最近のフィッシングブームが高まるにつれて、長年釣りをしてきた私もそうですが、釣りをしている皆さんも感じて来ている事があると思います。
特に思うのは”釣り場がゴミで汚れてきている”ことですね。これらのゴミ全てが、釣り人が残していったものや、汚してしまったものとは言えないと思いますが、真っ先に疑われるのは、やはり釣り人です。
どのようなゴミの散乱?
全てのゴミが釣り人が残していったとも限りません。ここでは、明らかに釣り人が放置或いは残していったであろうゴミの種類を取り上げてみます。
ワームやルアーのパッケージ
ルアーアングラーの方たちが、空になったパッケージをポイ捨てしたり、新品のルアーをパッケージごと釣り場へ持って行き、中身だけ出してポイ捨てされています。
中には、購入釣具店の店名の書かれたテープが貼っている物もあります。
ラインや小物類のパッケージ
やはりこれも、新品を購入し、釣り場で空けた後に放置していったものと思われます。
最近のフィッシングギアはパッケージにも拘り、ほぼプラスチックのパッケージに梱包されています。
また、釣り場でラインを巻き直したのか、ラインスプールも多く見られます。
あとは、フックやスイベル・スナップ類のパッケージや、エサ釣り用の釣り針類のパッケージも放置してあります。これらにもメーカー様の企業名が記載されています。
釣具店様の商品購入袋
こちらも一目でわかる、釣り人が残していった袋です。上記と同じく、釣具店様の店名やメーカー様の企業名が記載されているビニール袋や紙袋です。
中には、コンビニの袋におにぎりや弁当の容器ごと捨てられているものあり、こちらにもコンビニ店名が記載されています。
ロッドパッケージやリールの箱
ここまで来ると、ぐうの音も出ません。何故自宅で開梱しないで、釣り場で開梱して捨てて帰るのか・・・。見掛けると腹立たしくなってきます。
しかも、ハイスペックのロッドやリールの箱も多く見かけますので、初心者の方だけではなく、ベテランアングラーも同じことをしているんです。
破損したロッド達・・・
自分達の商売道具を放置して帰るとは、もうモラルの欠片もありません。
治せない部分から折れてしまったロッドでも、持ち帰ってあげるのがアングラーの常でしょう。
今までそのロッドが、どれだけの魚を掛けてくれたかを考えると、ロッドが可哀そうでなりません。
何故、パッケージごと釣り場に持ち込むの?
著者の私が思う事は、何故、新品の釣り道具を釣り場で開梱するのか不思議でなりません。
自宅や自家用車で開梱し、タックルボックスやバッカンに収納してくればいいだけの話です。
故意に放置したり、捨てて帰ったわけじゃなく、忘れて帰る場合もあるでしょう。それは、釣り場で開梱するから忘れて帰ってしまうんです。
釣り初めは持ち帰ろうと思っていても、釣りが終わった最後は、大漁だったり、一匹も釣れなかったり・・・どちらにしても気持ちは不安定な状態です。浮かれていたり、落ち込んでいたりと、釣り初めの心理状態とは違っています。
釣り場に持ち込まないのが、最大の放置対策になるでしょう。
最後には釣り場の最終確認を徹底しましょう!
最終確認には道具も必要です。私たちが釣り場に持って行くものを簡単ですが取り上げてみます。
自分たちが釣り場に訪れる前以上に綺麗にして帰る気持ちを持つことも大事です!。
ゴミ集め用のゴミ袋
私達の釣り仲間は、必ず自宅からゴミ袋を持参します。どんな袋だっていいんです。
集めたゴミを素手で持ち帰るのは大変ですからね。
ゴミ集め用の小さめのトング
磯場や湖沼周辺であれば水たまりや潮だまり、岩の間に入り込んでいる場合もあります。
また、防波堤では海鳥の糞まみれになっていることも少なくありません。流石にそうなると手で集めるのは気が引けます。
トングがあればそんな問題は解消されます。
ゴム手袋やビニール手袋
衛生面からみたときは、手袋をした方が良いでしょう。
虫まみれになっていたり、鳥インフルの問題もありますので、軍手ではなく、ビニール系の手袋がおすすめです。
釣り場掃除の習慣化
日本全国には多くのアングラーがいらっしゃいます。その方々が力を合わせて取り組めば、直ぐに釣り場の環境は改善されるはずです。
そのゴミの処理は?と言われる方もいらっしゃるでしょう。それぐらいは持ち帰って、自宅周辺のゴミ捨て場に棄てるぐらいの寛大さがあってもいいんじゃないでしょうか。
ある日の出来事・・・
ここまで釣り場の改善を訴えているのは、ある出来事からです。
以前、初めて入った岩手の磯場があったんです。漁港駐車場に車を止めて、漁港から磯場へ渡ろうとした時に、「釣り禁止!!海を汚すな!!」と書かれた看板が目に留まりました。
その看板の下には、ゴミ袋にパンパンに詰まったゴミが数袋置いてありました。半透明な袋でしたので、中身が見えたのですが、釣り竿のパッケージの容器や釣り糸の容器、巻きエサが中に残った袋など、明らかに釣り人が放置していったゴミでした。
その場に居た漁師さんとも顔を合わせたのですが、何故か私達がこってり絞られました。
最近はこの釣り場だけでなく、このような釣り禁止の看板をよく見る様になりました。
海だけではなく、川や湖沼でもこのような場所はたくさんあります。
ここから釣り人が考えなければならないのは、楽しく釣りをするために、釣り場は自分たちで守るんだ、という決意でしょう。
SDGsが問われる今現在、地球の環境改善という目標も必要ですが、それ以前に、私たちのテリトリーを守っていきましょう。趣味の釣りまで奪われることはあってはなりません。多くの釣り人、アングラーが悲しみますね。
考え方を変えてみましょう!
自分のせいで汚した場所ではないと思っても、誰か分からない他人のせいにしてもしょうがないですし、それ以上に酷な事は釣りが出来なくことです。
この釣りブログを読んで下さる皆様にお願いしたい事として、もし気持ちが許されるのであれば、どのような手段であっても、私達の釣り場を綺麗にして守って行きましょうという事を、節にお願いしたく思います。
最後に
別の記事でも紹介していますが、目で見える陸地だけでなく、海底にもルアーやジグ、エギといった”ゴミ”がたくさんあります。
私は潜水士の資格も保持しており、定期的な海底清掃にも取り組んでいます。金額に換算すれば、一回の清掃作業で、100万円程のルアーを回収しています。
アングラーの私から見ると、ラインのメンテやショックリーダーの使い方を間違わなければ、この子達もまだまだ現役で活躍出来てるんだろうなと思ってしまいます。
いちアングラーが偉そうに延々と延べてきましたが、迷惑が掛かるのは自分達だけではなく、釣具店様や、フィッシングギアを提供して下さっている企業様へも及んできます。
陸地の釣り場保護だけではなく、水中の保護も考えていけるようになっていきましょう!!
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