。特に、細身でボディーウェイトが軽量になるミノーにとっては最高のシステムです。

【ウェイト固定型】
従来仕様のウェイト固定型のメリットは、着水後からリトリーブに移行するまでの立ち上がりが早いところです。
重心移動型は、内在ウェイトを移動させるためにロッドワークでワンアクション加えなければなりませんが、固定式の場合は即座にリトリーブに移行できます。
小場所での手返しアップや、潮の流れが強いエリア、リトリーブコースをずらしたくない場合はこちらの固定式が有利に働き、強めのアクションでもバランスを崩さない強みを見せてくれます。

近年ラインナップされる重心移動型システムのミノーについては、弱点であるウエイトボールの安定化に対して駆動の仕掛けが図られています。着水、或いはリトリーブ開始の時点で、マグネットの引き寄せ効果により自動で前方へ移動する仕組みが取られ、巻き出しでのミノーの立ち上がりが格段に向上しています。
メガバス様のLBOⅡ、ダイワ様のホールド・グラビティ・システム、シマノ様のジェットブーストなどがこれに当たり、ロッドワークを必要としない巻き出しを実現しています。
ルアーカラーの選び方
シーバス用ミノーのチョイスに対して、アングラー様が最後にお悩みになるのがカラーではないでしょうか。
ミノーを選んでいく上で、カラー選択は重要な要素で基礎の部分でもあります。
選んでおきたいベースカラーはベイトと同色を基本、またはペイントやホログラムが施されたナチュラルカラー(シルバー・青銀・緑金等)になるでしょう。これらのカラーのミノーは、シーバスの他にも、回遊やシーズン・ポイントにもよりますが、メジロやサワラの青物系統、ヒラメやマゴチのフラットフィッシュ、沿岸を回遊しながら遡上を狙うサクラマスやウミアメにも高確率でマッチザベイトになります。
ナイトゲームでは、シーバスに対して鮮明にミノーのシルエットを見せることが出来、光を透過しにくいチャートカラー(ピンクや黒、イエロー系統)が有効になり、朝夕のマズメタイムには、キャンディーやシラスのパールやクリア系統にバイトの発生が高くなります。
アングラー様がシーバス釣りをどの時間帯で楽しむことが多いかで、選んでおきたいカラーも様々な系統に分かれてきます。

シーバス用ミノーおすすめ14選のご紹介
ここからは、管理人、並びにコミュニティメンバーが保持する、シーバスに対して高実績を上げている最強ミノーをご紹介して参ります。
フローティングとシンキングに分類し、①全長、②重量、③潜航レンジ、④総評と操作性を記載して参りますので、選択のご参考にされてみて下さい。
フローティングモデルのミノー
【エバーグリーン】トゥルーラウンド115F 2021年発売
①115mm ②18.5g ③100cm
④総評と操作性を記載 特殊形状のオフセット傾斜ヘッドとファットボディーは強めに水を掴み、強い流れやタフコンディションの荒海でもリトリーブバランスを崩さずにシーバスを騙し切ります。手元にしっかり伝わるウォブンロールは、追い食い・食い上げのショートバイトを確実に感知出来るほどに洗練された泳ぎを見せてくれます。
【ジャンプライズ】Rowdy130F 2017年発売
①130mm ②22g ③130cm
④総評と操作性を記載 絶妙なボディーウェイトに設計され、フックバランスによってレンジ仕様を変えられるフローティングモデル。汽水域と沿岸では異なるレンジのリトリーブが可能になり、サスペンド感覚で長時間のアピールで魚を集めることが出来る、管理人おすすめのロングセラーモデルです。
【DUEL】ハードコア® ミッドダイバー(F) 115mm 2019年発売
①115mm ②18g ③120cm
④総評と操作性を記載 高所からの攻略やラインが煽られる風の強いシチュエーションでも、足元まで泳ぎ切ってくれる、水噛みの良さを見せてくれるフローティングモデル。強めのウォブンロールを発するリトリーブバランスは荒海でも効果抜群。ヒラスズキ攻略のファーストキャストルアーとしても人気の高さを誇ります。
【ガイア】エリア10 2021年発売
①100mm ②9g ③30cm
④総評と操作性を記載 シーバス用ミノーの中でも、コストパフォーマンス抜群のフローティングモデル。重量にそぐわない飛距離とコントロール性が人気に成り、干潟の障害物周辺、流入河川のボサ周りまで躊躇なく攻め切れる、お財布にも優しいハイバリューモデルです。
【POZIDRIVEGARAGE】ナンバーセブン117F 2018年発売
①117mm ②13g ③40cm
④総評と操作性を記載 超デッドスローでの誘いと水面直下の浮遊感を演出できるシャローモデル。
サヨリの接岸時期やバチ抜けシーズンにも、滑らかなローリングアクションでシーバスの捕食スイッチを入れてくれます。センシティブなシーンにあっても、手元に伝わる挙動と潮の動きでショートバイトのフッキング率を高めてくれます。
【アムズデザイン】kosuke 110F 2017年発売
①110mm ②17g ③80cm
④総評と操作性を記載 ローリングからニョロニョロ系のドリフトまで、港湾内や干潟の静かなエリアでも抜群の運動神経を見せるハイアピールモデル。半面、シーバスに留まらず、海峡大型マダイも狂わせたランカーハンターになり、五目的なルアーフィッシングでも数多の魚種と釣果を誇っています。
【シマノ】エクスセンス サイレントアサシン フラッシュブースト 129 2020年発売
①129mm ②24g ③70cm
④総評と操作性を記載 沿岸では爆風が吹き荒れる東北をメインフィールドにする管理人は、ぶっ飛び系をチョイスする傾向にあり、如何なるシチュエーションでも飛距離を満足させてくれるのがサイレントアサシンです。特にフラッシュブーストは、鉛色の海水域でも強烈なアピール力で、数多のランカーサイズをキャッチ出来ています。
シンキングモデルのミノー
【アピア】DOVER 99S 2016年発売
①99mm ②17g ③カウントダウンフォール~サスペンド
④総評と操作性を記載 ミドルレンジからの底層部攻略では鉄板的存在の人気シンキングモデル。
タフコンディションから静穏期まで、如何なるシチュエーション下でも格別な泳ぎとバランスを維持するベストなボディーバランスを保持しています。パイロットルアーとして、フラットボディーの潮回り感知にも優れます。
【メガバス】Cookai BRING 130S 2022年発売
①130mm ②24g ③カウントダウンフォール~サスペンド(3m)
④総評と操作性を記載 シーバスや青物、フラットフィッシュのフィッシュイーター全般の高キャッチ率を見せてくれるリアルフォルムのシンキングモデル。クランクベイトを彷彿させるボトムタッチとコントロールで、飛距離性能とカウントコントロールを駆使しながら、広い領域・広大なエリア体積を射程に攻め切れます。
【Blue Blue】ブローウィン110S 2023年発売
①110mm ②14g ③カウントダウンフォール~サスペンド
④総評と操作性を記載 向かい風の中でも、クラス最高峰の飛距離を見せる、サーチ能力抜群のシンキングモデル。
タダ巻きのアクション性能に加え、ロッドワークに素直に応答するウォブリング性能は、多彩なアクション入力にも高次元のアピールと集魚効果を見せてくれます。
【シマノ】エクスセンス MDレスポンダー 129S 2023年発売
①129mm ②22g ③カウントダウンフォール~ボトムコンタクト
④総評と操作性を記載 マズメタイムのミドルレンジ攻略では絶対的な存在感を見せてくれる2023年ニューモデル。
足元までしっかり引けるロングビルのレンジキープ力は、荒れた海でもバランスを崩さず、シーバスに違和感を与えないナチュラルリトリーブで魚を寄せてくれます。
【DUO】ビーチウォーカー 120MD 2021年発売
①120mm ②20g ③カウントダウンフォール~ボトムコンタクト(1.5m)
④総評と操作性を記載 流れを攻略するアクションバランスと広範囲のサーチを得意とし、キャスト性能を保持するシンキングモデル。シーバスアングラー様には高人気のモデルになり、サーチベイトとして十二分な役割を熟してくれます。青物やヒラメもターゲットに入れたい方には是非おすすめのバーサタイル仕様です。
【ジャクソン】デセプション135 2023年発売
①135mm ②23.5g ③カウントダウンフォール~ボトムコンタクト(1.5m)
④総評と操作性を記載 誘い出しを基本としながら、ショアからオフショアまで、多岐に渡るアクションに追従する2023年新型モデル。ジャークで暴れ過ぎないダート性能による食わせの間は、多くのフィッシュイーターの捕食パターンを手玉に取ります。まさに騙し屋(デセプション)のネーミングに相応しいキャッチ率を誇ります。
【ダイワ】ショアラインシャイナーZ バーティス R レーザーインパクト 125S 2023年発売
①125mm ②23g ③カウントダウンフォール~ボトムコンタクト(2m)
④総評と操作性を記載 サーフからのフルキャスト、干潟や港湾でのブレイク攻略にはエアロボディが生み出す飛距離が、シーバスキャッチの確率を数段アップさせてくれます。ナチュラルなシミーフォールとアピールに特化されたレーザーインパクト仕様は、光とフォルムの相乗効果で、強烈なアピール効果を生み出します。
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本記事のまとめ
今回の記事では、シーバス用ミノーの詳細を紹介して参りましたた。
①シーバス用ミノーの種類
②シーバス用ミノーのアクションやルアーチェンジについて
③シーバス用ミノーの選び方
④シーバス用ミノーおすすめ14選のご紹介
以上をご参考になって頂き、ご自身が納得頂けるシーバス用ミノーを選択頂ければと思います。
最後までご覧になっていただきありがとう御座いました。
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