ライトゲームに使用すればアジやメバル、カマスやメッキなど、多くの魚種をキャッチ出来、釣果アップにも繋がるシンキングペンシル、いわゆるシンペンですが、特にメバリングやアジングには利便性が高いルアーになります。アクション操作も容易になり、はじめて扱う方や、アジ釣りやメバル釣りにトライして間もない方にも操作しやすいプラグ系のルアーです。
今回北の住人では、シンペンの特徴やアクション方法、ゲームに適した選び方に加え、アジングやメバリングのライトゲーム専用にラインナップされるシンペンを厳選して18選ご紹介して参ります。
是非最後までご覧いただき、シンキングペンシルが保持する集魚効果で、メバルやアジを爆釣していただければ幸いです。
シンキングペンシルとは?
シンキングペンシルは多くのルアーフィッシングに専用ラインナップされ、プラグ系ルアーの中でも釣れるルアーとして、シンペンの愛称で人気を博しているルアーです。
ターゲットのエサになるベイトフィッシュに似せた細長い形状に樹脂成型され、キャストでの飛距離を確保することと、ナチュラルなフォールスピードと姿勢を維持するためのウェイトが内在されています。
高比重のボディー材質の厚みと重量、浮力調整されたフックの重量バランスが相まって、絶妙なフォール姿勢とリトリーブでの揺らめきを発っしながら、リアルで弱ったベイトの泳ぎをモチーフしています。
捕獲しやすいベイトフィッシュを演出できることで、フィッシュイーターへのアピール効果も高くなります。メバルやアジへも同様にマッチザベイトになり、近年釣れるルアーとしてライトゲームに多用される方も増加しています。
シンペンで釣れるシチュエーションやパターン
四季を通じて、日本全国の沿岸や岸際には様々ベイトフィッシュが接岸します。イワシ類や小型サヨリ、イカナゴの幼魚であるコウナゴ(東北以北ではメロウドとも呼ばれます)、キュウリウオ科のチカなどがこれに当たります。
渓流で孵化した鮭の幼魚も海へ渡り、沖合に向かって回遊する前には沿岸で一時期を過ごします。ゴカイやイソメ類が産卵するために、水面付近で群れを成すバチ抜けもこれらと同様の現象です。
キープしたメバルやアジの胃袋を観察すると、シーズンによって種類は異なりますが、これらのベイトフィッシュが高確率で内容物として入っており、ライトゲームのターゲットになる魚たちは、積極的にベイトフィッシュを食しているのが判ります。
シンキングペンシルへのアタックやバイトが集中する時期は、まさにこれらのベイトフィッシュがスクールする時期になります。釣れるパターンは天候具合にも合致し、海水温が上昇して酸素濃度が薄くなり、ベイトフィッシュも下のレンジに移動している、或いは急な寒気の到来による水面温度低下によるヒートショックなどで、ベイトフィッシュが弱ってしまう時にはシンキングペンシルの出番です。
メバルやアジは、先述したようなイレギュラーな海中事象の中で、弱々しく泳ぐベイトフィッシュを見逃さずに捕食に入りますので、シーズナブルパターンや水温の変化、ベイトフィッシュの接岸時期を見逃さずにシンペンを投じていきましょう。高確率でチョイスに巡り合え、大釣りも夢ではありません。
夏場以降、青物が湾内に入ってくるシーズンやサーフ近辺を回遊する時期もライトゲームのプラッキングシーズンに入ります。日中、青物に群れを散らされ、弱って群れから離れてしまったベイトフィッシュが散見される場合もシンペンを投じてみましょう。アジやメバルは、日が落ちるとこれらのベイトを下から狙っています。
シンペンのアクション方法
シンペンの操作は、他のハードルアーと比較しても容易な部類に入ります。
キャスト抵抗も少ないことで飛距離を十分に確保出来、初心者の方、プラッキングを初めて間もない方でも、簡単にメバルやアジを釣れる要素を持っています。前述したように、ターゲットが興味を持ちやすい動きが出来るように設計されています。リトリーブでの自然なケツ振り、フォール時にはナチュラルなローリングなど、アングラー側からの入力は最小限になり、キャスト・沈める・巻くだけのアクションになります。
ボディー形状やアクション性能の特徴により、リトリーブ中の巻き抵抗も少ない傾向がありますので、手慣れるまでは多少の鍛錬は必要です。
【ただ巻き】
基本の操作はゆっくりなただ巻きです。2000番スピニングリール+ノーマルギア搭載で1秒間でハンドル1回転が基準になり、ハイギア以上のリールであれば3/4程度巻くスピードを落としましょう(ハイギアはノーマル比で約10%巻取り量が上がるため)。スローになればなるほど狙ったレンジがキープ出来、シンペンの持ち味は表れてきます。
【ただ巻きからのフリーフォール】
フリーフォールを織り交ぜることで、溺死状態の弱ったベイトフィッシュを演出します。このアクションがシンペンの真骨頂です。2~3秒で50cm程フォールする仕様が多くリリースされますので、ただ巻き⇒フリーフォール⇒ただ巻き・・・を繰り返し、ボトムに向かってのダウンクロスをイメージしながら足元まで丹念に探っていきます。
フォール途中のラインには指を添えて、ラインから伝わってくる僅かなバイトにも気を配っていきます。
【ただ巻きからのカーブフォール】
フリーフォールをカーブフォールに調整するだけで、斜めにフォールさせながら長い時間ルアーを見せることが出来ます。ロッドを立ててゆっくりとリトリーブし、ラインテンションを保ったまま狙ったレンジにフォールさせます。フリーフォールと比べるとバイトはキャッチしやすくなります。
【ただ巻き+軽いトゥイッチ】
狙いのレンジをただ巻きしながら、一定間隔をおいて軽いトゥイッチを加えます。大きく動かすとペンシルが上ずってレンジから外れ、不自然な動きになって魚へ警戒心を与えてしまいますので、あくまでも少量の移動量でリアクションバイトを誘発させます。
以上のように、シンペンに難しいアクションや操作は必要なく、沈める・巻く・沈めるがメイン操作のプラグです。
シンキングペンシルの選び方
ここからは、ライトゲーム用にシンペンをチョイスしていく際の注意点やポイントを見ていきます。
カラーチョイスの考え方
シンペンは、ミノーやメタル系ルアーのように、水押しやウォブリングによる波動の効果で集魚性を上げるのではなく、弱った小魚や動きの遅いにベイトに興味を持った魚に見せてアピールすることでバイトに持ち込みます。
そのため、ナチュラルなベイトフィッシュに寄せて見せていく必要があり、派手なカラーは避けておいた方が無難でしょう。各メーカーからラインナップされるモデルもナチュラルカラーが大多数です。
【デイゲーム時】
小魚のフォルムに合わせ、シルバー系やホログラム仕様、チャート系のカラーに食いが立ちます。日中のアジやメバルはボトム付近に落ちていますので、この種のカラーを使用して、アピール性を高めていきましょう。
【ナイトゲーム・・・光量がある場所】
常夜灯下や橋脚周辺の光量があるナイトゲームでは、ターゲットに違和感を与えないシルエットになる、クリア系や半透明のゴーストカラーが効果的になります。魚が活発に動き回る反面、その分警戒心も高くなりますので、自然に光を透過してくれるナチュラルカラーのチョイスが鉄板です。
【暗い場所でのナイトゲームや濁り潮】
暗い海中や濁り潮では、ターゲットにシンペンを遠くからでも見つけてもらう必要がありますので、シルエットがはっきりと出る赤系統やダーク系のカラーをチョイスしていきます。ナイトゲームにダーク系統を使用するのに違和感を抱く方もいらっしゃると思いますが、魚からの見え方を意識してカラーチョイスしていく事も大事です。
管理人の経験則からも、ナイトでのプラッキングではダーク系のバイト&キャッチの比率が高くなっています。
特にナイトゲームでは、ケイムラ塗装仕様やグローカラーをチョイスする方もいらっしゃいます。間違いとは言い切れませんが、アピールし過ぎると、かえって違和感を与えてしまう結果にもなりかねません。
グローやケイムラは、最後の切り札的な使い方や、濁り潮でのナイトゲームのように、ほとんどルアーを発見してもらえない状況下での使用をおすすめいたします。
サイズの使い分け
ライトゲーム専用のシンキングペンシルは、ターゲットになるメバルやアジのベイトサイズに合わせ、50mmを中心に前後のサイズがラインナップされています。はじめてシンペンを投じる方は、キャスト抵抗や飛距離、フォールスピードを鑑みて50mmサイズのチョイスが望ましいでしょう。
釣果を上げたい、アジも射程に入れたいとなると、それよりも小型サイズの物をチョイスしがちになりますが、キャストコントロールも難しく飛距離も確保できなくなってしまい、リトリーブについてもデメリットばかりが目立ってしまいますのでご無理は禁物です。
50mmを超えるサイズのシンペンにもアジやメバルはチョイスしてきますので、バイトキャッチを優先的に考慮した方が無難です。小型サイズのシンペンは、操作の習熟と共にチョイスするのをおすすめします。
7月7日18時より、メガバスオンラインショップ限定のリスペクトカラー第57弾【PM ミッドナイトボーン】の予約受付開始!⇒WEBトップページからご覧ください!
シンキングペンシル18選のご紹介
ここからは、ライトゲーム専用になるシンキングペンシルをご紹介して参ります。
大型魚種も狙える50mm以上、アジや小鯖も狙える50mm以下のサイズに分類してご紹介して参りますので、アングラー様のフィッシングスタイルに合わせたシンペンをご覧になってみて下さい。
シンペンの詳細として、①長さ、②重さ、③総評を記載していきます。
50mm以下のシンキングペンシル
【DUEL】ハードコア® LG シンキングペンシル(S) 2019年発売
①50mm ②4g
③操作性と総評 ライトゲームアングラー様であれば、タックルボックスにだいたい納まっている人気モデル。
サイズも中間層になり、小型クラスのチョイスもしっかりフッキングまで持ち込めるバーサタイル性の高いシンペンです。
【ダイワ】月下美人 澪示威 45S 2016年発売
①45mm ②2.5g
③操作性と総評 大きすぎず小さすぎず、フォルムのアピールを抑えながら、ルアー自体のアクション性能で食わせるロングセラーモデル。フォール途中でのバイトが頻発しますので、気を抜かないバイト確認で対応しましょう。
【ダイワ】月下美人 澪示威 SOLID 2018年発売
①40mm、50mm ②1.8g、2.4g
③操作性と総評 2サイズのラインナップで、口の小さい小型サイズとも遊べる幅の広さがポイントになり、広範囲に攻め切ることが出来る飛距離も確保されています。ソリッド特有のレンジキープ性を活かして、デッドスローの誘いで魚にアピールしましょう。
【ダイワ】月下美人 アジング澪示威 SOLID 2020年発売
①20mm ②1g
③操作性と総評 アジ釣りに照準を絞り、ジグ単感覚の操作性と、プラグ特有のアピール力で魚を寄せることが出来る人気モデル。アジの群れを効率的に撃っていける、手返しの良いキャスト性能もおすすめポイントです。
【ハリミツ】 マグバイト ミミック 2015年発売
①42mm ②2.6g
③操作性と総評 小型イカをモチーフにし、テクビイカの接岸時期には爆釣体制に入れるリアルフォルム。
カラーのおすすめはバチブラックになり、シルエットをしっかり見せながら、ゆっくりと静かにアピールを続けましょう。ライトゲーム時の管理人おすすめの鉄板シンペンです。
【ティクト】フロッパー 38 2016年発売
①38mm ②2.5g
③操作性と総評 ライトゲームのエキスパートであるティクトからリリースされるマイクロサイズのシンペンは、ソリッドボディにより飛距離抜群に広範囲を攻略可能です。自発的なウォブリングとロールアクションで、多くのターゲットを魅了してくれます。
【メガバス】TERRIER 2019年発売
①43mm ②4.1g
③操作性と総評 シンペンの中では他に類を見ないファットボディーが採用され、風を切る飛行姿勢が生む飛距離性能がおすすめポイントです。巻き抵抗を感じられ、潮流の中をドリフトさせながら攻略するには一番適したモデルでしょう。磯場やゴロタ場からのシャロー攻略にもおすすめです。
【エバーグリーン】コルセア50 2022年発売
①50mm ②3.3g
③操作性と総評 魚が興味を抱くアクション性を保持し、センシティブでスレた環境下でもバイトを誘発してくれる高信頼モデル。テールスイングとフォール姿勢に特化され、ピンスポットへのアプローチ能力が高いオールレンジ対応仕様です。
【アピア】パンチライン 45 2019年発売
①45mm ②3.4g
③操作性と総評 45サイズと60サイズの2サイズがラインナップされるパンチラインですが、ライトゲームでディープレンジも攻略したいアングラー様には45がおすすめです。全長サイズと重量バランス密度が高く、フォール性能に加えてレンジキープ能力も高くなります。
【アイマ】コレット 45 2018年発売
①45mm ②2.5g
③操作性と総評 アジング、メバリングでのプラッキング攻略では、伝家の宝刀的存在のシンキングペンシル。
11色がカラーラインナップされることで悩まれることと思いますが、管理人おすすめはチャートペッパーです。キャストしてフォールで食わせる、シンペンの基本アクションを活かして爆釣に持ち込みましょう。
【デュオ】テトラワークス ユラメキ 2019年発売
①48mm ②6.3g
③操作性と総評 高比重ボディのフォール姿勢とキャスト性能が人気になる、操作の容易なシンキングペンシル。
浮き上がりを抑えたレンジキープ力は、はじめてシンペンを使用するアングラー様におすすめしたいモデルになり、シンペンのイロハを学べるエントリー仕様です。
50mm以上のシンキングペンシル
【メガバス】COLLIE(コリー) 2019年発売
①57mm ②3.0g
③操作性と総評 全10色がラインナップされ、パターンに合わせたカラーチョイスでメバルをキャッチ出来るスローシンキングモデル。直進性を保つテールフィンが搭載され、I字系アクションとS字スラロームの異なるアクションでバイトを誘えます。
【ジャッカル】ABBEY PENCIL SLIM60S 2022年発売
①60mm ②5.3g
③操作性と総評 大型メバルをターゲットに、レンジ幅と広域のサーチ能力を生み出す、飛距離抜群のぶっ飛び仕様。岸から離れたターゲットへのアプローチも可能になり、早い潮流の中でのアピール性も高いモデルです。ヘッドカップが生み出すバッグスライドとシミーフォールは、レンジキープの操作性を高めてくれます。
【シマノ】ソアレ ライズショットスティック 60S ジェットブースト 2022年発売
①60mm ②7.6g
③操作性と総評 キャスト飛距離に拘り、今まで手の届かなかったエリアやポイントを直撃出来るジェットブースト搭載モデル。巻き抵抗を感じ取れる数少ないシンキングペンシルになり、長距離でのバイトキャッチも可能になります。アングラー側からの入力に高次元に応えてくれるハイアピールペンシルです。
【アピア】パンチライン 60 2021年発売
①60mm ②5.0g
③操作性と総評 ラインナップの中でも、上のレンジに仕掛けるバチ抜けパターンには、村岡氏監修カラーが爆釣モードを引き起こします。実際に管理人も使用していますが、60mmサイズに小型のメバルや中型アジもヒットするほど魚へのアピール性能は高く、幅広い魚種をターゲットにするライトゲームには是非おすすめしたいシンペンです。
【マグバイト】バロンドール 2017年発売
①55mm ②4.0g
③操作性と総評 自発的なスイングアクションと、バランスが取れたスローなシミーフォールで、魚へのバイトの間を確保できるメバルプラッキング仕様。前傾姿勢のヘッドバランスに加えたリアルフェイスで、高次元な集魚効果も発揮してくれます。
【ダイワ】月下美人 稚美魚しらす55 2022年発売
①55mm ②1.5g
③操作性と総評 ワーム素材とプラグアクション性能を採用するハイブリッドなシンキングペンシル。
このシンペンの利便性は、狙うレンジ毎にネイルシンカーを調整し、浮力とリトリーブ性能を物理的にコントロール出来るところです。ワーム特有の小刻みなテールアクションでハイアピールし、魚のバイトを助長してくれます。
【スミス】メバペンマグナム 2015年発売
①68mm ②7.7g
③操作性と総評 メバペンのMAXサイズになる、射程距離の確保とボトムサーチに優れたシンキングペンシル。
シルエットとモチーフは小型のイカ類になり、接岸のシーズンを見逃さずに投じたいマッチザベイト仕様です。
ターゲットはまさに尺クラスのメバルになりますので、ボトムに張り付いたメバルの鼻先に通していきましょう。
更に気になるライトゲーム専用のシンキングペンシルが御座いましたら、下記↓↓↓↓のECサイトから検索頂ければ、お気に召すシンキングペンシルが見つかるかも知れません。
今回の記事とまとめ
今記事の内容は如何でしたでしょうか?本記事では、ライトゲーム専用のシンキングペンシル紹介と見極めを紹介してまいりました。アングラーの皆様のお目に敵ったシンキングペンシルは御座いましたでしょうか?。
当記事では、
①シンキングペンシルとは?
②シンペンで釣れるシチュエーションやパターン
③シンキングペンシルの選び方
④シンキングペンシル18選のご紹介
以上、アングラーの皆様のためになるであろう情報も、管理人とコミュニティメンバーの実績と情報を基に記事を展開してまいりました。本記事についても、最後まで御覧になって頂きありがとう御座いました。
シンキングペンシルの説明を更に詳しく知りたい方は?
ページ最下部に「お問い合わせ」項が御座いますので、そちらからご連絡頂ければ、少々お時間を頂いた上で、調査、確認後にご回答いたします。
それでは、このブログをご覧になって頂いた皆様が、よりよいフィッシングギアを購入されて、自然と楽しく遊んでくださる事を願って、次回の商品紹介の記事執筆に入らせて頂きます。楽しみにお待ち願えれば幸いです。
7月7日18時より、メガバスオンラインショップ限定のリスペクトカラー第57弾【PM ミッドナイトボーン】の予約受付開始!⇒WEBトップページからご覧ください!
コメント