マズメ時間帯やナイトゲームで大型メバルを狙えるメバリング。このメバリングで使用するPEラインをお探しのアングラー様には必見記事になります。今回北の住人では、メバリング向きPEラインを一挙20選ご紹介して参ります。
夕闇や常夜灯下では、視認性の高いPEラインが扱いやすく、ラインの動きによるバイトキャッチも取りやすくなります。また、アングラー様のメバル釣りに対するフィッシングスタイルに応じた仕様を選択することで、キャスト飛距離の向上から効果的なアクション操作、なによりライントラブルが大幅に抑えられてきます。
今記事では、撚り本数別のPEラインの特徴、ラインカラーの効果、太さの選び方に加え、ナイトゲームでも扱いやすいPEラインを紹介して参ります。最後までご覧になっていただき、アングラー様のPEライン選択のご参考にさせて頂ければ幸いです。
PEラインの特徴
まずは、PEラインの名称から説明します。材質がポリエチレン(Polyethylene)になりますので、そこから頭文字を取ってPEという短縮語になっています。ブレイドラインと呼ぶ場合もあります。
元になる1本の原糸の太さは1デニール(重量によって変化)といいます。
太さは1デニール20gで0.05mm(50μm)からなる超極細繊維です。各繊維メーカーはここから開発に乗り出し、名称もイザナス・ダイニーマ・スペクトラといった登録商標で製造されています。
各ラインメーカー様は、これらの原糸を購入し、原糸を数本単位で束ね、1本の纏め繊維が完成します。
この纏め繊維を4本(4本撚り)、8本(8本撚り)、12本(12本撚り)といったように、各社編み込み技術を加え、独自表面コーティングを経て、独自の仕様を生み出しています。
撚り本数での特徴
前述で記載したように、PEラインの撚り本数は、×4本・×8本・×12本といった複数の束ね糸になります。
撚り本数によっていくつかの特徴が御座いますので、ここからは撚り本数による違いと特徴を見ていきます。
4本撚り(×4ブレイド)
4本撚りの特徴として挙げられるのは、圧倒的なしなやかさと軽さです。軽量リグ・ルアーのキャストにおいてもストレスなく飛距離を伸ばしていくことが出来、ライン自体の重量も軽くなるため、ルアー重量とキャスト力に見合ったラインの放出が可能になります。
一方、撚り本数が最小本数になる事から、ライン自体の耐久性や引張強度は、他の撚り糸と比較した時には多少下がってきます。また、ライン自体のコシも少ないため、強雨下での糸ふけ過多や、ヨレによるライントラブルの発生も否めません。
8本撚り(×8ブレイド)
ラインのコシ、張りの面では8本撚りが扱いやすく、引張強度と耐久性の面では4本撚りの上を行きます。
最近リリースされる8本撚り糸は、各ラインメーカーでの独自製糸技術採用により密度の濃いデニールの密編み手法が取られ、ラインのコシを更に改善するために特殊コーティング(テフロン、シリコン等)が施されているものも多数リリースされています。
キャストにおいて、軽量ルアーやキャスト力への追従性は4本撚りに対して多少劣りますが、ライン表面の摩擦力と滑らかさ(密編みによる)は8本撚りに分がありますので、メバリングではメジャーで使用率の高いブレイドラインになります。
12本撚り(×12ブレイド)
ダイワ、シマノからリリースされる12本撚りですが、ナイトゲームでのライン視認性、結束バランス性(ショックリーダーとの結束)は、他の撚り本数と比較すると圧倒的なアドバンテージがあります。
引張強度や表面強度も強くなり、磯場や根周りを攻略していく大型メバル狙いには信頼性がおける撚り本数です。
メーカー最新技術の採用もあり、ソフトタイプのしなやかさもプラスされながら超低伸度も実現されますので、ラインから伝わるバイトキャッチ率も上がってきます。
メバリングに適した0.6号クラスもラインナップされますが、ライン自体の直径が太くなるため、超軽量から軽量リグ・ルアーキャストにおいては多少のキャスト技術を要してきます。
ラインの視認性
メバリングをメインに展開するナイトゲームでのライン視認性も重要視していかなくてはならないでしょう。
ヘッドライトや街灯、常夜灯下でのしっかりしたショックリーダー結束や、キャストから着水後のライン視認性でも釣果が大きく左右されてきます。
ここからは、ラインカラーの選び方を解説していきます。
ラインカラーによる視覚効果
PEラインのカラーリングは、単色設定とメーターマーキングで配色展開されたパターンカラーの2種類がラインナップされています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
単色仕様
デイゲームや光が入る海中でも、魚に違和感を与えない、視認性が高いカラーが多く設定されます。
ライトブルーやピンク、グリーンなど、光の反射で視認性が上がるカラーが多く採用され、ショックリーダーとのシステムノット結束時に、色彩変化を視覚しやすいカラー設定になります。
パターンカラー仕様
キャスト時、或いはラインの動きによるバイトキャッチの視認性は、パターン配色されたラインカラーが見やすくなります。
好みはアングラー様により大きく分かれますが、信号機の配色等でお分かりになられるように、人間の裸眼による色の視認性は、色彩の変化、つまり相対する色の交互作用効果が大きいという科学的なバッグデータもあります。
太さ選びも重要
メバリングに向いたPEラインの太さは、メインルアーの種類(スプリットショットリグ・ジグヘッド等を使用したワーム狙い、或いはハードルアー)、攻略シチュエーション・ポイントの起伏、狙う魚の大きさにより異なります。
ここからは、用途に応じたPEラインの選び方を見ていきましょう。
メインルアーの種類
ワーム使用の場合
メバリングを楽しまれるアングラー様は、メインルアーをワームに設定し、ジグヘッド単体やスプリットショットリグを使用した攻め方が多くなります。
メバルをワームで攻める場合は、長い時間を掛けながら、出来るだけメバルにワームを見せていく必要があり、アングラー側からのリトリーブアクション・スピードに順応してくれる細めのラインチョイスをおすすめします。
メバリングに向いたPEラインは、最細で0.3号程度からリリースされていますが、軽量リグのキャストに違和感のない0.3号から0.6号をチョイスしていきましょう。
プラグ系や極小メタルジグ
メバリングにハードルアーを使用する効果は、ルアーのキビキビした俊敏な動きで、メバルの捕食反応を利用するリアクションによる食わせになります。
シンキングやフローティングミノー、極小メタルジグに小気味よいアクション操作を加える場合は、引張強度と低伸度が保持される0.8号クラスがベストな太さになり、尺クラスのメバルがヒットしても安心したファイトで楽しめます。
攻略ポイント別の選び方
港湾内、波止防波堤
比較的足場も低く、潮通しもゆるやかな防波堤などでは、キャスト飛距離を伸ばせる細めのラインを選択します。ワーム主体の攻略が多くなりますので、4本撚りの0.3号から0.6号をチョイスして、広範囲にサーチしていきましょう。
ボトムが岩礁帯であったり、藻場が点在しているようでれば、ショックリーダーの長さや太さで調整していくようにします。
磯場やゴロタ浜でのメバリング
高活性時やメバルのベストシーズンになる冬から春にかけては、大型メバルや、産卵を終えた固体が体力回復のために、岩礁帯や浅場で荒食いを開始します。尺上メバルがヒットする確率が高いのもこのシチュエーションです。
大型になる固体は、岩礁帯のスリット内部やカバー下を回遊しながらベイトを待ち伏せていますので、起伏の険しいポイントを攻めて行かなければなりません。また各所に点在するシモリ根をかわしたり、藻場周辺も攻略していく必要がありますので、安心した耐久性と引張強度を確保出来る、8本から12本撚りの0.8号クラスの使用をおすすめします。
メバリング向きPEライン20選のご紹介
ここからは、メバリングに適したPEラインをご紹介して参ります。
チョイスされる太さや撚り数は、前述までの説明文をご参考にされていただき、アングラー様ご自身に見合ったPEラインをチョイスされて頂ければと思います。
4本撚りPEラインのご紹介
こちらでは、キャストやゆっくりしたリトリーブに適した4本撚りのPEラインをご紹介していきます。
【メジャークラフト】弾丸ブレイド X4、X8 2017年発売
グリーン単色とマルチカラーが設定され、幅広い号数が揃う4本ブレイドライン。
メバリング領域の細糸の号数も多数ラインナップされ、ライトなゲームスタイルに合わせたチョイスが出来ます。表面コートの効果で、ライントラブルが軽減される仕様です。
【バリバス】VARIVAS 4 2022年発売
バリバス伝統の密編み技法の採用で、初見の方からベテラン様まで安心してお使い頂けるスタンダードモデル。
太さのバラツキが抑えられた精密製糸で、軽量リグのキャストコントロールとアクションバランスが取られています。
【サンライン】ソルティメイト スモールゲームPE-HG 2015年発売
メバリングをはじめとした、ソルトライトゲームに照準を絞って開発されたセンシティブモデル。
細糸のラインナップは群を抜きんでており、感度と引張強度の充実も嬉しいところです。
原糸にイザナスを採用したハイグレードクラスになり、ジグ単での見せの釣りには強力な武器になります。
【よつあみ】X-Braid) オードラゴン X4 2020年発売
超高強度PEをWX工法で高密度に組み上げられ、同時に角打ちで仕上げられている強度抜群のPEライン。
カラーは、単色(マーキング入り)と5カラードがラインナップされ、どちらのカラーもアングラーの目線に入る見やすさに仕上がっています。
【よつあみ】エックスブレイド アップグレードX4 2020年発売
高密度ピッチ製法 × WX4工法 × GP加工 × HST加工の最新製糸工法が採用された高耐久モデル。
視認性が高いホワイトカラーと3色展開のマーキングカラーがラインナップされ、細糸ラインナップの充実度も高い、メバリングアングラーに絶大な人気を誇る4本ブレイドです。
【DUEL】デュエル HARDCORE X4 2021年発売
デュエル独自のマイクロピッチブレイデッド加工で、滑らかなブレイドラインに仕上げられた効率重視モデル。
4本撚りのPEラインの中でもハリとコシに優れた操作性を有し、トラブルレスな快適なメバリングゲームを展開できます。
【ヤマトヨテグス】SW スーパーPE 2014年発売
システムノット結束時の結びこぶを最小に抑えられる締め込みを誇る、ライントラブルの抑制に貢献するモデル。
発売から経年経過しても、未だライトゲームアングラーに人気が衰えない理由はここにあります。
視認性の高い、反射を抑えたブルーカラーは、ナイトゲーム時でも快適な扱いやすさを維持してくれます。
【呉羽化学】シーガー PEX4 LURE EDITION 2019年発売
ライトゲーム、トラウトをターゲットに専用設計され、ショートバイトもしっかりキャッチできるPEライン。
ミスティックパープルを基本に、ライムグリーンがマーキングされたことで視認性のアップに貢献してくれます。
耐久性と高強度を伴いながら、アングラーに優しいプライスで提供してくれています。
【シマノ】パワープロ Z 2014年発売
各種のルアーアングラーに長きに渡って信頼を勝ち取っているロングセラーモデル。
ホワイトカラーが視認性の上でもおすすめで、ラインの動きを読むライトゲームのジャンルでも好評価になります。
4本ブレイドの中でもラインのコシが顕著になり、操作性の上でも快適なメバリングを楽しめます。
8本撚りPEラインのご紹介
メバリングをはじめとしたライトゲームの領域で、最もバーサタイルに扱いやすい、8本撚りのブレイドラインのご紹介です。
【メジャークラフト】弾丸ブレイド 8本編み 2017年発売
コストパフォーマンスよく、安心の日本国内製造ブレイドライン。
メジャークラフト独自の編み込み技法が採用され、表面の滑らかさと耐久性の向上が際立ちます。
幾重にもテストが重ねられた、ヒロセマン監修の新設計モデルになります。
【バリバス】VARIVAS 8 2022年発売
直線強度に優れ、低伸度によって微細なバイトも得られるメバリング向きPEライン。
4本撚りとはラインのコシの違いが歴然とあり、トラブルフリーなライトゲームを楽しむことが出来ます。
オーシャンブルーとマーキングがラインナップされていますので、ご自身が視認しやすいカラーも選択頂けます。
【サンライン】SIGLON PE×8 2019年発売
ミクロピッチ製法による真円構造により、ガイド抵抗が大幅に低減され、キャストの安定性も測られた8本ブレイド。
マルチカラーのローテーションは視認性も抜群に高く、ラインの動きによるバイトキャッチも容易に行えます。
【よつあみ】エックスブレイド アップグレードX8 2020年発売
4本撚りと同様に、高密度ピッチ製法 × WX4工法 × GP加工 × HST加工の最新製糸工法が採用された高耐久モデル。
プラグによるミノーイング、軽量メタルジグでの沖目の攻めに効果を発揮します。大型メバル狙いのアングラー様にも是非おすすめです。
【DUEL】デュエル HARDCORE X8 2021年発売
ハリ・コシ・滑らかさのトータルバランスに優れ、ライトゲームアングラーに最も人気のある8本ブレイド。
リトリーブの釣りから縦の誘いまで従順に応答してくれるハイグレード × ハイパフォーマンス仕様です。
マイクロピッチで細く組まれた真円で、キャスト性能高く、アングラー様の手助けをしてくれる便利なモデルです。
【ヤマトヨテグス】PEレジンシェラー8 2021年発売
視認性の高いライトブルーを採用し、ハード樹脂コーティングで高耐久に仕上がった8本ブレイド。
レジンが混合された樹脂コートは、ラインのハリと低伸度なバイトキャッチ精度を向上させ、超軽量リグのリトリーブスタイルにもベストマッチします。
【呉羽化学】シーガーPEX8 LURE EDITION 2019年発売
ライトゲーム、トラウトをターゲットに専用設計され、ショートバイトもしっかりキャッチできるPEライン。
ミスティックパープルを基本に、ライムグリーンがマーキングされたことで視認性のアップに貢献してくれます。
耐久性と高強度を伴いながら、アングラーに優しいプライスで提供してくれています。
【ゴーセン】ROOTS PE×8 2020年発売
国内製造メーカーとして、抜群の信頼性を得ている8本ブレイド。
スペックに突出しないバランスの良さが持ち味で、各種のルアーゲームで使用実績が高いハイバリューモデルです。
高強力ポリエチレン原糸の耐久性を確保しながら、マルチカラーとライトグリーンの2カラーがリリースされています。
【ダイワ】UVF月下美人デュラセンサー+Si2 2020年発売
ライトゲーム専用設計になる、密編みによるマッスルPEライン。
デュラセンサーの中でも更に強度と耐久性が向上し、細糸の使用下でも安定したキャスト性能と操作性が担保されます。カラーは、視認性が際立つ桜ピンクが採用されています。
12本撚りPEラインのご紹介
価格設定は高価になりますが、操作性と強度、耐久性に満足感を得られ、4本撚り、8本撚りとは違った攻め方も堪能できる12本撚りのご紹介になります。
【ダイワ】UVF モアザンセンサー 12ブレイドEX+Si 2018年発売
ダイワの12ブレイド技法と、低伸度と表面抵抗軽減により、ガイド滑りも滑らかに設計されるハイスペックモデル。
UVF加工とEvo Silicone加工の合わせ技が生み出す1ランクアップしたバランスが取られ、8本撚りまででは味わえない、操作性と持久力が伴った耐久性を生み出しています。
【シマノ】ピットブル 12 2018年発売
12本ブレイドとは思えない滑らかなソフト仕様になり、イザナスの特徴を最大限に引き出した高強度モデル。
ライントラブルはほぼ皆無になるラインのコシと、VT工法による原糸整列の技法により、ガイド通りの摩擦を大幅に低減しています。
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本記事のまとめ
今回の記事では、メバリング向きPEラインの詳細を紹介してきました。
今記事では、
①PEラインの特徴
②ラインの視認性
③太さ選びも重要
④メバリング向きPEライン20選のご紹介
として纏めてまいりました。
以上をご参考になって頂き、自身に適したPEラインを選択頂ければと思います。
メバリング向きPEラインの説明を更に詳しく知りたい方は?
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それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
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